ウルトラワールドの交叉譚   作:おろさん

25 / 32
前回、突如として全然知らない場所に連れて来られていた阿求。『ロボトミーコーポレーションχ』とは一体何なのか!!?


アブノーマルな職場です

 目が覚めれば、『ロボトミーコーポレーションχ』なる山奥にある施設へと連れてこられていた阿求。現れた大地に、一体全体どういうことなのかと問いただす。

 

「悪い。どうやらお前のことが気になった奴らが勝手に引っ張り出しちまったらしい。こうなる前に、話しておくべきだったな。

 

……とにかくついて来い。」

 

 そう言われて、釈然としないが一応ついていく阿求。そのまま施設の方に入り、エレベーターで下る。

 

 

*****

 

 

「で、エレベーター出た後に何か着替えさせられたけど……何だかいいデザインねこの服。しかも大きな剣まで渡されたけどどういう事?」

 

 地下にある施設に連れてこられて、すぐに変わった服装に着替えさせられる。包帯と思敷物が巻き付いた、黒いコートだ。同じく大剣の方も、包帯が巻き付いた黒色。

 

「ALEPH装備の『ジャスティティア』だ。問題なく着用できたみたいで何より。」

 

「『ALEPH』?……まあ、すぐにわかるかしらね……で、武器まで持たせられて何をやればいいのよ。」

 

「それに関しては……」

 

 大地が、この施設に関する説明をしようとした時。

 

「私が説明します。」

 

 と、だれかやって来る。青色の瞳で、パールホワイトのショートヘアーの、すらっとした。

 

「初めまして。私は本社の管理を務める『ナオキ』と言う者です。……それで、貴方が稗田阿求さんですね。話は作者や大地さんから聞いています。

 

……あと、うちの管理下の子たちが勝手な行動をしてしまったようで申し訳ありません。」

 

「い、いえ、別にこの手のことはある程度慣れたので……というか、『管理下』……?」

 

『ナオキ』と名乗った少女は自己紹介と謝罪をした後に、早速話を切り出す。

 

「それの事なんですが。阿求さんにはこれから、本施設に収容されている存在に関する作業や管理を手伝ってもらいたいのです。」

 

「作業?管理?……ここってどういう施設なの?」

 

 それを聞いて困惑する阿求。ナオキは「詳しい事は後々説明します。」と言って、そのまま阿求を連れて行った。

 

「ま、行ってらっしゃい。」

 

 大地は、そんな阿求に軽く手を振った。

 

 

*****

 

 少しして、廊下の位置に来た。

 

 

「とりあえず、あの部屋にいる子の元に行ってみてください。」

 

 そう言われて、1つの部屋に入る阿求。

 

 

 そこにいたのは、何処かぎこちない動きをした、人形みたいな少女だった。

 

 

「……!!」

 

 

 少女は、阿求を見つけるや否や興味津々。

 

「(女の子?えーっと資料には……『レティシア』って言うのね。というか作業と言ってもどうすれば……)」

 

 

「あれ……なんか元気なさそうだけどどうしたの?」

 

 そんな事を言われる阿求。

 

「え?ああ……さっきまでかなりスプラッタ紛いな夢見たからそのせいかな……」

 

 そういえば、少しだるい。阿求は今になってそれを自覚。

 

「そんなあなたに、コレあげる!」

 

 そこで少女は、ハートの形をした物体を阿求に渡す。

 

「何だか良く分からないけど……ありがとう。」

 

 阿求はそれを素直に受け取って、多少話した後に部屋を後にした。

 

「ふふふっ……」

 

 それと同タイミングで、少女はわくわくしたような感じで笑っていた。

 

 

*****

 

 

「女の子がそれなりに広い部屋にポツンと1人いたわけだけれど……会社そのものは悪く無さそう、なのかしら?」

 

 ハートの物体を貰ったものの、どういう場所なのかよくわからない。とりあえず、別の場所に行ってみようという判断になった時。

 

「……ん?なんか妙な音が聞こえるわね。なんか規制音みたいな……その割にはやけに言ってることがわかるというかなんというか」

 

「(訳:ハァイ)」

 

 阿求の目の前に、『CENSORED』と書かれたプレートみたいなので覆われている思いっきり奇妙な怪物が。

 

 

「うん、何かいるけどまあ無視してと……っていだだだだだっ!!?」

 

 

 見なかったことにして反対方向に行こうとしたら、目の前に白い小鳥が飛んできて滅茶苦茶つつかれる。

 

「悪い奴め!悪い奴め!!(適当)」

 

「え、ちょ、え、何急に――のわわわっ!!?」

 

 

 さらに汽笛が鳴ったと思えば、廊下の壁からなんと列車が突っ込んでくる。阿求は避けたが、うっかり落とした、レティシアに貰ったハートの物体に直撃。すると……

 

「キシャアアアアアアア!!!」

 

 それがびっくり箱のごとく破裂したと思えば、中から蜘蛛といえるかもわからない、大きな黒い怪物が出てきた。

 

「って、中から何で怪物!!?ちょっ、ええっ!?」

 

「(訳:無視しないで)」

 

 見なかったことにしようとした『CENSORED』のやつも阿求の目の前に。

 

 

「寄越せ」

 

 続いて、鎌の先端でこちらの頭部を刺そうとする案山子が、

 

「(曲:あぁ いいな!(←某国民的アニメのED曲))」

 

 変な金属音で音楽を流す肉挽き機が、

 

「ハーイ」

 

 ムキムキの白い犬?が、

 

「さぁ私を狩りなさい!」

 

 よくわからないことを言い出す、炎に包まれた鳥が、

 

「おいkぇるひrfぇh、g54x890」

 

 何を言ってるのか分からない、子供の落書きみたいな黒い物体が。そんな感じのが阿求に迫る。

 

 

「あ、待って!?ちょっ、ちょっと、一体全体何なのここ!!!?」

 

 

*****

 

 

「ちょっと大地!!ここ何がどういう施設なのよ!!」

 

 

「あ、おかえり」

 

 

 その後、最初の場所に戻ってきた阿求。当然名がらものすごくボロボロ。

 

 何がどうなっているんだこの施設的な感じのことを、呑気にお茶を飲んでいた大地に問いかける。

 

 

「アハハ!どうだった?びっくりしたでしょ?」

 

「カカカカカカカカ」

 

「(訳:すっごいことになったなお前)」

 

 そんでもって、いつの間にか色々ついてきている。レティシアと、(現在阿求の頭部をキツツキのごとくつついてます)小鳥及び『罰鳥』、そして『規制済み』だ。

 

「え、ちょっ……何かある意味憑かれてんのか?すっごいボロボロになってるが何がどうなってんだか……」

 

 阿求の様子を見て、ちょっと引いてる大地。

 

 

「オイ引くな!!というかいいから答えて!ここは何の施設なの!?女の子がいると思ったらテーピングの化け物とか汽車とか案山子とかその他諸々とか色々いるし!しかもその女の子から貰ったハート型から怪物出て来るし!!あとこの鳥にさっきから頭滅茶苦茶つつかれるし!!」

 

「(訳:テーピングちゃうわ)」

 

 自分のことを後回しにして、この施設のことを教えろという阿求。

 

「ま、雰囲気とか感覚とかは分かったようだし教えますかね。

 

 

……ここ『ロボトミーコーポレーションχ』。元々は、滅んだ並行世界(パラレルワールド)の『ProjectMoon』世界に存在した『ロボトミーコーポレーション』なんだ。」

 

 

 

並行世界(パラレルワールド)の……って、パラレルワールドの!!?まさか、会社丸ごと元々は滅んだ並行世界(パラレルワールド)にあったって事!?」

 

 想定していなかった模様の回答を聞かされ相当驚く阿求。

 

「ああ。本来のロボトミーコーポレーションは既に無くなっているが、ここは勝手が違う。

 

作者曰く、元々その滅んだ並行世界(パラレルワールド)から『幻想体(アブノーマリティ)』……今まさにお前についてるそいつら、ロボトミーに収容されている存在を回収しようとした。結果、何故か会社丸ごと発見されてそのまま回収したんだと。

 

 

亜空間のエネルギーのせいか、本来から大分かけ離れている要素が多くてな。だから、この施設は『ロボトミーコーポレーションχ()』、通称『LCχ』と呼称した。」

 

 

「ど、道理でなんか根本的に特殊な感じだったのね……い、いやだとしても!途中から命の危機感じたんだけど……」

 

 

「安心しろジャスティティアじゃそうやられないから。それに、此処の幻想体は本家の方より大分マシな方になってるぞ?規制済みは本来直視出来ないくらいの見た目だし、レティシアに渡されるハートのギフトから出てくる怪物は人間の肉体経由で出てくる。あと、そもそもプロムン世界自体、生と死の狭間にいるような気分になるって噂だし。」

 

 

「え、そんな風なのその世界。」

 

 阿求は少し困惑する。

 

「そういう世界です。というかこの場合、『認知フィルター』だか何とかが幻想体そのものに影響を与えて、誰が見ても比較的まあ大丈夫な見た目に変化しているんだ。

 

しかもお優しいことに、さっきも言ったが(回収された際は)本来9割がリスク伴うような幻想体がかなりマシな方向になってる。たまにトラブル起こす奴もいるが、何か本家と比べてマイルドなんだと。……まあ、滅亡する前は本家と同様だったそうだが。」

 

 

 そんな感じの事を説明していると、

 

「ある程度の事は分かったようですね。」

 

 そう言いながら部屋に入ってきたのはナオキ。

 

「で、何でそんな状況になってるんですか貴方」

 

 阿求の方を見れば、規制済み、レティシア、罰鳥の幻想体3体に憑かれているわけで。

 

「そういやこいつら、阿求の事話してたら特に興味持ってた奴らだったな。」

 

 

「え?じゃあ私をここに連れてきたのって――」

 

 

「この3体ですね。」

 

 大地の発言にまさかと思た阿求。予想通り、阿求を連れてきたのが規制済み達だとナオキは答えた。

 

 

「(訳:てへぺろ)(by規制済み」

 

「てへ(byレティシア」

 

「だから何だ!!(by罰鳥」

 

 

「・・・。そ、それはそうと、じゃあナオキさんは一体――」

 

 

 質問しようとした時、部屋にまた誰か3人くらい入って来る。

 

「あれ、誰かいるね。もしかして話に聞く阿求?」

 

 1人は、ピンクの髪にヘアピンなどの装飾を付けた、ちょっと幼い雰囲気のあるピンク目の少女、

 

「お、ジャスティティア問題なく着れてるんだな。」

 

 1人は、濃紺色ツインテールで赤紫目の八重歯、手には長いシャベルを持つ少女、

 

「ところで、何であの子の後ろに幻想体が?あと罰鳥にキツツキみたいにつつかれてるけど」

 

 1人は、左耳の周りだけバレッタでまとめたこげ茶色のストレートロングヘアーで、黄色いツリ目の少女。

 

 

「あ、先輩。」

 

 その3人を見て、ナオキはそう言った。

 

「先輩?」

 

 阿求は首をかしげていたが、大地が説明。

 

「この3人も、ナオキと同様LCχの管理をしてもらってる。順番に、『タケヤ』、『エビスザワ』、『ワカサ』だな。」

 

「なんか女の子にしては変わった名前な気がするけど?」

 

「元が苗字なだけだ。」

 

 

「あ、せっかくだしサンドイッチ食べる?エビスザワちゃんが育ててる畑で採れた野菜使ってるんだけど。」

 

 と言って、かごに入ったサンドイッチを渡してくるタケヤ。阿求は「あ、どうも」と言って素直に受け取る。

 

 

「それにしても、大地とか以外で別世界の人を見たのは初めてだったか。」

 

「そうねぇ、わざわざ此処を立ち寄る理由がある人ってそういないし。」

 

 その様子を見つつ、エビスザワとワカサがそう会話する。と、その時。突如としてサイレンが鳴る。

 

 

「ん?これって何の音?」

 

「ああ、『収容違反』だなこりゃ。本家だとコントロールから外れた幻想体の脱走を指すんだが、ここでも気性荒い奴らは時々そうなるんだ。収容してる部屋を勝手に抜け出すわけ。」

 

「え、じゃあこいつらは?」

 

 大地の説明に対し、規制済み達の方を指さす阿求。

 

「そいつらは、えーと……有給みたいなもんで(by大地」

 

「有給ってそういうことじゃないだろ;(byエビスザワ」

 

 

「違います、幻想体の管理する際に特殊なエネルギーが採取されるんですが、此処だと一定量獲得すればある程度の許可を貰えるんですよ。収容違反者は既定のエネルギー量を満たしてないだけです。」

 

 そこに関してはナオキが補足した。

 

「とにかく、いい機会ですね。あなたに渡した武器と防具……『E.G.O』を役立ててみましょう。」

 

 

*****

 

 

「オオオオオオ!!!」

 

 

「シャハハハハハ!!!」

 

 

「審判……」

 

 

 施設内で暴れまわったり、抜け出したりする幻想体が3体。『捨てられた殺人者』と(阿求にどさくさに襲い掛かってた)『知恵を欲する案山子』、そして『審判鳥』だ。

 

 

「TETHの一般人……じゃなかった殺人者に、HEの案山子、WAWでは珍しい事に審判鳥もいますね。」

 

「何か最初の方妙に引っかかったけど、TETHとかWAWって?」

 

 

 また聞いた事のない単語を聞いて、阿求はナオキにその意味を聞く。

 

 

「幻想体には『危険レベル』というのがありまして。(『本来は』ではあるが)管理方法を誤ると被害がかなり広がる幻想体がいるという事です。

 

『ZAYIN』『TETH』『HE』『WAW』『ALEPH』の順でレベルが高くなってます。ちなみに、貴方に付きまとっているレティシアはHE、罰鳥はTETH、規制済みは最も危険なALEPHの類です。……本来は」

 

「そう言えば本来は直視できない見た目だって言われてたわねコイツ……」

 

「(訳:何か世間じゃ盲愛様って呼ばれてる知らんけど)」

 

 

「とにかく、早速鎮圧お願いします。とりあえずなるようになれ的な感覚で大剣を振り回しちゃってください。」

 

 

「え、ここに来てまさかの丸投げ!?」

 

 

「オオオオオオオオオオオ!!!」

 

 

 ざっくりしたアドバイスされてどうしろとと言う阿求だったがそうこうしていると捨てられた殺人者が、その何か鉄塊になった頭部で頭突きしてようとしてくる。

 

 

「ヴェアッ!!?いやちょっ、来るな来るな来るなっ!!!」

 

「ドギャッ!!!?」

 

 

 阿求は、無意識にジャスティティアを振り回たりソレを持って突っ込んだりしていて、捨てられた殺人者を吹っ飛ばした。

 

 

「ゼェ……ゼェ……え、あ、あれ?」

 

 

 振り返ると、捨てられた殺人者が鎮圧されていた。というか、鎮圧していた。

 

 

「中々良い筋をしていますね。3秒も経たずに鎮圧とは。」

 

 それを見たナオキが感心していた。

 

 

「え、あれ?あの、私いつの間に倒したの?」

 

「はい、倒しましたね。」

 

 困惑中の阿求にそう言うナオキ。

 

 

「シャハハハハハハ!!!」

 

 

 と、ナオキの背後に知恵を欲する案山子が突っ込んで来る。

 

 

「とりあえず、E.G.Oに関しては説明しないとですね。……せいっ!!」

 

 

 ナオキは、黒肉塊のハンマー型のE.G.O『笑顔』で案山子を思いっきり吹っ飛ばした後、その『E.G.O』と言うアイテムに関して説明し出す。

 

 

「『E.G.O』と言うのは、ざっくり言うと幻想体から抽出されるアイテムなんです。」

 

「え、そうなの?……ああ、強敵を倒せば手に入るレア装備的な」

 

「そう言うのもいますけれど9割以上はそうではなく。

 

 

……E.G.Oは、先程阿求さんがレティシアに行ったコミュニケーションなどの『管理』でエネルギーの生成を行い、それを武器や防具として抽出するんです。

 

 

E.G.Oは言わば幻想体の『自我』。阿求さん、そのジャスティティアを持った時に何となく使い方が分かった気はしなかったですか?」

 

「え?ああ、言われてみれば……」

 

「E.G.Oは、所持者に必要最低限の戦闘能力を与える、厳密に言うとE.G.Oが所持者を『使っている』状態になるわけなんです。」

 

「やっぱり色々と用意されてるのね。……何かの18禁みたいな」

 

「は?」

 

「あ、スイマセンなんでも無いです

 

……じゃ、じゃあこのジャスティティアは?」

 

 阿求が、自身が装備する『ジャスティティア』が何の幻想体から抽出されたのかと聞こうとすると、そこに同じく脱走していた審判鳥が。羽を使って自分を指さしている。

 

「え、もしかして貴方が?」

 

 と言う阿求に、審判鳥は頷く。

 

「審判鳥は、WAW幻想体の中でALEPH装備を抽出出来る数少ない幻想体。武器と防具両方となれば彼が唯一ですね。ちなみに罰鳥の仲間ですよ、彼。」

 

 

*****

 

 

「シタイヨコセ」

 

「アナタハソコニイマスカ?」

 

「では一曲……」

 

 

 しばらくして、部屋に戻った阿求なのだが、ついて行ってる幻想体が増えている。順番に『笑う死体の山』『何もない』『静かなるオーケストラ』である。

 

 

「オイオイ、ALEPHが3体増えてるってどういう事だよ。本来そうなったら大惨事じゃんか。」

 

 

 それを見たエビスザワ達は、困惑半分呆れ半分。

 

 

「ホント、種類が多彩で驚いたわよ何というか。『歌う機械』に『キュートちゃん』、『火の鳥』『宇宙の欠片』、他にも『貪欲の王』『雪の女王』『マッチガール』『オールアラウンドヘルパー』『蓋の空いたウェルチアース』『黒鳥の夢』……

 

更に使用するタイプの幻想体『ツール型』って言うので『3月27日のシェルター』『熱望する心臓』『地獄への急行列車』『行動矯正』『何でも変えて差し上げます』等々……何か、すごい疲れたわ。何種類いるのよ一体……」

 

 

 阿求は、盛大に疲れていた模様。

 

 

「まあ、何というかおつかれ。ハイこれモンエナ」

 

「もっと働けと?」

 

 タケヤからエナジードリンクを貰ったので凄い複雑な阿求であった。

 

 

*****

 

 

「本日の阿求さんの業務はここまでですね。お疲れさまでした。」

 

 

 なんやかんやあって、結構な時間が経った。

 

 

「ありがとう。……まあ、悪くは無かったしまた来るわ。」

 

 と言うわけで業務が終了し、阿求は大地に連れられ帰って行くのであった。

 

 

「しかし、何だか奇妙な人ですね……

 

 

……『あの人』にそっくりです。」

 

 

 ナオキがそう呟いていた時、ワカサが。

 

「ねぇ、ナオキちゃん。さっきからいくつかのアブノーマリティの姿が見えないけど知らない?規制済みとレティシアと罰鳥なんだけれど……」

 

「え?そう言えば何処に――

 

 

あっ、まさか」

 

 

*****

 

 

《幻想郷:稗田邸》

 

 

 そして、稗田邸に戻ってきた阿求。

 

 

「どれくらい時間経ったかしら……でも今はとりあえず盛大に疲れたから眠りたい――」

 

 

 そう言って、布団を閉まっている場所及び後ろの方を見た阿求。すると……

 

 

「(訳:よう)」

 

「ついてきちゃった。」

 

「逃げられると思ったか!!」

 

 

 規制済みとレティシアと罰鳥が、ついて来ていた。

 

 

「・・・。

 

 

 

 

……泣いていいかなぁ?」

 

 

 阿求は、もう色々放棄したい気分になったとのことであった。

 

 

 

*****

 

 

「可能性の集う世界『ウルトラワールド』か……」

 

 

 ウルトラワールドにある町『バトリオシティ』を歩く、1人の少女。何かブツブツと呟いている。

 

「ある程度の規律が存在していても。様々なパワーバランスが混ざり合っているために『強さの基準』もハッキリしていないとは聞く。

 

確かな事は、この世界、そしてこの世界と繋がりを持った現在の幻想郷での反逆はほぼ不可能……つまり、『力』では下克上が出来ないという事だ……

 

 

となれば、何か違う形で反逆を行えば良いだけの事……だが、その方法はどうすればいいか……ん?」

 

 

 すると少女は、カードショップと思われる店に貼ってあったチラシを見つける。

 

 

「これは……ええと、

 

 

 

 

 

 

 

『デュエルマスターズ』……?TCGって種類のカードゲームか……

 

 

待てよ?これなら意外といけるんじゃないのか……?」




次回、『天邪鬼はデュエリストになる』。



作品・キャラ

『Lobotomy Corporation』
韓国のサークルProjectMoonのゲーム作品第一作目。ロボトミーコーポレーションの管理人となり、職員を使って奇妙な存在『アブノーマリティ(次回作以降の『幻想体』)』を管理するシミュレーションゲーム。
登場人物も、アブノーマリティも個性的なものが多く、アブノーマリティに関しては、優良なものや、能力が害悪過ぎるものなど結構多彩。



*****


幻想体余談『輝く腕輪』

(*台本形式注意)




阿求「ツール型……色々あるのも分かったけど……



……あら、ナオキさん、この腕輪は?」

ナオキ「腕輪?……ああ、『輝く腕輪』ですか。



ゴミです。」

阿求「ゴミ!?え、そんな何のためらいもなくゴミって言ったよこの人!?え、あの、どゆこと!?」

ナオキ「言葉の通りです。装着するとその人の怪我を治すはずなのに、なぜか回復機能が作動しないガチの産廃です。」

阿求「そんなゲームのバグみたいなの適用されてるのコレ」

ナオキ「と言うか原作でも本当に回復機能作動してませんよ(*ガチ)」

阿求「えええ……;;;」



終演。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。