異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ!   作:ケ・セラ・セラ

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第二十話 非人型ロボのロマン

「うーむ、期待していたのとは違ったがこれはこれで・・・」

 

 治療機器の部屋から500mくらい進んだところに格納庫があり、十二機あるハンガーの内六機に銀色のロボが並んでいた。

 身長5mほど。一応両手両足が付いてはいるが、「人型」とはかなりかけ離れている。

 トラクターやフォークリフト、あるいは潜水艦に手足が付いているような感じで、一言で言えば作業用レ●バーやウォーカーマ●ンみたいな感じである。もしくはジェッター真ロウコか。

 

 ただ、どれも継ぎ目はぴっちりしていて流線型、水中用モバイルスーツみたいな感じ。さすがコッグだ何ともないぜ。

 多分水中での作業とか大きな動物の世話なんかも考慮されてるんだろう。

 素晴らしい。まさかこの目で巨大ロボットの実物を見れるとは・・・!

 それも普通に稼動する実用品。

 ああ、異世界に来てよかった――!

 

 

 

「・・・あー、なんじゃ。そろそろ戻ってきてはくれんかの」

 

 はっ!

 《加護》時計を見ると、いつの間にか一時間以上経過していた。

 良く止めずに待っててくれたもんだ。

 エッソ先生は困り顔だが、オブライアンさんとレリアさんはにこにこしている。

 

「まあ好きなことに夢中になる気持ちはわかるからね」

「ハヤトくん、もの凄く真剣な顔で~。かわいかったですよ~」

 

 う、年上のお姉さんにそう言われると気恥ずかしい・・・。

 そろそろ仕事の方に戻るか。

 

「そう言えば~、近所に作業用の装着型具現化術式(パワーローダー)使っている大工さんがありますよ~」

 

 マジですか!(食い気味)

 

 

 

 マジカルパワーローダーについては時間のあるときに案内して貰うという話になって、俺達は医務室に戻った。

 あれこれ試行錯誤した結果、エッジシステム(仮)はXブロイザーの腹にすっぽり入った。

 どうなってるんだろう俺の腹。

 中に入った先生たちが圧迫されてるみたいだが、まあそれ位は我慢して貰おう。

 と言うかこれ、どこに置くんです? 先生のとこは無理ですよね?

 

「うーん・・・どうしようかのう。倉庫でも借りてそこで仮営業するか・・・?」

「ハヤトくんが地面に穴掘って地下室作れば?」

「ほう、そんなことまでできるのか!」

「そこまで行ったら別料金貰いますからね?」

 

 そんな事を話しながら、エッソ医院の前に着陸する。

 ・・・ん?

 

「やあ、ハヤト氏。しばらくぶりだな」

 

 医院の前に立っていたのはあの放浪の剣客、ロウブさんだった。

 何でこんなところにいるのか疑問だが、取りあえず腹から三人を出す。

 エッジシステム(仮)はここだと道ばたの家が壊れかねないんで取りあえず保留。

 

「えっと・・・ロウブさん、でしたよね?」

「うむ。ちょっとそちらのエッソ先生とは縁があってな」

 

 ちらりと見ると、口をへの字にしている。

 余り友好的な反応ではないが、取りあえず敵とかではなさそうだ。

 

「しかしさすがだな。エッソ先生やレリアどのはもちろんだが、やはりお主も随分と腕が立つ。

 腰の物も随分と・・・何だったらこの後に一つ、手合わせをどうかね」

 

 全力でノウ!

 唸るサイレン! ランプが回る! 頭の中のレッドアラートが全開だ!

 この人と斬り合ったら間違いなく死ぬわ!

 100m上空から飛び道具ぶち込み続けていいなら別だが、それでも斬撃飛ばしたり大ジャンプ斬りしてきそうだ!

 

「はは、それは残念。

 それでエッソ先生。どうやら目当てのものは手に入れられましたようで、祝着至極に存じます。

 よろしければ置き場所の方など、お世話させて頂きたいのですが」

「・・・お主ら最初から知っておったな?」

「まあ恐らくは、という話でござる。古文書には大まかな大きさも書いてあり申したので。

 それにサメやクジラにも使うような機器。家の中に入らない大きさであるのは十分に考えられたことかと」

 

 苦虫を噛みつぶしたような表情の先生。

 元冒険者で盗賊とは言え、俺達の情報をあれだけ詳しく知っていたり、ダトロッケンの30年ものなんて高い物を準備できたのって、ひょっとしてこの人の・・・いやこの人たちの手助けがあったから?

 

「なるほど、これは見誤ったかな。表裏のない素直な若者だと思っていたが、存外鋭い」

 

 と、感心した体のロウブさん。

 だから何で誰も彼も見た目によらずとか意外とか!

 

「これは失敬。とは言え君が素直な若者なのはその通りだからな」

 

 まあそうなんだろうけど褒められてぬぇ!

 

「褒めたつもりなのだがな。気に触ったなら重ねて失敬」

 

 笑顔で謝罪してくるロウブさん。いい人なのは間違いないんだがなあ・・・。

 

「それでどうでしょう先生。それがしどもに置き場所をお世話させて頂くわけには?」

「・・・まずは場所を見てからじゃな」

 

 苦虫を百匹くらい噛みつぶしたような顔で先生が言った。

 

「ああ、ちなみにダトロッケンに関してはエッソ先生の持ち出しだ」

「三十年前に、酒蔵の元締めの不治の病を治療して新酒を貰ったのを放っておいたら勝手に熟成したんでな」

 

 名医SUGEEEEEEEE!

 

 

 

「こちらにて」

 

 ロウブさんが先生を案内したのは治療機器が余裕を持って入るくらいの空き地だった。

 ちけーよ!

 先生の医院の二軒隣じゃねーか!

 

「確か~、二月くらい前に引っ越しされたところですよねぇ~?」

「じゃったか? どちらにしろ今朝までは家があったはずじゃが・・・」

「家主と交渉して買い取り申した。

 皆様方が海底遺跡に行っている間に解体を終え、先生のお許しを頂ければすぐに小屋を造る手はずにて。半日もあればできるとの事でござった」

 

 ちらりと見ると、木材を積んだ荷車と、大工さんらしき人達。

 手回しが良すぎる・・・!

 

「何もかもお見通しってわけかい」

「お気に召して頂けたならよろしゅうございますが」

 

 あくまで慇懃な態度は崩さないロウブさん。

 先生が溜息をついた。

 

「わかったわかった、わしに都合が良いのも確かじゃしな。

 小僧、奥の方に置いとけ」

 

 わかりました。

 頷いて腹からエッジシステム(仮)を空き地に出す。

 しかしなんでロウブさんがこんな事を?

 てっきり剣一筋の武芸者かとばかり思っていたんですが。

 

「まあ実際その通りだ。

 ただ、頼まれごともあってな。

 先生がこうした魔道具を手に入れれば、決闘で死ぬものも減るし、怪我もすぐ治せる」

 

 そしてすぐにまた決闘できると。

 

「その通り! これでますます闘争が盛んになると言うものよ。

 この近辺にいい医者がいると聞けば、闘争もこの近所でやる事が多くなる。

 医院がますます繁盛することになりましょうな」

「勘弁してくれ。本末転倒じゃろうが!」

 

 先生が悲鳴を上げた。




人型から外れたデザインの作業用ロボにはロマンがあるんです。
それだけは・・・わかってほしかった。
ガンレオンとかも大好きだけどね!

>作業用レ●バー
>ウォーカーマ●ン
>ジェッター真ロウコ
パトレイバーのレイバー、ザブングルのウォーカーマシン、OVA「真ゲッターロボ世界最後の日」のゲッター真ライガー。
ドリル戦艦轟天号に頭と手足を生やしたような豪快なデザインはさすがにどうよと今でも思うw
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