天野ケータに転生したので妖怪マスター目指します   作:のぞむ

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プールでデート?

妖怪ウォッチを手に入れたあの日から数日が経った。あれから俺はバクロ婆、ちからモチ、わすれん帽、じんめん犬といった妖怪達と友達契約を結んでいった。

妖怪マスターへの道はまだ遥か遠くまで続いてるけど俺は諦めない!

 

ちなみに俺は今、空腹状態だった河童の妖怪ノガッパに握り寿司を与えて彼から感謝されていた。

 

「いや~、助かったっス!君は命の恩人っス!」

 

「そりゃよかった」

 

「これはお礼っス!何かあったら呼び出してほしいっス!」

 

俺はノガッパから妖怪メダルを受け取った。

よし!今日も新しい友達妖怪が増えたぜ!

 

 

 

 

今日の妖怪探しを終えた俺とウィスパーは家に帰ってのんびり漫画を読んでいた。

 

「それにしてもケータ君。今日も沢山の妖怪と人間を助けてましたね~」

 

「母さんがよく言ってるんだ。困った人がいたら助けてあげてって。まぁ俺も困ってる人は放っておけないしさ」

 

「なるほどなるほど…それはそうと、ケータ君もずいぶん妖怪達に認知されてきたようですよ」

 

「えっ、そうなのか?」

 

「はい。妖怪の困りごとを解決している事から妖怪の万事屋ケーちゃんと呼ばれているみたいでうぃす」

 

「何その万事屋銀ちゃんみたいな名前…言っとくけど俺の髪は天パじゃなくて寝癖だからな」

 

「気にするところそっちでうぃす?」

 

「…あっ。そういや明日着る水着用意するんだった」

 

「おや?海にでも出かけるのですか?」

 

「プールに行くんだよ。明日はフミちゃん…女子の友達とそこで遊ぶ約束してるんだ」

 

「なるほどなるほど…ケータ君も隅に置けませんね~!」

 

そう言ってウィスパーは顔をニヤニヤさせていた。殴りたい、その笑顔…

 

「あのさウィスパー。フミちゃんとは単に幼馴染ってだけだから」

 

「誤魔化す必要はありやせんよ~!ワタクシには全てわかっておりますから!」

 

「…俺の友達!出てこいジバニャン!」

 

「うぃす?」

 

「ジバニャン!」

 

俺は速やかにジバニャンを呼び出した。

 

「ジバニャン!あのホニョホニョしてるウザイ妖怪を倒してくれ!」

 

「ちょっ!ケータきゅん!?」

 

「任せろニャン!ひゃくれつ肉球!!」

 

「うぃす~~~~!!」

 

ウザイ妖怪は空の彼方まで吹っ飛んでいく。よし。悪は滅びた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺はさくらニュータウンにあるレジャープールの前でフミちゃんを待っていた。

ちなみにウィスパーは一緒に来ていない。一応誘ってはみたのだが…

 

『いえいえ!ワタクシは用事がありますのでお二人で楽しんでください!』

 

と言ってどこかへ行ってしまった。なんか妙な事企んでる気がするんだけどな~…

 

「ケータ君!お待たせ!」

 

するとフミちゃんがやってきた。

 

「おはようフミちゃん」

 

「おはよう!行こっか」

 

「うん」

 

俺とフミちゃんは軽く挨拶を済ませてそれぞれ更衣室に向かっていった。

 

 

 

水着に着替えた俺はフミちゃんは着替え終わるのを待ちながら辺りを見回していた。うん。水着美女が沢山いるな~。精神年齢三十代超えのおじさんはとてもドキドキしています。

 

「ケータ君」

 

おっと、フミちゃんが来たみたいだ。切り替え切り替…

 

「ケータ君?」

 

俺はフミちゃんの水着姿を見て思わず息を吞んでしまう。

フミちゃんが着ているのはゲームでちょくちょく見る水着ではなく白のフリルビキニだった。何というか、フミちゃんにピッタリな気がする。

 

「ケータ君?大丈夫?」

 

「…ハッ!ご、ごめん。フミちゃんの水着が凄く似合ってたから見惚れちゃってた…」

 

「フフッ、ありがとう!」

 

あ~!自分で言っててなんだけどメッチャ恥ずかしい!穴があったら入りてぇ~!

 

(やった!新しく水着を買った甲斐があったわ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~ん…どうみても脈がありそうですけどね~…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺とフミちゃんはまず流れるプールに入り、その流れに身を委ねていた。

 

「気持ちいい…」

 

「そうだね~…」

 

しばらくするとゴール地点まで着き、俺達はプールから上がる。

さて、次はどこ行こ…っ!

 

な、なんだ?急に尿意が…!

 

「ごめんフミちゃん、ちょっとトイレ行ってくる…」

 

「うん。じゃあここで待ってるね」

 

一言フミちゃんにそう言って俺はすぐにトイレまで急行していった。

 

「んんっ!?」

 

俺が男子トイレで目にしたのは長蛇の列だった。

 

「いくらなんでも多すぎるな。もしかして…」

 

妖怪ウォッチでトイレの近くをサーチしてみるとそこにいたのはゾウの姿をした妖怪だった。あいつは確か…

 

「あの妖怪はモレゾウ!取り憑いた相手を所構わず漏れそうにさせる妖怪です!」

 

そうそう、モレゾウだ…ん?

 

「ウィスパー…何でお前がここにいるんだよ?」

 

「…ハッ!ワタクシとしたことがいつもの癖で出てきてしまいました~!」

 

要するに隠れてついてきてたんだな…って、そんな場合じゃなかった!早くモレゾウを何とかしないと!

 

そうだ!アニメのケータ君が使ったあの手でいこう!

 

「俺の友達!出てこいわすれん帽!妖怪メダルセットオン!」

 

「わすれん帽!」

 

俺はこの前友達契約をしたわすれん帽を呼び出した。

 

「どうしましたケータさん?やけに慌てているご様子ですが」

 

「わ、わすれん帽…モレゾウに取り憑いて…もう限界…!」

 

「お安い御用です」

 

わすれん帽はモレゾウの頭にガブリと嚙みついた。

わすれん帽は頭に噛みついた相手の記憶を忘れさせる妖怪。つまりモレゾウは…

 

「漏らしたゾ~…」

 

漏れそうなのを我慢する事を忘れ、思う存分漏らすというわけだ。

 

「あれ?もうトイレ行きたくなくなった…」

 

「何であんなにトイレ行きたかったんだろ…」

 

おっ、俺も尿意がなくなったぞ!危なかった~…

 

「君達には負けたゾ~。これをあげるゾ~」

 

おっ!もしかして妖怪メダルかな?これで新しい友達妖怪が…

 

「どうゾ~」

 

モレゾウは漏らしている鼻から妖怪メダルを出してきた。確かアニメでもこんな感じでメダルをゲットしてた気がする…

 

「ささっ、早く拾ってください」

 

うぅ、他人事だと思って…拾ったらすぐに水洗いしよう。

 

 

 

 

そんなこんなで俺はフミちゃんの所に戻ってきた。

ちなみにウィスパーはまたどこかへ行ってしまった。どうせまた隠れてる気がするけど…

 

「ケータ君。どう?」

 

「うん!美味しいよ」

 

「良かった~!」

 

昼になり、俺とフミちゃんは弁当を食べていた。しかも弁当のおかずは全部彼女のお手製だ。

 

「ケータ君。この唐揚げも食べてみて」

 

「良いよ!…フミちゃん?何してるの?」

 

「何って、あーんして食べるんだよ?はい、あーん」

 

マジかよ!?流石にそれは恥ずかしい!でもフミちゃんは期待を込めてるような目をしてこっちを見てる…仕方ないか。

 

「どうかな?」

 

「…美味しいよ」

 

なんだろ…今食べた唐揚げが一番美味しい気がする…

 

「わ~!あの子達可愛い~!」

 

「なんだかカップルみたいね!」

 

でもやっぱ恥ずかしい!///フミちゃんも顔を赤くしてるし。君も恥ずかしいんだな…

 

(フフッ、カップルかぁ…///)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達は弁当を食べ終え、ウォータースライダーにやって来ていた。

 

「お二人でのご利用ですか?」

 

「はい!」

 

スタッフからの質問に俺が答えるより先にフミちゃんが答えた。

二人の場合は二人用の浮き輪に乗る必要があるみたいだ。俺とフミちゃんは二人用の浮き輪に乗ってから浮き輪についていた取っ手を掴んだ。

 

「それでは行きます」

 

そう言ってスタッフは俺達が乗ってる浮き輪を押し出した。

 

「うわぁ!」

 

「キャッ!」

 

浮き輪はかなりの速さで流れていき、俺とフミちゃんは思わず声を出してしまう。

 

あっという間に俺達が乗っている浮き輪はウォータースライダーから出て、プールに落ちてしまった。

 

「「ぷはっ!」」

 

俺達はプールから顔を出して互いの顔を見る。

 

「凄く速かったね」

 

「うん…でも楽しかったね!」

 

「俺も楽しかったよ」

 

「「アハハ!」」

 

俺達は思わず笑ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからあっという間に夕方になり、俺達はそれぞれの家に帰ろうとしていた。

 

「今日は楽しかったね!」

 

「そうだね」

 

確かに今日のプールは楽しかったな。モレゾウに取り憑かれたり、フミちゃんにあーんさせられたりもしたけど…

 

「ケータ君」

 

「ん?」

 

「また二人で遊びに行こうね」

 

「うん。また行こう」

 

普段はクマやカンチと遊ぶ時が多いけど、フミちゃんと二人きりで遊ぶのも悪くないかもな。

 

「絶対だよ。それじゃあね!」

 

そう言ってフミちゃんは走って帰っていった。

 

 

それから家に帰った俺はウィスパーに揶揄われた為、もう一度ジバニャンのひゃくれつ肉球で空の彼方まで吹っ飛ばしてもらった。

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