【ビギニング・ザ・ストーリー】ダンガンロンパ ─ザ・トリニティ─ 作:ネッシー
ある日……
俺は、親父からある事を告げられて
思わず自分の耳を疑った。
「え………俺が、
「そうだ。
希望ヶ峰学園の黄桜という人物から、
お前への編入スカウトの通達が届いている。」
「…………。」
「……
「っ?」
「お前には……幼き頃より、説いてきた教訓を存じているな。」
「ああ……“
「うむ……その意味とは、なんだったかな?」
「一本の矢だけでは、簡単に折れてしまう。
だが、三本の矢を纏めれば簡単に折れない物となる…。」
「その通りだ。
この教訓は、我ら矢和流の人間にとって、最も大切にしている言葉だ。」
「…なぁ、親父。」
「なんだ?」
「ホントに俺……あの学園から、正式に呼ばれたんだよな…?」
「……フッ、そうだ。
これは紛れもない事実だ。
早速だが、明後日に希望ヶ峰学園の学園長とスカウトマンの二人がこの家に来る予定となっている。
だが……我が息子よ。」
「…?」
「父として、お前に命ずるとしよう。
希望ヶ峰学園へ赴き、そこに集う仲間達と共に
三本……いや、更にそれ以上の矢を纏めんと気持ちを改め、
絆の鍛錬を極めて来るが良い。」
「………絆、か。」
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「初めまして。
君が、矢和弓史君だね?」
「はい。」
「僕は
希望ヶ峰学園の学園長を務める者だ。
こちらは、スカウトマンの黄桜君だ。」
「こんにちは、矢和弓史君。
君のお父さんに、君への編入スカウトの通達を送った
「は、はいっ。
どうも…。」
「まずは、僕達からの対面の求めに応じてくれてありがとう。
では、改めて……。」
「君に、“超高校級の弓道家”という肩書きをつけて、
77期生の生徒として、
我が校の希望ヶ峰学園に是非とも招き入れたい……
僕達の話を、どうか聞き入れて貰えるかな?」
「………。」
「分かりました。
俺に…………希望ヶ峰学園の、仲間入りをさせてください。」
「…………ありがとう。
僕達は、君の入学を心から歓迎しよう。」
学園長は、俺に片腕を伸ばして握手を求めてきて……
俺は、それに応える様に握手を交わした。
「ようこそ、希望ヶ峰学園へ。」
「決まりだねっ。」
俺の名前は、
世界で特に珍しいとされる、弓術の流派の一つ
“矢和流”の現当主の実子という事以外は、
どこにでも居るような普通の男子高校生だ。
そんな俺が……世界的に有名で、誰もがここに来る事を夢見ていると言っても過言ではない
そんな凄い学園に招かれた訳だ。
あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園……
それが、私立 希望ヶ峰学園
この学園を卒業できれば、人生において成功したも同然とまで言われている。
何百年という歴史を持ち、各界に有望な人材を送り出している伝統の学園とされている。
これは……この俺、 矢和弓史が
【希望に満ちた学園生活】から始まり……
【絶望に満ちた最悪な世界】へと辿って行き………
【大切な仲間達】と、【大事な人達】と“一緒に生きる物語”へと行き着く………
これは、そんな物語の“始まりを告げる物語”だ。