その頃、レストラン松原にて。
「あ、カレンちゃんからメール……
……えっ?えええっ!?忍ちゃんが!?」
穂乃花の元に、カレンからメールが届く。ゲラーという男によって、忍が連れ去られたことが伝えられた。
「た、ターミナル?遠くから見えるあの塔の事?あそこに忍ちゃんが……」
ターミナルの方向を見る穂乃花。すると、誰かが近づいてくる。
「ブツブツ……」
「あの人は……?まさかまた――」
男が1人。すると突然、凄いスピードで突っ込んで来る。
「ひゃっ!?」
間一髪で穂乃花は避ける。……そして男は、向きを変え……
「粛清……粛清……
粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清シュクセイシュクセイ粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清シュクセイシュクセイ粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清、粛清ィィィ!!!!」
男は『粛清』という言葉を連発し、再び穂乃花に襲い掛かる。
「え、え、えっ!?何か金髪金髪言ってる人より様子がおかしいんだけど!?」
穂乃花は頑張って避けている。だが相手も素早いので、すぐに――
「粛清――」
「マスタースパークっ!!!」
危うくぶん殴られそうになった時。斜めの方向から、太いレーザーが放たれ、地面に触れて爆発。男は吹き飛んだ。
「粛清、シュクセイシュクセイ粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清」
「うるっさい!!!」
男は瞬時に立ち上がる。その矢先、横から誰かが飛び込んで、思いっきり蹴りを喰らわせた。
それによって、男は失神した。
「まったく、近くにいただけの人間の女の子1人にそこまで殺意むき出しって、どういう精神よ。」
「これが、あの作者ってのが言ってた『ナラティブ汚染』か……酷いなぁ。」
先程攻撃をしたのは2人の少女。蹴った方は霊夢。レーザーを放った方は、魔法使い『霧雨魔理沙』だ。
「た、助かった……?」
霊夢と魔理沙の姿を見て穂乃花は少しだけ困惑したが、すぐに立ち上がって、
「助けてくれて、ありがとうございます。」
そう礼を言った。
「いいのよ、やりたいことをやったようなものだから。……ん?」
すると、何か着信音が。どうやら霊夢が作者に渡された通信機からだ。
「ええと確か此処を押すんだったかしら?
で、何の用?あの変な集団がどんどん出てくるからキリが無い――
え、ターミナル?そこに今回の異変の元凶がいるって?」
作者から連絡を受け、ターミナルに行けという趣旨の話をされているようだ。
「(ターミナル……!!)」
さっきカレンからの連絡で、忍がターミナルに連れ去られたという話を聞いた穂乃花。すると彼女の身体はひとりでに、2人の元に近づいていた。
「ターミナルってあの高い塔か?確かに、変な感じがするな……まあ手っ取り早くて助かるし早く行こうぜ。」
とにかく、ターミナルに向かおうと霊夢に促す魔理沙。霊夢は若干ため息をつきつつも、そうしようとした時だった。
「あのっ、私も連れて行ってくださいっ!!」
その時、穂乃花が2人に話しかけて来る。
「……急にどうしたのよ。」
霊夢と魔理沙は足を止めて、穂乃花の方を見る。
「友達が変な集団から逃げたんですけど、さっきメールで、その友達の1人が連れ去られたって……」
「連れ去られた!?そりゃ大変だが……流石に無茶だぞ?さっきのを考えても。」
そう魔理沙は言うが、
「そこをなんとか!!お願いします!!!」
まっずぐとした目で、穂乃花は霊夢と魔理沙を見る。
霊夢は色々悟ったのか、ため息をつきながらこう言った。
「はぁ……ああもう、仕方がないわね……自分の身は自分で守ってとは言っとくけど、何かマズい状況になったらどうにかするわ。
……でも、仮に行くとして店の方は良いの?多分その店、アンタの店でしょ。」
一応同行を認めつつそう聞くと……
「それなんですけど……さっきまで変わった人達に助けてもらってるんです。」
「変わった人達……?」
穂乃花の言葉に、霊夢と魔理沙は首を傾げる。すると……
「シュクセイシュクセイ粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清」
先程の男が復活。更に向こう側から、同じく『粛清』と発する集団が。
「げっ!!また来やがった――」
魔理沙が八卦炉を構えたその瞬間。
「粛清……イガッ!?ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」
横方向から、何やら攻撃が放たれ集団に直撃。武器がずんだもちになったり、狐の霊にガシガシ攻撃されたり、味噌の弾幕をもろに浴びたり。あっさりと撃墜。
「え、何、今の……」
「あ、今の攻撃をした人たちが……」
穂乃花が説明しようとした時、「そう、その通りですわ!!」とどこからか。
「江戸が呼ぶ東北が呼ぶ日本が呼ぶ!」
「呼ばれては無いけど勝手に来る!」
「拒絶されても普通に来ます!!」
そこで現れたのは、3人の少女。
「長女『東北イタコ』!!」
「次女『東北ずん子』!!」
「三女『東北きりたん』!!」
そしてどこかの戦隊みたいなポーズを取って、
「我ら『東北三姉妹』!!」
かっこよく決めた……のだろう。
「・・・。
それじゃあ魔理沙の箒に乗せてもらいなさ――」
「待って待って待って!!!」
霊夢はとりあえずターミナルへ向かう事を促そうとしたが、イタコに止められる。
「待って!!せめてもうちょっと目立たせなさい!!ハーメルンだと、きりちゃんもここが初出なんですわ!!(byイタコ」
「折角カッコイイ(?)登場したのに何か言っても良いじゃないのー!(byずん子」
「帰って良いですか……?(byきりたん」
↑唐突に死んだ魚のような目
「あの子達がやったの?」
微妙な表情をしながら、穂乃花にそう聞く霊夢。
「は、はい、武器をずんだ餅に変えたり味噌をぶつけたり狐みたいな何かで攻撃してて……」
「何その良く分かんない攻撃方法……
とりあえず……まあ、守ってくれたって言うなら信用しましょう。というかアンタ達も作者の仲間?」
そう聞いてみると、
「仲間と言えば仲間ではありますが、私達は正確には『仲間の友だち』って感じです。」
そうきりたんが答えて、
「『祷大地』って人いるでしょ?私達、その人と友達なのよ。」
そうずん子が補足した。
「大地って、確か幻想郷の融合現象の時に現れたっていうやつか?鬼まで簡単に蹴散らしたって言う人間の。」
魔理沙が聞くと、イタコが「その通りですわ」と言った。
「ボクらだけじゃないのだ。作者から話を聞いた大地から連絡を受けて、あと何人かがこの世界に駆けつけたのだ。」
と、ずん子が持つ『ずんだアロー』から変身して出て来たのは、ずんだもん。
*****
「ブロリー!今のお前のパワーで、あのあからさまに狂った連中を蹴散らしてしまえー!!」
「イェイ!!」
ドラゴンボール……の二次創作MADの『ブロリーMAD』の方の『パラガス』と『ブロリー』。その強力なパワーで暴走集団をどんどん蹴散らす。
「いよっし、10まんボルト!!」
ピカチュウが10まんボルトを浴びせ、
「そらぁ!!数でゴリ押しなんてさせるかよ!!」
ボルメテウスが体当たりや炎などで攻撃、
「(結構なスピードで何かしら色々やってる)」
スティーブが、ブロック設置、武器やアイテムによる攻撃等で暴走集団を抑えている。
*****
「そう言うわけなので、このお店に関しては私達にお任せください!」
「だから急ぎなさい!色々時間が無くなって来てますわ!」
「あ……ありがとうございます!!」
穂乃花が礼を言った後、魔理沙の箒に乗る。
そして、霊夢たち3人は、急いでターミナルへと飛んで行ったのだった。
「ところで、君は良かったのだ?」
レストラン松原の方を見るずんだもん。店の中から、長谷川が。
「いや……流石について行くのはちょっとな……
……とはいえ……これ以上この街を荒らされるわけにはいかねェよな。」
*****
「やれ!!邪魔者を倒せ!!ナラティブは根こそぎ回収しろ!!」
その頃、かぶき町の別の場所。どうやらかなり狂った暴走集団だけでなく、ジルコン獣も表立って行動を開始しているようだ。
「うー!!厄介なのがどんどん出てくるよー!!」
「パラガスさん達が加勢に来てくれたとは言え、まだ数が多いです……!!」
(リゼたちと合流して)ココアやチノ達は何とか応戦するが、どんどん数が増えるのは変わりないため、大量句を消耗していく。
「粛清粛清シュクセイシュクセイシュクセイシュクセイ粛清粛清粛清シュクセイ粛清粛清シュクセイ」
「粛清粛清シュクセイシュクセイシュクセイシュクセイ粛清粛清粛清シュクセイ粛清粛清シュクセイ」
「粛清粛清シュクセイシュクセイシュクセイシュクセイ粛清粛清粛清シュクセイ粛清粛清シュクセイ」
暴走集団も、どこからかどんどん増えて行く。
「怖い怖い怖い!?これじゃあ金髪金髪言ってた方がずっとマシじゃない!?(byシャロ」
「ぶん殴って何とかならないのかしら?(by千夜」
「無駄無駄無駄ァァァァァ!!!いくら足搔こうが断罪は決定事項!!逆らう劣等種は万死に値するんだよオオオオオオオオオオオオ!!」
暴走集団はそんな感じで喚き散らす。
「何が断罪だ!!お前達にとって都合の良い事を言っているつもりか!!」
リゼたちは、負けじと敵を倒していく。すると……
「行けェェェェェ!!」
暴走集団の元に、別の集団が現れ、鎮圧して来た。
「いいぞ!このまま押せェェェェェ!!!」
「がっ、何なんだ貴様らっ……!!」
「あれ、あの人達ってさっきまで金髪金髪って言ってた……」
この状況に首を傾げるココア達。そこに誰かやって来る。
「みんな、あんた達が殴りまくったお陰で段々正気に戻ってるんだよ。」
その言葉と同時に、暴走集団に爆破弾が放たれた。
「ふぉげえええええええっ!!?」
思いっきり吹き飛ぶ暴走集団を背景に現れたのは、万事屋銀ちゃんの大家であり、『スナックお登勢』のママでもある『お登勢』だった。
「貴方は……?」
チノの言葉に対し、お登勢は「名乗るほどじゃァないよ」と言った。
「アンタ達の事を見てたら、段々思い出したよ。あからさまにおかしくなった街の風景に気づかないなんてねェ……」
「お登勢様、もう一発行きますか?」
後ろから、スナックお登勢の従業員であるからくり家政婦『たま』も出て来た。さっきミサイルを撃ったのは彼女のようだ。
「ああ、やっちまいな。
……そんでお前達!これくらいでへばるんじゃないよ!今まで好き勝手されてた分やり返してやんな!!」
その言葉と同時に、かぶき町の市民達は団結して暴走集団やジルコン獣を抑えていく。
「あんなやり方ながら、ちゃんと正気に戻ってくれたんだな。」
「少しでも変化はあるんだね!やる気がもっと出て来たー!!」
リゼとココア達は安心すると同時に、勢いを取り戻し始めた。
*****
その頃。アライグマのバスでターミナルへと向かって行く銀時一行。
「となりの(ピーーーーーーーーーー)」
「何時まで歌ってんだアンタらァ!!?」
まだ歌ってる銀時と源外(途中から数名便乗しかけてた)に対してまたツッコむ新八。
「見た目はともかく大分早いわね……」
ほんのりと反応に困っている阿求らだが、確かに江戸の街にあるターミナルへと近づいていっている。
「よし、ターミナル到着まであともう一息だ!あとはこの道を真っ直ぐ――」
(歌うのを止めて)源外がそう言う。このまま問題が無ければ、何とかターミナルに辿り着く。
「HAHAHA!!残念ながら、そう簡単に行かせるワケには行かないのデース!!」
そう、問題が無ければの話だ。
バスの影の中に、何かが潜んでいる。阿求達がそれに気づいたのは、謎の衝撃で、バスが横転した時だった。
続く。ここからがもっとカッコイイんですよ多分。