異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ!   作:ケ・セラ・セラ

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第十話 ぺ・ぺ・ぺのぺ

「レクスカイザー! リペアビーム!」

 

 激痛で暴れた患者さんが壊した診療台を、復元ビームで修理したり。

 

「ターンアルファガンボイ! 手首モーター大回転!」

 

 手首から先を高速回転させて、血の付いた布とかを洗濯したり。

 

「流星かな? いや違う、違うな。 流星はもっと、バァーって動くもんな・・・」

「グリッドウォリアー・フィクサーフラッシュ!」

 

 パンチドランカーになって訳のわからないことを言いだし始めた患者さんの精神を、データ修復ビームで元に戻したり。

 

「手元が暗い! 小僧、何か照らせ!」

 

 何かってなんだよ! 照らすけどさ!

 

「鉄拳アトゥム! 目からサーチライト!」

「便利な奴だな! よし、そのまま腹の奥照らしてろ!」

 

 日も暮れて、ランプの明かりでは足りないので照明代わりになったり。

 

「ほんとハヤトくんって便利だよねー」

 

 うるさいよオブライアンさん!

 ガイガーさんも頷いてないで!

 

 

 

 患者がようやく片付いたのは日が沈んで一時間くらい経ってからだった。

 切り傷骨折打撲傷、あれこれ20人くらい治療してるエッソ先生が超人過ぎる。

 

「いつもこんなですか?」

「最近はまあな。だが今日はお前さんたち、特に小僧のおかげで助かったわ!

 飯でもおごってやろう! 良い店を知っておるぞ」

 

 あーいや、さすがにちょっと時間が・・・

 

「ん? ああ、そうかそうか、若いのう! 商売女のところ行くなら、早めに行かんといいのが取られちまうからの!」

 

 そう言うんじゃないです(真顔)。

 知られたら(100%知られるだろうが)、命が命が大ピンチだからな!

 なのに満面の笑顔を浮かべるクソ医者。

 

「いやまたまた。恥ずかしがらんでもいいぞ。ここには男しかいないからの! 何ならわしがとっておきを・・・」

「あっ」

 

 あっ。

 

「それじゃ失礼しますね・・・」

 

 いつの間にか後ろに立っていた助手のお姉さん。

 思いっきりはたかれるエッソ先生を尻目に、俺達はそそくさと医院を後にした。

 

 

 

 数日後、夕方。

 今日の興行が終わって素振りを始めようかと思ってたところにそいつが来た。

 

「おう、失礼するよ」

 

 げえっ、医者のクソジジイ!

 

「誰がクソジジイじゃ失礼な」

「誰だいこの爺さん?」

 

 実はかくかくしかじか。

 

「なるほど、そいつぁウチのもんが世話になったねえ」

 

 シルヴィアさん、礼なんて言わないでいいです。

 俺達が怪我した訳じゃないし、さんざんこき使われたんだから。

 

「クッソ忙しくて目を回してるところに新しい患者連れて来おって!

 それを思えば手伝いくらいして当然じゃろうが!」

 

 俺が怪我させたわけじゃないですよ!

 

「わしが怪我させたわけでもないわい!」

 

 ぬう、反論できん。

 だからどうしたと言えばそれまでだが。

 閑話休題(それはさておき)

 

「まあ誰が悪いかはともかく何の用だい? 今日の興行はもう終わったよ」

「おう、少し見せて貰ったが凄かったの。劇も良いがこの小僧の奇術も大したもんじゃ」

 

 ニホンから来たオリジナル冒険者族、ホッチョ・ペッパーでございます。

 ホッチョ・ペッパーの大ニホン奇術、どうぞごひいきに。

 

「何が奇術じゃ、一から十まで《加護》じゃろがい」

 

 ぐっ!

 いやまあ、楽しめればいいんじゃないですかね・・・(弱気)

 

「まあそれはともかく用事の方じゃが。この小僧と魚人妖精(オアンネス)、ちょっくら貸してもらえんかのう」

 

 なんだって?(聞き返し)

 

 

 

 場所をテントに移して一座のみんなが顔を揃えたところで経緯説明(かくかくしかじか)

 

「海底遺跡ねえ・・・」

「これでも元冒険者でな。

 昔探索した時に見かけたものを回収したいんじゃ」

 

 海賊のお宝とかですか?

 

「そんなつまらんもん、誰が欲しがるか。

 真なる魔法の時代の治療用遺物(アーティファクト)じゃよ。

 当時は時間制限もあり、運搬する手段もなかったので放っておいたんじゃがな」

 

 あー、最近のあれこれで?

 

「そう言う事じゃ。このままじゃカロウシしちまうわい」

 

 こっちの世界でも定着してるのか過労死・・・まあ三国志の時代にも過労死あったわけだし、昔からそう言うのはあったんだろうなあ。

 閑話休題(それはさておき)

 

「つってもねえ。見ての通りあたしら芸人だし、ハヤトは稼ぎ頭だ。

 手品にも劇にも欠かせない人材だよ。なんて言っても、こいつがいないとドラゴンや巨神が用意できない」

 

 へいへい、どうせ俺は馬の足ですよ!

 

「お、お兄ちゃんがいないと劇は出来ないから・・・」

 

 フォローを入れてくれるリタの優しさに涙がとどまるところを知りません。

 でもね、お兄ちゃんは役者がやりたいんだ。

 一言でもいいからセリフのある役がやりたいんだよ。

 

「何言ってんだい、毎回ギャーギャーわめいてるじゃないか」

 

 モンスターの鳴き声はセリフとは言わん!

 

「それで何でハヤトだい? オブライアンはわかるけど」

「そのオブライアンが言うておったが、こやつ水中にも潜れるし、腹の中に人間入れることもできるんじゃろ?

 水没した遺跡の探索にはこれ以上ない適任ではないか」

 

 オブイライアンさぁぁぁぁぁん!?

 

「え? ボク何かやっちゃいました?」

 

 やっちゃいましたじゃねえよ! 思いっきりやらかしてくれてるよ!

 大体それは勘違い系チート主人公だけが言っていいセリフだ!

 

「ちょっと何言ってるんだかわかりませんね」

「小僧はいつものことじゃがオブライアン。そう言う事を軽々しく口にするでないと言わなかったかのう?」

「ですけどペトロワさん。知識は交換して広めてこそ・・・」

「広めちゃいかん知識もあると何度言ったらわかるっ!」

 

 師匠怒りの一撃。

 杖で痛打されたオブライアンさんはものも言わずに昏倒した。

 ざまあみろ。

 

「まあそちらのことはそちらで解決して貰うとして。考えては貰えんかのう」

 

 倒れた半魚人に目もくれずにさらりと言うエッソ医師。

 やっぱこの爺さんいい性格してやがんな。

 

「とは言えねえ。やっぱりハヤト抜きだと興行が成り立たないからねえ」

 

 うーん、ちょっと嬉しいお言葉。

 やっぱりね、頼りにされてるって気持ちいいことなの。

 

「それは残念じゃのう。

 受けて貰えるなら秘蔵のダトロッケン30年ものを差し上げようかと思ったのじゃが」

「いいだろう、出番以外ならいくらでもこき使ってやりな!

 何と言っても世のため人のためだ!」

 

 オイコラそこの酔いどれダメ人間!

 

「しょうがないだろ!

 ダトロッケン30年ものだよ!?

 このチャンスを逃したら一生口に入らないシロモンだよ!

 それに比べたらちょっと冒険に出るくらいなんだってのさ!

 アンタがこれほど情のない奴だとは思わなかったよ!」

 

 逆ギレしやがったこいつ!

 後で聞いたらダトロッケンというのはある種のスライムを原料にした珍酒で、30年ものとなると一瓶でお屋敷が立つくらいの金額になるらしい。

 そらまあシルヴィアさんとしたら逃せないお宝だろうが・・・チョロすぎるだろうあんた!

 

「そうそう、その遺跡には真なる魔法文明時代の巨人兵器が・・・」

 

 任せてくださいよエッソさん!

 何と言ってもケガで苦しむ人達のためですからね!

 このダン・ハヤトにどーんとお任せ下さいな!

 

「チョロい」

「チョロいなあ・・・」

「お兄ちゃん・・・」

 

 シルヴィアさんとピシガシグッグする様を見て、後ろから情けなさそうな視線が三対突き刺さっていたことに俺は気がつかなかった。

 




>彗星かな? いや違う、違うな。 彗星はもっと、バァーって動くもんな・・
Zガンダムのカミーユの有名な精神崩壊セリフ。富野監督は鬼や!
これのおかげでSDガンダムのカミーユは常に目に星が飛んでるw

なおタイトルの「ぺ・ぺ・ぺのぺ」は「SDガンダム嵐を呼ぶ学園祭」のED。
SDカミーユが芋虫からモスラになって、小美人のプル&プルツー乗せて飛んでいく狂気のEDアニメがセット。
これ歌ってるのがゲンドウとシバラク先生なんだぜ・・・この人たちこう言うおかしいのが好きすぎるでしょw

>レクスカイザー リペアビーム
>ターンアルファガンボイ 手首大回転
>グリッドウォリアー フィクサーフラッシュ
>鉄拳アトゥム 目からサーチライト
それぞれ勇者エクスカイザーのフォーミングビーム、ターンエーガンダムの手首回転洗濯機、グリッドマンのフィクサービーム、鉄腕アトムの目からライト。
ハヤトくんの《加護》は基本巨大ロボメインですが、等身大ロボもこの程度ならいけます。

>三国志の時代にも過労死あったわけだし
諸葛亮先生。
確認される限りでは多分世界最古の過労死だとか・・・
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