異世界に転移したらスキルが「ロボットアニメ」でした ~スパロボ厨が剣と魔法の世界で無双します~ イヤボーンもあるよ!   作:ケ・セラ・セラ

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第十一話 千葉県にコーラ瓶が落ちてくると、それを神の国に返すために戦士が旅立つ

 どんどこどんどこ。

 どんどこどんどこ。

 

 俺達は宴のメインディッシュから一転、宴の主賓になっていた。

 同じメインでも食う方と食われる方じゃ随分違う。

 

「だからあれはこやつらの試しだったと言っておろうが」

 

 アーアーキコエナーイ。

 棒に釣り下げられて火あぶりにされるところだったのは確かだったんですよ!

 

 で、出された飯だけど結構うまい。

 単なる肉の丸焼きとかじゃなくて、結構多彩な調理法を使ってるのが俺にもわかる。

 

「うーん、半分くらい知らないハーブがあるなあ」

「こちらの鳥肉に和えてあるのは洞窟に生えるキノコを乾燥させて砕いたものですぞ。ドワーフの料理では時々使うスパイスですな」

「へー」

 

 意外なところで料理談義が盛り上がり、食い専の俺達三人は黙々と森の味を堪能していた。

 

 

 

 腹がくちくなったところで改めて話し合いに入った。

 なお座長の方には心話でいきさつを伝えておいたらしい。

 後で怒られないといいけどな・・・うん、今は忘れよう。

 

「~~~~~~」

「~~~~」

 

 先ほどよりは随分穏やかに、師匠と族長他の偉い人達が話している。

 ジラさんが逐一それを翻訳してくれていた。

 

「合同で調査隊を結成しようという話になっているみたいですね」

「師匠が森の上を飛んで場所を調査しようとしてたけど、そっちでは何か掴んでるんです?」

「こちらでもそれに気付いたのは数日前でして・・・調査しようという話になったときにあなたたちがやってきたんですよ」

 

 そうだったのか。何かタイミングが良すぎる気もするけど。

 

「ペトロワさんたちも言ってたね。何か仕組まれてるんじゃないかって」

「実際我々がやってきた途端に森に異変が起きるなどと、怪しいもいいところですぞ。物語なら間違いなくあの吸血鬼の仕業ですぞ。

 加えて妖精族の住処は基本的に地脈・・・精霊と大地の力の強いところですからな」

 

 そうなの?

 

「はい。エルフが端的ですけれども、その他の妖精族も基本的に精霊の力・・・つまり世界を支えるエネルギーを管理するために生まれた存在ですから、地脈・・・龍脈ともいいますけど、そうした力の強いところに居を構えることが多いんですよ」

「エルフと言えば森に住むというイメージが人間の間ではありますが、あれも人里の近くで精霊の力の強い所というと大体森になるからなのですぞ」

 

 実際には離れ小島とか火山とか湖とか、そう言う所に住んでるエルフも結構いるらしいとのこと。ただし、いずれも精霊力の強い所であるのは同じらしい。

 閑話休題(それはさておき)

 

「話がまとまったぞ。最初の予定通りわしらはハヤトに運んで貰って上から調査する。

 それで大雑把な場所を特定し、改めて調査隊を送る手はずじゃ」

「前の時も思ってたんですが、俺の腹の中から外見えるんですか?」

「窓のようにところどころ外を覗ける感じじゃな。お主が無意識のうちにそうイメージしとるのではないか?」

 

 うーん、元ネタのXブロイザーは爆撃機だから、爆弾倉に窓なんかあるわけないんだが・・・輸送機か何かのイメージが混ざったんだろうか。

 と、頭をひねっているとラファエルさんがわめきだした。

 

「い、嫌ですぞ! ハヤトのことだからそうやって運ばれていたら、また墜落するはめになるのですぞ! コーラを飲んだらゲップが出るっ! と言うくらいに確実ですぞ!」

「だから二回目は俺のせいじゃありませんって!」

 

 いやちょっと待って、この世界コーラあるの?

 

「炭酸水作る魔術をオリジナル冒険者族が開発してな」

「その後別の冒険者族が秘伝の薬草と炭酸水を混ぜてコーラを作ったのですぞ」

 

 わーお商標侵害。いや異世界ならいいのか、それともコ●コーラって言わなきゃいいのか?

 

「一口飲めば元気はつらつ! 毎日飲めば体調回復! お年寄りの健康に是非どうぞ! ってのがうたい文句だねー」

 

 それコーラじゃなくて養●酒っ!

 

「まあ薬種をお酒に漬け込んだ薬用酒って言うのは洋の東西を問わずあったみたいだけど・・・薬用ワインとかマムシ酒とか。でもせめて名前は変えようよ・・・ファ●タとかさ」

 

 いやちょっと待って(本日二回目)。●ァンタってコーラなの?

 

「第二次世界大戦の時にコーラの会社がドイツから撤収してね。現地法人がコーラの代わりに作ったのがファン●なんだよ」

 

 知らなかった・・・。

 

「そんなことはどうでもいいのですぞ! 吾輩は絶対に、絶対に、ぜ~~~ったいに乗りませんぞ! 無理矢理にでも乗せるというなら殺して乗せるですぞ! さー殺すですぞ!」

 

 言うなり、ラファエルさんは大の字にひっくり返ってしまった。本気だなこれ。

 

「どうします、師匠。牛乳に眠り薬でも入れて飲ませます? まあラファエルさん『国王でもぶん殴ってみせらあ!』ってキャラではないですけど」

「何を言ってるんじゃお前は。まあヴァナラ達の本格的な捜索の前準備じゃしな、今回は抜いても良かろう。わしと小僧、それに一応カオルも付いてきて貰おう」

「おばーちゃん、あたしはいいの?」

「まあどっちか一人だけで十分じゃろ。付いてきたいなら付いてきても構わんが」

「じゃあ行く! いいよね、ハヤト?」

 

 まあ師匠が重さ消してくれるし一人くらいならな。

 俺が頷くと嬉しそうに飛び跳ねるアルテ。

 やっぱりな、空飛ぶのは得難い経験だよな。

 

「そう言う事じゃないと思うけどね」

 

 あれ、カオルくんの視線がちょっと冷たい気がする。何でだろう。

 

 

 

 その後三十分くらい森の上を飛び回った。

 もっとも調査に使ったのは最初の十分くらいで、残りの時間はなんか遊覧飛行みたいな事してたけど。

 まあ、アルテとカオルくんが喜んでくれたみたいだし、いいか。

 

「と、言う訳じゃ。落ちんかったぞ」

「それは吾輩が乗っておらなんだせいですぞ。吾輩が乗ったら絶対落ちますぞ」

 

 で、戻ってきたのだがそれでもラファエルさんは頑固だった。いつもは柔和で人当たりが良くて、ドワーフの一般的イメージからは外れてる人だったが、やっぱり一度決めると頑ならしい。

 

「ええい、いいから出発用意をせい。地上探索にはお主も付き合って貰うからの。

 大地の妖精はそのために生まれたんじゃろうが」

「わ、わかりましたですぞ。空さえ飛ばないのであれば・・・」

 

 ペトロワ師匠に文字通りケツを蹴り上げられ、ラファエルさんはようやく重い腰を上げたのだった。




タイトルは魔夜峰央のパタリロ!から。

ハヤト・・・「男の料理」くらいならできる
カオル・・・レンジに入れてボタンを押すまでが限界
ペトロワ・・・神に見放されたメシマズ
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