亀更新ですが許してください
「はぁ~、今日も学校疲れたぁ~...。」
そう呟きながら家の入口のドアを開ける少年、涼風昌。彼はアニメが大好きな至って普通の中学生だ。丁度学校が終わり家へと帰宅した所である。
「さてと...父さん達はまだ帰ってこないし、製作途中のガンプラの再開でもしよっか!」
自分の部屋へと入って行き、鞄を下ろしながら机の上においてる作りかけのガンプラの箱を開ける。彼が今製作してるのは、HGセイバーガンダム。
アニメ、機動戦士ガンダムSEED destinyの序盤にてアスランザラの搭乗機として登場する可変型MSである。空中で回転しながら変形するのが印象に残り、またフリーダムガンダム以上の性能を誇っているカッコいい機体だ。
そして、自分が一番お気に入りで大好きなガンダムである。
だがしかし、そのカッコいいデザインに反して劇中ではかなり不遇な扱いを受けてしまい、
通称”ダルマ”とネットに名付けられてしまった悲しきMSでもあるのだ。
昨日買ったのだが時間がなく、上半身までしか作れなかった。扱いの不遇さに対しての不満も相まってか、とにかく作ることにすっかり夢中になっていた。
やがて、完成したころにはもう数時間が過ぎており、夕方となっていた。時が過ぎるのは早いなと思いつつ、完成したセイバーをひたすら眺める。
やっぱりかっこいいなぁ...セイバーは!
作り終えた達成感と満足感に浸かりながら、様々なポージングを付け、ただひたすらに楽しんだ。おそらく僕の顔はとっても笑顔になっているだろう。そしてこれが僕にとって最高の一時になる
筈だった...
「ん...あれ!?」
気が付けば、見慣れた自分の部屋の光景ではなく、ピンクがかった暗い空間に居たのだ。360度見渡すが、置物も何も無い。同じ景色ずっと続いている。
すこし小さな光がたくさん輝いていて、まるで宇宙のような空間だった。
「ど、何処!?さっきまで自分の部屋にいたのにっ!?」
こんな反応になるのは至って当然だろう。なにをどうしたら急にこんな出来事が起きるのか理解ができない。
...える?...
「い、一体何がどうなってるのさ!?ただプラモ作ってただけなのに!?」
半ば混乱していて、本音も声に出てしまっていた。一瞬夢だとも思いたくて頬を叩いてもみたが、ただ痛かった。紛れもなく現実だ。
何だか不安も募ってきてしまって、そろそろ正気を保っていられなくなりそうだった。
「僕はこれからどうすればぁ!?」
「....える?....」
「...へ?」
今、なにか自分以外の声が聞こえたような気がした。もしかしたら自分以外にも誰かいるのだろうか?もう一度その声を確かめる為に耳を澄ます。
「...聞こえる...?」
今度ははっきりと聞こえた。明らかに他人の声だ。声質から察するに恐らく女性だろう。僕はその声に応えるように聞いた。
「聞こえています!誰かいるんですかー!?」
「良かった・・・。」
その声とともに、目の前に女の子が現れた。
見た感じでは、自分と同じくらいの年齢みたいだった。
容姿は目の色が金色で、髪は桃色のツインテール。両方とも白いリボンで結んであって、白いワンピースみたいな服装をしていた。
それに何故か神々しさを感じる。
しかし、この姿にはなんだか既視感があるような気がしてならなかった。何かのアニメで見た気が....。
あっ!!!思い出した!!
魔法少女まどか☆マギカだ。通称まどマギ。
確かあのアニメは3話で主要キャラが死亡する衝撃的な展開を迎え、話が進むたびに、魔法少女の常識を覆し、有名になった鬱アニメだ。
僕も一度見たことがある。
特に最終回辺りで凄く泣いちゃったし、何としてでも皆を救いたい!!って気持ちがずっと心の中に残っていた記憶がある。
で、目の前にいる女の子はそんなアニメの主人公である________
「か、鹿目まどか....?」
「....えへへ、そうだよ。知ってたんだね、はじめまして」
照れくさそうに笑う彼女は鹿目まどか。先程の通り、まどマギでの主人公だ。
最終話である願いを叶えて魔法少女になり、全ての魔法少女を救い、結果的に神へと近い存在になった筈だ。
そんな彼女が....何故僕の目の前に...?
「急に此処へ呼び出してごめんね。君に、頼みたい事があったから」
「私の、大切な友達を助けてほしいんだ....。」