カードゲームの悪の組織で幹部をやってます。闇のカード(禁止カード)が強いです 作:カードショップの闇結さん
「世界大会代表選、出場おめでとう!!」
「おおー!」
私の店で、三人娘と打ち上げをしていた。
外食を予約するのでも良かったけど、お菓子とかを持ち込んでの打ち上げも、なかなかにいい。
「そんなっ、運が良かっただけですよ……」
津雲ちゃんは、ちょっとだけ照れながらもそう言う。
もっと自信を持ってもいいだろうに。
ちなみに、決勝の後だが、俺がボスたちと騒いでいる間に、事情聴取とか大変だったらしい。悪いことをしたと思う。
俺たちの最終目標であるアビス突入、闇のカード奪還作戦は、そのアビスがある場所の構造上、しばらく時間が空くことになる。
「なぁ、なぁ……もしかして、次の参加賞で、一千万のカードとか貰えたりするのか?」
私のあの『アクアマリン・ジャックドラゴン』を思い出してだろうか、炎野ちゃんはそう聞いてくる。
「いや、私のアレは世界大会の参加賞だからね。その選考ってなると、だいたい三十万かな……」
「三十万!? それでも……」
ごくりと、炎野ちゃんが生唾を飲み込むのがわかる。この子、苦労してるのかなぁ。
「私もすぐ追いつくの! 待ってるの!!」
そして、敗者復活戦だ。
俺が、大会の代表から抜けたために、枠が一つ空いたからこその開催だった。
光谷ちゃんは、俺に敗北して、決勝へと一勝足りなかった。だから、敗者復活戦に参加の資格をもらっていた。
「うんっ、待ってる」
なんというか、こういうのすごくいいな。
もうずっと昔に、俺が置いてきてしまったものがそこにはあるって感じだ。
「…………」
一人、炎野ちゃんがしゅんとしていた。
私は、優しく炎野ちゃんの肩に手を置く。
まぁ、誰もが才能や環境があるわけじゃない……自分にできることをやるだけだ。
「それで、デッキどうするの? 次からは二デッキ制のBO3でしょ?」
BO3――つまりは二本先取制のことだ。
このBO3、二つのデッキを登録する。そして一つ目のデッキで勝った場合、一つ目のデッキは使用不可になり、二つ目のデッキを必ず使わなければならない。
普通だったら、同じカードは二つのデッキ合わせて三枚までしか入れられないとか、そういう制限がつくところだと思う。
ただ、デッキを変えるのがなかなか大変なこの世界だ。同じデッキを二つ登録とかいうバカみたいな真似が可能だった。
二デッキ制とは……?
「同じデッキ二つで」
「まぁ、それでいいと思うよ」
二デッキ同じでめちゃんこ強いバカを、私は知っている。下手に使い分けるより、それで通すのが二デッキ制というルールにも適している部分があるし……というか、同じデッキ登録できるのがバカなんだ。
相性の違うデッキ二つを用意した場合、このルールだとどうしても同じデッキ二つのやつには、相性の悪い方が二回やられて終わるっていう……。
やっぱ、同じデッキ二つ登録はできない方がいいんだけどなぁ……。
「オリパ! オリパ!」
そういえば、約束だったか。なぜか催促するのが炎野ちゃんだった。
しかたがないから、結果を残した二人には、この店でも一番高いオリパを進呈しよう。
「あ、炎野ちゃんには、参加賞で、そっち一回引いていいよ?」
「くれるのか……?」
三百円の方のオリパを指差す。
「まぁ、うん。かなり低い確率だけど当たりはあるから、頑張って! はい、三百円」
「……うんっ」
たちまちに炎野ちゃんは明るい顔になった。
駆け足に、そっちの方に向かって行った。
「はい、じゃあこっちは三万円」
オリパ専用ガチャガチャマシーンに、三万円を飲み込ませていく。
「高いカード扱ってるくせに、機械に入れるとか、乱暴なの」
光谷ちゃんが、ガチャガチャを回すと、ガコンと、ちょっと装飾の凝ったプラスチックの箱が排出される。
「なにが当たった?」
「うーん? 使えそうで、使えなさそうなカードなの……」
「え、でも光のカード三枚あるじゃん」
封入は五枚だ。その中でも、光のカードが三枚あるなんて、なんという幸運だろうか。
「ちょっと、意図を感じるの……」
「確かに封入したのは私だけど、それが引けたのは偶然だよ?」
ジッとこっちをみる光谷ちゃんに、俺は答える。でも、光使いの光谷ちゃんなら、絶対引けるって信じてた。
「シングルに置いとけなの……」
そう小言を言ってくる。
ごもっともで……。
「じゃ、次は津雲ちゃん!」
また俺は、ガチャガチャマシーンに一万円札を飲み込ませていく。
「いいカードが出ますように!」
そう、両手を合わせてお祈りして、津雲ちゃんはガチャガチャを回す。ガコン、と、プラスチックのケースが出てくる。
「あけるの。見せるの」
「ちょっと、待って……」
ケースを開けて、津雲ちゃんは動揺している。
「……全然光ってないんだけど」
レアカードというのは、だいたい光っている。そしてレアカードほど強い傾向にある。
つまり、それがないということだ。ハズレという文字が彼女の頭をよぎっただろう。
「待つの……これは、『チャージ・ウェーブ』」
それは、私のよく使うスペルだった。一枚相手の手札を捨てて、一枚カードを引くやつだ。
「闇結さんが使ってたやつ……」
「これは、『20th:クロニクルパックVol.2――闇結天音コレクション』に収録されたノーマルカードなの」
「闇結さんの!?」
津雲ちゃんはこっちを見る。ちょっと照れる。
大会で好成績を残したカードを使ってみたい。そういう需要を叶えるためのパックだった。
「収録されたカードは、低レアリティでも、『号哭』や、『荒野』…… 『チャージ・ウェーブ』の汎用妨害スペル、トップレアにはデビューから愛用した『正義の鉄槌』や、高い詰め性能の『アクアマリン・ジャックドラゴン』を収録したハズレなしのパックだったの」
「へぇ……」
「そのカードの有用性に反して、当時の闇結天音の人気のなさのせいで流通量は少なく、収録されたカードは、全て凶悪な妨害性能を持つカードだったことから、今のエクスアーム社の方針とは異なるため再販はなし。低レアリティのカードでもかなり高騰してるの」
「よく知ってるね……」
さすがは、いつもカードリストを見てるだけはある。
それはそうと、さらっと、なにか酷いことを言われたような気がしたが、気にしないでおこうか。
一応、闇のカードに指定されたカードは収録されていなかった。まぁ、この時点から闇のカード指定の話は進んでいたんだろうとは思うけど。
でも、王のやつのパックには、『赤の妖精王ジェムニ』が収録されてて、自主回収してたような気がする。……うーん。
「じゃあ、この『チャージ・ウェーブ』って……」
「シングルだと、一万三千円だよ」
まぁ、元がノーマルだし、高騰したって、そんなものだ。
「ちょっと、待って……三枚入ってるんだけど……」
「あぁ、それね。汎用カードが一枚だけだとデッキ歪ませるだけだし、三枚入れちゃおって……」
「…………」
俺の心遣いである。受け取るがいい。
「この人にオリパ作らせちゃダメなの……」
酷い。
まぁ、実は、『闇結天音コレクション』なら、実は私の家の倉庫に山のように積まれている。
私の名前を冠したパックが、たくさん売れ残っているのは忍びなかったから、目につくところにあったものだけでも、資金力に物を言わせて回収した結果だった。
いま、オークションに出したら結構すると思うけど、なんとなく置きっぱなしのままだった。
この『チャージ・ウェーブ』は、その中のボックスを開けて、私が持ってきたものだったり。店としての仕入れ値はゼロ円である。
「みんな! 見てくれ!!」
炎野ちゃんが、こっちへと走ってきた。三百円のオリパからの帰還だった。
「なにかいいカードでもあったの?」
「ついに、『追撃兵ヤヒコ』が当たったんだぞ」
「あ、うん。よかったね」
炎野ちゃんが持つ『追撃兵ヤヒコ』はちょっとレア度が高い。まぁ、俺が使ったみたいに、速攻だけじゃなくて、小回りがきくしね。
おすすめの一枚である。
「それと、これ。光谷に……」
オリパのガチャ用の紙でできた箱から取り出したのは、『静止する光』のカードだった。
三百円のオリパにしては当たりの方である。
「……うん。ありがとうなの」
光谷ちゃんはデッキを取り出すと、炎野ちゃんに見えないように、こっそりと一枚『静止する光』のカードをスリーブから抜いていた。
そして、炎野ちゃんからもらった『静止する光』を、炎野ちゃんの目の前で、デッキの中に入れてみせる。
「えへへ……」
「お礼にこれあげるの」
「やった!」
光谷ちゃんがあげたのは、二コストで、ジェムを外すことにより、次に召喚する赤のモンスターのコストを下げる効果を持つカードである。
レアリティ自体はそこまで高くないが、需要があって、そこそこの値段のカードだった。『静止する光』の二倍くらいはある。
さすが貢ぐ女である。
ちなみに俺は知っている。『静止する光』は、光谷ちゃんのデッキに、すでに三枚入っていたことを。ただ、言う必要はないだろう。
「津雲には、これ、あげるぞ」
「ありがとう。はい、お礼ね」
「やった!」
三人が和気藹々としている姿を、私はちょっと離れて、微笑ましく見つめる。
「マスターは、メスガキに甘いんです」
そんな声が聞こえたが、反論をしようとする前に、声の主はスッと消えた。
せめて女の子って言ってくれよ……。
それで、まぁ、三人はいつものように、デッキ構築談義に入っていった。
新しいカードに合うデッキはどうだとか、そういう話で盛り上がっている。
……デッキ構築の話になると、私のこと入れてくれないんだよな。
「ちょっと、買い出しに……ん?」
そうしていると、入り口でウロウロしている女の子がいた。
今日は、津雲ちゃんを祝うって、臨時休業にしてある。看板もあるけど、ウロウロしている子がいた。
「……あっ」
「ウチに何かようかな? 今日は休業なんだけど……」
私は少し屈んで、女の子に目線を合わせて、できる限り優しく話しかけていく。
「えっと、その……」
しどろもどろしながら、女の子の目線は、カードショップのショーウィンドウの向こう側……津雲ちゃんにあるようだった。
もしかしたら、知り合いかもしれない。
「あ……! 緑川先生?」
そしたら、店の中から津雲ちゃんが、駆け足にこっちにやってきた。
「津雲。……今日もサボり……」
「いやー、あはは。緑川先生は、どうして? もう部活終わった?」
「終わった。……お祝い、言いにきただけ」
あまり喋るのが得意そうじゃない女の子だった。
というか……先生?
いや、いや、こんなに小さくて可愛い子が?
「えっと、先生? 学校の?」
「あぁ、緑川先生は、うちの部活の顧問なんです。私が先生って呼んでるだけで」
「……ん」
緑川先生……緑川ちゃんは、少し自慢げに頷いていた。
「えっと、顧問が……えっと、女の子?」
俺が混乱をしていると、緑川ちゃんが、私を指差す。その後に、自分を指差した。
「同年代」
「え! えっ!? 嘘!?」
「大会で、当たったことある。強かった。ずっと……ファン」
「わ、わぁ!?」
「ん……」
手を握られる。握り返した。
私のファンって、なかなか見ない。すごくビックリして、焦ってしまう。
「ファイト、する?」
「する……」
買い出しに行くつもりだったけど、私たちは店の中へと入っていく。
バトルボードを挟んで座る。
「先攻後攻は……私が先攻みたいだね」
「ん……」
というわけで、ファイトを進める。
手札を引いて……お互い、一ターン目は、なにも行動がなかった。
二ターン目である。
「『エナジープラス』。ターンエンド」
無難に、土地の加速から入る。私のデッキは、まず五コストの『災禍』サイクルを唱えることを第一に動くために、三ターン目までに土地の加速の動きを入れられるカードを少し多めに入れている。
「……ターンエンド」
緑川ちゃんは動かなかった。
土地は、『アクアマリン・ジャックドラゴン』。あと、『正義の鉄槌』だ。
これって……。
「三コスト、『チャージ・ウェーブ』」
相手の手札を一枚捨て、私は一枚引く。無理に四コストを唱える必要はないし、このデッキは四コストをそこまで入れていない。この動きでいい。
「こっちも、三コスト、『チャージ・ウェーブ』……」
やっぱり、コントロールミラー。
捨てられたカードは、さっきちょうど引いたやつで、これからの動きには関係ないカードになる。
やっぱり、ハンデスされる瞬間って、ドキドキするよね。
「さて、五コスト……『波浪と荒野の災禍』!」
ただ、このミラー対決。同一デッキだったら、先にランデスを撃ちまくったら勝つ。完全な先攻ゲーになる。
だから、『エナジー・プラス』採用。このままじわじわリソースを増やして勝つ。
「三コスト。『トリプル・プラス』。山札の上から三枚を捲る。その中から、赤のカードを一枚ジェムに、青のカードを一枚手札に、緑のカードを一枚土地に置く」
何それ、強い。上手くいったら、三コストで手に入れていいリソースじゃないじゃん。
山札からカードが捲られる。
「……あ……」
「…………」
全部緑だった。その中から一枚が、土地に送られる。
まぁ、うん、そういうときもある。
「ターンエンド」
「じゃあ、『波浪と荒野の災禍』をもう一回」
手札と、土地をもう一度奪う。
六コストだけど、六コストのスペル唱えるよりは、雑に『災禍』連打する方が強かったりする。
「誘発、『波浪』。相手のスペル発動時。……相手の手札を見ないで捨てます」
「お、いいよ?」
「これ……」
見事に、『波浪と荒野の災禍』が捨てられてしまう。発動が封じられてしまった。
「おー。じゃあ、『エナジー・チャージ』を唱えてターンエンド」
あの『海妖地霊ダルゴン』の能力のスペル版だ。土地が増えて、手札の質を上げられる良カードである。
「五コスト、『地霊戦鬼ハシュトゥル』! ジェムを墓地に置く。山札の上から二枚見て、一枚を土地に置き、一枚をジェムとして好きなモンスターにセットします」
能力を使った後もジェムが残る……粘り強いカードになる。さらには、能力を使いつつ、アタックを他のモンスターに任せることで打点を減らさずに土地を増やせるいいカードだ。
「じゃ、私のターン。七コスト、『津波』」
「あ……」
コントロールミラーは、大抵、七コストに最初にたどり着いた方が勝つ。それは、このカードのおかげだった。
――相手は手札を全て捨てる。
緑川ちゃんは、私と同じくジェム置きを最小限にしていたからこそ、このカードはかなり刺さる。
でも、まぁ、まだトップ解決がある。
「引いた……!! 七コスト! 『津波』」
「誘発『波浪』」
「…………」
そして、これは、トップ解決を防ぐ神カードだ。真のファイトだったら、この枠は、『反転の矢』なんだけどね。
緑川ちゃんは、『ハシュトゥル』の能力を使ってターンエンドだ。
「さらに七コスト、『荒廃』。相手の未使用状態の土地を全て破壊」
このカード、正直、やばいと思う。ここ最近拾ったカードだ。公式戦で使ったら、闇のカードになるかもしれない。
「……うぅ」
「ターンエンド」
まぁ、毎ターン土地を増やす『ハシュトゥル』がいるから、緑川ちゃんはまだなんとかなるかもしれない。
「何もできないよ……ぉ。ターンエンド」
「あ、『ハシュトゥル』」
「あ……」
あまりにも意気消沈して、緑川ちゃんは『ハシュトゥル』の効果を使うのを失念していた。
「どうする? 巻き戻す?」
「降参します」
「あ、はい」
あっさりと、緑川ちゃんはサレンダーをした。
私のデッキはモンスター除去がそこまで強くないから、引き次第では、まだまだいけたんじゃないかと思うんだけどね。
「闇結さん……変わってない」
「そう……?」
近所のガキどもに舐められっぱなしなんだけどなぁ。
「緑川先生。どうしていつもの緑単色のデッキを使わなかったんですか……?」
「憧れだから……」
「…………」
今のファイトで、信号機三人娘を見返せたかなぁ、と思ったけど、サブデッキだった。
この世界、サブデッキの立場は弱い。引きに補正がかかるのがメインデッキで、確率通りに動くのがサブデッキだ。
そう、サブデッキで負けても、まぁ、って感じだ。
「あ……っ。時間だから……帰る……」
「え、もう!」
「楽しかった」
私とのあのファイトを楽しかったと言えるやつは、そうそういない。対戦相手が、ファイト恐怖症になり、たびたび非難された私だ。
そのせいで、『魂の殺戮者』とか言われるし。
急ぎ足に帰っていく緑川ちゃんを見送る。
「緑川先生、緑単色を使うとすごく強いのに、なぜか公式戦だと三色を使って、ボロ負けして帰ってくるんだよね」
「へぇ、強いってどのくらい?」
「私、一回も勝ったことなくって」
津雲ちゃんは、世界大会代表選に出れるくらいに強い。それを完封する実力は、かなりのものだ。
おまけ
【最強闇のカード決定戦:『反転の矢』】
「二コスト、『エナジー・プラス』」
「誘発、『反転の矢』。手札を見ます」
「…………」
「『津波』を唱えます。手札を全て捨ててください」
「うが……っ」
***
「はーい、緑だよ。今日も『最強闇のカード決定戦』、やっていきましょう」
「今回紹介するのはこのカード、三天の神器――手札担当『反転の矢』。誘発効果を持つカウンタースペルの一つで、今までの二本を見た方はご存知の、あの闇結氏のデッキで大活躍した闇のカードです」
「このカード、上の方にコスト七って書いてあると思いますが、当然こんなもん飾りです」
「このカードの誘発条件は、単純。相手がスペルを唱える時という、超、超簡単なもので、フルモンスターのデッキではない限り、発動させる機会は普通に巡ってきます」
「そして、気になるカードの効果なんですが、当然ながらおかしいことが書いてありますね」
「相手の手札を見て選び、それがモンスターだったら、墓地へ、スペルだったら、自分が唱えるという凶悪な効果をしています」
「まず、使い方としては、相手がスペルを唱える瞬間に割り込み発動。このとき、相手が唱えるはずだったスペルはまだ手札にあります。ですから、そのスペルを奪って、先に唱えることで、スペルの発動を封じることができます」
「たとえば、相手が二コスのハンデススペルを唱えた瞬間、そのハンデススペルを奪えば、脅威の二ターン目ゼロコスト二ハンデスが出来上がるというわけです」
「ただ、このスペルの真価はそこにはありません」
「なんと、相手の手札から、カードを一枚選ぶと書いてあります」
「相手の手札にある高コストのスペルも選んじゃうことができるわけです。なんでコスト制限とかないんでしょうね」
「『津波』を手札に持ったまま、『エナジープラス』を唱えたら、手札が全部なくなった……とか。そういう可能性さえある凶悪なカードなわけです」
「相手にこのカードが見えたときは、高コストなスペルカードは、土地やジェムとして埋めちゃいましょう」
「このカードは、闇結氏の手により使われ、当時の大会でスペル主体のコントロールデッキを滅ぼしました。こんなカードがあればスペルなんて唱えられるわけがないので、当然ですね」
「一応、このカードには欠点があります。順番として、スペル宣言、割り込み処理、宣言したカードの使用……ということなので、このカードを唱えても、土地は使用済みにならないということです」
「スペル奪われてボロボロですから……だから、なんだって話なんですけどね」
「さて次回、『最強闇のカード決定戦』。三天の神器の親玉登場。キーワードは、デッキに戻せよ。お楽しみに」
ん……。今日もいっぱい、しゃべった。
最強闇のカード決定戦
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ナーフ前ケルベロス(番外編)