ウルトラワールドの交叉譚   作:おろさん

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本作は、常に原作の設定とかクオリティとかを極力大事にして制作しています。多分


江戸の街のアリス 05

 少しして。どこかの場所。何か意味不明な発言が周辺に響く場所で。

 

 

「あの役立たずどもめ!!簡単にやられやがって!!」

 

「そうなるくらいの精神暴走させた奴が何言ってるんだよ。」

 

 そこに入って来たのは、松平?と黒い男。腹を立てている松平?に対し、呆れ気味に黒い男がそう言う。

 

「仕方が無いだろう!!まだナラティブ汚染も実験段階なんだ、そう思い通りには操れない!!

 

……とはいえ、時間稼ぎに役立ったのは事実だ。奴等のナラティブを回収して、ついでに時空融合の方も済ませよう。」

 

「そこで、お前の言う秘策ってワケか?」

 

「既に実行済みだ。その辺りに関してはゲラーに頼んでいるから、しばらくすれば戻って来る。」

 

「(結局そのやり方か。まあ、コイツの事だからそれだろうと思っていたけどな。)」

 

 また呆れたような表情をする黒い男。

 

 

「それはそうと、ジルコン獣の方はどうだ。少し前から数体送っていたが成果は出てるんだろうな。」

 

 すると松平?は、黒い男にそう聞く。

 

「ああ、手始めと言うべきか、今の所正気なままの連中のナラティブ汚染を進行させているな。邪魔な連中の足止めにはピッタリ担うくらいにはな。

 

今回派遣した部隊にはアイツもいる。地底での件を挽回するためなのかかなりやる気満々だったな。」

 

「そうか。となると、ナラティブ回収も進んでいるというワケか。

 

 

そうなれば、今回の計画は上手く行くな。」

 

 

 そう言って、松平?は声がする方向を見る。

 

 

 そこにある、瓶のようなものの中には、得体の知れないどす黒い物体が入っており……

 

 

「そう……その時こそ、俺の時代……

 

 

 

 

そう……俺は選ばれたんだ……金髪に逆らう……じゃなかった、現実から目を逸らす塵屑共に、粛清を下すという役目を……

 

 

 

 

真実から目を背ける劣等種に、鉄槌を下す……俺が、あの人のために正しき世界を作るんだ……フハハハハハ!!」

 

 

 

「(チッ……随分と調子に乗ってるが……不愉快だな……)」

 

 

 その様子を見る黒い男は、あまりいい気分にはなれなかった。

 

 

*****

 

 

 一方、作者に連絡を取った阿求。

 

 

『真実から目を背ける?何か随分と脈絡無いなあソレ』

 

「でしょ?さっきからそう言う趣旨の発言してる人増えて来たのよ。その前も制裁だの何だの言ってたし。

 

 

……そもそも、時空融合引き起こしてるその『組織』って何が目的なの?」

 

 そう聞く阿求に対し、作者は少し渋い顔をする。

 

『正直、明確な部分はまだ分からないが……

 

 

確かだとすれば、世界に何か物騒な争いを起こそうとしてる事と、ココア達みたいな、一定の人物に対して憎悪を向けている奴がその組織の中にいるって事だ。』

 

「憎悪って……要は逆恨みみたいなものじゃない。」

 

『……そう言うものとは違う気もするが……

 

 

 

とりあえず、まずは融合を早く止めなければならない。

 

時空融合には『トジル魂』という結晶球体を使っているみたいなんだが、それを持っている奴……多分組織関与の人物を探して、奪取して壊せ。そうすれば融合は止まり、巻き込まれた世界は元に戻るようになっている。』

 

「へえ、そこらへんは分かりやすいのね。」

 

『トジル魂の写真送るから、見つけたら絶対に壊してくれ。』

 

「わかったわよ。……じゃあ早速探しにーー」

 

 

「処せェェェェェェェェ!!!!」

 

 

 電話をしている最中。背後から暴徒化市民が襲い掛かって来た。

 

 

「うえっ!?いっけな――」

 

 

 

「るっせぇ!!」

 

 

 と、その時。後ろから、誰かが暴徒化市民をぶん殴った。

 

 

「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ、発情期ですかコノヤロー。」

 

 

 それは銀時だった。

 

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 

 とりあえずお礼を言う阿求。

 

 

「あ、さっき見かけた人だ。」

 

「移動してなかったんですねー」

 

 そこに、アリスと忍も来る。

 

 

『何か音が聞こえたと思えば、この世界または融合に巻き込まれた世界の人間と出会ったってか。』

 

 と、そのタイミングで作者。

 

「え、作者?にしてはやけにまだ少年っぽい声な気がするんだけど若返ったのか?(by銀時」

 

『いや原作者(空知英秋)じゃなくてね(by作者』

 

 

 気を取り直して。

 

 

『そういえば、イタコ達からの連絡でばらけて逃げたって言ってたな。結果3組に分かれたって事か』

 

 

「あ、そう言えば連絡できたので、すぐに合流できると思いますよ。」

 

「一時はどうなるかと思ったけど、一旦は何とか……」

 

 そう言った忍とアリスだったが、

 

「ちょっと待て。

 

 

何で知ってんの?ズラ除いて結果的に3組に分かれちゃったって事。」

 

 そう聞く銀時。

 

「え、どういう事よ作者。」

 

 ついでに阿求も聞くわけだが、

 

『レストラン松原の押し寄せた暴徒化市民の鎮圧、俺が大地の友人達に頼んだんだよ。』

 

 

「え、そうだったの!?」

 

 それを聞いて驚くアリス。

 

「てっきりお祭りか何かかと……(by忍」

 

「この状況でそれだけは絶対に無ェだろ(by銀時」

 

 

『とにかくだ。阿求、早いところトジル魂を見つけに行くぞ。ハヤテとナギから貰った資料のお陰で、ある程度は元凶のいる場所の予測が出来ている。』

 

「え、ええ、そうね。それに作者があの人達の子を知ってるって言う事は……」

 

 作者が、とりあえず阿求に元凶探しを促す。そんでもって阿求はついでに察する。

 

『ああ。こいつらも強力なナラティブを持っている。連中の狙いの1つは、そのナラティブだろう。もたもたしているとまた奴等がこいつらを狙いに来るぞ。』

 

 

「ナラティブ?機動兵器か何かか?(by銀時」

 

「多分違うと思う……;(byアリス」

 

 

『ナラティブに関しては後で話す。とにかく、このまま立ち往生してると何も解決しない。早くしないといつさっきみたいな連中が……

 

 

いや、粗方倒したし、そろそろジルコン獣とか組織の連中が出て来てもおかしくはなーー』

 

 

 作者がそう言っていると……

 

 

「アッハハハハ!!その通りさ!!」

 

 

 上の方から、声がする。

 

 

「ナラティブ汚染した連中をアイツが煽ったお陰で、時間稼ぎは出来たんだ。そろそろ次の作戦に移させてもらうよ!!」

 

 

 そこには、ピエロのような風貌をした、丸っこい男だった。

 

 

『お前は……!!』

 

「テメェ……何モンだ……?」

 

 

「いきなり出て来て誰なの?この世界の住人じゃなさそうだけど。」

 

 作者と銀時はその男を睨み、阿求は何者なのかと問う。

 

 

「へぇ、誰かと思えば優先捕獲対象の稗田阿求じゃないか。生で見るのは初めてだよ。

 

 

ボクは『ゲラー』。一応、君らが追ってる組織の幹部を務めている者さ。」

 

 

『ゲラー』と名乗った男は、阿求達に対してそう言った。

 

 

「幹部……!!」

 

「ってこたァ、この騒動もテメーが起こしたってワケか。」

 

 

 銀時がそう聞くが、ゲラーは一部否定。

 

 

「うーん、惜しいね。ボク自身はまだ何もしていないよ。さっきこの世界に来たばっかりだからね。

 

 

 

……まあどの道、君達が真相を知る事なんて無いんだけどさ!!」

 

 

 するとゲラーは、唐突に阿求の目の前にワープして来た。

 

 

「ちょっ、近っーー」

 

「と、思わせて……」

 

 

 と思ったら、またワープして……

 

 

「え、あの?」

 

「アハハハハ!引っかかったね!」

 

 ゲラーは、さらっと大宮忍を担いでいた。

 

 

「シノ!!?」

 

「なっ……ちょっと!その子を放しなさい!」

 

 阿求は弾幕を飛ばしたりしてみるが、ゲラーはあっさり避けていく。

 

「話せと言われて放す馬鹿がいるとでも?

 

 

本来なら稗田阿求を真っ先に捕まえても良いけど、今回はこの世界の住人のナラティブ回収が目的の1つだからね。

 

 

そういうわけで、大宮忍は預かったよ!返して欲しかったら、この世界にあるターミナルに来ることだね!!」

 

 

「あ、アリスーーー!!?」

 

 

そのまま、ゲラーは姿を消してしまった。

 

 

 

「シノーーーっ!!」

 

「っ……!ワープだなんて小賢しい手使いやがって……」

 

 

 

「銀さーん!!」

 

 

 するとその直後、新八達が駆けつけて合流。

 

 

「あの子達って……そう言えばメールしたって言ってたわね……」

 

『まずいな……早く追いかけ――』

 

 急いで追おうとするが、

 

「その前に、色々話すべきじゃねェのか?」

 

 銀時に止められる。

 

『それは……まあ、そうだな……』

 

 

 とりあえず、合流した新八達も含め事情を説明。

 

 

「僕たちの世界と、アリスさん達の世界が融合!?しかも認識操作って、だからさっきまで……!!」

 

「しかもしのが誘拐されたってどういう事!?」

 

 

『言葉の通りだよ。あのゲラーって名乗っていた奴も、前の調査で突っかかって来た。』

 

「そんな感じだとは思ってたけど、いざ聞くと奇妙と言うか……」

 

「コラボの時でもこんなことにならないアルよ。」

 

「まず異世界に飛ばされること自体普通イレギュラーデス」

 

 

「それで、ただでさえ面倒な事になってるのにまさかの誘拐事件って……」

 

「シノ……」

 

「場所の方は、ゲラーってのがわざわざ教えてくれてたけど……ターミナルって何かしら?」

 

 阿求が聞くと、銀時が答える。

 

「江戸の中心にあるあそこの塔だよ。あれで天人(あまんと)との貿易とか、宇宙旅行とか色々やってるのさ。

 

 

 

……ま、正直さっきまで好き放題やられてたから流石に癪だったしな……場所が分かってんならさっさと行くぞ。」

 

 

「と言うか急いだ方がいいぞ。」

 

「って桂さん!?」

 

 銀時達がターミナルに行こうとすると、いつの間にか桂が立っていた。ついでにエリザベスもいる。

 

「ところで、何か1人足りないと思えば知らん奴が増えているのはどういう事だ?」

 

「えっと、この人は味方っぽい人でその後誘拐犯が来てそういう事で」

 

 アリスがそう説明すると、

 

「なるほど、言いたいことは大体分かった。」

 

 理解した。

 

「アレで通じるんだ……(by綾」

 

 そしてその後、桂は少し渋い顔をしてこう言う。

 

「ならば、尚更急がねばならんか。

 

 

 

……先程エリザベスから聞いたのだが、どうやら外部からかぶき町に、暴徒化した集団が押し寄せてきているそうだ。」

 

「また金髪金髪言ってる奴等アルか?」

 

 そう聞く神楽だが、桂は首を横に振る。

 

「いや、念のため確かめてみたのだが、『粛清粛清』とブツブツ言っていたな。

 

 

 

……しかも、ソレと比べて数が尋常ではない。パッと見だけでおそらく80000人を超えていたぞ。」

 

「80000デスか!!?」

 

「そんなのがかぶき町に押し寄せたら、最悪戦争ですよ!?」

 

「放置はできないけど、しのを助けなきゃだし、けど私達戦えるわけじゃ無いし、かと言ってさっきの人たちに任せるのも限界があるし……」

 

 焦りに焦る綾達。

 

 

「金髪様ァァァァァ!!」

 

「コイツら地味にまだいんのかよっ!!」

 

 どさくさに現れた暴徒化市民を、銀時は木刀で殴った。

 

「私達の事追いかける人がまだいる!!」

 

「どう収拾つけろと言うデスか!!?」

 

 

 焦りに焦っている一同。すると……

 

 

「おーい、阿求ー!!」

 

 

 どこからか、声が聞こえる。

 

 

「ワンワンッ!!!」

 

 

 すると、その声の方向からまず定春が。

 

 

「定春!良いところに来てくれたネ!!」

 

 

 その姿を見て嬉しそうな神楽。

 

 

「うおっ!?え、何コレ大きな犬?」

 

「定春アル。」

 

 困惑する陽子に対し神楽はそう言った。

 

 

「あら、また何か来るわよ!?」

 

 

 綾の言う通り、同じくの方向から何かが来る。

 

 

「銀の字ー!!」

 

 

 それは、何か、何かに似てるけど何か違う獣のバスだった。平賀源外が運転している。

 

 

「げ、源外さん!?……というか何ですかその……何ですか本当に大丈夫ですかソレ」

 

 

 そのバスを見て盛大に困惑する新八。

 

 

「何がだこれはアライグマだぞ。ほれ、リンゴ洗ってる。

 

 

それはそうとしてだ!状況はさっき聞こえたぞ!コイツならターミナルにひとっとびだ!」

 

「私達も手伝ったよ!!」

 

 

 と、後ろの方からみほ達が。

 

 

「み、みほ達じゃない。連絡つかなかったらしいけど何してたの?」

 

 阿求の問いに対してカービィとルーミア。

 

「この人、あの金髪とか言ってる変な集団に狙われてたみたいでさぁ、このバス完成するまでにそう言うの追い払ってたりしてたんだよ。」

 

「で、完成したらひとっとびってわけー。そこの定春っていうワンちゃんにも案内してもらってね。」

 

 

「って事だ、良いから、この絶妙な塩梅と尊敬を込めたコイツに早く乗れ!!ちょっとかなりマズい状況みたいだしな!そこの嬢ちゃん達もだ!」

 

 

 というわけで、このアライグマのバスに搭乗。神楽たち数名は定春に乗る。

 

 

「早く!早くメイちゃんの所へ!!(by銀時」

 

「メイちゃんって言っちゃったよ(by源外」

 

 

 そして急いで発車する。

 

「となりの(ピーーーーーーーーーー)」

 

 

「やっぱダメだろコレエエエエエエエエエエエエエ!!!!?」

 

 そして何か歌う銀時と源外に対しての新八のツッコミがかぶき町に響きながら、ターミナルへと走り出すのであった。




続く。終盤に行けてるハズ
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