その天使はハッピーエンドしか認めない   作:苦闘点

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 評価、感想、ここすき、何卒宜しく御願い致し申す。



先生はとにかく胡散臭い

 

 

 二人で話すということで、俺と先生は柴関ラーメンまで来ていた。まだバイトのセリカちゃんは来ていない。

 

 

「大将ー、来たよー」

 

「おお、ルカのにーちゃん! らっしゃい! 今月は来ねえから、心配してたぜ! お? 先生も一緒じゃねえか。珍しい組み合わせだな」

 

「"こんにちは。今日は二人でお邪魔しますね"」

 

「おうよ! 柴関ラーメンでいいかい?」

 

「どっちも大盛りで頼みます」

 

 

 俺の注文に、先生が笑顔のまま「ん?」って風に振り向くが、気にせず俺はカウンター席に着いた。

 

 

「"ルカ? 私、この前ここのラーメン食べた時、並でも割とキツかったんだけど、大盛り? マジ?"」

 

「マジ。アンタはもっと食べた方がいいぞマジで。ここのラーメン美味いし、いけるいける」

 

「先生が細っこいのは、そりゃそうだな。先生なんだから、生徒の見本になるよう健康体であれよ?」

 

「"ぐうの音も出ません……"」

 

 

 柴大将のド正論に先生は椅子の上で縮こまる。

 分かってるならもっと健康的な体になるんだな、先生よ。

 

 

「"……というか、ルカだって結構細くないかい? 見た感じ私とあんまり変わらないように見えるけど"」

 

「失敬な。これでも三食食べてるし、ちょっとは鍛えてるよ。着痩せするタイプなの」

 

「"本当〜? ……うわ、ホントだ。二の腕ガッチガチ"」

 

「因みに腹筋もバッキバキ」

 

「"ま、まあ? 腹筋なら私も……"」

 

「アンタのは単純に痩せてるだけだろ」

 

 

 聞き苦しい見栄を張る先生。

 言っとくが、俺がわざわざ銀行強盗から逃げる時に先生を背負ったのは、先生が直前までブラックマーケットを練り歩いてたせいで足がガクガクだったのを見ていたからだ。

 そんな体力もやしの腹筋が割れてるわけ無いだろ。

 

 というか、この人ノリが軽過ぎる上に無防備過ぎる。俺が警戒してるのに気付いてないのか?

 

 

「……なんか、今のアンタ見てると、変に警戒してたのが馬鹿らしくなってくるんだけど……もしかしてそれが狙いか?」

 

「"あ、やっぱり警戒してたんだ。ハスミやスズミと話す時は、もっと距離近かったもんね"」

 

「やっぱりって……ハァー……調子狂うわぁ」

 

 

 隠れて政治モードにしてたけど、この調子にされると変に素が出る。ナギサと話したら1分も持たずに崩されるだろ。逆にミカとは相性が良さそうだ。

 

 

「俺がアンタに一歩引いてたのも、全部お見通しってか?」

 

「"そうだね。ちょっと傷ついてたんだよ?"」

 

「嘘つけ。ならもうちょっと傷ついてるような顔しろ」

 

「"えー? ルカにはどんな顔に見えてるのさ"」

 

「常にニコニコしてる胡散臭い大人の顔」

 

「"それは結構傷つくね"」

 

 

 ホントこの先生、常時仮面みたいに笑顔貼り付けやがって……今も傷ついたような顔してないし。

 しかし実際かなり胡散臭い。糸目でも無いし関西弁でも無いのに何でこんなに胡散臭いんだろう。軽薄そうで飄々としてるからかな、多分そうだな。

 

 いや、もしかしたらサクラコ的な勘違いされやすい体質という事もある。

 

 

「…………」

 

「"……フフ、どうかした?"」

 

「胡散臭い顔してんなって」

 

「"いやぁ、手厳しいね"」

 

 

 違うっぽい、コイツ確信犯だ。自分が胡散臭いことを分かった態度だ。

 この人初対面の時こんなに胡散臭かったっけ? 戦闘指揮の時に頼もしかったから気にならなかったのかな。

 

 

「んで? アンタは何が目的で俺と話したいんだ?」

 

「"別に? ただ二人で話したかっただけだよ? 面談っていうか、雑談だね"」

 

「…………え? 話すのが目的? もっとこう、牽制とか色々……」

 

「"何を牽制するのさ。私そこまで疑われるような事した?"」

 

「いつもニコニコしてる胡散臭い大人を素直に信用出来るわけないだろ」

 

「"顔には出してないけど、その評割と傷つくんだよ?"」

 

 

 ほー、「胡散臭い大人」はこの先生にも効くと。覚えておこう。

 もう一度先生を観察するが、変わらずニコニコしてるし本当にこれ以上の意図は無さそうだ。まだ何か隠してるなら、俺では分からないし他の奴でも分からないだろう。勘繰るだけ無駄だな。

 

 

「"強いて言うなら、親近感と心配からかな。生徒名簿には目を通したけど、男子生徒はルカ一人だけだったからね。異性には言えない悩みとかもあるでしょ?"」

 

「親近感なら初対面の時は俺も感じてたよ。あと心配はご無用だ。十年以上女子の園の中にいるんで鍛えられてるんでな」

 

「"ハハ、それもそうだね。私もこんなに女の子しかいない場所だとは思わなかったし、何かあったら相談していいかい?"」

 

「……まあ、いいけど」

 

 

 一応了承はしといたが、別に大した相談なんて起きっこない。

 胡散臭くてもちゃんとした大人なんだし、セクハラとか不祥事は起こすことなんて無いだろうしな。

 この虚弱な先生なら生徒におぶられる状況もあるかもしれないが、まあ汗の匂いだので変な事言う人には見えないしな。大丈夫大丈夫。

 

 …………あれ? サラッと流したけど、この人今なんて言った?

 

 

「……先生。『生徒名簿に目を通した』って……まさか全部の学校のな訳ないよな?」

 

「"全部だよ? 連邦生徒会が管理してる分は全部。ルカ以外にも男子生徒がいるか気になってさ"」

 

「い、いやいやいや。キヴォトスに何個学園があると思ってんだよ」

 

「"リンちゃんにも同じこと言われたよ。でも、流石の私でも大変だったんだよ? 着任一日目はそれに全部費やしたしね"」

 

「人がやっちゃいけない仕事量を一日で片付けてるんじゃねえよ……」

 

 

 キヴォトスには数千の学園が存在している。アビドスのような学園は一部の例外であり、普通の学園なら少なくて数百、トリニティやゲヘナのようなマンモス校なら万を優に超える生徒を抱えている。

 全部合わせたら数百万人はいるのに、それを一日でやるとか正気じゃない。目を通すだけにしても拷問レベルの量だ。

 

 

「別に男子生徒の有無とか、連邦生徒会に聞けばいいだろ……」

 

「"それもそうだけど、どんな生徒がいるかは見ておきたかったんだよね。皆良い子そうで安心したよ"」

 

「取り敢えずアンタが正気じゃない事は分かった」

 

「"わぁ、酷い言われよう"」

 

 

 この人は温泉キチ共や最近話題の七囚人共を見ても同じ台詞が言えるんだろうか。言いそうだな。自分の部室を襲撃した不良を見てヤンチャって言った人だしな。

 

 不味い。話せば話すほど、ただ胡散臭いだけの生徒馬鹿の先生に思えてくる。

 それがこの大人の本質なのかもしれないが、まだ何か煮え切らない。

 

 

「"……あ、でも一つ聞きたいことがあったんだ。ルカの言ってた事でさ"」

 

「何だ? 俺何かおかしなこと言ったっけ?」

 

「"おかしくはないんだけどね。ルカがホシノ達に言ってた『ハッピーエンド』って言葉、詳しく聞かせてくれない?"」

 

「……あぁ、そのことか」

 

 

 あの場では納得したようにしてたが、先生は気になったようだな。俺も無自覚に語気が強くなってたかもしれない。

 俺はカウンターに肘をつきながら、隣に座る先生に問うた。

 

 ……上手くいけば、これで先生の本質が見えるかもな。

 

 

「質問に質問で返すようだけどさ。アンタは『物語』にはどんな結末であってほしい?」

 

「"……? そりゃあ、良い結末であってほしいよ。でも、私が納得できる結末であればいいかな"」

 

「ふぅん。じゃあさ、例え話をしよう」

 

 

 俺がミカやナギサ、セイアにもした例え話。もとい俺に生まれ付きの脅迫観念についてだ。

 『この世界が物語だとして、その主人公をそこに生きる人だとして』という例え話。

 

 

「より具体的に言おう。アンタは『生徒の物語』にどうあってほしい? アンタが『納得できる結末』って、何だ?」

 

「"…………そっか、そういう事か。……答えを言う前に承知しといて欲しいんだけどね。どんなに私が胡散臭くても、今から言う事は信じてほしい"」

 

 

 そう言う先生はお冷の氷を転がしている。相変わらず、張り付けたような笑みを浮かべて。

 だが、コップを置いて此方を向いたその顔は、そのような胡散臭い笑みではなく。

 

 

 

「"勿論、『完全無欠のハッピーエンド』以外は納得出来ないし、する気もないよ。それが、私がここにいる意味だからね"」

 

 

 

 大人のように含蓄のあるような、子どものように無邪気そうな、屈託の無い素直な笑顔だった。

 

 ……なんだ、そういう顔も出来んじゃん。

 

 それに、この人は……

 

 

「"さ、次はルカの番だよ。私が正直に言ったんだから、ルカも私の質問に答えてもらうよ。ほらほら〜、先生に嘘は駄目だよ〜?"」

 

「一瞬でも見直したと思った俺の感動を返せ。あとその顔、大方答えは分かってるだろ」

 

「"何事も自分の憶測じゃなく、生徒の口から聞きたいのが先生の性だよ"」

 

 

 一転していつも以上にニコニコニヤニヤしている先生に顔を顰めつつ、俺は言われた通り先生の問いに答えた。

 

 

「アビドス組にも言ったが、『ハッピーエンド』ってのは俺の信条だ。『物語をハッピーエンドにする』、それが俺が俺の物語を生きる上での絶対の指針だ」

 

「"じゃあ、アビドスの皆の物語もって事?"」

 

「言っとくが、誰彼構わず全員って訳じゃないぞ? 俺の手の届く範囲で、俺が手を伸ばしたいって思った奴だけだ」

 

 

 これはナギサにも言ったことだ。

 俺は端っから『全員のハッピーエンド』は目指してない。そこまで聖人じゃないし、そこまで面倒見は良くない。

 ただ、俺の周りにいる、俺の手が届くうちにいる大切な人達───最近はその判定も緩くなってるが───くらいは、その物語をハッピーエンドにしたい。

 

 

「人は選んでるし、見限る奴も少なくない。優先順位もハッキリある。言っちゃ悪いが、俺の中でのアビドスの優先順位はかなり低い。アンタが期待してるような行動は望めないぞ」

 

「"いやいや、ルカが思ってるような事は望んでないよ。むしろ嬉しいな。ルカが心の優しい子でさ"」

 

「その顔やめてくんない? 引っ叩きたくなる」

 

「"ルカに叩かれたら冗談抜きに私の首が飛んじゃうね"」

 

 

 なんかムカつく顔してんだもん、この先生。子ども扱いされてるからかな。いや事実大人と子どもだから間違いじゃないんだけどさ。なんかムカつくんだよ。

 

 そこでふと、俺はブラックマーケットで先生が言っていた言葉を思い出した。

 

 

「アンタ、言ってたよな。『先生だから、困ってる生徒がいたら助けるのは当然』だって。……じゃあ、アンタがハッピーエンドにするのは、生徒全員ってことか?」

 

「"うん、そうだよ"」

 

「……んな簡単に。……意味分かって言ってるのか?」

 

「"勿論"」

 

 

 段々、この大人の話し方にも慣れてきた。これはおふざけ無しの本気で言ってる事だ。

 この人は本気で、生徒全員をハッピーエンドにしたいと思ってるんだ。

 

 

「"無理、って思うかもしれないけどね。ルカなら私のこの考えも分かってくれると思うよ"」

 

「それは、どうして?」

 

「"ルカは、『大切な人』にハッピーエンドになって欲しいんでしょ?"」

 

 

 その言葉で、『無理』だと思ってた俺の考えは消えた。

 同時に、やはりさっき思った事は当たってるなとも思った。

 

 

「アンタにとっての『大切な人』が、『生徒全員』か。……は〜、暴論暴論。少なくとも俺じゃ、このレスバは勝てないな」

 

 

 この人は、先生は『大切な人』の範囲が極端にデカイ俺だ。

 胡散臭い顔と話し方なのが非常に癪だが、この人の本質は俺と同じ。早い話、似たもの同士だ。

 

 

「俺もよく説教されてるが、アンタも大概イカれてるな。生徒全員とか、マトモな頭してたら考えないね」

 

「"それが『先生』だからね。何と言われようと、私は生徒の為にあるんだよ。ルカもそうじゃない?"」

 

「……まぁ、そうだな」

 

 

 対象の差はあれど、誰かのハッピーエンドを願い、その為に全力で生きる者。

 誰かの為に生きる者。そう言われたら、俺は否定できない。

 

 

「質問の意向には沿えたか?」

 

「"うん。ありがとうね。おかげでルカの事がよくわかったよ"」

 

「そうかい。んじゃ、質問の見返りとして俺から一つ頼みがある」

 

 

 この会話で、俺からの先生への警戒はほぼ解かれた。

 この人がハッピーエンドを望んでいると分かった時、混じり気の無い本気の顔を見せてくれた時、本質が俺と相違ないと気付いた時点で、この大人は信用に値すると結論付けた。

 

 多分、この人は信用していいし信頼していい。

 生徒の銀行強盗は見逃すし、笑顔は腹立つし、胡散臭いし胡散臭いし胡散臭い大人だが。

 

 この先生になら、頼ってもいいと思った。

 

 

「さっきも言ったが、俺は全員のハッピーエンドを望んでるわけじゃない。それに、俺の大切な人の物語だって、俺の力不足でバッドエンドになる事だってあるかもしれない」

 

 

 今回のアビドスの件も然り。

 セイアを襲撃された事。アリウスの事。これから先、起こるかもしれない沢山のバッドエンド。

 弱腰になっているつもりは無い。何れにしても、出来る全力でもってハッピーエンドにするつもりでいる。

 

 ただ、より確実に。俺の大切な人達がハッピーエンドを迎えられるようにしたい。

 その為に、先生を頼ることにした。

 

 

「俺がいなくなったり、取りこぼしたりした時のハッピーエンドは、先生に頼むよ」

 

「“……うん。その頼み、シャーレの先生として確り受け取ったよ”」

 

 

 そう言って頷いてくれた先生は、悔しいけど頼もしく思った。いつもこんな感じなら、もっと手放しで頼れるのにな。

 

 話が一段落し、お互い水を飲んでいると柴大将がラーメン二杯を置いてくれた。

 

 

「はいよ! 柴関ラーメン大盛りお待ち!」

 

「ありがと大将。さては話が終わるのを見計らって作ってたな?」

 

「二者面談の邪魔しちゃ悪いと思ってな。麺が伸びちゃ、せっかくのラーメンが台無しだろ?」

 

「"さすが、粋な計らいですね。……食べ切れるかな、コレ"」

 

 

 その後、先生は結局3分の2くらいでギブアップし、残りはテイクアウトした。カリンチョリンの先生には良いカロリーになったろう。

 俺はちゃんと完食した。いつ来ても思うが、このボリュームと美味しさで700円しないのは破格の一言に尽きるな。千円取ってもいいくらいなのに。

 

 

「ご馳走様でした! 大将、今日も美味かった!」

 

「相変わらず良い食いっぷりだなぁ、ルカのにーちゃん! こっちも作り甲斐があるってもんよ!」

 

「"す、凄いねルカ……。私もう胃がパンパンだよ……"」

 

「余裕の無い先生の顔は良い眺めだな」

 

 

 カウンターに突っ伏している先生がある程度回復し、俺たちはようやく退店した。

 

 

「また来るよ大将。早ければ来月の頭あたりに」

 

「"私もまた来ますね。セリカが来たら、バイト頑張ってねって伝えておいてください"」

 

「おう、ルカのにーちゃんも先生も、またの来店を待ってるよ!」

 

 

 本当に気の良い大将に見送られ、俺と先生は店を後にした。

 アビドスからトリニティへと続く道まで先生は着いて来ようとしたが、アビドスの事もあるだろうから店の前で別れることにした。

 

 

「じゃあな先生。ひとまず、俺から先生への印象は良くなったよ。トリニティに戻ったら『胡散臭いけど良い大人』って伝えとく」

 

「"私もルカと話せてよかったよ。また一緒にご飯食べに行こうか。男同士じゃなきゃ話せない事もあるだろうしさ"」

 

「時間があったら行ってやらんでもないな」

 

 

 最初は警戒心があったから気疲れしたが、慣れれば普通に楽しい会話だった。同性の大人なら柴大将もいたが、先生はちょっと違う感じがした。

 同性の友達がいたらこんな感じかな。今まで周りに異性しかいなかったから、同性の友達というのがよく分からない。

 

 

「"あ、最後に一つ言っておくね"」

 

「ん?」

 

 

「"私がハッピーエンドにしたい生徒の中には当然─── ルカのことも入ってるからね"」

 

 

「………………あっそ。小さな親切大きなお世話だよ」

 

「"フフ。言う事は頻繁にあっとも、言われる事はなかったのかな?"」

 

「本当にその首叩き飛ばしてやろうか?」

 

「"ルカが言うと冗談に聞こえないね"」

 

 

 結構ムカついたから割とガチトーンだ。カリンチョリン先生の細首くらい、俺の手にかかれば訳無いぞ。

 

 

「ったく……またな先生。」

 

「"うん、またねルカ。帰り道気を付けてね"」

 

「だから大きなお世話だっての」

 

 

 今度こそ、俺は先生に背を向けて別れた。

 

 先生の姿が見えなくなるくらい離れた後、俺は盛大にため息をついた。

 

 

「ハァ〜……言われる側ってこんな感じか。むず痒っ。帰ったらミカとナギサに一言謝ろ」

 

 

 最後まで、こちらの調子を狂わせてくる先生だった。

 

 






 一つ、先生はニコニコ笑顔がデフォ。別に糸目でもないが、何故か胡散臭さがある。話し方の問題かもしれない。何か裏切りそうな声をしてる。

 一つ、先生は自分の人相が人に信用されにくいのをきちんと自覚している。先生として生徒といる時はなるべく抑えているが、ルカといる時は素の胡散臭さが出る

 一つ、先生の情報処理能力はキヴォトス人の上位に匹敵する。真面目にやれば一瞬でシャーレの仕事も片付くが、真面目にやる訳がない為ユウカにドヤされる。


 一つ、先生は『全ての生徒』のハッピーエンドを目指す。彼は『大切な人』のハッピーエンドを目指す。彼の思う通り、本質は同じであるが、それが必ずしも方向性の一致を意味する訳では無い。

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