ウルトラワールドの交叉譚   作:おろさん

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ゲームシステムとかの点はともかく、きららファンタジアやファンタジアリビルドみたいなクロスオーバーって好きです私は。ゲームシステムとかの点はともかく


江戸の街のアリス 07

「だ、大丈夫かお前ら……」

 

 

 突然転倒したアライグマのバス。もっふもふであった故に、声をかけた限外も(定春に乗ってた数名も)含んで全員無事。

 

 

「きゅ、急に何があったの?何かした方向から変な衝撃があったけど……」

 

 

 アリス達はバスの方を見る。アライグマバスの腹部に強い打撃跡がついているのが見える。

 

 

「な、なんだこれ……奇襲でも受けたのか……?」

 

 

「……ん?」

 

 

 陽子が首を傾げていると、銀時は奇妙な黒い何かが、地中から出て来るのが見える。

 

 

「天・誅ッ!!」

 

 

 その言葉と共に、背後からその黒いものが剣を振り下ろそうとする。

 

 

「っと!!」

 

 

 剣が陽子の方へ振り下ろされた瞬間。銀時がすぐさま木刀で防いだ。

 

 

「チッ……詰めが甘かったようデス……!!」

 

 

「テメェは……!?」

 

 

 奇襲を仕掛けて来た黒い存在は、九条カレンにそっくり。

 

 

「ええっ!?私そっくりデス!?」

 

「って、ああっ!!アイツ、旧都に現れてたジルコン獣じゃない!?カレンちゃんのジルコン獣だったのね……」

 

 

 その姿を見たカレンと、一応多少の見覚えがあった阿求は驚く。

 

 

「オウ?誰かと思えば最優先捕獲対象の稗田阿求までいるではないデスカ。丁度よいデス。以前はひどい目に遭いマシタが、特別製の私の力をふんだんに見せてあげましょう!!HAHAHA!!」

 

 

 九条カレンのジルコン獣……言うなれば『ジルク・カレン』は、まず上空に向けて何かを放つ。すると、所々にある建物の影が大きくなっていく。

 

 次に少しジャンプをすると、何と地中……もとい『影』の中に潜り込む。そして、影を伝いに伝って地中を縦横無尽に移動。横方向から出て来て奇襲を仕掛ける。

 

 

「コピー能力『ソード』っ!!」

 

 

 そこを、カービィがコピー能力により、ジルク・カレンの剣の攻撃を防ぐ。

 

 

「お前食べてもいいよね!?」

 

 

 そんでもってルーミアが弾幕の攻撃を放つ。

 

 

「オウッ……!!」

 

 ジルク・カレンは、再び影の中に潜る。

 

 

 

「ここは私達に任せて、君達は早くターミナルに行って!!」

 

 

 阿求達にみほはそう言って、カービィ達はジルク・カレンと交戦する。

 

 

 アリスが「わ、分かった!!」と頷いて、急いでターミナルに向かおうとする。

 

 

「源外さん、バスは動けそうですか?」

 

 

 綾はそう聞いたものの、

 

 

「コイツはすぐには無理だ。思ったよりもダメージがデカい。

 

 

……だから、銀の字!!とりあえずコイツ使え!」

 

 

 源外はそう言って、バスの中から原付バイクを取り出す。銀時が使っているものなのだが、どうやら修理に出していたらしい。

 

 

「中に丸ごと収容してたのかよ……まあとにかく感謝しとくわ!新八、乗れ!!」

 

 

 銀時と新八、ついでに阿求がバイクに搭乗し、アリス達は神楽と共に定春に搭乗。

 

 

 

「おおっと!!逃がすかっ!!」

 

 

 出発しようとしたが、ジルク・カレンがそう言った瞬間。銀時達の前に、ジルコン獣が大量に出現する。

 

 

「また出てきやがったネ!?」

 

「前もって潜ませてたって事ですか!?」

 

 

 

「貴重な強力ナラティブ所持者を逃がすわけないデショウ!!準備は大切なんデース!!」

 

 

 そんな感じの事を言ってケラケラ笑うジルク・カレン。

 

 

「ああもう、こっちは急いでるって言うのにどうしろって――」

 

『ナラティブだ!!』

 

 

 焦る阿求の通信機から再び作者が。

 

 

『アリス・カータレット、小路綾、猪熊陽子、そして九条カレン!!お前らが持つ『ナラティブ』の力を今引き出すんだ!!現在進行形で異世界に関わってる今のお前らならそれが出来るはずだ!!』

 

 

「えっ!?あの、でもそれどうやって――」

 

 どうすればと聞くアリスだったが、

 

『難しく考えるな!!大事なのはノリと勢いだ!!まず目を閉じて念じろ!!もしくは突っ込め!!』

 

 

「いやそんな適当な――」

 

 

「勢い……」

 

 

「……って1人もうやってるゥゥ!!?」

 

 

 作者の言うノリと勢いを実際にやってみているカレン。話を聞いていた新八はツッコミを入れているわけだが。

 

 

「今度こそ……天誅ッ!!!!」

 

 

 そうこうしている間に、再び影に潜ったジルク・カレンが突っ込んできて、その剣がこちらに向けられたその時――

 

 

『難しく考える必要はない……ノリと勢いだけでも良い……

 

 

 

その思念の力で、ナラティブを起動させろっ!!』

 

 

 

 

「……そこデスっ!!」

 

 

 その瞬間。鋭い剣が、ジルク・カレンの攻撃を防いでいた。

 

 

「なっ……」

 

 

 

「そぉい!!」

 

 

 

 そのまま横に薙ぎ払い、ジルク・カレンを吹っ飛ばした。

 

 

「オウッ!!?」

 

 

 

「見つけたネ!!ホワチャァッ!!」

 

 その隙を逃さず、神楽が追撃。かなりの距離まで飛んだ。

 

「がっ……!?」

 

 

 

「おわっ!?いつの間にワープしてたの!?」

 

「しかも……カレン!?その姿って……」

 

 陽子とアリス達がカレンの方を見ると、

 

 

 目の前にいたのは、剣を持ち、ファンタジー感を漂わせる衣装を纏った、九条カレン本人だった。

 

 

「オオウ、良く分かんないけど出来マシタ!しかもフォームチェンジ(?)マデ!!」

 

 

 盛り上がっているカレンに対し、ジルク・カレンは舌打ちをする。

 

 

「貴様ッ、ナラティブを起動させやがったナ……!」

 

 

 

「ナラティブ……それも、ココアちゃん達と同じタイプの……」

 

『……かつて少女達が訪れた異世界の力……やはり、異世界が関わるとその力が覚醒するか……

 

 

 

よしこの調子でお前らも行くのだ!!ノリと勢い、そして想いさえあればなんとかなる!!!』

 

 

「何か唐突な無茶ぶりされた!?……でもカレンも出来るなら……私達もできるはず!!」

 

「そう!!シノへの想いならだれにも負けてないよ!!シノシノシノ……」

 

「想い、かあ……

 

(しのを助けたいし、今のこの無茶苦茶な状況もどうにかしたい……そして陽子……陽子?ん?何でここで陽子が思い浮かぶの!?

 

……って、違う違う違う!よ、陽子の事なんてっ……)

 

 

 

何とも思って無いんだからこのバカーーーーっ!!」

 

 

 

「貴様らっ!!何をブツブツと――」

 

 

 ジルコン獣達が攻撃を仕掛けようとした矢先。それらは思いっきり吹っ飛ばされる。

 

 

「い、今のが一瞬で……!!やったのってもしかして……!」

 

 新八達がその方向を見ると。

 

 

「ほ、ホントにノリと勢いで出来ちゃった……」

 

「うおお!良く分からないけどスゴイ!!」

 

「これで……これならわたし達も戦えるんだね!」

 

 

 そして、アリス、綾、陽子の3人は、それぞれアルケミスト、魔法使い、ナイトを思わせるような衣装や武器を纏っていた。

 

 

「アリスもアヤヤもヨーコも変身デス!!」

 

 

 

「え、ちょっ、マジか……」

 

「想いがナラティブを起動させた……まだ良く分からないけど凄い力……」

 

 何だかんだで感心する銀時と阿求。

 

「(1人変な発言してたけどまあそっとしておこう)(by新八」

 

「凄いアル!!これ私もやりたいネ!」

 

『すまん多分無理』

 

「何で急に無理ってなるアルか!!」

 

『諸事情だ』

 

「何のヨ!?」

 

 

 

「起動させる前に片付けたかったと言うのニ……!余計なマネを……!!

 

 

 

……もうちょっとやりたかったデスガ……今は後退しマショウ……」

 

 歯ぎしりをしながらもジルク・カレンはまた影に溶け込み、吹っ飛ばされたジルコン獣共々何処かに消えた。

 

 

「退いたようね……時間も無くなってきたし早く行くわよ!」

 

「っと、そうだな、今度こそ乗るぞ!!」

 

 

 そして、バイクと定春に乗って、ターミナルに向かう一同。

 

 

「バスの事もあるし、この3人組と一緒に一旦かぶき町に戻る!お前達は先に行ってろ!!」

 

「どっかのタイミングで戻って来るから!!」

 

 

 源外やみほ達は、かぶき町の方に戻って行った。

 

 

「よし、あの狂ってる連中が押し寄せる前にとっとと行くぞ!!!」

 

 

 そして、急いで出発するのであった。

 

 

 

*****

 

 

 一方の霊夢と魔理沙と穂乃花。

 

 

「ターミナルまでもう少し……穂乃花ちゃん、友だちから連絡は?」

 

「そう言うのはまだ無い。まだ到着して無いのかもだけど、そう言えば私も向かってるって送ったのに反応が無い。何かあったのかな――」

 

 

 その時だった。

 

 

「シュクセイシュクセイ粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清!!!!!」

 

 

 突然、した方向からランチャー砲弾が飛んでくる。

 

 

「うおっ、何だ何だ!?」

 

 

 魔理沙たちは急いで避ける。しかし砲弾がどんどん飛んできたため、やむを得ず多少距離を取った後に地上に降りる。

 

 

「粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清!!世界を!!!あるべき姿へと!!!」

 

 

 やたらめったらにランチャーを乱射していたのは、ナラティブ汚染の影響を受けた真選組隊士。

 

 

 

「オイオイまたナラティブ汚染受けてる連中じゃねぇか!」

 

「と言うかさっきのもそうだったけど何よ粛清って……これじゃあ、金髪金髪言って魔理沙をガン見してた連中の方がまだマシじゃないの?」

 

 

 暴走した隊士達のせいで、まともに進むことが出来ない。弾幕攻撃を撃つにもすぐに気づかれるし、砲弾を避けるにしても穂乃花に流れ弾が当たると非常にマズい。

 

 

「何かこう、無いかしらねぇ一切のスキを与えずにあの連中をどかす方法……」

 

 霊夢たちが悩んでいる時。

 

 

「見つけたぞォォォォォォ!!」

 

 

 別方向から、暴走した真選組隊士が出現。刀をブンブン振り回して襲い掛かる。

 

 

「うげっ!!流石に気づかれるか!!」

 

 

 

「シュクセイシュクセイ粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清えぬgりぬjmfsj98!!!」

 

 さらに上方向から暴走隊士達が。魔理沙に向かって刀を振り下ろそうとしている。

 

 

「あっ――

 

 

 

危ないっ!!!」

 

 

 穂乃花が、魔理沙を庇おうと咄嗟に飛び込む。

 

 

「穂乃花ちゃん!?危ない――」

 

 

 霊夢が弾幕を放とうとした時、暴走隊士の刀が弾かれる。

 

 

「えいっ!!」

 

「んなっ!!?」

 

 

 そして、思いっきり弾き飛ばした。霊夢の目の前には、戦士と思しき衣装になった穂乃花がいた。

 

 

「え、あれ?何コレ……剣……?」

 

 

 無意識にナラティブを起動する事が出来たようだが、彼女はナラティブの事を教えられていないため状況が良く分かっていない。

 

 

「粛清粛清粛清シュクセイ!!!」

 

 

 そうこうしていると暴走隊士が増えて行く。場所は路地裏で、挟まれてしまう。どの道良くない状況だったその時……

 

 

「粛清――どぎゃあああああっ!!?」

 

 

 突如として、別方向からバズーカ弾が放たれ、暴走隊士のランチャーに直撃、そして暴発した。

 

 

 

「粛清――いがっ!?」

 

 

 そして、誰かが背後から暴走隊士を迅速にぶん殴ったりして、失神させた。

 

 

 

「ったく、部下の様子が分かりやすくおかしくなったとは思ってたがそこまでになっちゃアウトだろうが。」

 

 

「そんで、嬢ちゃん達は何者ですぜィ?」

 

 

 背後から出て来てたのは、真選組副長の『土方十四郎』、バズーカ弾を撃ったのは、一番隊隊長『沖田総悟』だった。




次回くらいに、まさかの人物?が出て来る……かも
(キャラ・用語紹介は『江戸の街のアリス』完結後に投稿いたします)
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