異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ!   作:ケ・セラ・セラ

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第五十九話 この世の終わり

 白き天使(カルキ)の両手の平、光線を発射する部位から現れるエネルギーのムチ。

 音速を超える速度で繰り出されるそれが、立ち上がりかけたデモゴディの顔面を直撃する。

 デモゴディの左目が吹き飛び、強化ガラスごとビーム発振器が破壊される。

 豪子力ビーム使用不能。

 

 ムチが袈裟懸けの軌道を描き、左肩から右脇腹までを切り下げる。

 ブレストヴォルケイノ使用不能。

 

 もう一撃。

 ガードしようとした左腕が半ばまでえぐられた。

 ロケットパンチ及びウイングカッター使用不能。

 

 横殴りの一撃。

 側頭部発振器破壊。

 ビームフリーザー使用不能。

 

 既に腹部は腕剣で貫かれ、ドラゴニック・スクランダーは半ばから断たれている。

 ミサイルラッシュ、及びヘキサクロストナイフ、スクランダー・スラッシュ使用不能。

 

 ムチが胴体に絡められ、視線の高さに持ち上げられる。

 18mのデモゴディに対して120mのカルキ。

 巨人と子供。

 

『さて、そろそろ終わりね。何か言い残す事は?』

 

 言い残す事は・・・これだ!

 

『ギャアッ?!』

 

 破壊されなかった左上腕部、肘断面からのミサイルドリル。

 渾身の魔力を込めたそれがカルキの顔面をハリネズミにした。

 

『このっ!』

 

 がっ!

 数百メートル持ち上げられて叩き付けられる。

 胸の中の空気が一気に押し出された。

 土ぼこりの中、クレーターの中に埋もれるデモゴディ。

 カルキが苛立たしげに顔を払うと、顔面の損傷が見る見るうちに修復されていく。

 くそ、一矢報いたかと思ったが!

 そうだ、アルテ、アルテは大丈夫か!

 

「・・・」

 

 驚いた事に、アルテはこの期に及んで反応どころか無言で目を閉じて集中している。

 トランス状態って奴か?

 ともかくアルテが何かまだやってくれてるんだ。

 俺もどうにかして引き延ばさないとな。

 

『どうにかして引き延ばさないと、って顔ね』

 

 バカバカバカバカワシのバカ!

 何でこう言う時にサトラレるかなあ!?

 

『まずはその鉄人形を踏みつぶして上げるわ。生きてるといいわね』

 

 くそ、スクランダーのジェットはまだ生きている!

 右足裏のロケットも・・・動けねえ!?

 

『念動術くらい使えないわけないでしょ? それじゃあね』

 

 それだけでデモゴディと同じくらいの足裏が勢いよく降ってくる。

 くそ! 動け! 動け! うご・・・

 !?

 

『!?』

 

 赤い何かが回転しながら飛んできた。

 それは白き天使(カルキ)のすねを切り裂き、軌道をカーブさせて元来た方向に戻っていく。

 おい、嘘だろあれまさか・・・

 

 振り下ろした足が僅かにそれて、デモゴディの横に新たなクレーターを作る。

 それと同時に放たれるまばゆい稲妻。

 

『ライトニングスマッシャー!』

 

 極太の雷光が白い天使の胸板を貫き、それと同時に念動の魔力が途切れる。

 今だ、ドラゴニック・スクランダー推力全開!

 後方に飛んでいった俺を、力強い鋼鉄の腕が受け止め、支える。

 デモゴディΣより一回り大きく、マッシブなシルエットをしたお前は・・・!?

 

『俺はオメガデモゴディ! デモゴディΣの兄弟さ!』

 

 劇場版デモゴディΣそのまま、デモゴディの後継機、オメガデモゴディの勇姿がそこにあった。

 

 

 

「来た! 来たわ! 間に合った!」

 

 アルテの歓喜の声が後部座席から響く。

 それを聞きながら俺は呆然としていた。

 何度も何度も何度も何度も繰り返し見たそのシーンそのままに、偉大な勇者オメガデモゴディがそこにいる。

 本当に・・・本当に俺の兄弟なのか?

 そう言うと、オメガの鉄の顔が笑ったような気がした。

 

『実はちょっと違うんだ。俺はオメガデモゴディだが兄弟じゃない。

 デモゴディΣの息子・・・つまりあんたの息子だよ、父さん』

 

 なんですと!?

 聞き返そうとしたとき、俺達のかたわらに何かが飛び降りてきた。

 それを皮切りに次々と飛び降りてきたそれらは・・・

 

 ジェッターロボ!

 ジェッターロボG!

 ジェッターロボ轟!

 真ジェッターロボ!

 宇宙ロボガッタイザー!

 鋼身ジークフリート!

 超空魔龍ヴァイキング!

 Xブロイザー!

 ゴッドデモゴディ!

 サイコソルジャーオーバリアン!

 獣神ジャイガー!

 ローレライα1!

 パラスアテナX!

 ボロロボ・ボボット!

 

 ダイナマイトプロ系のスーパーロボットがそろい踏みしている。

 それはまさに、スーパーロボット軍団だった。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 ・・・え? ちょっと待て。何か変なのがいるな?!

 

『はっはぁ! 任せろよオヤジ! あんな天使もどき、オレのゲンコツでぶっとばしてやらあ!

 オフクロもそこに乗ってるんだろ? いいとこ見せてやんよ!』

 

 その「変なの」の筆頭。

 何故かスーパーロボット軍団の先頭で腕を組んで偉そうにしてる、コメディリリーフのギャグロボ・ボボット。

 そこから聞こえて来たのは凄く元気の良い女の子の声。

 え、なに、あれどういう事息子くん(オメガデモゴディ)?!

 

『名前はマイ。アルテ母さんの娘で、俺達の長姉なんだけど・・・アルテ母さん譲りの怪力とレヴィータ母さんの武術を合わせたらあんな感じになっちゃって・・・』

『聞こえてんぞシュウサクぅ! 後でシメんぞコラァ!』

 

 ボボットにびびるオメガデモゴディとか・・・珍しいもん見たが見とうはなかった!

 

『あれでいい姉ではあるんだけど・・・一対一だと兄弟の誰も敵わないんだよ・・・』

 

 アルテさんのパワーに技術が伴ったらそりゃ無敵やろな・・・パワーでは元からガイガーさんもかなわんのだし。というか今レヴィータ母さんって言った!?

 

『オラァ、行くぞ兄弟! ブチかませぇ!』

『『『おおっ!』』』

『それじゃ父さん、俺も行くから!』

 

 長女の号令一下、スーパーロボット軍団が一斉に攻撃を開始した。




わかる人はわかるこれは、「劇場版マジンガーZ対暗黒大将軍」及び新ゲッター対ネオゲッターのおまけである「ダイナミック総進撃」が元ネタ。
マジンガーZモチーフである以上、最終回はこれにしようと決めていた。
タイトルも「暗黒大将軍」の劇中で謎の予言者(中身は兜剣蔵)の口にした言葉から。

ミサイルドリルで一矢報いるのも「マジンガーZ対暗黒大将軍」モチーフ。
同作のボスである獣魔将軍にとどめを刺すのが、グレートの武器でもブレストファイヤーや大車輪ロケットパンチでもなく、ドリルミサイルってのがしびれる。

> ジェッターロボ!
> ジェッターロボG!
> ジェッターロボ轟!
> 真ジェッターロボ!
> 宇宙ロボガッタイザー!
> 鋼身ジークフリート!
> 超空魔龍ヴァイキング!
> Xブロイザー!
> ゴッドデモゴディ!
> サイコソルジャーオーバリアン!
> 獣神ジャイガー!
> ローレライα1!
> パラスアテナX!
> ボロロボ・ボボット!
それぞれゲッターロボ、ゲッターロボG、ゲッターロボ號、真ゲッター、UFOロボグレンダイザー(及び前身であるガッタイガー)、鋼鉄ジーグ、大空魔竜ガイキング、グロイザーX、ゴッドマジンガー、サイコアーマーゴーバリアン、獣神ライガー、マジンガーZのドナウα1(もしくはラインX1)とミネルバX。後ボスボロット。
ガイキングは厳密にはダイナミック作品ではないのだが、メカデザインやキャラデザインで協力があったらしい。
実際ガイキングの口元とか、あの恐竜の骨みたいなブッ飛んだデザインとか、かなりダイナミック味だし。

なおくだんのダイナミック総進撃、東映作品だけじゃなくて会社の違うグロイザーやゴッドマジンガー、ゴーバリアンまで出てる。
ただしサンライズの獣神ライガーは権利があれらしくて出られなかった模様。
なので悔しかったから今回出した!
ちなみに乗ってる子供達の設定は以下の通り。作中で出す余裕がないのでここで書く。

ボボット アルテの娘マイ 長姉 女だったら拳で勝負!がモットー。
オメガデモゴディ カオルの息子シュウサク 長男 カオルくんを男の子にしたようなハンサムで苦労人。
ジェッターロボ リタの息子 リタの娘 タウの息子
ジェッターロボG シルヴィアの息子 リタの娘 タウの娘
ジェッターロボ轟 リタの息子 レヴィータの娘 タウの息子
真ジェッターロボ リタの息子 リタの息子 タウの息子
宇宙ロボガッタイザー マナの息子 貴公子然とした少年
鋼身ジークフリート レヴィータの娘 レリアの息子
超空魔龍ヴァイキング シルヴィアの娘
Xブロイザー レリアの娘 小柄な女の子 勤勉
ゴッドデモゴディ ヴィナの息子
オーバリアン アルテの息子
獣神ジャイガー アーナの息子 褐色肌の野性的な少年
ローレライα1 タウの娘
パラスアテナX レヴィータの娘

>ダイナマイトプロ
ダイナミックプロ。
多分今まで名前出してない。

>マイ
母親がアルテ(芸術)なので「舞」。
多分自分が踊れないので踊れる子になってくれと命名したと思うのだが、ご覧の有様だよ!

>シュウサク
カオルくんの息子で長男。上から二番目の苦労人。名前はカオルくんが好きな千葉周作から。
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