「な、何ですか今の揺れ……!?」
その頃、帰還者トーマスに乗ってターミナルに移動中の銀時達。そして、先ほどの強い揺れに新八達は動揺する。
『この感じは……今回この世界とアリス達の世界を巻き込んだ元凶が覚醒し始めているんだ!!アレが完全に覚醒すれば、2つの世界が融合のスピードが極端に早くなる!』
「極端に早くなるって……融合したらどうなるって言うの!?」
作者の発言に対して綾がそう聞くと、作者は続けて、
『いいか、元々勝手の異なる2つの世界……それが1つに集まれば、座標も感覚も色々ごっちゃごちゃのメッチャクチャになる!!金髪言ってた連中も、融合の影響で混乱してるってのも原因の1つ!!
そんでもって、2つの世界が完全に融合した時……それらは対消滅する!!』
「つ、対消滅って……!?」
「世界そのものが、消えるって事……!?」
「大分シャレになってねェなオイ……!!」
「というか、『アレ』とか『元凶』とか言ってるけどどういう事アルか!」
そして作者は続けてこう説明。
『大宮忍を連れ去ったやつ……ゲラーが所属している、組織名不明のあの連中……どうやら、負の感情を利用して融合現象を引き起こしているんだ。
大方今回も、この世界に住んでいた存在の、くだらない個人的な感情を利用しているんだと思う。』
「くだらない……?」
その言葉に阿求は首をかしげたが、ナリトと大地曰く「まあ、言葉通りだね。」とのこと。
「もうすぐ到着だぜえええええええええ?」
そう話していると、ようやくターミナルにたどり着く。
「時間がない以上、このまま突っ込むぞ!とりあえず確かこのボタン押してバリア起動だったか!!」
大地がそう言い、帰還者トーマスの周りにバリア展開され――
*****
「どういう事なんだとっつぁん!!急にあんな滅茶苦茶なこと……」
真選組局長『近藤勲』。松平片栗虎の暴走に黙っていられず、現在彼がいるターミナルに乗り込んだ。
「誰かと思えば近藤勲か。暴挙に出た事に動揺したところか……都合が良い。」
「都合が良いって何だ!最近言動も変だと思ったらどうしちまったんだ!!」
「無理もないとはいえ間抜けな奴め。こんな事も見抜けないとは……」
近藤の言動を聞いて、松平?はほくそ笑む。
「み、見抜けないってどういう――」
「まあいい……早いところ、貴様のナラティブも頂くぞ!」
すると、どこからか針とアームのようなものが飛んでくる。
「な、何だ!?」
「さあ、お前も礎に――」
「マスタァァァァァァスパァァァァァァクっ!!!」
その時、ターミナルの壁を突き破って強力な光線が、松平に、謎の針やアームに直撃した。
「あがっ……!!?」
その拍子で、松平?は吹っ飛ぶ。
「とっつぁん!?」
「オイイイイイイ!!?何堂々とターミナルぶっ壊そうとしてんだよ!?」
「仕方ないだろ時間無いんだから!!」
突き破られた壁の方には、霊夢たちが(なお、土方と沖田は霊夢に掴まれて飛んでる)。先ほどの攻撃は、どうやら魔理沙のマスタースパークのようだ。
「と、トシに総悟!?というか半分以上どちら様!?」
「くっ!もう奴等が――」
松平?が立ち上がろうとした時、別方向から(また壁を突き破って)機関車っぽいのが突っ込んできて、松平?はまた吹っ飛ぶ。
「到着したけどおおおおおお何か吹っ飛ばしたみたいだぜえええええええ?」
「はいはい、いいから今は戻りなよ。」
阿求たちが下りた後、ナリトが本と思われるアイテムを取り出すと、帰還者トーマスはその中に入っていった。
「あっ、カレンちゃん、みんな!!」
魔理沙の箒から降りた穂乃花が、カレン達のもとへ。
「ホノカ!?もしかしてメール見て追いかけてきたんデスカ!?」
「霊夢さんに魔理沙さん。来てたんですね……」
「まあね。終始おかしくなった人たちに追い回されて大変だったけど。」
「え、万事屋と……ほとんどどちら様?……というか、とっつぁんに思いっきり何やっちゃってんの!!?」
無論状況をよくわかってません近藤。
『何やってんのはこっちのセリフだ近藤勲!!
……それはそうと、お前!!もしやとは思ったが、松平片栗虎に憑りついてるようだな!!』
作者がそう言いだすと、再び立ち上がる松平?は少し無言になった後、こう言い始めた。
「『チッ……よりにもよってウルトラワールドの
松平の中から、エネルギー物質のようなものが出て来る。そしてエネルギーを象るそれが、少年のような姿になった。
「フン、ゲラーが攫った大宮忍を助けるために来たわけか。」
「なるほど、松平のとっつあんがおかしくなってた理由……とっつあん自身がおかしくなったんじゃなくて、まったくの別モンが入ってたって事か。」
そういう風に察した沖田らに対し、睨みつつも少年は肯定。
「気に食わないが、正解さ。僕は『アイキュー』。
……『ヴォル・デ・トンベ』の幹部核と名乗っておこう。」
組織名と共に、『アイキュー』という名の少年はそう名乗った。
『ヴォル・デ・トンベ…それが組織の名前ってワケだが……』
「フランス語で『Vol de tombe』……墓荒らし?」
「何か独特な組織名ねぇ……」
作者やナリト、阿求らは微妙な反応であった。
「……そんな事はどうでもいい。ゲラーが取り付けた約束通り、ターミナルに来てくれたな。余計なものを連れて来ているが……まあいい。」
「随分余裕ぶっかましてるが……何を企んでやがる?」
アイキューの様子を見て、睨む銀時。
「知る必要などない。アレが覚醒すれば、どの道融合は完了する。……この松平という男も利用し甲斐があったが、もう用はない。」
「お、お前が操ってたって事なのか!!というか……」
「慌てない方が良い!気絶してるだけだ!」
ようやく事態を察した近藤。慌てるところを土方が落ち着かせる。
「そ……それよりシノはどこ!?約束通り来たんだから返してっ!」
アリスが忍のことを聞きただそうとするが……
「そんな事……知った事かっ!!!」
すると、ターミナル内部から、奇妙な黒い腕や、物騒な機械が大量に出て来た。
「あれはゲラーが勝手にやった事だ。僕は関係ない。」
「テメェ……!!」
銀時が睨むが、アイキューは気にすることなく話を続ける。
「残念ながら、お前達もこの計画の礎になってもらう。……そう、お前達のナラティブ全てを!!一滴も残さず奪――」
「うっさい」
すると、周囲に現れていた兵器や黒い腕が、全て粉々になった。大地が、こちらを捕えようとした機械のうち1つにキックした瞬間に、全部破壊されたのだ。
「……は?」
アイキューは、唖然する。
「つーか、お前のプランあまりにもザル過ぎやしないか。」
「な、何を――」
大地がアイキューを煽るような発言をしたと同時に、「みなさーん!!!」と横の方から声が。
「こ、この、声もしかして……!!」
アリス達には、聞き覚えのある声だ。
「迷惑をかけてしまいましたが私は無事です!!」
「シノ!!」
言うまでもなく、大宮忍だ。
「はぁ!?どうなってるんだ!アレの覚醒のために、大宮忍は既に取り込ませたはずじゃ――」
アイキューが動揺していると、アイキューの真後ろに誰かが転がり落ちる。
「……すまない、完全に油断したよ……」
ゲラーだ。思いっきりボコボコにされている。
そして、ゲラーが吹っ飛ばされた方向の反対側を見れば、そこにいたのは……
「詰めが甘いというか、なんというかね。」
「まあ、お陰ですぐになんとかなったが。」
「う、うたちゃん!?慧音さんも来てたの!?」
阿求の言う通り、うただ。しかも慧音までwithだ。
「なっ……ど、どうやって警備をかいくぐったんだ!!?」
「上白沢慧音の頭突きで強行突破されてね……大宮忍を奪い返されてしまったんだ……」
焦るアイキューに対し、ゲラーはそう説明した。
「しの!!心配したんだよいきなり攫われるんだから!!」
「命の危険とかそういうのじゃなくてよかったデス!!」
「そうよホントこればっかりはぁぁぁ!!」
「そうだよシノォォォォ!!」
「話を聞いて私も来ちゃったよ!」
陽子とカレンは忍が無事なのを見て安堵。綾は号泣、アリスと穂乃花は忍に抱き着く。
「す、スイマセンホント……
……というか、そっちもすごいボロボロじゃないですか!」
忍に指摘され、そういえばと思うアリス達。暴走集団と戦っていたためそれなりにダメージは負っているのだ。
「でしたら……!」
すると忍もまた、ファンタジー風の服装となり、出て来た杖で魔法を放つ。そしたら、一同の傷がどんどん癒えていく。
「き、傷と疲労感が回復してる……?」
「シノも出来るようになったんデスネ!」
「はい!ノリと勢いで何とかしてと言われてやったら出来ました!」
「やっぱりノリと勢いなんだ;」
何だかんだで忍が無事だったわけだが、計画を邪魔されたアイキューは歯ぎしりをする。
「くっ……!!ここまで邪魔されるなんて……!!
だがもう遅い!!アレの準備は大体整った!貴様らのナラティブを取り込めなかった以上多少劣化するが……それでも十分!!
今起動しろ!お前の筋書き通り、真実から目を背ける劣等種に粛清を下すがいい!!!!」
アイキューのその言葉と同時に。さっきよりも地響きが。
「フ……フフフ……フアハッハハッハhswゲyctvジェkpンxbイ4jhcgbン7t2785ygb4x78vン!!_”」k
そうだ!!!粛清だ”!”!”!」お前達みたいな存在こそが!!!!この世界にとって!!Q!の!!害悪ナリッ、害悪ナリッぃ+ィィlポy489絵zmr@pck0尾prj0vイvhg54ぶれじにrcじぇさ1!!!!!!!!!!!!!11」
そして、非常に歪な声が聞こえてくる。
『この反応……マズい!!爆発するぞ!!お前ら早く避難だ!!』
作者がそう言って、(松平を土方たちが回収した後に)先ほどの穴からターミナルを脱出。
ある程度離れた位置まで移動したと同時に、ターミナルが爆発する。
「た、ターミナルが……」
「そこまで被害は出てねェが……こりゃ復興に時間かかりそうですぜィ」
「だが、今問題なのは……!!」
そして、爆発による煙が晴れた後、姿を現すは……
「フハハハハハ……ふはははっはははははははh!!!!素晴らしい!!!素晴らしいぞ!!!物凄い力だ!!!!これさえあれば!!これさえあれば俺は……!!」
2つの大きな玉が付いた、巨大な砲台のような物体だった。
「……何アレ」
「何と言うか……何だろう」
「何か独特な形してるけど……」
アリス達が困惑していると、銀時が。
「ありゃどう見ても……
『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』じゃねェか。」
「・・・。
最後でそれかよオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!????」
そして、新八のツッコミが江戸中に響き渡るのであった☆
『完成度高けーなオイ(byおろさん』
次回、この異変の戦いに決着を。