異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ!   作:ケ・セラ・セラ

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第三十話 勝利の宴

 結局デートだけだった。

 いやほんとにカップルストローでジュース飲んで映画行って買い物してクッソ恥ずかしいデート最後まで終えたと思ったら意識が現世に戻ってきて、俺とカオルくんがダンジョン・コアへの支配権手に入れてて、ちょっと念じたら師匠たちの待ってる最初の部屋までコアごとテレポート出来たんでそのまま出口付近にまでテレポートして、殺到して来た群衆の人達と一緒に、なしくずしに大パレードになっちゃいましたよ?

 

 ちなみに後で聞いたのだが、試練を受けているときの精神世界でのあれこれとか、ダンジョン・コアでのあれこれとかは配信魔法には映ってなかったらしい。

 カオルくん共々心底胸をなで下ろした俺である。

 まあ女王も師匠も座長もアーベルさんもラファエルさんもニヤニヤしてたから、大体ばれてるっぽいけどな!

 

「よかったぁぁぁぁ・・・ありがとうございます、ありがとうございます・・・!」

 

 なお地上に戻った途端、マナさんにはカオルくんと一緒に抱きつかれて泣かれてしまった。

 そう言えば弟さんがいるって言ってたな。ずっと気に病んでたんだろう。

 

 その後はイレマーレの都をあげたお祭り騒ぎ。

 320年ぶりにダンジョンが攻略され、王族の呪いが解けた事もあって、歓喜の渦。

 即日感謝のお言葉を女王様から頂き、カオルくんと二人揃ってナイト位を授かった上に王宮のバルコニーから王族の方々と並んで手を振ることになってしまった。

 どうやら一般大衆のみなさんはあの青玉の騎士の姿を「俺とカオルくんの合体した姿」と捉えているようで(間違いではないが)、何かカップル扱いである。

 いやー、困っちゃうなー!とか言ってたらアルテに思いっきり足を踏まれた。

 痛い! 痛いよ!

 

 それはさておき儀式には女王様と王女の正装のマナさん、10才くらいの王子様と8才くらいの王女様が参列。

 女王様わけえ! 40は越してると思うのだが、へたするとまだ二十代に見える・・・!

 王子様と王女様は普通に可愛い。まあうちのリタほどじゃないけどね!

 閑話休題(それはさておき)

 

 が、とりわけ強烈だったのはマナさんである。

 王女の正装に大きな丸メガネ。これがインパクトあった。

 おしゃれな感じじゃない、丸メガネのお姫様。新しい性癖が開かれそう・・・!

 そんなこと考えてたら、他の人から見えない角度でカオルくんとアルテにどつかれた。

 アバラが! アバラがミシッって!

 

 

 

 その夜、豪華な晩餐からの王宮に泊めて頂いた俺達。

 

「おいしかったー!」

「おいしかったなー!」

「おいしかったよねー!」

 

 ベッドにごろりと横になるリタとアルテと俺。

 そこ、七歳児と同レベルとか言わない。

 俺たちはただ、優しいお兄ちゃんお姉ちゃんとしてリタに付き合って上げてるだけなのだ。

 

「野営地の方は大丈夫なんです、師匠?」

「護りの術はかけてあるし、王宮の兵士達が守ってくれてるから大丈夫じゃろ。サンダースウォードや怪人(ヴィラン)みたいな規格外でもなきゃどうということはないわい」

「あはは、その節はご迷惑を・・・」

 

 苦笑するカオルくん。そういやそんなこともあったなあ。

 

「そう言えばカオルちゃんのあの青い鎧はどうするの? ダンジョンに戻すの?」

「真実の短剣とタリエシンの宝珠は女王様に返したけど、鎧はもう必要なくなったし、ボクに貸しておいてくれるってさ。

 万が一必要になったら鎧ごとすぐ呼び戻せるとか」

「首輪つきですかですぞ。しかしそんな真似が出来るとはさすが『黄金の女帝』、本物の大術師ですぞ」

 

 実はあの鎧、なんと腕輪に封じておいて合言葉で一瞬で装着出来るそうだ。

 う、うらやましい・・・! 俺も蒸着とか赤射とか焼結とか結晶とか重甲とかTックセッターとかCェイングとかいっぺん叫んでみたい!

 でも既に認証登録済みなのでカオルくん以外には使えないとのこと。ちくしょう。

 

「まー、ダンジョンコアの報奨金とかこれまで溜め込んだ魔力結晶とか、ハイシンも含めていいもうけになったよ」

 

 最高級の蒸留酒の樽から大ジョッキの手酌でグビグビやりつつシルヴィア座長。

 あんた宴会であれだけ飲んでまだ飲むんか・・・

 

「王宮かダンジョンの入口にでも安置して、非常用に残しておくのでしょうな。まあダンジョンはイレマーレの経済の要ですし、消滅させるわけにもいかぬのですぞ」

「あん? ダンジョンって踏破したら消えちまうもんじゃねえのかい」

 

 珍しく首をかしげるのはアーベルさん。

 ダンジョン関係に詳しくないのは本当らしい。

 そこにラファエルさんとオブライアンさんが口を挟む。

 

「ダンジョンを踏破すると言う事は、二種類の意味があるのですぞ。

 ダンジョン・コアを支配下に置くか、破壊するかの二択ですぞ。

 大抵は支配下に置いて、ダンジョンの危険性をコントロールした上で存続させるのですぞ」

 

 まあダンジョンなんて宝の山みたいなものだからな。経済的にはそりゃ残しておいた方がいいに決まってる。

 

「長く続いているダンジョンは大体これで、例外はこことニマグ・イリルの千年ダンジョンくらいだね」

 

 イレマーレのダンジョンは今回320年かけて踏破攻略されたわけだが、あっちは千年かけてガチで未攻略らしい。どれだけ深いんだ。1000階くらいあるのか?

 

「ただ誰も試練をクリア出来なくて、コアを支配下に置けない場合もあるんだよね。

 加えて稀にモンスターが外にあふれ出す危険なダンジョンがあって、そう言う場合はダンジョンそのものを封鎖するか破壊する必要があるから、やむを得ずコアを破壊してダンジョンを消滅させる事もあるよ。軍隊なんかではそう言う処置を取ることも結構あるって聞いた」

「なるほど、その話をしてくれた奴も元軍人だったな」

 

 アーベルさんがうんうんと納得する。

 

「まあ、今回は私たちにもいい『ケイケンチ』稼ぎになったかな。

 結構自分の強さには自信があったけど、ここのところ《怪力の加護》だけじゃやってけない敵も多かったし」

 

 アルテはそれだけ強ければ十分な気もするけど・・・今以上のゴリラになる必要はないんやで?

 

「だ・れ・がゴリラよ!」

「ギブギブギブ!」

 

 後ろから組み付かれて羽交い締め、レスリングで言うフルネルソンの体勢に持ち込まれる俺。

 首が! 肩が! ミシミシ言ってる! アルテのおっぱいが当たってるけどそれどころじゃない!

 

「アルテのおっぱいが当たってるけどそれどころじゃない、ってさ」

 

 カオルくん!? ナズェそんな冷たい目でミテルンディス!?

 

「この・・・スケベッ!」

「ぐわっ!」

 

 フルネルソンを解かれた後、真っ赤なアルテに一発喰らって悶絶する俺。

 

「あ、ラファエルとハヤトはちゃんと脚本進めといておくれよ。

 ハイシンが終わったからには劇やらないといけないんだからね」

 

 樽の残りを飲み干しつつ座長。

 鬼か!

 

 

 

『ははははは! ははははははははは!』

 

 翌朝。

 俺達は甲高い笑い声で目を覚ました。

 多分王宮、それどころかイレマーレの都全ての人間がそうだったと思う。

 それにしてもこの声、どこかで聞いたような・・・

 

『ははははははははは! ついに! ついに解き放たれたぞ! 余は自由だ!』

 

 上空から見ると四角いイレマーレの都。その周囲と上空を丸ごと囲むように四角錐――ピラミッド型の巨大な力場が存在していた。

 その中空に浮かんでいる幻影は――マナさんの弟の・・・ええと、ネフェル君!?

 王子の正装とも違う豪奢な衣裳を纏ったネフェル君は高らかに笑う。

 

『イレマーレの者どもよ! そして全世界の者どもよ! 余はここに宣言す! 余はイレマーレの、そして世界の新たなる王、ネフェル改めケイオス一世!

 混沌の力をこの世に広めるものである!』




ネフェル君のイメージはFGOのツタンくんで一つ(ぉ

そしてマナさん正装のイメージはドラクエ11の三つ編み金髪メガネ女王シャールさま。
私史上空前のメガネ美人であります。

>蒸着とか赤射とか焼結とか結晶とか重甲とかTックセッターとかCェイングとか
ギャバンとかシャリバンとかシャイダーとかスピルバンとかビーファイターとかテッカマンとかウイングマンとか。
実写版ウイングマンはもうほんと最高だった・・・痛いオタク陳列番組でもあったけどな!
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