異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ!   作:ケ・セラ・セラ

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第六十二話 20 YEARS AFTER

 可能性の魔神が通常空間に帰還する。

 

 固唾を呑んで見守っていたクリエ・オウンド市民が一斉に歓声を上げた。

 彼らに応えるように巨神が手を上げる。

 更に高まる歓声の中。巨神は一つ頷いて、空気に溶けるように消えた。

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・あー、クッソ疲れた!

 デモゴディカイザーを解除すると、俺は大きく息をついた。

 できれば地面にへたり込みたいところだが、まわりにはカオルくんたちに加えて二十人を超す俺の息子と娘。

 ここで情けない姿はあんまり見せたくない・・・わぷっ!

 

「ハヤト! やった! やったよ!」

 

 首っ玉にかじりついてくるのはアルテ。

 これ、アルテさんや、子供達も見ているんだからね・・・周囲を見渡すと、みんな苦笑いか呆れの表情を浮かべていた。

 ひょっとして未来のアルテっていつもこうなの?

 

「まあ大体な。見てるこっちがこっ恥ずかしいって言うか・・・」

「年甲斐もなくって言うのがぴったりだよね」

 

 赤くなって頬をポリポリかくマイと、あきらめ顔で肩をすくめるシュウサク。

 さすがに視線の集中砲火に耐えられなかったか、アルテも顔を赤くして俺から離れた。

 カオルくんたちの冷たい視線もあったかも知れない。

 そこに転移してくる師匠と男性陣。

 

「おおう、壮観じゃの。お前ら全員小僧の子か」

「あ、ペトロワお婆ちゃん!」

「若・・・くはないね」

「全然変わんないや」

 

 口々に勝手な事を言う息子と娘たち。さすがにこれは師匠も苦笑するしかない。

 その言葉を機に、子供達がわっと群がった。

 

「わ、ガイガーおじいちゃんのおひげが黒い!」

「リタ母さんとアーナ母さんちっこくてかわいー!」

「カオル母ちゃんは凄い美少年って感じ!」

「アーベルおじちゃんたちはあんま変わってないね」

「そりゃまあ妖精だし」

「え、うそ、ロウブおじちゃん!?」

「うっそー!?」

 

 なおみんなが一様に驚いたのがロウブさんだった。

 他の面々は二十年以上経ってもあんまり変わってないらしいのだが、ロウブさんは白髭の優しいおじさんとしてみんなに親しまれているらしい。

 人間変われば変わるもんである。

 

「うーん、一番変わったのはリタ母さんじゃないかな? アーナ母さんはそのまま大きくなった感じだけど」

「わ、わたし?」

「アーナ変わらないのか・・・がっくり」

 

 まあアーナはスレンダーなゲマイ美人って感じかな。リタはどうなってるの?

 

「お色気たっぷり、ボンキュッボンの物凄いナイスバディになってるぜ。嬉しいだろうオヤジ?」

「アーベルおじさんから色々習って、今はいっぱしのスパイマスターだよ」

「・・・」

 

 奇妙な無表情でガイガーさんの首がアーベルさんの方を向いた。

 アーベルさんの全身にぶわっと汗が噴き出す。

 コワイ!

 

「アーベル、話がある」

「オーケイ旦那落ち着け。未来の俺のやった事で責められても困っちまう。な、そうだろ、な?」

 

 次の瞬間、アーベルさんとガイガーさんの姿が消えた。遠く彼方に二人の影。

 そうか、あの二人が全力で動くとこうなるのか。

 まあ俺達には関係ない事だ。そっとしておこう・・・閑話休題(それはさておき)

 

 子供達は大体ティーンエイジャーだが、よく見たら12くらいのもいるな。

 助けに来てくれたのは嬉しいが、あんま無理しちゃあかんで。

 というかどうやって時間を超えてきたんだ?

 お前達の中にそう言う《加護》の持ち主がいたのか? ゴッドデモゴディのネフェルとか。

 

「オレらがンな事できるわけねえだろ。オヤジの力だよ。だから本人はこっちに来れなかったんだ」

 

 本人は来れない・・・そうか、サヨナラマンのホームランガンナーだな!?

 設置式だから一緒に来るわけにはいかないが、中に入ったものを時間の彼方に打ち出すタイムマシンで、ボゾンリープや特異点移動に比べてイメージがしやすいし、帰り道も確保されている! 何より安全だ!

 

「向こうの父さんが言ったことまんまだ・・・」

「やっぱ同一人物なのね・・・」

 

 三つ子の魂百までってやつだよ。それで子供達はこれで全部か?

 

「半分くらいだよ!」

「小さな子たちもいれば、《ロボットアニメの加護》を持ってない兄弟もいるしね」

 

 これで半分くらいか・・・どれだけ子供作ってるんだ?

 いやそもそもどういう生活してるんだ?

 

「レヴィータ母さんが用意した離宮でみんなで暮らしてるよ。

 父さん達は旅芸人、レヴィータ母さんは女王、ヴィナ母さんはカドフィス家を継いでて、一座の馬車とゼンティルとイレマーレとファーレンとアトラとメットーとシチ・カンサ、あちこちでペトロワお婆ちゃんのテレポートサークルで繋がってるんだ」

「オレ達は昼は旅芸人として暮らして、夜になったら家に戻る。

 レヴィータ母さんや家を継ぐ連中は王宮や屋敷から、レリア母さんはエッソジイちゃんの診療所から戻ってきて、一緒にメシ食うんだ」

 

 はー・・・え、今エッソって言った?

 

「エッソジイちゃんのこと?」

「まだ現役ですよ。100才越えてますけど」

「遊びに行くといつもお菓子くれるよ!」

 

 爺さんすげえ!?

 話を聞くに、子供達にはダダ甘らしい。あのクソジジイがなあ。

 人間孫には甘いというがそれにしてもだ。

 

「アトラとメットーって、ライタイムとディテクの王都よね。シチ・カンサって、お姫様がテロリストに捕まったとこか。何でそんなところに?」

「そりゃもちろんそれぞれに母さんが・・・」

「あ、馬鹿っ!」

 

 シュウサクが慌ててマイの口を塞ぐが、時既に遅し。

 ゆらり、と幽鬼の如き動きと表情でアルテが振り向いた。

 

「うふふふふ、あはははは。

 これだけ女の子にちょっかいかけて、まだ足りないわけね?

 ほんっと、節操無しよねえ、ハヤトって。

 私に愛してるって言っておいてこれ?

 何人の女の子に同じ事言ってるの?」

 

 い、いや、まだアルテにだけだし・・・

 

「そうよ、『まだ』よね。この浮気者!」

 

 だからまだしてないんですけど!?

 ゆらゆらと揺れて近づいてくるアルテ。

 周囲は・・・何で全員一斉に溜息ついてるの!

 

「だって・・・ねえ?」

「なんでって言われても、割といつもの事だし」

「夫婦喧嘩は犬も食わぬのですぞ」

「どうせ後で仲直りしてイチャイチャするんだから止めるだけ馬鹿らしいじゃない?」

「だそうよ? 覚悟はいいかしら? おほほほほほほほ」

 

 待て。話せばわかる。取りあえずその右拳に集まった膨大な魔力はやめておこう、な!?

 

「問答無用!」

 

 ご、豪子力バリアーっ!

 

 

 

 もちろんバリアーなど屁のつっぱりにもならなかった。

 パリーンという音と共に、俺はお空の星になったのである。




ちなみにタウの子供は五人いて、そのうち四人はジェッターロボの海担当というどうでもいい話。
もう一人は「ローレライ」つながりでドナウα1相当ロボの担当。

>サヨナラマンのホームランガンナー
イッパツマンのホームベーサー。イッパツマン用の大砲型タイムマシン。
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