異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ!   作:ケ・セラ・セラ

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遅れに遅れて大変申し訳ありませんでした。何とか最終巻完成です。


キャラ紹介

ダン・ハヤト 現代日本からの転移者。17才。《ロボットアニメの加護》を持つ。父親の教育でロボットアニメが好き。
アルテ ヒロイン。17才。《怪力の加護》を持つ力持ち少女。ハスキー一座の怪力芸とおさんどん担当。駄肉。
タチバナ・カオル ヒロイン。17才。ハヤトと同じ転移者で《魔剣の加護》を持つ。美形で天才で善良で馬鹿正直。家事全般がバツ技能。
リタ ヒロイン。8才。あらゆるものと話せる《会話の加護》を持つ。一座の動物使い。
シルヴィア ヒロイン。29才。一座の座長で歌姫のあだっぽい美人。腕っ節も強く気っぷもいい。眼帯巨乳。
タウ(タウハウシン) ヒロイン。21才。オブライアンの妹の魚人妖精(オアンネス)で歌姫。《声の加護》の持ち主。一瞬だけ相手の行動を制御できる。
ペトロワ 魔女で一座の知恵袋。主人公とカオルの魔術の師匠でもある。
ガイガー リタの父。剣とコマ芸の達人。ヒゲモジャで無愛想。不機嫌なときには鍔を鳴らす(主にハヤトの女関係)。
アーベル 経歴不詳の小人族。軽業と道化芸と忍び技の名人。顔が濃いラテン系。
ラファエル ドワーフの吟遊詩人。ヒゲモジャだけどイケメン。笑うと歯が光る。
オブライアン 魚人妖精(オアンネス)の学者。好奇心旺盛。多少の魔術の心得がある。妹には弱い。

デモゴディΣ(シグマ) 元祖巨大ロボットにしてハヤトの最推し。ハヤトは感情が高ぶるとこれに変身巨大化できる。


十の巻「さらばデモゴディΣ」
第一話 はれときどきアサシン


 

 

『デリーの山奥で♪ 修行して~♪』

 

 がたごとがたごと。

 ゲマイに向かう馬車の中で流すのは『愛の戦士レインボーマスク』。

 特撮の古典「日光仮面」を手がけた人の同名の特撮作品をロボットアニメに落とし込んだ、珍しいタイプのリメイク作品だ。

 インドの山奥というかヒマラヤ山脈で修行した日本人の主人公、タケル・ヤマトが悪の組織「死ぬ死ぬ団」と戦うというストーリー。

 ・・・いやほんとにすげえネーミングだな!? ツッコミ所が複雑骨折起こしとるわ! 死ぬ死ぬ・・・死んじゃう悪の組織っ!

 

『レインボーチェンジ6!』

 

 土の力を呼び出して地中に潜り込む主人公。

 レインボーマスクは日月火水木金土、いわゆる七曜(ここでは「七つの星」の意である)の力を自在に使えるのだ。

 

「あ、これおにいちゃんのジェッターIIだ!」

「『どるり』で直接掘らない分早そうね」

 

 地中を進むレインボー6を見てリタが歓声を上げるがどうかな。ジェッターロボ辺りだと設定スペックがおかしいし、実際やってみないと分からん。

 なお本来は太陽、月、火星水星木星金星土星に暗黒星である羅侯、流星である計都の二つを加えて九曜とするのだが、師匠に聞いたらこっちでも同じ概念があると知って驚いた。

 特にこれから向かうゲマイでは、この九曜が魔術や占い、文化などの重要な要素になっているとのこと。

 ちなみに天王星海王星冥王星はないようだが、観測技術が発達してないからしょうがないね。

 特に冥王星なんてただの小惑星もどきだし(危険発言)。閑話休題(それはさておき)

 

『岩石の術!』

 

 石を周囲に発射して死ぬ死ぬ団の戦闘員をなぎ倒すレインボーマスク。

 しかし死ぬ死ぬ団の秘密兵器・デビルロボを相手にしてはさすがに苦しい。

 

『来いッ! レインボーロボ! アヌッタ=サミャク=サボディ!』

 

 現れる真っ白な巨大ロボ。

 呪文を唱えて印を組むとレインボーマスクの姿が、日月火水木金土の七化身に分かれ、それらが光の玉となってレインボーロボの額に吸い込まれる。

 真っ白だった素体が化身の七色に染まり、レインボーロボに命が吹き込まれる。

 

『レインボースラッシュッ!』

 

 光の剣による横薙ぎの斬撃が決まり、デビルロボが爆発四散。

 仲間と抱き合ってエンディング。

 

「うーん」

「なんというかその」

「ですねえ」

「面白いんだけど・・・」

「チューチュー」

 

 一緒に見ていたみなさんの微妙な顔。

 はい、代表してアルテさんどうぞ。

 

「死ぬ死ぬ団ってネーミングどうなの?」

 

 まあ、多分小さな子供向けだろうし・・・

 全般的にセンスが古いというか、原作者が戦前派だからってのは否定出来ないな。

 

「ロボ出せるなら最初から出せば良いと思うんだ。

 前にやってたゴッドマルスでも思ったけど」

 

 まあ燃費が悪いんだろう・・・鶏を割くに牛刀を用いるのたとえもあるし・・・

 

「ロボに合体するならその前にわざわざ七体に分身する意味ある?」

 

 そうでないとおもちゃが売れないからだと思います。

 

「後、そこ以外も前にやってたゴッドマルスと何か似てる気がするねえ。

 あれと違って紙芝居ではないけど」

 

 それはまあ。

 作ってるところは違うんだが、主人公が超能力者でロボが七色のカラーリングで七色合体で、主役の声も同じだからな。

 ただまあ、あっちに比べてロボデザインがダサいのと美形がいない。というか主人公の顔が濃い。

 ロボに関してはその分動かせるという話もあるが、二年延長したゴッドマルスに比べて半年で終わったんで、やっぱり超合金が売れなかったんだろう。

 閑話休題(それはさておき)

 

「ハヤトッ!」

 

 突然ガイガーさんが振り向いた。

 完全に戦闘態勢に入り、手は剣の柄にかかっている。

 だがそれでも遅かった。

 いつの間にか幌馬車の天井が切り裂かれていて、そこから逆さづりに落ちてきた何者かが俺の頭を掴んでいる。

 ごきり、と音がして俺の首が百八十度回転した。

 

「!?」

 

 相手が動揺するのが分かる。

 にたり、と笑う俺の首。暗殺者の逆さまの顔が盛大に引きつる。

 俺の頭を掴んで半回転させたそいつは、驚くべき事に12才位の女の子だった。

 褐色の肌に黒い髪は三つ編みお下げ。体にぴったりしたボディスーツと黒いマント。

 

「おうふっ!」

 

 そいつの手が俺を突き飛ばし、俺は前に、少女は後ろに。

 俺の頭のすぐ上を通り過ぎるガイガーさんの斬撃。

 

「ひえっ!」

 

 ワンテンポ遅れてシルヴィアさんの悲鳴。

 つまりこのロリ、緑等級が反応しきれない斬撃に反応して回避したってことだ。

 俺やアルテ達がいたから多少は手加減したにしたって、これはとんでもない。

 

「っ」

 

 僅かに冷や汗を浮かべ、ロリはそのまま後ろに。

 後方の幌の隙間を突き抜け、そのまま見えなくなった。

 僅かにとらえた足音は遠くに遠ざかっていく。

 シルヴィアさんやカオルくんも剣を抜いたまま動かない。タウさんとアルテはリタをかばってる。

 ・・・取りあえず危機は脱したんでしょうか?

 

「恐らくはな」

 

 ガイガーさんが頷いて剣を収める。

 幌馬車の中に満ちる溜息。

 

「おい、どうした、大丈夫か!?」

 

 外からアーベルさんたちの声が聞こえた。

 

 

 

「いったい何があったのですぞ・・・うおっ!?」

「うわあああああああああああ!?」

「ひえええええ!?」

「いやああああああああああああ!? ハヤトの首がああ!?」

 

 溜息から一転して悲鳴に満ちる幌馬車の中。

 あ、しまった。《加護》解除してなかったわ。

 今の俺は首が完全に外れて、逆さまになった顔がねじれた皮一枚で胸元ぶらーんぶらーんしてる状態だから、エクソシストか斬首された罪人かと言った様相である。そりゃ悲鳴も上がろうってもんだ。

 

 そもそもどこぞの漢詩が死ぬほど下手くそな晋王朝-1.0代目ではあるまいし、首が百八十度回ったら普通死ぬ。

 それを救ったのは、今まで見ていた「愛の戦士レインボーマスク」の力であった。

 このレインボーマスク、超能力というかヨガの神秘というか、とにかく体中の関節を外して完全軟体人間になる事が出来る。

 頭が入る隙間や通風口があれば、そのまま蛇みたいにズルズルと通り抜ける事が出来るのだ。

 

 そして俺は頭を掴まれた瞬間、咄嗟にそれを連想して助かったわけである。

 完全に間に合ったわけではないので、ちょっと首が痛い。多分120度位はひねられてたから、やばいところではあった。

 というか、このタイミングで襲ってきたって事は、多分アントンさんを裏から操っていた黒幕の・・・

 

「そう言う解説はいいから、早く首戻して!」

 

 アッハイ。




>レインボーマスク
>日光仮面
>死ぬ死ぬ団
いずれも川内康範のレインボーマン、月光仮面、死ね死ね団。
「特撮の悪の組織で洒落にならないトップ2はダムに毒を投げ込むショッカーと、超大規模な偽札作戦で経済を破壊しようとした死ね死ね団」という考察を見て笑うと同時に唸った記憶があるw

>主役の声
アニメレインボーマンの声はゴッドマーズの明神タケルやってた水島裕さん。
ちなみに主題歌も歌ってるw

>漢詩が死ぬほど下手くそな晋王朝-1.0代目
死せる孔明に走らされた司馬懿仲達。初代皇帝司馬炎の祖父なので-1代目w
んで、この人首が真後ろに回ったそうですw
史書に残ってるのがある意味凄い。
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