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○オイサースト・宿泊所(夜)
白い腹を出して寝るフリーレン。傍で寝ているフェルンから布団を無意識に剥ぎ取る。
その様子を寝ぼけ眼でフェルンは見た後、ゆっくりと起き上がる。近くの窓から差し込む月光を見た後、気持ちよさそうに寝ているフリーレンを見て、
フェルン「(小言で)……フリーレン様」
部屋の扉を開けて部屋に入ってくるシュタルク。ベッドから起き上がっているフェルンを見て、
シュタルク「あれ、起きてるのか?」
フェルンは黙ってフリーレンに視線を向ける。その視線とフェルンの様子を察したシュタルクは、
シュタルク「……取られたんだ」
フェルン「はい、そうです」
シュタルク「取り返さなくて良いの?」
フェルン「(寝ているフリーレンを横目で見て)それは……まあ」
そう言い、フェルンはフリーレンに近づいて取られた布団を取り返そうとする。が、フリーレンはなかなか布団を放さず、ついフェルンは困り顔になる。その様子を傍から見ていたシュタルクが、
シュタルク「じゃあさ、俺のとこで寝るか?」
フェルン、怪訝な目つきになって、
フェルンの心の声(……これ、もしかして誘われているんですか。えっちなことをしようと企んでいるんですか)
フェルン「……えっち」
シュタルク「なんでだよ!!」
フェルン「だって……こんな真夜中に男の人が自分のベッドに誘ってくるのは……少々嫌な予感がしますし……」
シュタルクの心の声(待って、これなんか勘違いされてね? 俺、何も考えずに言ったのに)
シュタルク「いや別に……俺は身体が冷えるとマズいと思うし……。ほら、次の試験もあるわけだし」
フェルン「……そうですよね。それじゃあ」
と言い、二人はシュタルクの使っていたベッドに寝転ぶ。気まずい表情になりながら、二人は見つめ合う。
フェルン「……シュタルク様」
シュタルク「なんだ?」
フェルン「……これ、何だか恥ずかしいです」
と言った後、フェルンは目線をシュタルクから外す。その時、フェルンの服がはだけて白い胸元が露わになる。
シュタルクの心の声(……意外とフェルンっておっぱいデカいんだな)
フェルン「(目線を合わさず、胸元を隠して)今、デカいとか思ったでしょ」
シュタルク「……別に思ってないし」
フェルン「図星だ」
シュタルク「ギクッ」
フェルンがシュタルクに背を向ける。その丸っこい背中をシュタルクは見つめたまま、
シュタルク「なぁ」
フェルン「何でしょうか」
シュタルク「一つ訊いて良い……」
フェルン「(食い気味に)えっちなことはダメです」
シュタルク「……分かってるよ」
フェルン「では、何でしょうか」
シュタルク「……エーラ流星、見たことあるか?」
フェルン「……小さい頃の私を拾って育ててくれた方から聞いたことはあります。でも、見たことはありません」
シュタルク「俺もだ。なぁ」
フェルン「(シュタルクに顔を向けて)一緒に、観に行きません?」
シュタルク「良いぜ。フリーレンと一緒に」
フェルン「……そうですね。この旅が終わったら」
その言葉を話した後、フェルンとシュタルクは大小異なる互いの手を優しく握り合い──目を瞑った。
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