異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ! 作:ケ・セラ・セラ
『女だったら拳で勝負っ!』
超音速で延びるボボットの腕が、1km近い距離を瞬時に詰める。
なんでや! 『シン・デモゴディ』版か!?
視認出来ない速度の拳が顔面にクリーンヒット。巨体を僅かに揺らがせる。
『このっ! 有象無象が!』
カルキの全身から放たれる無数のエネルギー弾。
『ライトニングスマッシャー!』
オメガデモゴディが剣から放った稲妻が広範囲に拡散し、エネルギー弾を打ち消す。
そうか、あれカオルくんのサンダースウォードか!
『トルネードクラッシャーパンチ!』
『『『『ジェットホーク・ブーメラン!』』』』
『ダイナミックナックル!』
『スローイングパンチ!』
『ブロイザーパンチ!』
『魔断剣!』
『サイコクラッシャーパンチ!』
『ジャイガー電撃パンチ!』
『ドナウミサイルパンチ!』
『パラスアテナパンチ!』
ボボットに続いて空飛ぶ拳やら斧やら剣やらミサイルが一斉に発射される。雨あられと降り注ぐ質量の暴力。
『ぐわあーっ!?』
広範囲攻撃をしたばかりでチャージの余裕がなかったのか、それらは迎撃されずに全て着弾。
カルキの体勢を崩し、地面に叩き落とした。
『アストロサンダー!』
『『『ジェッタービーム!』』』
以下省略!
続けてのエネルギー系兵装一斉攻撃。
電撃や熱放射、エネルギーの竜巻、中には音波攻撃や口から炎を吐いてる奴もいる。
『舐めんじゃ・・・ないわよ!』
立ち上がったカルキを中心にエネルギーのバリア・・・いや、爆発が起こる。
衝撃波が攻撃を跳ね返し、四散させる。
『やっぱ飛び道具は邪道! この拳でぶん殴るっ! 続けぇっ!』
拳を振り回しそこに吶喊するボボット。
剣や斧や槍や月牙を手に続くスーパーロボット軍団。
色々な意味で凄い光景だが、どうしてうちの長女はこんな風に育ってしまったのだろう。
お父さん娘の将来が心配です。ほら、アルテも唖然としてる。
「うわー・・・凄いわね・・・」
それでアルテさんや、そろそろ説明してくださいませんかね。
「なんだ、いつ聞いてくれるのかと思ったわ」
聞ける雰囲気じゃないだろ、あの状況だと。
「そう言えばハヤトが前に見せてくれたアニメのまんまだったわね、さっきの展開。
・・・私の実家のレミンジャー公爵家と、ナジャラーガの杖を覚えてる?」
そりゃもちろん。色々あったしな。
「つまりナジャラーガって私の遠いご先祖様な訳で、彼女の魂が私の中にいるのよ。私に色々教えてくれたのも彼女。情報の集合体とか言ってたけど分かる?」
そう言う訳か。つまり古代の大魔術師の超AIが頭の中にあるんだな。
「あ、これだけでわかるんだ。凄い。
ともかくナジャラーガ本人がいるんだから、杖の使い方も分かるでしょ?
あれ呼んだら飛んでくるのよ」
マジかすげえな。
「それで、私はここから離れられないからお婆ちゃんたちの所に飛ばして、私がお婆ちゃんにコマンドワードというか、認証資格を魔法で移して、お婆ちゃんを介して杖を操作すると共に、カオルに舞を舞って貰ったのよ。
そうしたら
それで誘導して貰って・・・本来なら天界と繋げるための術式だけどハヤトと繋がって。混乱したけど、どうも何十年か後のハヤトだってわかって。それから門が開いて、あの子達が飛んできたの」
つまりあれだ。杖を使ったら神様経由で未来と繋がって子供たちが出て来たと。
「そんな感じ。それで・・・あ、あっちも来たよ」
振り向くと、一座がテントを張っている火除け地のあたりに巨大な人影。
半透明で、全身がフリルのような飾りに覆われた女性剣士って感じだ。
ゼンティルのレヴィータさんが使ってたのは甲冑をまとった女騎士って感じだったが、こっちはフリルドレスの姫騎士・・・え、ちょっと待って、あれまさか。
「レヴィータさんだって。レリアさんと、イレマーレのマナさんも一緒に来てるって言ってたよ」
なんですと!?
(お久しぶりですわハヤトさま)
(は、ハヤトくん? その・・・元気だった?)
(現状では~、元気とかそう言うのではないのではないでしょうか~。怪我は~、していないようですけど~)
うわ本物だ。師匠の念話が繋がった途端三人の思念が流れてきた。
あーその。お元気そうで何より。
「あの子達の中にレヴィータさんたちやリタやアーナやヴィナさんの子供もいるって。もちろんシルヴィアやタウの子も」
えっ。
「この浮気者」
まだしてない事で責められるのは納得いかないなあ!?
(じゃれ合いはそれくらいにしておけ。戦況はどうじゃ? 今のままで押し切れるか?)
師匠の思念に俺は少し考えて首を横に振る。
確かに今はスーパーロボット軍団の手数と勢いで押している。
だが押し切れてはいない。
基本スペックではやはりカルキが圧倒的だし、総掛かりでもすぐに修復する程度のダメージしか与えられていない。
逆にあちらの攻撃はまだクリーンヒットしていないが、
どうする。ならどうする・・・?
『合体だっ!』
『オヤジが・・・未来のアンタが言ってたんだ! 恐らくオレたちじゃ勝てないから、オヤジを軸にして合体しろって! そんで、オフクロたちも一緒にって!』
言葉の意味はよくわからんが・・・よし、わかった!
レヴィータさん、師匠以外の女性陣全員連れてこっちに!
後その機体貰いたいんですけど、いいですか!
(構いません。差し上げますわ!)
よし!
間を置かず、レヴィータさんの姫騎士が飛んでくる。
手の上にカオルくんやリタを初めとする面々。
そのボディ、貰います!
半壊したデモゴディと姫騎士が触れあうと、両者が融合し始める。
僅かな時間の後姫騎士は消え、そこには完全な姿のデモゴディ。
真ジェッターロボの同化能力。姫騎士のボディを「喰って」、デモゴディに再構成したのだ。
「
「
「
遠くから声が聞こえてくる。
クリエ・オウンドの市民たちが俺達を応援してくれている。
それだけでわき上がる魔力。
それに何よりもこの状況。
滾らないわけがない――!
『グオオオオオオオオオオオオオオ!』
デモゴディが吼える。
スーパーロボット軍団と白き天使でさえ、一瞬戦いの手を止める程に。
アルテ! 息子たち娘たちと、カオルくんたちを全員念話で繋いでくれ! できるか!?
「もちろん!」
いいかみんな・・・合体だっ!
『『『『『『『『『『おうっ!』』』』』』』』』』
ジェッターロボが一斉に分離する。
ガッタイザーが支援メカギガソーサーと合体、円盤形態に。
ブロイザーやオーバリアンが飛行形態に変形し、飛べない機体は巨大なブロイザーに乗って離脱。
『させると思・・・』
『ボボット逆転一発パァァァァンチッ!』
ぬおっ!? ボボットの拳が100mくらいに巨大化してカルキに叩き付けられた!?
違う作品混じってるだろそれ! 『轟世のアーシリオン』の技やぞ!
さすがのカルキが吹き飛んだ瞬間に、ボボットは後方に腕を伸ばしてギガソーサーを掴む。
そのまま高速で腕を引き戻して、自身もその場を離脱。
よし、行くぞ!
『くっ、この・・・何!?』
吹き飛ばされながらも素早く立て直したカルキの目に映るのは、空に輝く「Σ」の文字。
そしてその文字にそって並ぶスーパーロボット軍団。
みんなの心が。そしてみんなの力が流れ込んでくる。
来い! 可能性の魔神よ!
『なっ!?』
「Σ」の文字がまばゆく光り輝いた瞬間、スーパーロボット軍団は跡形もなく姿を消していた。
その代わりに重い地響きを立てて大地に立ったのは、カルキと同サイズの巨神。
鉄のボディ、騎士兜のような頭部、竜の如き四枚の紅の翼。
全体的にはデモゴディΣに近いシルエットだが、よりマッシブに、よりパワフルにシェイプアップしている。
内包する魔力は、地脈の力をフルに吸収した身長1kmのムゲンデモゴディすら上回る。
『そ、それは・・・何よそれ! ご都合主義にも程があるんじゃないの!? 他の鉄人形と一つになって巨大化するとか!』
先に後者から答えてやる。
思いは無限の力だ。十分な魔力と意志があるなら、できない事はない。
まあ、世界最高の魔術師様に今更講釈する事でもないな?
そして最初の質問。
こいつの名前は神魔皇帝。またの名をデモゴディカイザー。
邪悪を打ち滅ぼす、正義の魔神だっ!
前回言った通り、今回の元ネタはOVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」・・・の特典映像、「ダイナミックスーパーロボット総進撃!!」。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm35524895
名前通りのショートフィルムで、「マジンガーZ対暗黒大将軍」をモチーフに、マジンガーZの敗北とそこに駆けつけるスーパーダイナミックロボット軍団、暗黒大将軍の撃破と闇の帝王の出現、そこに出撃するマジンカイザー・・・と言う流れ。
>『シン・デモゴディ』版
真マジンガーのボスボロットは、監督してるのが同じ人だけあってOVA「真ゲッター」以降のゲッター3同様、蛇腹腕が伸びる。
>口から炎を吐いてる奴。
ゴッドマジンガー。アニメではやってなかったと思うが、原作だと暴走して火を吐いてたりする。
>月牙
月牙「金賛」(げつがさん)。
西遊記の沙悟浄が使ってるような、三日月みたいな形の刃物の武器の総称。ここではグレンダイザー(ガッタイザー)のダブルハーケン。
>フリルドレスの姫剣士
今度はリーフィーシードラゴンがモデル。リーフィーは「葉っぱみたいな」という意味。
https://biofriendlyplanet.com/leafy-sea-dragon/
>逆転一発パンチ
アクエリオンOVAの壱発逆転拳(いっぱつぎゃくてんパンチ)。自分の体よりでかい右拳で相手を叩き潰すでたらめ技。