ドン!ホロックスみーてぃんぐ!   作:ぴりもに

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ようやく原作である「ホロックスみーてぃんぐ」の話に戻れた……


ドン27話「ぶれいぶにゅーわーるど」

 

ある日の昼頃……こよりはクレープを食べながら街を歩いていた。

 

「う〜ん、やっぱりクレープといえばマヨだよね〜」

 

クレープに舌鼓していると、後ろから声が聞こえてきた。

 

「あーっ!!カバンがないー!?」

「?」

 

後ろを向くと黒髪のサングラスと帽子をかぶった女性が慌てていた。こよりは何があったのかと声をかけることにした。

 

「どうしました〜?」

「じ、実は……カバンから目を離している隙に無くしてしまって……」

「なんと!それは大変……!」

「はい……どうしよ〜……」

 

黒髪の女性は目に見えて落ち込み始めた。

そこでこよりはあることを思いつき……

 

「……で、困ってるので連れてきましたー」

 

ホロックスのアジトへと女性を連れてきた。

 

「み、みなさんすいません……し、仕事で使う重要なものがカバンに入ってて……どうしても見つけないといけなくて……!!」

 

黒髪の女性はただただ慌てふためいている。すると慌てる女性に代わるようにこよりが口を開いた。

 

「そこでさ!そのカバン、こよ達で探してあげようよ!こういった人助けが意外と大きな征服につながったりするかもだよ!」

「悪くないじゃん、それ。」

 

こよりの言葉にラプラスが賛同し、皆もウンと頷いた。

 

「じゃあ、みんな!お着替えしよー!!」

『えっ』

 

数分後、皆はこよりが用意した服に着替え終えた。皆が着用したのは、警官の制服だった。

 

「なんで警官?」

「遺失物の捜索だから、こっちの方が雰囲気でるでしょ?」

「例によってコスプレさせたいだけじゃないのぉ?」

「違いない……」

 

クロヱの一言に同意するように、着替え終わったソウゴが出てきた。

 

「あっ、ソウくん警官姿似合うね!」

「まぁ、元の世界じゃ一応警察やってたからな……捜索開始だ!」

 

ソウゴの一声とともに女性のカバン捜索が開始された。

 

「我輩はサイバーパトロールだ!」

「あんなにたくさんのツールを……」

 

ラプラスは正面に大型パソコン、両サイドにノートパソコンを置いてカバンの目撃情報がないか探った。

 

「じゃあ私は聞き込みね。」

(人脈の鬼……)

 

ルイの方はシンプルに街の住人達に聞き込みを行った。街中の人達に聞き込みをしたので、その数は膨大だった。

 

「沙花叉はプロファイリングだよぉ」

(すごい情報整理……)

 

クロヱは今までの情報を整理し、それをホワイトボードに記した。

 

「風真は足を使うでござる!」

(なんて軽やか……なんて身体能力!)

 

いろはは持ち前の身体能力で足を使って街のあちこちを探し回った。

 

「このカバンを知らないか?」

「あぁ?なんだてめ……おぶっ!?」

「知ってることは全て吐けっ!!」

(圧倒的暴力……!)

 

ソウゴの方は街のチンピラに聞き込み(暴力)をし、

 

「人海戦術は助手君達にお任せ!!」

「いつの間にこんなたくさんのメカが……」

 

こよりは手製のコヨーテ型のメカを大量に用意して捜索に出向いた。

それからというもの……

 

「……見つからないもんだね……」

 

全員の力を最大限活用したにも関わらず、カバンは一向に見つからなかった。

 

「街中のチンピラをボコボコにしたんだがな……」

「こうも見つからないなんて……」

 

皆は疲れてクタクタになっていた。そんな皆を見かねて黒髪の女性は頭を下げた。

 

「あの……これ以上みなさんに迷惑はかけられないので、後日お礼だけでも……」

「待って!」

 

捜索を打ち切ろうとする女性に対し、こよりは声を上げた。

 

「もう少し……あともう少しだけ待ってください!」

「……あの、どうしてそこまで……」

 

まだ会ったばかりで、別に親しいワケでもないのにどうしてここまでしてくれるのか……女性は疑問に思っていた。

その疑問に対し、こよりはフッと笑って答えた。

 

「こよたちの目標は世界征服ですから……人ひとり助けられないようじゃ世界なんて取れませんよ!」

 

こよりのその言葉を聞き、他の5人もフッと笑い、ソファから立ち上がった。

 

「博士も言うようになったな。」

「私達、みんな負けず嫌いだもんね。」

「この任務、必ずやり遂げる。今度はヤクザの事務所にカチコミかけるか。」

「解決しないまま帰すわけにはいかないからねぇ〜!」

「もういっちょ地上を駆け回ってくるでござるよ!」

 

皆それぞれやる気になり、再度捜索に出ようとした。

すると、

 

「地上……?ちょっと待って!」

 

こよりはまた声を上げ、パソコンを操作し始めた。

 

「まだ、探してないところがある!それは……」

 

 

──────────────────────

 

「あれ!?私のポシェットない!?」

「えっ!?どこ置いたんだよ!」

 

街では黒髪の女性のカバンと同じく、荷物が突然無くなるという事件が起きていた。

その犯人は、ビルの屋上にいた。

 

「へへへ……またゲット〜〜♪最近のドローンは便利だなぁ♪サンキュー、俺のバディちゃん♪」

 

犯人は禿げかかった初老の男。男はドローンを使って人々の荷物を盗んでいた。その中には黒髪女性のカバンもあった。

するとそこに、

 

「ようやく見つけたぞ、こそ泥。」

「!?」

 

現れたのはソウゴ。ソウゴは泥棒を見つけるなり、懐からナイフを取り出して投げ、泥棒が持つドローンのコントローラに突き刺した。

 

「し、しまった!」

「俺達の依頼主が困ってるんでな……盗んだもの全部返してもらうぞ。」

 

ソウゴは泥棒を睨みつけ、刀型の武器「フカヒレイザー」を取り出した。

 

「ク、クソッ……捕まって……たまるかぁぁぁぁぁ!!」

 

その時、泥棒の身体が光に包まれ、チーターのような姿をした鬼「特命鬼」に姿を変えた。

 

「鬼になったか……ならば容赦はしない。」

 

ソウゴは左腕につけたブレスにギアを装填し、一気に回転させた。

 

「アバターチェンジ!」

《ドンクロサメ!いざ真剣勝負(バトル)!》

 

ソウゴはドンクロサメへと変身し、刀を構える。

 

「いけっ!我らがバディ達!!」

 

特命鬼が叫ぶと、どこからともなく大量のドローンが出現した。ドローンは下部からマシンガンを出すと一斉にクロサメに銃口を向けてくる。

 

「撃てーっ!!」

 

特命鬼の叫びとともにドローンは一斉にマシンガンをクロサメに向けて乱射する。

しかし、刀を手にしたクロサメは腰を深く落とし、居合の体勢に入った。

そして次の瞬間、クロサメは勢いよく刀を抜き、飛んできた弾丸を斬り裂いた。

 

「!?」

 

ただ斬り裂くだけではなかった。弾丸を斬り裂くたびに刀を鞘に納刀し、再度鞘から抜いて弾丸を斬り裂く。

その速さはわずか0.5秒……刀のスペシャリストであるソウゴだからこそ出来る芸当だった。

さらに、斬り裂いた弾丸を刃の身幅に乗せ、

 

「むぅんっ!!」

 

刀を大きく振りかぶり、勢いよく刀に乗せた弾丸を特命鬼に向かって投げた。

 

「ぬあぁぁぁ!?」

 

弾丸は直撃し、特命鬼は吹き飛んで倒れた。

 

「こいつを使ってみるか……」

 

クロサメは満月が描かれた紫色のギアを取り出し、刀の鞘に装填、回転させた。

 

《フルムーンギア!》

「円月剣……御鏡!!」

 

クロサメは刀を抜き、上に放り投げた。すると刀は1人でに回転しまるで月のようになる。クロサメが手を前に突き出すと回転する刀はブーメランのように飛んでいき、特命鬼を斬りつける。

 

「次はこいつだ。」

 

続けてクロサメは三日月が描かれた青いギアを装填し、回転させた。

 

《クレッセントムーンギア!》

「円月剣……」

 

戻ってきた刀を掴み、刀身に青いオーラを纏い構える。

 

「孤月!!」

 

雄叫びとともに刀を振るう。すると刀の青いオーラが大量の三日月の刃に変化し、周りのドローン達に向かって飛んでいった。

三日月の刃はドローンを全て破壊し、クロサメはまた刀を鞘に収めた。

 

「これで味方はいなくなったな……」

「ひ、ひぃぃぃ!!」

「トドメだ。」

 

クロサメは刀に必殺技のギア……レジェンドギアを装填し、回転させた。

 

《レジェンドギア!》

《群雄割拠!天下無双!!》

 

その音声とともに、今までの戦隊の追加戦士達が光とともに現れ、クロサメの元に集った。

 

「森羅万象……!」

 

クロサメが刀を構えると、追加戦士達も武器を構えてオーラを纏う。

 

「レジェンダリーストライク!!」

《一撃必殺!!》

 

その一声とともに、全員一斉に武器を振るい、光の刃が特命鬼に向かって飛んでいった。

 

「う、うあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

光の刃は特命鬼を貫き、特命鬼は断末魔をあげて爆発。元の泥棒の姿に戻り、倒れた。

 

「さて……盗んだものをどこにやったか、吐いてもらうぞ。」

 

──────────────────────

 

「間違いありません!私のカバンです!」

 

その後、泥棒から盗んだものの在り処を吐かせたソウゴは、盗まれたものを全て持ち主に渡した。もちろん、黒髪女性のカバンも。

 

「泥棒は盗んだものをそのまま質屋に売って金にするつもりだったらしい。」

「あやうく私のカバンも……助かりました!本当にありがとうございます!」

 

黒髪女性はソウゴ達にお礼を言い、ペコリと頭を下げた。

 

「さすがは噂のホロックスですね!」

「噂?ほぉ、つまり我輩達も有名になってきたということか!」

「ふふっ……」

 

有名になったと思いラプラスはフンッと鼻息を荒くした。すると黒髪女性はフッと笑った。

 

「こよりさんのアイディア、ラプラスさんのリサーチ、ルイさんのコミュニケーション、クロヱさんの頭の回転、いろはさんの身体能力、ソウゴさんの戦闘能力……そしてなにより、困ってる人を見逃せない人情味あふれる行動、笑顔のために全員で協力しあう姿、とても素敵でした!」

 

黒髪女性はソウゴ達のことを褒めちぎり、褒められたソウゴ達は嬉しくなって思わず笑っていた。

すると黒髪女性はあっと何かに気づき声を上げた。

 

「あ、すいません!私、今まで帽子も取らずにみなさんと……」

 

帽子を取らずに話した自分の非礼を詫び、帽子とサングラスを取り、眼鏡をかけ直した。

 

「世界を目指すあなた達だったら、きっとまた出会える気がします。いつかお礼させてください。」

 

眼鏡の女性はポケットから名刺を取り出し、ラプラスに手渡した。

 

「あっ!仕事なのでもう行かなきゃ!それでは……」

 

眼鏡の女性はペコリと頭を下げ、その場から去っていった。

女性が去った後、ラプラスはまじまじと名刺を見た。

 

「……なーんか見たことあると思ったんだ。これ見ろ。」

 

ラプラスの言葉に、他の皆は後ろから女性が渡してくれた名刺を見た。

名刺には「hololive(ホロライブ) 友人A」と書かれていた。

 

「ホロライブ!」

 

その時、ルイが声を上げた。

 

「知ってる……ここ、人気のタレントさんがたくさん所属してる事務所だよ!私、えーちゃんも知ってる!ホロライブのスタッフだよ!」

「じゃああの人……世界を相手に仕事してる人だったんだ!」

 

その時、ホロライブの存在を知ったラプラスはニヤリと笑った。

 

「ふーん……世界を狙う奴らが、他にもいるってことか……!!」

 

それと同時に、ソウゴは思った。

 

(ホロライブ……もしかしたら、ホロライブならホロックスの夢も……)

 

ホロライブという場所なら、ホロックスの大きな夢も叶うのではないか、と思ったのだ。

同時に自分の胸がざわつくのを感じたソウゴだった……

 

 

 

 

 

 





ソウゴ「じかーいじかい……誰でも夢を持つものだ。グリムの奴も、ラプラスも、クロヱも、皆も……だが、俺だけは夢がない。俺は、アイツらと対等でいたい……ドン28話「エデンのゆめ」というお話し……」

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