天野ケータに転生したので妖怪マスター目指します   作:のぞむ

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フツーの男の子?将来妖怪と関わる時点でフツーじゃないでしょ

みんなはフツーと聞いて何を思い浮かべる?

特に取り柄のない奴?これといった特徴もない奴?まぁフツーとはそういうものを思い浮かべるだろう。だけど俺はフツーじゃない…

 

俺の名前は天野(あまの)ケータ。

そう、『妖怪ウォッチ』の主人公でお馴染みのケータ君だ。

 

え、ケータってフツーの男の子だろって?確かにケータ君自身はフツーであろう。でもよく考えてみろよ?偶然とはいえ妖怪執事のウィスパーの封印を解いて、それから妖怪ウォッチを貰って妖怪が見えるようになって、そこから沢山の妖怪と友達になって伝説のウォッチ使いって呼ばれるようになるんだぜ?更に今は亡き父方の祖父は妖怪ウォッチの発明者だし、将来生まれる娘も妖怪ウォッチを手にするし、なんだったらその娘は鬼族の姫の生まれ変わりだし、どう考えても血族がフツーじゃない。それとフツーじゃない事はもう一つある…

 

それは俺に前世の記憶があることだ。

 

前世の俺はゲームやアニメが大好きな大学生だった。妖怪ウォッチの存在は小学生の頃にコロコロコミックで連載していた漫画版で知り、そこから初代ゲームをプレイしアニメ、玩具、映画、大体の媒体には手を出していた。何かと批判されているシャドウサイドも俺は好きだ。妖怪学園Yは…ノーコメントで。

それから前世の俺は暴走していたトラックにはねられて死んでしまった…3歳の頃に前世の記憶を取り戻した俺はここが妖怪ウォッチの世界で、俺が主人公の天野ケータに転生している事に気づいた。

最初は訳も分からず混乱して高熱で寝込んじゃったけど、三日も経てば気持ちの整理も出来た。まぁ前世の記憶を取り戻した影響で大人びた性格になっちゃったけど。そのせいで父さんと母さんには心配させちゃったっけ…

 

さて、前置きはこのくらいにしよう。

妖怪ウォッチの世界にケータ君として転生した以上、やるべきことは一つだ…

 

 

 

 

 

沢山の妖怪と友達になって妖怪マスターになる!

 

 

 

 

 

だってさ、せっかく妖怪ウォッチの世界に転生したんだぜ?どうせなら沢山の妖怪と友達になりたい。え?無茶にもほどがあるだって?だから燃えるってもんだろ!

よーし!待ってろよ、未来の友達妖怪達!

 

 

 

 

 

 

 

とは言っても、俺はまだ4歳だからウィスパーと出会うまであと7年待たないといけないけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という事で、来るべき日に備えて身体を鍛える事にしました。

妖怪の中には悪さをして人間に襲い掛かってくる奴もいる。その時自分の身を守れるようにするって訳だ。まず俺は体力を身につける為に親に内緒で早朝ランニングをやっている。

 

 

 

これを毎日繰り返してやってる内に1年が経ち、俺は5歳になっていた。

最近はランニング以外にもサッカーで運動神経を鍛えている。

 

えっ、何でサッカーかって?イナズマイレブンが好きだからに決まってんだろ?ほら、妖怪ウォッチとイナイレって同じレベルファイブ作品だし、違和感はないと思うんだ。

見てろよ。いつかアニメのケータ君が使っていた『ファイアケータトルネード』を習得してやるからな!

 

「ケータく~ん!」

 

俺が公園でリフティングをしているとポニーテールの女の子がこちらに駆け寄ってきた。

 

「フミちゃん!」

 

この子の名前は木霊(こだま)文花(ふみか)ちゃん。

そう、ケータ君の友達でゲームの1、2で女の子主人公として選択出来たあのフミちゃんだ。

 

今から三ヶ月くらい前、俺が通っている幼稚園にあの子が転園してきたんだ。自由時間になって他の子達が一緒に遊んでいる一方、緊張のせいかフミちゃんは中々輪の中に入ろうとしなかった。フミちゃんって結構コミュ力が強くて誰とでも仲良くなれるイメージがあったから少し意外だなと思った。もしかしたら小さい頃は結構人見知りするタイプだったのかもしれない。見かねた俺は一緒に遊ぼうとフミちゃんに話しかけた。最初はぎこちない様子だったフミちゃんだったけど少しずつ慣れていったらしく、今では気兼ねなく遊べる関係になったと思う。

 

「ケータ君!今日は何して遊ぶ?」

 

「そうだな~…じゃあ砂遊びはどう?」

 

「うん!砂遊びしよ!」

 

こうして俺はサッカーを終えてフミちゃんと一緒に公園の砂広場で砂遊びをすることになった。フミちゃんとの共同作業の末に完成したのは砂のお城だった。

 

「できた~!」

 

「うん。上出来」

 

完成した砂のお城と大はしゃぎで喜ぶフミちゃんを見て思わず俺は笑みを浮かべる。うん、可愛い。原作のケータ君が惚れるのも頷ける可愛さだ。

 

「どうしたのケータ君?」

 

「いや、何でもないよ」

 

いかんいかん。危うくキモがられるとこだった。アニメのケータ君は妖怪の力が働いている事もあるのだが事あるごとに問題行動を起こしてフミちゃんにキモがられていたからな。

まぁ俺自身はフミちゃんに好意を抱いてるわけじゃないけど。

 

「ケータ君!」

 

「ん?どったの?」

 

「…私、大きくなったらケータ君と結婚する!」

 

「…んん?」

 

あれ?聞き間違いかな…

 

「えっと…もう一回言ってくれないかな?」

 

「私ね、大きくなったらケータ君と結婚したいの!」

 

嘘だろ!?フミちゃんが俺と!?

 

落ち着け、素数を数えて落ち着くんだ…!

これはあれだ。小さい頃仲良くしてた異性の友達同士でよくあるあれだ。だって俺フミちゃんが惚れるような事特にしてないし。

 

よし、ここはあの手を使おう!

 

「そうだなぁ…じゃあこうしよう!フミちゃんが大きくなっても俺の事が好きだったら結婚しよ」

 

そう、『大きくなっても好きだったら結婚しよう作戦!』だ。これは大きなお姉さん、もしくは大きなお兄さんが小さな子供から求婚された時によく使われる手段だ。これさえ使えば大抵の子は大きくなってから諦めるからな。え?俺とフミちゃんは同い年だから意味ないだろって?だって俺前世から歳を数えたら二十代くらいだから実質大人と子供でしょ。俺はロリコンじゃない!

 

「うん!約束だよ!」

 

…無邪気に笑うフミちゃんを見てたら罪悪感が押し寄せてきちゃった。原作のケータ君はシャドウサイドでフミちゃんと結婚してフツーに幸せな家庭を持つようになるけどこの世界はアニメでもゲームでもない、現実の世界だ。きっと大きくなったら今の約束も忘れて俺より良い人と結婚する筈だ。

 

「ケータ君、大丈夫…?」

 

「えっ、何が?」

 

「元気がなかったよ…」

 

おっと、思わずブルーな表情をしてしまったようだ。切り替え切り替え!

 

「何でもないよ。よし!次はかくれんぼしない?」

 

「する!私が鬼をやるね!」

 

それから俺は日が暮れるまでフミちゃんと遊んだのだった。

 




-原作との相違点-

・ケータが前世の記憶を取り戻した。その影響で同年代の子より大人びてしまう

・フミちゃんがケータに好意を寄せている(ガチ)。


次回はいよいよ原作開始です!
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