ウルトラワールドの交叉譚   作:おろさん

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時空融合現象編・第1幕~はじまりのクロスオーバー~
ウルトラワールドでの日常と非日常


 そして3か月後。

 

 

《ウルトラワールド:バトリオシティ》

 

 

 人間も人外生物も、大した問題も無く、交流を深めながら暮らすことが出来ている世界。異世界の住人も多く住んでおり、数え切れないほどの生物が住み着いてもいる。

 

 そう言った、『クロスオーバー』で形成された世界の1つがこの『ウルトラワールド』。

 

 

 そこにある、様々な技術が集っている大きな町『バトリオシティ』。この世界におけるクロスオーバーの中枢と言っても過言では無い。

 

 そしてその町のある場所。かなり広い仮住居の『スマブラ屋敷』にて。

 

「さて、ちょうど昼飯が出来たわけだし食べてけよ。」

 

 祷大地は、先程作ったばかりのラーメン(飲み物で野菜ジュース)を、稗田阿求に振る舞う。

 

「・・・。」

 

 対する阿求は、無言で動かない。

 

「んあ?何か具合でも――」

 

「いやそうじゃなくて!!」

 

 若干睨み気味な表情をしていた阿求だが、大地に対してツッコミをした。そしてビシッと彼を指さし続けてこう話す。

 

 

「一体全体何で私を異世界に何度も連れて行くのよ!?3日に一度くらいの頻度でさりげなくここに連れて来て!これ言うのも今日で30回目じゃないの!!」

 

「そしてこのくだりも30回目。んで夜になったら意外と充実した表情で帰ってるじゃないか。」

 

「いや、そ、それは……否定しないけど!様々な技術を組み合わせたこの世界の文化がとても新鮮に感じるのは事実だけど!」

 

 

 あっさり返されて慌てる阿求。どうやら彼女、何故か何度もウルトラワールドに連れて行かれているようで、毎回このくだりらしい。

 

「というか大地、貴方も分かっているでしょう!?八雲紫がこの件に関してまだ納得してないのが!!」

 

「いやだから何」

 

 阿求の発言に対して無関心気味な大地だが、

 

 

「だからも何も!阿礼乙女である私を何のためらいもなく連れて行くもんだから人里内に変な噂が立つわ色んな所から物議をかましているわなのよ!!

 

幻想郷は絶妙なバランスで保たれてるって何度も言ったじゃない!!そもそもあんまり混乱を招かれるようなことされると結構良くないの!!」

 

 実際幻想郷の成り立ちとかを考えればまあ分からなくもない論理なのだが、大地は興味ない……というか面倒臭そうな表情を浮かべている。

 

「いや良くないも何も。許可を得てるんだし、別に困るわけでも怒られるわけでもないだろ。」

 

「困るし怒られるから!!主にうちの使用人が!!

 

ていうか、貴方が言ってる許可って、正確にはうちのお屋敷の机に『本日も連れてきます』って書いたメモ紙を添えてるだけで、許可じゃないわよね!?ほとんど誘拐よね!?ってか作者連れて来なさいよ何よ狙ってたキャラが1発で当たったから狂喜乱舞してくるって(ry」

 

 ギャーギャーと騒ぐように色々指摘したりする阿求。大分引っ掻き回されたのか、いささか言動が荒くなってしまっている。

 

 そんな彼女に対して大地は

 

「そう言ってもなぁ、俺に文句言ったって意味を成さねぇよ。

 

俺も元々『時空融合現象』関係の異変に巻き込まれた身だし、手伝ってるのも、それを理由に半ば強引に作者に付き合わされてるに近いんだよ。まあ姉ちゃんに誘われたってのも無くはないんだけど。」

 

 という感じであっさり話を流すため、阿求も何も言えなくなる。

 

 ちなみに『作者』と言うのは、ウルトラワールドを管理する、管理者(メイドウィン)という立ち位置の人物。幻想郷で言うならば、八雲紫や摩多羅隠岐奈のような(ただし作者曰く、八雲紫が幻想郷の管理者(メイドウィン))立ち位置。一言で言えば神様みたいなものだ。

 

 彼は異世界同士の交流や共闘等の『クロスオーバー』の類が好きなようで、すでにいくつかの世界とは友好関係や協力関係を結んでいる。……ただし色々とルールがあるようだから多いというわけでもないらしいけど。

 

 

 阿求が何故かウルトラワールドに連れて行かれるのも、8割がその『作者』の独断らしい。

 

 そんな彼は、最近深刻になりつつある、異なる世界同士が融合する『時空融合現象』を(趣味に没頭しつつ)徹底的に調べている。

 

 

 幻想郷も3か月前に、時空融合現象に巻き込まれた。この状況も、元を辿るとそれが始まり。

 

 

 そして『祷大地』という人物は、幻想郷と融合しそうになった世界の住人である。

 

 その世界の名は『ポップンワールド』。『MZD』という、少年の姿をした神様が(別世界のも含めて)個性的な住民達を招いて音楽の宴を開催している。

 

 そして『作者』は、MZDと前から関りがあったらしい。あの時(プロローグ)の際も抗争が起きることも無く短期間で対応できたのも、それが理由の1つである。

 

「大体、あの『作者』という青年は何がしたいのよ。最近は幻想郷の各勢力とコンタクトを取っているし。」

 

「まあそれに関しては、十中八九協力関係や友好関係を結びたいんだろうな。

 

『クロスオーバー』好きなアイツにとっちゃ、いい機会だし、あと、月の民だとかの行動も抑えておきたいんだろ。」

 

 阿求が尋ねると、大地曰くそう言う事らしい。この3か月で、『作者』は幻想郷の各勢力と友好関係や協力関係を得ようとしていた。

 

おそらく、時空融合現象等の、世界の垣根を越えて発生する異変の解決や、異世界同士の交流が理由だろう。

 

 実際、この手の話に興味を抱いた勢力は少なからずいた。紅魔館や香霖堂のように割とあっさり関係を結んだり、八雲紫のように異世界の事(あと阿求の事)に納得していなかったり、異世界の事は自分たちの力だけで対処出来ないだろうと判断した勢力が中立の立場になったりなど、分かりやすく関係が出来ていた。

 

 たまに商売目的で河童や山童などが近づいてくることもあったが、何か相当ひどい目に遭ったようで最近はそう言う事は少ない。

 

 そんな感じで、幻想郷も変わりつつあった。

 

「だとしても、何で私をこの世界に何度も連れて行くのよ。実際、この世界が面白い事は否定しないけど……」

 

「俺も明確な理由は知らん。だが……なんだかんだで、お前にちょいと興味があるのは作者も俺も同じさ。

 

……どっちにしろ、巻き込まれた以上は幻想郷だけの問題でもないだろ。根本的解決の繋がる手がかりが微塵もつかめていない以上、手当たり次第に人脈を作るしかないさ。」

 

 大地の言葉は確かにごもっともだった。実際、幻想郷が時空融合現象に巻き込まれた時は、彼らが来るまでまともな対処が出来なかったから。

 

「まあ、考えててもそう答えは出ねぇさ。とりあえず冷めないうちにラーメン食えよ。」

 

 大地にそう言われ、まあ折角だからと阿求はラーメンを食べた。

 

 

*****

 

 

「それでまーた外に放り出されたわけだけど、どうしたものかしら。」

 

 何だかんだで外に出される(でも帰らせてはもらえない)阿求。服装も現代っぽく仕上げられている。(白いニットと茶色のトップスカート)

 

 とりあえず前にも行った『コンビニ』または『ゲームセンター』という場所にでも行こうかと思った時だった。

 

 

「あれ、阿求じゃん。」

 

 そこに、ギターを持った1人の女子高生がやって来る。……その横には、ピンク色の球体生物、あと、赤いリボンをつけた、黒い服装の少女もいる。

 

 

 ギターを持っている方は、『みほ』。ポップンワールドの住人である。

 

 そしてピンク色の球体の子が『カービィ』で、黒い服装の少女は『ルーミア』。幻想郷に住んでいる宵闇の妖怪(及び食人妖怪)。

 

 ちなみに何で人喰い妖怪のルーミアが人間の少女と一緒に行動しているのか、というと、これも時空融合現象関係。

 

 みほが幻想郷に飛ばされた際、ルーミアに襲われそうになったタイミングで『ドーナツ』と言う食べ物で何とか交渉した……らしい。そう言う事もあって、時折色んな食べ物を提供してるとかして無いとか。(なお予算は作者ら提供)。

 

 そして、色々あってカービィとはそれと同じタイミングで知り合ったという。カービィは幻想郷ともポップンワールドとも別世界の住人だが、『大乱闘』という祭典で異世界の事を把握済み。時空融合現象の解決に協力しているんだそう。

 

 

「街中で会うのは何気初めてね。どこかレストランにでも行くのかしら?」

 

 それはそうと、みほと会話する阿求。出かけるのかと聞いてみほは肯定。さっきレストランに行って、今からゲームセンターに向かうそう。

 

「まあ、ボクはシンプルにスマブラ屋敷に行くときに途中で会っただけだからこの辺で。」

 

 と言って、カービィはそのままスマブラ屋敷に行った。そう言えば彼とはまともに話したこともなかったし、今度色々聞いてみようかと思った阿求だった。

 

 

「ところで、阿求は何でこんなところに……

 

 

……ああ、そう言えばやたら連れてこられてるんだっけ。」

 

 するとみほが1つ聞こうとしたが、聞いた途端に高速理解。

 

「まあ、そう言う事。『とりあえず楽しんでけ』ってノリで外に出されることはよくあるのよ。……まあ、思ったより楽しいから変に反論も出来ないわけで。」

 

 

「そーなのかー」

 

 

 阿求の発言にルーミアが。

 

 

「ところで、そろそろそのゲームセンターってところ行こうよ。腹ごなしでちょっと動きたいし。」

 

「あ、ごめんごめん。……じゃあ私、このそろそろ行くね。それじゃ。」

 

 ゲームセンターに行くことを忘れかけてたみほだったが、ルーミアに促されてゲームセンターに向かって行くのだった。

 

 

「行っちゃった。……ゲームセンターねぇ。あとで私も行こうかしら。」

 

 そう呟きながら阿求は、また歩いていった。

 

 

 

 

「最優先捕獲対象、『稗田阿求』発見……」

 

 

 

 後を追っている、何者かに気づかぬまま。

 

 

 

*****

 

 

「あう……」

 

 

 数時間後。阿求は公園のベンチに座り、どういうわけか真っ白状態。どうやらゲームセンターでボロ負けしたらしい。主にクレーンゲームで。

 

「ま、まあ、別に、ないのよ?そこまで問題ないのよ?格闘ゲームのオンライン対戦ってなると大体強い人に当たるのは知ってるのよ?技のコマンドとか相手の動きとかを覚えても私自身の技量が成ってないとそりゃ勝てないし、うん、そうよね、うん、ええ、それにクレーンゲームだって取れるもんじゃないわよそうよ最近のはどうやって獲るのか微塵も分からないのばっかりだし大抵は買った方が早いわよフィギュアを狙うんだったらそういう専門店に行けばいいのよええそうよあはははは」

 

 

 ヤケ気味に色々言っているが、

 

 

「あー……言ってても惨めになるだけだから流石にこの辺で止めとこ……」

 

 

 流石にここで止まった。

 

 

「仕方ないし、一旦戻ろうかしら。ゲームでも遊んでおきましょ……」

 

 

 気分を変えて一旦スマブラ屋敷に戻ろうとした、その時だった。

 

 

 

「動くな。」

 

 

 

 阿求の周囲を、何か良く分からない(大半はキノコみたいな形状の)者達が囲む。どこか、既視感がある見た目なのだが、カラーリングが全面的に黒い。

 

 

「え、だ、誰……?」

 

 

 突然の出来事に困惑する阿求。そこで、リーダー格と思しき者が近づいてくる。見た目は、阿求と同じくらいの少女だが……

 

 

「稗田阿求、我々と共に来てもらう。逆らうのであれば容赦はしない。」

 

 

「は?いや、あの、どういう事!?」

 

 

 何が何だか分からない阿求。だが向こうは知ったこっちゃないというかの如く、阿求を拘束しようとする……

 

 

――その時だった。ものすごい勢いで何かが横から飛んできて、謎の集団の数割を吹っ飛ばす。しかもそれはきれいにカーブして、阿求の周りを囲んでいた集団を一掃した。

 

 

「ったく、とうとう来ちゃったわけだよ。

 

 

で、無事か?」

 

 

 そこにやって来たのは、大地だった。彼は自分が投げた野球ボールをキャッチしつつ、阿求に近づく。

 

 

「だ、大地!?何でここに……」

 

 

 

 大地の登場に驚いてる阿求だったが、背後から謎の集団がまた奇襲しようとする。

 

 

「ハイ邪魔。」

 

 

 大地がもう一度ボールを投げると、今度はそれがかなりおかしな動き方をする。

 

 渦巻き状になった風がボールを包み、それが疑似的にミサイルやら弾やらの弾幕を放ち、集団を攻撃するというものだ。

 

 

「え、あ、えっ?な、何コレ」

 

「ちょいと鍛えててなぁ。特殊な回転をかければこんな事も出来る。」

 

 

 そうへらへらと答える大地だったが、どう鍛えても普通野球ボールであんな奇妙な事出来ないだろと内心ツッコむ阿求である。

 

 

「よくも……!!」

 

 リーダー格と思しき黒い少女が体勢を立て直し、再び謎の集団を呼び出し襲い掛かる。

 

 

「けっ、数の暴力で何とかなるほどこの世界は甘くないんだよなぁ。んで……

 

 

オイ作者!!見てるんならさっさと来い!!」

 

 

 その集団を蹴飛ばしながら大地がそう言うと、いつの間にか阿求の真後ろに、青いパーカーの青年が立っていた。

 

 

「悪い。ちょっと調べものしてた。」

 

 

 そう、この人物こそ。この『ウルトラワールド』と言う世界の管理者(メイドウィン)に当たる人物、『おろさん』なのだ。

 

 

「さぁて。流石にとうとうこの時が来ちゃったようだなぁ。クリボーの『ジルコン獣』をあんな大量に連れて来ちゃって。」

 

 

「じ、ジルコン獣……?」

 

 作者が急に知らない単語を言うので、阿求は頭に?が浮かぶ。

 

 

 

「メイドウィンの出現を確認……データ該当なしの男性含め排除する。」

 

 

 黒い少女が、何やら変身してフラスコを投げて来る。すると中から炎の魔法弾が。

 

 

「おっと、しびれを切らしたか。まあいい、折角だし俺も良い感じに暴れますかねぇ。」

 

 そう呟く作者は、鞄から何か取り出す。シャーペン1本と漫画本2冊、そして特撮番組のアイテムの玩具だ。シャーペンを手に持った後、他は何かしらの力で浮かせた。

 

 

「よっと。」

 

 

 すると、シャーペンが剣のようになったかと思えば、魔法弾や、謎の集団が斬られていく。

 

 

「なっ……!!?」

 

 

 

 それを見て、黒い少女は動揺する。作者は続いて、特撮番組のアイテムの玩具を手に取る。

 

 拳銃とメリケンサックが合わさったようなその見た目のアイテムのトリガーを引くと、銃口からエネルギー銃弾が発射。連射していく。

 

「更にだ!!」

 

 

 ミニカーのようなアイテムを1つ手に取って、銃型アイテムのパネル部分に装填させる。

 

【チューン・ドリームベガス】

 

 トリガーを引いたら、今度はコインのような弾丸が放たれ、謎の集団に命中。

 

 

「追撃頼むぜ!」

 

 続いて1冊の漫画本を手に取る作者。本を開いて謎の集団の前に見せるように向ける。

 

 そしたら本から何と、スコップを持った少女が出てくる。

 

「っ!!」

 

 吹っ飛んだ謎の集団に対して、スコップを突き刺し追撃を与えるその『コピーアバター』は、一通り敵を片付けた後に漫画本に戻っていった。

 

 

「な、何、どういう事?彼の能力って一体……」

 

 

 作者の使う能力を見て困惑する阿求。そこで作者自身が答えてくれた。

 

「俺は、『愛着があるものに特殊能力を加える能力』を持つ。

 

ペンだったら、ペン先を刃物みたいにして何でも切れるようになり、カメラならレンズに収めた奴の動きを止めることもでき、特撮番組の玩具だったら、本物みたいな機能を使えるし、本やゲームとかだったら、その作品に登場する技や登場人物の分身を呼び出せる……

 

そういう、物によっては色々出来る能力を持ってるんだ。」

 

 

 

「くっ……!!」

 

 対し、あっという間に劣勢になった事に苛立ちを覚える黒い少女。負けじとフラスコに入った魔法弾で攻撃しようとしたその時――

 

 

「残念、隙だらけでここまでだ。」

 

 

 背後にいつの間にか大地が移動しており、黒い少女を思いっきり蹴飛ばした。

 

 

「馬鹿なっ、こんなっ、所でエエエエエッ!!!!」

 

 

 黒い少女は、かなりの距離吹っ飛ばされた後……

 

 

 

――そのまま『パリン』と砕けるような音を立てて、消滅した。

 

 

 

「よし、これで全部片付いたか。……で、あのジルコン獣……」

 

 

「ああ、ありゃシャロのやつだ。」

 

 

 着地した大地は、作者の発言で「やっぱりか」と納得した。

 

 

 こうして、阿求を襲った謎の集団は全て撃退された。だが、阿求は何が何だかさっぱりだった。

 

 

 

*****

 

 

《幻想郷:稗田邸》

 

 

 

 

「結局、何の事も教えてくれなかったわ……」

 

 

 

 少しして、夜。あの後作者に幻想郷に戻された阿求だったが、結局何がどういう事なのかは教えてくれなかった。

 

 

「まあ、今日は疲れたし、また今度問いただすしかないわよね……」

 

 

 そう呟きながら、阿求は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、起きろ。起きろ阿求。おーい。・・・。

 

 

 

くるっと回って1回てぇぇん!!!」

 

 

「ヴェアッ!!!?」

 

 

 突然、起こしてくるような声が聞こえてきた。だが、まだ起きる気になれない。その瞬間、目が開いた時。突然声の主が回転してキックを喰らわせようとしてきたため、変な声を上げて急いで避けた。

 

 

「ちょっ、いや、えっ!!?きゅ、急に何しようとするのよ!!と言うか何でいるの!!?」

 

 

 阿求はすっかり目が覚めた。そして、どうして大地が稗田邸にいるのかを聞く。

 

 

「何って……教えるためだよ。」

 

 

「な、何を?」

 

 

 そして大地は、こう言った。

 

 

「昨日の事含めて、お前が知りたがっているであろう情報を、今日教えてやるんだよ。だから、着替えたらで良いからついてこい。」

 

 

「・・・へ?」

 

 

 突然、求めているものを教えてくれると言われた阿求は、却って反応に困ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 これが、今の時点での阿求の日常及び非日常である。

 

 

 

 だがこの日から、全てが動き出す。沢山の出会いや、異変解決の進展、そして……

 

 

 

阿求自身が、原作(本来)から遠ざかり、まさかの変貌を遂げる。そんな物語が。







〇作品・キャラ

『東方project』
個人運営サークル『上海アリス幻樂団』が製作する作品群。弾幕シューティングゲームをメインに展開されるメディアミックス作品。設定の奥深さと自由度から多くの二次創作が作られている。
現実世界と隔離された土地『幻想郷』を主な舞台とし、妖怪や幽霊、神など多くの種族を少女化させたキャラが多く登場。
幻想郷で暮らす、または訪れている少女達が、『異変』と呼ばれる事件を起こしたり、解決したりする。
・『稗田阿求』
幻想郷にある『稗田邸』当主の少女。稗田阿礼が転生を繰り返して存在する『御阿礼の子』の九代目。『幻想郷縁起』と言う書物を書き、幻想郷の記録を書き記す役割を持つ。
『一度見た物を忘れない程度の能力』を持ち、(転生時は記憶の大半を忘れるが)目で見たものを決して忘れない。
少なくとも、この作品では、今回の話になる前に別世界の者達に振り回され過ぎて色々ブレている。また、何か少し妙な部分が……

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