ホロックスの6人が採石場でソノレイと戦っている頃、グリムは街の方で怪人と戦いながら人々の救護をしていた。
「早く逃げろ!」
「は、はい!ありがとうございます!!」
怪人を殴り飛ばし、街の人を逃がすグリム。そんな時、グリムはある人影を見つけた。
「あいつ……グレイ!!」
向こうにいたのはグレイだった。その姿を見てグリムは駆け寄った。
「グレイ!そっちは大丈夫だったか?ルーナ姫は?」
「ああ……ルーナは無事だ。すでに避難している。」
「そっか……じゃあ、お前も一緒に街の人を……」
街の人を助けよう、そう言おうとしたその時、グレイは突然グリムの顔面に拳を叩きつけた。
「うっ!?」
いきなり殴られ、グリムは地面に転がった。だがすぐに起き上がり、グレイに向かって叫んだ。
「何しやがんだ!?」
「分からないか?攻撃したんだ、お前に……」
「だから!なんでこんなことするんだって聞いてんだ!!状況わかってんのか!?」
怒りと困惑で頭がおかしくなりそうだった。今は緊急時であるにも関わらず、自分に攻撃してくるグレイにグリムは怒鳴り声を上げる。
「……だからこそだ。」
その時、グレイの手が半透明になり消えかかった。それを見てグリムは目を見開いた。
「お前、それ……!?」
「……俺は元々、ダイダスによって復活した存在だ。ダイダスがいなくなれば消える……今まで耐えられたのが奇跡だった。」
怒鳴っていたグリムは思わず黙り込んだ。グレイはもうすぐ消えてしまう……だが、何故こんなことをするのか疑問も浮かぶ。
「……それと、俺を殴ったことと関係あんのかよ……!」
「……俺は戦士だ。戦士は生きている限り戦わなければならない。死すならば、戦いの中で死にたい。その最後を飾るのは、強者であるお前以外にいない……!!」
グレイは戦って死にたいと考えている。グリムをその最後の相手として選んだ……納得できるが、納得できなかった。
「……敵として生まれたからって……戦闘用として生まれたからって……『生きたい』とか思わねーのかよ……!!最後の最後まで、『生きていたい』とか『死にたくない』とか思わねーのかよ!!?」
思ったことを叫ぶグリム。だが、グレイは首を横に振るだけだった。
「自分で決めたこと……これは誰に命令されたわけでもない。俺自身が、男として決めたことだ。」
今、目の前にいるのは戦闘ロボットではなく1人の男……その眼差しは人間と何ら変わらない……
その覚悟を見て、グリムも覚悟を決めた……
「そうかい……わかったよ……」
《standing by...》
グリムはベルトを巻き、ケータイの「5」ボタンを3回押し、「Enter」を押す。
「付き合ってやるよ……そのくだらねぇ戦いにっ!!」
《Complete.》
ケータイをベルトに装填し、横に倒す。グリムの身体に輝く赤いラインが流れ、仮面ライダーファイズへと変身した。
「うおおおおおおおっ!!」
「こいっ!!」
───────────────────────
そのころ、決戦の場である採石場では……
「オラオラオラオラ!!」
シシレッドに変身したラプラスは左腕についた「セイザブラスター」をソノレイが呼び出した怪人達と戦闘員にむけて乱射する。
「キューソード!」
さらにラプラスは3つのパーツを組み合わせて大剣を作り、ブンブン振り回し敵を切り刻む。しかし、剣が重いのかところどころフラついていた。
「この……!レグルスインパクト!!」
《ギャラクシー!!》
ラプラスはその重さを利用し、剣に赤いオーラを纏い、一回転しながらフルスイング。
取り囲む怪人達を一刀両断した。
「イーグライザー!!」
ジュウオウイーグルに変身したルイは長剣「イーグライザー」で怪人達を次々と切り捨てる。その時、遠くにいる戦闘員達が光線を撃ってくる。
「野生解放!!」
ルイのスーツにプリントされた鷹の目が光った。するとスーツから鳥の翼が現れ、翼を広げて空へ飛翔する。
「ハッハー!!」
空を飛翔しながら飛んでくる光線をかわしていき、イーグライザーを振るう。すると剣が鞭のように伸び、戦闘員達に巻き付いた。
「ライザースピニングスラッシュ!!」
のばした巻き尺を引き戻すように振るって、刃を縮めて戻すと同時に敵を斬りさいた。
「ライオンファング!!」
ガオレッドに変身したこよりは、ライオンの頭部を模した籠手のような武器を右手にはめた。
「こん!こよ!でーす!!」
向かってくる怪人達の攻撃を掻い潜りながら、攻撃を確実に与えていく。
怪人達の群れを通り過ぎると、こよりはライオンファングを宙に投げた。
「ガオメインバスター!!」
こよりの一声とともにライオンファングは先端がライオンの顔になった大型の銃に
こよりはそれをキャッチすると後ろを振り返って銃口を向ける。
「邪鬼……退散っ!!
銃口に青い光が収束し、「牙吠」の一声とともにトリガーを引き
、光線を発射して怪人達を一気に消し飛ばした。
「いざ……参る!でござる!」
シンケンレッドに変身したいろはは刀型の武器「シンケンマル」を構え、迫りくる怪人達を一刀両断叩き切る。
「むっ、これ回転できるでござる!」
いろははシンケンマルの鍔についたディスクを見つけ、それを勢いよく回転させた。
するとシンケンマルは炎に包まれ、巨大な赤い大剣「烈火大斬刀」へと姿を変えた。
「変わったでござる〜!大斬刀で〜!よいしょー!!」
その巨大な剣をいろは思い切り地面に叩きつける。すると怪人達は発生した衝撃波で宙に浮いた。
「百火繚乱!!」
さらに剣に炎を纏い、宙に浮いた怪人達をまとめて消し飛ばした。
「えーっと、これかな?」
ルパンレッドに変身したクロヱは銃型のアイテム「VSチェンジャー」を不慣れながらも扱い、敵に命中させていく。
「当たった!こっちだよー!」
怪盗らしいトリッキーな動きと素早い動きで怪人達を撹乱し、的確に攻撃を命中させていく。
「これでも〜!くらえー!!」
《怪盗ブースト!!》
銃に装填された赤い戦闘機、それについた赤いダイヤルを回転させた。すると銃口に赤い光が溜まっていき、クロヱはトリガーを引いた。
銃口から赤い光線が放たれ、縦横無尽に動き回りながら怪人達を貫いた。
「ソノレェェェイ!!」
5人が怪人達と戦っている中、ムラサメはソノレイに立ち向かっていた。
剣とソノレイのステッキがぶつかり合い、ムラサメはギアを一回転させた。
《
ムラサメはソノレイから離れて剣を地面に突き立て、ムラサメは地面の中に潜り込んだ。
地中から静かにソノレイに近づいていく……が、ソノレイはステッキを勢いよく地面に突き刺した。すると発生した衝撃波が地中にいるムラサメに向かっていき、吹き飛ばした。
「うぐっ!?」
衝撃波の直撃を受けたムラサメは地中から空中に打ち上げられた。
「ドーガ・ウル・ザザード!!」
その宙に上がったムラサメに向かって、ソノレイは手のひらから狼のオーラを放った。
ムラサメは空中で体勢を整え、狼のオーラを切り裂き、ギアを2回回転させる。
《
剣先から光のアンカーをソノレイに向かって発射した。ソノレイはそのアンカーを手で掴み、ムラサメを無理やり引き寄せる。
しかし、ムラサメは動じることなく、引き寄せられながらもギアを3回回転させた。
《
「ハァッ!!」
剣を振るい、三日月の刃を飛ばす。
「ムーンライトソニック!!」
対し、ソノレイも三日月型の刃を繰り出し、ムラサメの攻撃を相殺した。
相殺されたことで砂煙が起こり、ムラサメの姿を消した。
「うおおおおおおお!!」
その砂煙の中からムラサメが飛び出し、全力で剣を振るった。
「甘いよ。」
ソノレイはほくそ笑み、ステッキを突き出した。ステッキの先だけでムラサメの剣を止めてしまった。
その時だった。
『もらったぁぁぁぁぁぁ!!』
雄叫びとともに、他の5人が武器を持って飛びかかってきた。
咄嗟に反応できなかったのか、ソノレイは腹に5人からの攻撃を受けた。
「……ふーん、やるね。」
ソノレイは小さく呟くと片足を上げ、そのまま地面をトンッと叩いた。すると衝撃波が発生し、ムラサメ達を吹き飛ばした。
「うわっ!?」
『きゃあっ!!』
「いきなり来るなんて、ビックリしたよ。でも……惜しかったね、ぼくの鎧、すごく固いんだよ。」
5人の一撃はソノレイの鎧の一部……腹に少しだけヒビができただけで終わってしまった。
だが、
「うっ!?」
ソノレイは突然腹を抑えて苦しみ始めた。
「な、なんだ……!?」
『ハーハッハッハッハッハッハッハッハッ!!』
苦しむソノレイと困惑するムラサメ達をよそに、ソノレイの鎧から聞き覚えのある高笑いが聞こえてきた。
「こ、この声は……!」
『よくぞ時間稼ぎをしてくれたな、新しいオトモよ!』
「まさか……!?」
『ヒビが少しできた……俺はそれだけで十分だ!!』
その声とともに、ソノレイの鎧からパキパキと何かが内側から剥がれるような音が聞こえた。
『そりゃあぁぁぁぁぁぁ!!』
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
次の瞬間、ソノレイの鎧の一部が内側から砕け、その中からなんとドンモモタロウが飛び出してきた。
「ド……ドンモモタロウ!!」
「待たせたな、ムラサメ!それにホロックス!!」
「どうしてだ……!?ぼくの鎧が破れるはずが……!!」
鎧から飛び出し、余裕そうに扇子を扇ぐドンモモタロウの姿に、ソノレイは困惑した。今まで自分が捕食した相手が出てきたことなどなかったからだ。
「当たり前だ!!」
その時、ソノイがフラフラと立ち上がりながら叫んだ。
「ドンモモタロウは……タロウは唯一無二!何者にも変えられない……オンリーワンだ!!」
ドンモモタロウがソノレイから脱出できたのは、簡単な理由だった。ただ単純に、ドンモモタロウだから……に他ならない。
それはソノレイには分からない……ソノイ達だからこそ分かる理由だった。
そして、それを分かっているのはソノイ達だけではなかった。
「その通りです!!」
採石場にある崖の上から青年の叫び声がこだました。目を映すとそこには、ドンモモタロウと同じようにサングラスをモチーフにしたバイザーをつけた5人の戦士達がいた。
「ぼくらのタロウさんが、飲み込まれたぐらいで負けるわけないでしょ!!」
真ん中に立つドラゴンとゴクウを合わせたような金色の戦士、
「ここで一句!『離れても 必ず響く 高笑い』……」
俳句を詠む青色の猿、
「タロウは……いつまでも私達のタロウなんだから!!」
2本の角を生やした黄色い鬼の女戦士、
「そうです!ぼくらがどれだけ一緒にいたと思ってんですか!!」
細長いキジのような脚を持ったピンク色の戦士、
「タロウの力を甘く見たのがお前の敗因なんだよ!!」
三頭身の小柄な黒い犬の戦士がソノレイに向かって叫び、5人は崖から飛び降り、ドンモモタロウとムラサメ達の元に集まった。
「遅いぞオトモ達!!」
「すいません……フリッドさんから急に招集かけられて……」
「というか、タロウの方こそ……心配かけちゃってさ……!!」
「まったくだ。私達の気持ちも考えて欲しいものだな。」
ピンクのキジがペコペコと頭を下げる中、黄色い鬼と青い猿の言葉に黒い犬と金色のゴクウはウンウンと頷いた。
ドンモモタロウは変わらず高笑いを上げ続けている。
すると、ソノレイは急に笑い始めた。
「クハハハハハハ……!!面白い……面白いよ君達……!!こんなに楽しいの、生まれて初めてだよ!!アハハハハハハハハハハハッ!!」
狂ったように笑いながら、ソノレイは口を大きく開いた。すると口の中から無数の人魂を放った。その人魂は人型に変わり地面に降り立った。
現れたのはソノレイが取り込んだ怪人達……だがさきほどと違うのは、現れた怪人は全て、スーパー戦隊達と死闘を繰り広げた幹部クラスの怪人だった。
「今度はさっきのようにはいかないよ!!」
「そうらしいな……お前達、名乗るぞ!!」
『よーしっ!!』
そのドンモモタロウの一声に、オトモ達とソノイ達は意気揚々とそれぞれ名乗りを始めた。
「清廉潔白完全主義!ソノイ!!」
「美しいバラにはトゲがある……愛を知りたい!ソノニ!!」
「思い込んだら一直線!ソノザ!!」
「筋骨隆々!ドンドラゴクウ!!そして、ドントラボルト!!」《超一龍!》《エクス虎!》
「浮世におさらば〜、サルブラザー!!」《よっ、ムッキムキ!》
「マンガのマスター!オニシスター!!」《よっ、鬼に金棒!》
「逃げ足ナンバーワン!イヌブラザー!!」《よっ、ワンダフル!》
「トリは堅実!キジブラザー!!」《よっ、トリッキー!》
「桃から生まれた、ドンモモタロウ〜!!」《よっ、日本一!》
ドンモモタロウ達がそれぞれ名乗りを上げる中、ラプラスは叫んだ。
「我輩たちも負けずに名乗るぞー!!」
『おー!!』
ラプラスの命令に従い、ムラサメ達もホロックスの名乗りを上げた。
「者ども、刮目せよ!」
「吐いて捨てるような現実を!」
「一刀両断叩き切る!」
「終わりなき輪廻に迷いし子らよ!」
「漆黒の翼で誘おう!」
「我ら、エデンの星を統べる者……」
「ラプラス・ダークネス!!」
「鷹嶺ルイ!!」
「博衣こより!!」
「風真いろは!!」
「沙花叉クロヱ!!」
「ドンムラサメ……鮫山ソウゴ!!」
ムラサメ達もそれぞれ名乗り、最後はドンモモタロウ達と一緒に……
『暴太郎戦隊!ドンブラザーズ!!』《よっ、暴太郎戦隊ドンブラザーズ!!》
『秘密結社!
全員一緒に名乗りを上げた瞬間、激しい衝撃波が発生しソノレイと怪人達を吹き飛ばそうとした。
ソノレイと怪人達は吹き飛ばされそうになるも、耐える。
「クフフフフフフ……スーパー戦隊だ……!その“色“、ぼくにちょうだいよっ!!!」
ソノレイの叫びとともに、幹部クラスの怪人達はムラサメ達とドンブラザーズに向かっていった。
「そんなに色が欲しいならくれてやる!!」
ドンモモタロウはザングラソードを自身の眼前に持っていくと、鍔についたギアを高速回転させた。
《パーリィターイム!!》
ハイテンションな音声とともに赤い光を纏う。
「いくぞぉ!!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
ドンブラザーズとホロックスも同じように敵陣に突っ込んでいく。そして、目の前に怪人が来た瞬間、ドンモモタロウは腹に剣の一撃を食らわせた。
「ジロウ!!」
ドンモモタロウはドンドラゴクウの名を叫ぶともに剣を振るう。すると赤い光が金色の光体に変わり、ドンドラゴクウの持つ槍に取りついた。
「いきますよー!!ホアタッ!!アチョー!!」
ドンドラゴクウはカンフー映画さながらの動きで金色の光を纏う槍を振るい、怪人達を斬りつける。
「アバターチェンジ!!ドントラボルト!!」
ドンドラゴクウは槍を折りたたんで斧のような形に変形させ、ドントラボルトへとフォームチェンジ。金色の光も銀色の光に変わり、力任せな一撃を食らわせる。
「はるかさん!」
ドントラボルトはオニシスターの名を叫びとともに斧を振るう。すると銀色の光が黄色い光体に変わり、オニシスターの持つ金棒に取りついた。
「よっしゃー!ふんっ!どりゃあ!!」
黄色い光を纏った金棒を振り回し、怪人達に叩きつける。さらに地面に金棒を叩きつけ、衝撃波で吹き飛ばす。
「猿原!」
続けて、サルブラザーの名を呼びながら黄色の光体を野球ボールのように打って投げ渡す。黄色から青い光体に変わり、サルブラザーの手に渡った。
「ひらりキャッチ!お猿のパワー!!」
サルブラザーは猿のようにひらりひらりと攻撃をかわしつつ、まるでゴリラのような腕力で目の前の怪人を殴り飛ばす。
「雉野ー!受け取れー!!」
今度はキジブラザーの名を叫び、野球ボールのように光体を投げる。青から桃色の光体に変わり、キジブラザーは足の爪でキャッチした。
「ケンケンケンケーーーン!!」
背中に大きな翼を持つキジブラザーは上空から長い脚で連続蹴りを繰り出し、怪人に浴びせていく。
「犬塚さーん!!」
今度はイヌブラザーの名を叫び、サッカーボールのように光体を蹴り飛ばす。光体は桃色から黒色に変わり、イヌブラザーの持つ巨大な手裏剣に取りついた。
「まかせろ!うぉぉぉぉぉ!!」
イヌブラザーは小柄な身体を駆使し、股下をくぐりながら、怪人達を手裏剣で斬りつける。
「ソノニ!!」
イヌブラザーはソノニの名を叫び、手裏剣から光体を投げる。光体は黒から白に変わり、ソノニの持つ弓矢に取りついた。
「あぁ、翼……!お前の愛……いや、私達の愛を知らしめるぞ!!」
愛を叫びながら、ソノニは矢を宙にむけて放った。すると放たれた矢は数本に分裂し、怪人達に向かって突き刺さる。
「ソノザ!!」
矢を放つように光体をソノザに向けて放った。光体は白から茶色に変わり、ソノザの槍に取りついた。
「ハァァァァァァ!!」
ソノザは雄叫びとともに槍を振るい、周辺にいる敵を一閃し切りつける。
「ソノイ!!」
ソノザは槍投げのように光体をソノイに投げ渡す。光体は茶色から深い青色に変わり、ソノイの剣に取りついた。
「ソノレイ!私達は決して折れない!タロウが生きている限り!!」
ソノイは青く輝く剣を振るい、ソノレイに斬りかかる。ソノレイはステッキを突き出し剣を防ごうとした。しかし次の瞬間、ステッキは真っ二つに切られ、ソノレイの身体に一撃を加えた。
「ぐっ!?うあぁぁぁぁぁぁ!!?」
「ここからは、お前達の番だ!」
ソノイは叫び、剣を振るうと同時に光体をラプラスに向けて投げた。
「よーし!」
ラプラスは光体をキューソードで受け止め、色を深い青色から紫色に変化させる。
「おりゃあ!!」
紫色の光を纏いながら思い切り剣を振るい、ソノレイに一撃を与える。
「幹部ー!!」
「はいはい!」
ラプラスはルイに向かって剣を振るって光体を投げ渡す。光体は紫色からワインレッド色に変わり、イーグライザーに取りついた。
「これで、どうだー!!」
「ぬぁぁぁぁぁ!!」
ワインレッド色に光る剣を鞭のように伸ばし、ソノレイに巻きつけ空中に放り投げた。
「こより!」
「おまかせー!!」
ルイも剣を振るって光体をこよりに向かって投げ渡す。光体はワインレッドからピンク色に変わり、ライオンファングに取りついた。
「こーんこーよー……!!」
真っ逆さまに落ちてくるソノレイに狙いを定め……
「でーす!!」
目の前にソノレイが映ったタイミングでライオンファングを突き出し、全力のパンチを食らわせ吹き飛ばした。
「いろはちゃーん!!」
続けてこよりはボールを投げるように光体をいろはに投げ渡す。光体の色はピンクから水色に変わり、いろはの烈火大斬刀に取りついた。
「大筒モード!!」
いろはは烈火大斬刀を銃のように変形させて肩に担ぎ、光体を上部にセット。
「発射ー!!でござるー!!」
一声とともにトリガーを引き、光弾を発射した。光弾はソノレイにぶち当たり、跳ね返ってクロヱの持つ銃に取りついた。色は水色から灰色に変わった。
「ソウくん!!いっちゃえー!!」
そして、クロヱは灰色の光を銃弾としてムラサメに向けて放った。
ムラサメはその光弾をニンジャークソードに纏った。
そして……今までドンブラザーズとホロックスを経由した光体は虹色に変化し、剣に纏っていく。それはドンブラザーズとホロックスの力を集結させた……虹色の
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「くっ……!!」
ムラサメが虹色の剣を携えて突っ込んでくる中、ソノレイは近くに落ちていた幹部怪人が持っていた盾をとっさに拾い、ムラサメの剣を防いだ。
「ぐ、ぐぅぅぅぅ……!!」
「ぬぁぁぁぁぁぁぁ!!」
虹の剣と盾がぶつかり合う中、ムラサメとソノレイは互いに睨み合う。
「どうしてだ……何故、ぼくがこんなに押される……!?」
「お前はスーパー戦隊に憧れを抱いていながら……何も分かっていない!たとえ、1人で勝てなかったとしても仲間と一緒なら……どんな敵とでも戦える!それがスーパー戦隊だ!!」
ムラサメが、ソウゴが叫んだ瞬間、虹の剣は叫び声に呼応するように刃が巨大化した。
「これで、全て終わりだァァァァァ!!」
巨大化した刃をもって、ソウゴは盾を弾き飛ばしソノレイを真っ二つに切り裂いた。
「ぐっ……!?ぐあぁぁぁ!!ぼ……ぼくが、欲しかった“色“……虹の光……キレイ、だ……」
ソノレイの目に映る虹色の光……その光に感動を覚えながら、ソノレイの鎧は粉々に砕け、ソノレイは倒れた。
「か……勝った……!!」
その場にいた誰もが勝った……そう思った。だが、粉々になったソノレイの鎧は、本体を残して白い闇とともに宙に舞い上がった。
「なんだ……!?」
「まだ終わらないの……!?」
「気を抜くな!!」
白い闇と粉々の鎧は巨大になっていき……
「ヴォオオオオオオオオオオオ!!」
一体の巨人が姿を現した。
「鎧が暴走している……!!」
ソノイの言葉通り、鎧が粉々に破壊されたこととソノレイ本人が倒されたことでブレスが暴走を起こした。鎧のみが意識を持ち、巨大化したのだ。
「止めないと!」
「でもどうやって……」
困惑するホロックスとドンブラザーズ……だが、そんな空気を切り裂くように、叫び声が轟いた。
『諦めるな!!』
後ろから声が聞こえた。振り向くと、そこにはブンブンジャー、キングオージャー、キョウリュウジャー、カクレンジャー、ジェットマンの5組の戦隊達が立っていた。
「あなた達は……!」
「ナーハッハッハッハッ!!街の方は俺様達が片付けたぞ!!」
「後はこのデカブツをぶっ倒すだけだぜ!」
クワガタオージャーは高笑いを上げ、キョウリュウレッドは気さくにムラサメの肩を叩く。それに続き、レッドホークとニンジャレッドも肩を叩いた。
「今こそ、君達が培ってきたものを奴にぶつけるんだ!!」
「ああ、スーパー戦隊に欠かせないもの……絆の力をな!!」
そして、最後にブンレッドが言葉を送った。
「行こう、ソウゴ。お前が掴んだ自分のハンドル……突き進むために!」
「ああ……みんな、いくぞ!!」
『おうっ!!』
6組の戦隊と秘密結社ホロックス……決して交わらない者達と生まれ変わった男の最後の戦いを終わらせるため、戦士達は突き進む。
ソウゴ「じかーいじかい……ホロックスのみんな、今まで本当にありがとう。俺はお前達を絶対に忘れ……いや、お礼は戦いが終わってからだ。これが本当に最後の戦いだ!!ドン43話『ホシがかがやくとき』というお話し。」
───────────────────────
長きにわたって連載された『ドン!ホロックスみーてぃんぐ!』…残すところ後2話となりました。
有終の美を飾れるよう、頑張ります!!