ウルトラワールドの交叉譚   作:おろさん

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11話くらいかけて作成しました江戸の街のアリス。今回エピローグです。


江戸の街のアリス エピローグ

 爆発の衝撃で、黒い靄が、次第に消えていく。そして力が完全に失われたからなのか、そこには1人の中年の男が倒れこんでいた。

 

「しゅくっ……せいっ……」

 

 

「……え、何コイツ。まさかこれが、あのネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲擬きの正体?」

 

 

「そいつは、攘夷志士を追い出された男だ。」

 

 

 その正体に困惑している銀時の後ろに、桂が。

 

 

「ヅラじゃねェか。さっきまでどこに行ってたんだよ。」

 

 

「ヅラじゃない桂だ。さっきまで黒い物体を斬り続けていただけだ。……この男、攘夷志士の中でも相当過激な人物でな。破壊衝動も酷いし、性格も度が過ぎるで流石に追放された身だ。

 

そのまま真選組に捕まり、死刑にされたはずだったが……」

 

 

「だが、その直後に行方をくらました。」

 

 

 更に横から土方。桂はその姿見て「あ」と言ってそのまま逃走。

 

 

「って待てテメェ!!追え!!桂をとっ捕まえろォ!!」

 

「おおおおおおおおお!!!」

 

 

 正気に戻った模様の真選組隊士達と共に、桂を追いかけて行った。

 

 

「アイツらいつの間に元に戻ったのかよ……」

 

 

「この男の身柄もこっちであずかりますぜィ。異世界まで巻き込んで危うく大惨事になりかけたんだ。色々聞きだした後は死刑よりひどい事になるんだろうなァ」

 

 沖田はそう言って、気絶したままの男を引っ張って、まだ気絶してる松平と一緒に乗せた後にパトカーに乗って行った。

 

 

「銀さーん!!」

 

 

 このタイミングで、銀時達の元に新八達が駆けつけて来た。

 

 

「阿求さんの作戦、上手く行きましたね!正直ちょっと無茶苦茶な方法だったけど……」

 

「でも結果オーライネ。

 

 

……それで、江戸は元に戻るアルか?」

 

 

 そう聞かれると、阿求の通信機越しで作者が。

 

『それに関しては問題ない。トジル魂を破壊した以上、さっきみたいに暴走集団もみんな正気に戻ったし、世界自体も5分10分くらいで元に戻る。……アリスたちの世界も含めてな。』

 

 

「そうなると、やっぱりお別れって事かぁ……」

 

「思ったより早い!!あんまり異世界っぽい事出来なかったデス!」

 

「状況が状況でしたし、仕方がありませんね。」

 

 少し寂しそうなアリスと、ちょっと物足りなさそうなカレンとまあ流石に仕方無いかなと思ってる忍。

 

「まず、ヴォル・デ・トンベだとかの記憶操作だとかのせいで異世界って実感すらないわ……」

 

「まあ、私達の方が引っ張り出されたせいで街も滅茶苦茶だったし全体的に……;」

 

「あはは…;」

 

 滅茶苦茶疲れたっぽい綾と、同じく陽子。2人を見て苦笑いする穂乃花。

 

 

 

『今回の収穫はせいぜい『ヴォル・デ・トンベ』という組織名が分かった事と、あの兵器擬きのジルコン獣の事くらいか……』

 

「この人達も相当巻き込まれたけど、これからどうするって言うの?」

 

 と、阿求が聞く。

 

『他の連中に関しては、記憶操作をしておく。まあ源外やお登勢みたいなそれなりに強いナラティブ所持者には聞きづらいシステムやけど。』

 

「まあ、流石にそうよね。何かちょっと引っかかった発言が聞こえたけどまあいいか」

 

 

『アイキューやゲラーには逃げられたし、また露骨にナラティブを狙ってくる危険性がある。そう言ったものの対処を兼ねてだが……』

 

 

 

「そう言えば、ナラティブとか言うので戦える力とかが手に入ったけど……」

 

「あのファンタジーっぽい力?」

 

「良く分からないけど何かすごかったデス!」

 

 

 ナラティブにより、不思議な力……『かつて訪れた時のソレと同じ力』を得たきんモザの6人。

 

 

「まァ、どうせテメーらの世界じゃ使わないだろうし、あとは胸に仕舞って――」

 

 

『その件についてなんだが。』

 

 すると、作者に話しかけられるアリス達。

 

『えーっと……この時空融合現象、結構根が深いから後遺症みたいなのが出来たりする場合があって……放置すると結構面倒で……』

 

 

「要するにどういうことアル?」

 

「あ、もしかして……」

 

 アリスは、その言葉の意味を察する。

 

『……色々理由があるのだが、まあ、今後も力を貸してくれないか?

 

あ、お礼も兼ねて異世界行き来できるアイテムあげるし、給料も弾ませておくから。』

 

 

 そう聞いてみたら、

 

 

「じゃあお願いします(マス)!!」

 

 

 銀時とカレンがあっさり承諾した。

 

 

「い、いいのかなそんなあっさりと……」

 

「異世界との関りを持つという事は……

 

つまり、沢山の金髪と出会えるって事ですね!!」

 

「確かに!!」

 

 忍がそういう方面で異世界関与に前向きになったのを見て、穂乃花は共感したがアリスは少し複雑な表情に。

 

 

「え、嘘でしょ!?まさかの決定!?」

 

 そんでもって困惑する新八である。

 

 

 まあという事で、何だかんだあったものの、無事に異変が解決。そして……

 

 

*****

 

 

「ん?なんだい、街が元に戻って来てるじゃないか。」

 

 お登勢たちが周囲を見渡すと、きんモザ世界のコンクリート状の建物が透過しつつある。元居た場所に戻るという事だろう。

 

「アイツらだ!アイツらがやってくれたんだ!」

 

 それを見て喜ぶ長谷川達。……彼に関しては1人だけ凄いボロボロだが。

 

 

*****

 

 

「作者さんの言う通り、江戸が元通りになって来てますね。」

 

「店に並んでたイギリスグッズもほとんど無くなってたネ!」

 

「金髪金髪言って暴走してた奴も全員正気に戻ったし、マジで元通りなんだな。」

 

「ワンッ!!」

 

 そして、その様子を見て万事屋の3人+1匹も安堵する。

 

 

 

「うおおおお!!あの輝かしい金色の髪!!アレを負の遺産にしてはならないのは確かだ!!みんなにあのすばらしさを伝えるぞぉぉぉぉ!!」

 

 

 

「何か目覚めてる人がいるんだけど(by綾」

 

「暴力振るわないだけマシだと思っておこう。(by陽子」

 

 

「何だかあっという間だったね……あれっ?」

 

 すると、アリスたちの身体も透けて来た。

 

「わわっ!?体が透けてる!?」

 

「この町が元に戻っているから、引っ張られた側の私達も元居た世界に戻るって事でしょうか……?」

 

「そういえばそうデシタ!!」

 

 

 

「お?10分くらいで戻るとは言ってたけど早ェな結構。」

 

 その様子を見て、銀時はそう呟く。

 

 

「ちょっとちょっと、まださよならとかも言って無いよ!?」

 

「でもこの感じだとまた会うことになりそうデス」

 

 慌てるアリスに対しそうカレンが。

 

「それもそうだった!!」

 

 そして納得。

 

「これ、元に戻った時変な状況に置かれてないわよね?一応明日学校だけど……」

 

「まぁ、なるようにしかならないんじゃない?」

 

 学校の方を大分心配する綾に対し、それを陽子は落ち着かせる。

 

「何だかんだあったけど、ちょっとだけ楽しかったかな。」

 

「すごい体験しましたからね……帰ったらアリスの金髪を摂取しましょう!」

 

「摂取って;」

 

 穂乃花や忍は凄い体験をして楽しかった気分にもなっているようだ。(摂取と言われて苦笑い気味アリス。)

 

 

 そして、その時が来る。

 

 

「えーっと、その……

 

 

 

本当にありがとうございました!!もし出来たら、また来ます!!」

 

 

 

「ああ、ただ元から大人のお店多くて刺激強いから気を付けろー

 

 

 

……じゃ、またな。」

 

 

 

 銀時がまた会おうと言い終えた瞬間。アリスたちはそのまま、光の中に消えて行った。

 

 

 

「本当に、あっという間でしたね。」

 

「ああ、これでようやくいつものかぶき町、いつもの万事屋だ。」

 

「そう言えば、結局のところあの偽カレン含めて敵はどこ行ったネ?」

 

「まァ、どうせそのうちまた戦う事になるんじゃねーの?流石に、俺らの偽物出るのは勘弁だけどな。」

 

「地味にフラグアルよ銀ちゃん。」

 

 

「あら、3人とも何やってるの?」

 

 

 アリス達を見届けた銀時の後ろ方向から、誰かやって来る。

 

 

「姉上!」

 

 

 それは、新八の姉『志村妙』だ。

 

 

「良く分かんないけど俺達の勝利だ!!やったよお妙さあああああああん!!」

 

「何の話かはともかくしれっと来るなゴリラァァァァァ!!!」

 

 何故かまだ残ってた近藤にラリアットを喰らわせる妙。

 

 

「うん、やっぱいつもの江戸だな。」

 

 

 その何回か見た事のある光景に、なんかすごくしっくりと来た銀時であった。

 

 

 

*****

 

 

「ん……」

 

 

 アリスが目を覚ました時。気が付けば、ベッドの上だった。横には忍も寝ている。

 

 

「あれ、ここってシノの家……って、起きてシノ!!」

 

「すやすや……」

 

「分かり切ってたけど全然起きない!!というか今日は学校あるよ!!」

 

 

「朝から騒がしいじゃない。」

 

 急いで忍を起こそうとすると、部屋に入って来たのは、忍の姉である『大宮勇』。

 

 

「あ、イサミ!!」

 

 

「忍も相変わらずよね……日曜日とは言えまたぐっすり……」

 

 呆れ気味にそんな事を言った勇。それを聞いて、アリスは「え?」と少し動きが止まる。

 

 確認してみると、この日はまだ日曜日だった。

 

 

「おかしいなぁ、月曜日の感覚だったのに……」

 

 

 

「学校あると思ってたの?何だか珍しくボケてるじゃない。

 

 

……何て言いたいところだったけど、実を言うと私も今日は月曜日の感覚だったわね……それどころかなんか凄い事があったような……」

 

 

 困惑するアリスに対し、勇も何か似たような事を言う。

 

 

「そうなの?」

 

 

 勇が言ってるのと同様に、物凄い体験をしていた気がするのだが、夢だったのだろうか。

 

 

「ところでアリス、手に持ってるそれって?」

 

 

 そう言われて右手を見ると、どう言うワケか何かカード状のアイテムを持っていた。電車のパスに近いが……

 

 

「あら……アリスとお姉ちゃん?おはようございます…」

 

「あ、起きた……って、それ…」

 

 

 ようやく起きた忍の右手にも、パスのようなものが。

 

「忍も持ってるの?どこで手に入れたのよそんなの?」

 

 勇がそう聞くと、

 

 

「うーん……よくわかんないけど……

 

でも多分、持ってた方が良い気がする。」

 

 

 ちょっと不思議そうな表情をしつつも、アリスはそう言った。

 

 

「そうなの?……まあ、そう思うならそれでいいのかもね。」

 

 

 そう言って、勇は部屋の扉を閉めて戻るのだった。

 

 

「そういえば、凄い事が起きていたはずなんですが……夢だったんでしょうか?」

 

 首を傾げる忍に対し、アリスは首を横に振る。

 

「ううん、きっとあれは夢じゃないよ。

 

 

 

 

 

……上手く言えないけど……何だか…これから、すっごく面白い事になる気がするもん!」

 

 

 そして、笑顔でそう言うのであった。

 

 

『江戸の街のアリス』

 

 

終演

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 そして。

 

 

 

《スマブラ屋敷:地下施設》

 

 

「終わっっっっったァ!!!めっちゃ大変だった!!」

 

 

 騒動に一区切りついた事に対し、作者はそう言っている。

 

 

「一時はどうなるかと思いましたが、無事に解決しましたね。」

 

「一応ある程度分かった事はあるし、進歩はしてるな。」

 

 

 ハヤテとナギもそう言っていると、そこに阿求が戻って来る。

 

 

「帰ったわよ作者……あれ、その2人は?」

 

 

「あ、初めまして。綾崎ハヤテです。こちらのナギお嬢様の執事をしています。」

 

「という事で三千院ナギだ。銀魂世界の様子、見させてもらったぞ。……ウルトラワールド(この世界)とは、まあこっちの世界とココア達の世界での時空融合現象解決後からの付き合いと言った所だ。」

 

 

「あ、そうなの?よろしくお願いするわ。」

 

 阿求が2人におじぎした後、作者の元へ。

 

 

「こうしてみるとあっと言う間ね……すっごい疲れたわよ……」

 

「ああ、お疲れ。今回の事で色々分かったから助かったよ。……あ、大地達は?」

 

「ココアちゃん達を帰した後、異変の元凶っぽい男の事含めもう少し調べておくって。」

 

「そっか。色々聞きだして、更に有力な情報が得られれば好都合だな。」

 

 

 

*****

 

 

「俺が……俺が正しいのにっ……」

 

 

 ジルク・NASCJAS砲となっていた中年の男は、一旦牢屋に収監されていた。当然ながらというか全く反省しておらず、ブツブツと自分が正しいと言い張っている。

 

 

「俺は選ばれたんだ……『あの人』に……故にっ、真実から目を背ける劣等種は粛清すべき――」

 

「シャラーップ!!!」

 

 

 すると、横から男が重いっ切り殴打される。

 

 

「だっ、誰だ!!この俺をぶん殴るなんて――」

 

「シャラップと言った!!!」

 

 

 その姿は、アイキューと共にいた黒い男。ゴルフクラブでもう1度男をぶん殴る。

 

 

「ファーッファッファッファ!!無様だな!!ドクター・エビテンの計画に使われ、アイキューのお粗末なプランで台無しになって何だかんだ結果的にボロ負け!!哀れ哀れ!ファー!!」

 

 

 黒い男がゲラゲラと笑っていると、

 

 

「その辺にしておけ。『F.F.(ファントム・ファルゴ)』。」

 

 

 またワープホールのような空間から誰か出て来る。それは、赤みがかった髪を一つ結びにしている、灰色目の少女。

 

 

「おや、誰かと思えばドクター・ベノディアお気に入りの執行人様じゃァないか。」

 

 

F.F.(ファントム・ファルゴ)』と呼ばれた黒い男……デュエリスト『霞ヶ関ファルゴ』を元に作られたジルコン獣の一種である彼は、少女の姿を見てニヤニヤと笑う。

 

 

「ドクター・エビテンから通達だが、『粗末な計画に巻き込んで悪かった』との事だ。

 

 

ひとまず、ドクター・ベノディアらと共に『あのプラン』の方を進めてくれとも言っていたぞ。早いところ帰還しろ。」

 

「お、念には念を入れてとうとう進めるわけだ。内容としても中々面白いからなぁ、楽しみなモンだぜ。ファーッファッファッファ!!!」

 

 

 F.F.はまたゲラゲラと笑いながら、そのワープホールに入っていった。

 

 

「さて……」

 

 灰色目の少女は、ぶん殴られて悶える男に近寄る。そして、拳銃を向ける。

 

 

「ヒッ……く、来るな!!俺は選ばれたんだ!!俺は正しいんだ!!俺が失われればまさに世界の損っ失に――」

 

「発言の何もかもが耳障りだが……

 

 

 

世界の損失って、自分で言うのは適さないぞ。ただ己惚れてるバカのソレなんだが。」

 

 

「い……イヤだ!!嫌だ!!イヤdあびょっ」

 

 

 そのまま、引き金が引かれた。

 

 

 

 数分後。

 

 

「我々が見つけた時には、もう既に……」

 

 

 男の様子を見ようとした真選組隊士が沖田を呼んで、その男の姿を見る。

 

 

「口封じか……どこから忍び込みやがったんだ……?」

 

 

 

 

 

 

 戦いはまだ、終わっているわけでは無い。そしてしばらくすればまた、別の世界にも……




次回から、第2幕。新たな要素もどんどん登場して行く。
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