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では、高評価を付けてくださった
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巨大刑事 さん
ありがとうございます!!
間違えて投稿したのは私のミスでした。
自分で言うのもなんだが、俺は結構強い。
どのくらい強いかと言うと、万全な状態なら去年の正義実現委員会全員を正面から相手取っても引き分けに持ち込めるくらい強い。
ティーパーティー監査という役職であるため前線に出る機会はあまり無いが、いざ出ればどこの学校の最高戦力とも良い勝負ができると思う。
……ゲヘナとアビドスだけは、少し自信が無いが。
え? 月一でミネやツルギにぶちのめされてるじゃないかって? あれは徹夜によるデバフで本来の力が出てないだけだから。ノーカンノーカン。
という訳で (?) 俺は今、正義実現委員会 (略して正実) の本部に特別講師として来ています!
「ヤホー、ハスミ。来たぞー」
「こんにちは、ルカさん。今日はお願いしますね」
訓練場にいた長身の正実副委員長、羽川ハスミは丁寧にお辞儀した。それに習って隣にいた2人の生徒も続いて礼をした。
ティーパーティーは正実の上司に当たる存在だ。そういう名目を利用し、俺はたまにこうして訓練の相手をすることがある。
「そんな畏まらないでくれよ。今日はティーパーティーじゃなくて只の講師だ」
「それでも、正義実現委員会はティーパーティーの下部組織という立場ですから。最低限の礼は必要なのです」
「生真面目だねぇ。隣の2人は、新入生か?」
「はい、静山マシロと申します。宜しくお願いします、ルカ様」
「し、下江コハルです! よろ、よろしくお願いしまひゅっ!」
「ちゃんと1年生してるな、2人とも。別の方向に」
1人は、黒髪ボブカットのバカでかい対物ライフルを背負った、すごく礼儀正しい静山マシロ。畏まらないでいいと言いたいが、それよりもまず制服の丈を確認してほしい。成長期?
もう1人はピンク髪の頭に黒い翼が生えた小柄、つーか幼い見た目の下江コハル。この子は逆に成長期が来なかったのかな、制服ダボダボだぞ。下着見えてるし。
……まあ、手本となるはずのハスミからして見えてるからな。後輩に悪影響出すなよお前。視線を向けないようにするの大変なんだぞ。
「今なにか失礼なこと考えましたか?」
「なーんも☆ ところで1年2人は何でここに? まだ特別訓練まで時間あるだろ」
「マシロは私の補佐に、コハルは訓練の準備を申し出てくれましたので。お陰で時間まで少し空きが出来ました」
「救護騎士団もだけど、正実も優秀な後輩が入ってくれたようで何よりだよ。ツルギとイチカはまだ来てないのか?」
「ここにいるっすよ、セーンパイ」
話していると、ちょうど後ろから声がかかった。振り向くと糸目の黒髪少女、仲正イチカがいた。
「よっ、イチカ。元気してる?」
「ぼちぼちっすね。ついこの前も不良が暴れて大変だったんすよ? その間にどっかの誰かさんはま〜た救護騎士団のお世話になったらしいっすけど」
「またですか貴方は……いい加減学習してください」
「? ルカ様に何が?」
「ただ過労気味になったとこをぶちのめされただけだから、気にしなくていいぞマシロ」
「ぶちのめされたって何!?」
「どうせ来月くらいに分かるっすよ、コハル」
まだ新入生入ってからは月一の恒例行事は公開してないからね。もしかして今日の訓練てそのためのやつか?
正実の部員が集まるまでみんなと話して暇を潰していた折、訓練場に一人だけ異質な気配を持つ者が入ってきた。
あ、異質ってのは悪い意味じゃないぞ。殺気的な意味だ。眼光からして普通じゃないし……コイツ基準で言えば普通か。
「おっすツルギ。遅かったな」
「キェへへへへ……1年に説明をしていた。今日はよろしく頼む、存分に扱き上げろ」
「後輩にはあんまり怖がられたくないんだけど」
「どうせ来月にでもなれば経験することです、諦めなさい」
「イチカといいハスミといい、少しは俺が更生する可能性を見出してくれない?」
「ルカ先輩が無茶しなくなったら、偽物かと思ってうっかり発砲しちゃうっすよ」
「違いないな」
友達と後輩からの信用が無い、泣きたい。
いやある意味では信用してくれてるんだろうけどさ。
俺が心の中でブーたれている中、ハスミは後輩達に今日やる訓練のおさらいをした。
「今日の訓練は、『対強者戦における各々の動きの確認』『ツルギのサポートの練習』そして……『特殊武器を使う相手への対応』です。各自、心してかかるように」
なるほど、完全に対俺想定の訓練だな。特に最後のとかモロだ。
前2つに関しては、俺でなくてもそこそこいる。普通にそこら辺いるゴロツキでも、かなり腕が立つ奴はいる。
そういった相手を想定し、各自の役割を全うし
非常に理にかなった訓練だと思う。さすがツルギとハスミ。
今日、俺はテロリスト設定で正実全員と戦う。今年の1年を含めた正実とやるのは初だが、はてさてどこまでやれるのか。
最後に俺から一言との事なので、発破をかけておこう。
「実践と思って、存分にやってくれ。……ただの訓練と思ってたら、痛い目見るぞ?」
それじゃあいっちょ、先輩の威厳を見せようか。
「全員、配置に着いたようだな」
今回の訓練は制圧戦。対象を無力化する事以外に勝利条件は無いシンプルな戦い。
実践なら配置の確認とか悠長な事はしてられないが、1年生はこういう訓練は初めてだし、大目に見るそうだ。ゆとりゆとり。
俺は腰からレバーアクションライフル ─── 俺の銃『Qui tenet Lucem』を引き抜く。
それを見て、前衛にいた1年生が不思議そうな顔をする。
確かに、レバーアクションライフルは使う奴は少ないが、別に『特殊』と言うほどではない。
……なーんて思ってたら、大間違いだぞ?
「それじゃあ─── 始め!」
「キシャアアアアアッッ!!」
開始の合図と共に、ツルギが一直線に向かってきた。
1年生の戦闘能力向上が目的じゃないとは言え、ちょっとはっちゃけ過ぎじゃない君?
ただ、これは想定内。超スピードで距離を詰めたツルギの接射を、身を屈めて難なく躱す。
お返しとばかりに腕を回し蹴りしてやるが、この程度じゃ銃は放してくれない。
一旦は距離を離したところに、背後から無数の弾丸が一斉に放たれた。1年生かな。これは真上に飛んで避ける。
これで逃げ場が無くなった訳だが、やはり視界の左端から弾丸が飛んできた。
予想通りのそれを俺の弾丸で
「……そっちか」
銃種的に、今のはハスミか。指揮の頭かつ正実のスナイパー。位置方向を把握させたのは失敗だったな。
お、狂気的な笑顔のツルギから「早く出せ」という思念が伝わってくる。分かってるよ、これは準備運動みたいなものだから。
俺が左手首を外側に曲げると、制服の袖からカチンという音が響く。
そして袖から落ちてきた三本の
アメコミの爪のヒーローみたいになった俺を見て、1年生は頭に?を浮かべ、上級生はより一層気を引き締めていた。
俺は鉄杭を掲げ、ツルギの方に向けて思いっきり投擲した。銃弾もかくやというスピードで放たれたそれは、勿論難なく弾かれる。
宙を舞った鉄杭はそのまま落ちるだけかに思えたが……空中でまるで意志を持ったかのように方向を転換させた。
そのまま俺の後ろに位置取っていた三つの小隊の目の前に刺さり───
「─── 穿て」
そこを起点に大爆発を起こし、3つの小隊を戦闘不能にした。
コレが俺のもう1つの武装『穿撃針』。
いつも制服の袖に3本仕込んでいる、鉄杭型のストックタイプの
その爆発は範囲攻撃能力と言うより、名前通り穿つ為のもの。貫通力に長けたものだ。
ハッキリ言って人に向けるもんじゃない。だから普段は地面を狙ったり、ワイヤーで操ってヌンチャクのように使っている。爆発出来なくなっても鈍器として使えるし、こっちの方が使い勝手がいい。
1年生が驚愕している隙に、ツルギに急接近して渾身の回し蹴りを放つ。
「チィ゛ッ!!」
「悪いな、そういう訓練なもんで」
銃をクロスして防御されたが、踏ん張りきれずに後方に吹っ飛んだ。
ツルギの強みはその凶暴な攻撃能力の高さもあるが、一番の強みは異常な再生能力による継戦力の高さだ。
そのフィジカルでずっと俺を釘付けにしていれば、他正実メンバーの射撃により削り殺される。
ツルギが離れる時間は、目算30秒くらいか。
「……十分だ」
先ほど爆発した鉄杭を
穿撃針を振り回し怯んだところで、周りに集まってきた小隊ごと穿撃針で吹き飛ばす。これでイチカ以外は気絶した。
「……相変わらず化け物みたいっすね」
「そりゃどうも」
そのイチカも、銃床で後頭部を打ち抜かれて昏倒した。
ここまでで20秒。残る穿撃針の爆薬は3発。
またも飛んできたハスミの狙撃を撃針で弾く。
さっきと位置が違う、移動したのか。
「!?」
ハスミの狙撃とは反対方向から、唯ならぬ気配を感じバッと振り向く。
視線の先には、対物ライフルを構えたマシロの姿があった。
「流石にそれはマズイな!」
あの対物ライフルは本来ヘリや戦車に向ける物だ。それも2キロくらいは距離をあけて。
それを距離1キロも無いこの場で喰らえば、1発で戦闘不能になることは間違いないだろう。
おれはすぐさま穿撃針を1本構え、マシロの狙撃と同時に弾丸と重なるよう起爆させる。
それで俺の顔スレスレを弾が飛んでった。マトモに当たってたらと思うと肝が冷える。
ハスミの射撃はマシロの狙撃に意識を向けないようにさせる為か。
しかし、この爆発で視界が遮られた。そしてツルギを蹴飛ばしてから30秒経っている。
「ルカアアア!!」
「相変わらずの回復速度だな! 結構本気で蹴ったぞ!」
「もう治ったぁ!」
粉塵を掻き分けて突進してきたツルギは、2丁のライフルを剣のように俺に叩きつけてきた。銃なんだから撃ちなさいよ。
鍔迫り合いみたいになってるところに、パサっと何かが落ちてきた。
「何だ?…………え、これエロ本……」
「ち、違う!! こっち!!」
どうやら間違えて投げたらしい。でも何でエロ本?
代わりに投げられたのはピンク色の手榴弾。今度はちゃんと爆発した。エロ本に気を取られてたせいでモロに食らってしまった……! 不覚!
熱波と衝撃が俺を襲うが、この距離だとツルギにも当たるはず……。
「よくやったコハルゥ!」
「食らってないのかよ!?」
敵はダメージを受けて味方は無傷、いや回復してる? どういう理屈だ?
…………あれか。俺が気合い入れて撃つ時のアレと同じ感じのアレか。
爆発に怯んだところに、ツルギの射撃を右手に食らい銃を手放させられた。
残る左手の撃針は残り2発。ツルギを戦闘不能にするには心許ないし、仮に倒せても残りメンバーを相手するのは大変になるな。
「……うん、良いんじゃないかな」
まだ入学仕立ての1年生でこれだけやれれば、今後の伸び代はすごいだろうな。
しかし天狗になってもらっては困るので、ギアを一段階上げようか。
穿撃針は袖の中に3本仕込んでいる。
そして、当然服の袖は左右に2つある。
右腕のロックを外し、手ぶらになった右手に3本の撃針を掴む。
これで、爆薬は11発分。ワイヤー付き撃針は6本。
いよいよアメコミ爪ヒーローみたいになった俺を見て、ツルギは戦闘時のハイな感じが収まった表情でため息をついた。
「…………まぁ、及第点か」
それから2分後、ツルギ以外の正実メンバーは張り倒された。
「あ〜……今回私良いとこ無しだったっすね〜」
「そんな事ないぞ。穿撃針の爆発食らって意識飛ばなかったんだから、ちゃんと成長してるよ。イチカは指揮型も突撃型もどっちも出来るから、方向性を決めてみるのもいいかもな」
「なるほど。ありがとうございますっす、先輩」
訓練が終わったところで、希望者には個人的にアドバイスすることになった。向上心があって良いねぇ。
イチカは本来ツルギタイプだと思うが、本人の気質的に実行はしないだろうな。まあ思うままにするのが1番いいさ。
「狙撃には自信があったのですが……」
「狙い自体は凄まじく正確だったけど、殺気がダダ漏れでな。隠せるようになれば良いフィニッシャーにもなれると思うぞ」
「殺気……分かりました。ありがとうございます、これでより正義を執行できます」
「あんまり気ぃ張りすぎないようにな」
この子正実に向いてるな、メンタル面で。言動に正義感が溢れてる。執行って言葉はちょっと怖いけど。
「あ、あの……見ました、か?」
「一応回収はしといた」
「わっ、ちょ、返し……あ、いや違くて!」
「見事な陽動だった。思わずそっちに目がいってしまった」
「だ、ダメ! エッチなのはダメ! 死刑!」
罰重くない? いやこのキヴォトスじゃ、セクハラは死刑か。だとしても、これ持ってたのはコハルだけどね?
それにしてもコハルの手榴弾には驚いた。ドジるのを無くせば回復要員の少ない正実じゃ重宝されるだろうな。
ちなみにエロ本はちゃんと返した。
「今日はありがとうございました、ルカさん。おかけで皆の課題点も見つかりました。私も含めて」
「どういたしまして。また必要になったら呼んでくれ。つっても来月くらいにはこっちが呼ぶことになるだろうけど」
「キシシ……その時は任せろ。今度は此方が張り倒してやる」
「おう、頼んだぞ」
「本当ならそういう事にならない方が最善なのですがね」
気にしない気にしない。
俺との戦闘は正実の能力向上にも繋がるし、ツルギのストレス発散にもなるんだから。
「それでは……訓練場の修繕としましょうか」
「……お前はもう少しキレイに戦えないのか」
「ツルギに言われたくねー」
※メモ※
穿撃針は地面に向けて撃つとそこが大きく抉れる為、破壊跡が凄まじい事になるのである。
皆も使う時は気をつけよう!
一つ、彼の固有武器『Qui tenet Lucem』のモデルはウィンチェスター M1892。ソードオフでは無いので銃身はツルギの物より長い。
一つ、彼の固有武装『穿撃針』はエンジニア部製。彼が所有する
一つ、彼はティーパーティーの中でも比較的外に出ることが多いので、正実の戦闘にもたまに手を貸す。不良からは『破壊の六翼』と呼ばれている。
一つ、彼がコハルのエロ本「違う! 押収品!」を見た時の感想は「こんなのあるんだ」くらいのものであり、別にこの後探してみたりとかはしてない。
してないったらしてない。