フルアーマー女騎士   作:雷神すねこすり

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今までより短いよ


更新する目標

 身体の痛みに目が覚めた。

 目に入る景色は見慣れない天井だ。

 窓からは太陽の光が差し込んで部屋を明るく照らしている。

 

 同じような目覚め方を以前している気がする。

 とにかく 私は教会で身体の負傷を治療した後一晩寝かせてもらったのだ。

 仲間のヴィーラは何も知らずに宿で待っているだろうし何があったか報告するべきだろう。

 

「しかしどう説明すべきか……」

 

 だが話す内容や順番によっては殺人犯にされてしまうかもしれない。

 私はまだ捕まりたくはないのだ。

 別れた後、不審者が襲ってきたので返り討ちにしたことはそのまま説明しても問題ないだろう。

 ただその不審者が教会に勤めるカウロ神父だったことは言わない方が良いかもしれない。

 

 ……いや、あの不審者がカウロ神父とは限らない。

 不審者はカウロ神父の様な顔だったがそれを証明するものは無いし目撃者も私以外に他にいない。

 よし 自称神父の不審者を倒したと説明しよう。

 それならなんか良い感じに話を誤魔化せるはずだ。

 

「そうと決まれば早速行動だ」

 

「何をするんだ?」

 

「ああ、まずは宿で待っているであろうヴィーラに私が体験したことを説明しようと思ってな」

 

 ん? 聞いたことのある声だな。

 まさしく今から私が探そうとしていたヴィーラみたいな……

 

「な 何故ここに!?」

 

 声のした方を振り返るとヴィーラが部屋の入り口に寄りかかりこちらを覗いていた。

 いったいいつからそこにいたんだ?

 もしかしたら私がカウロ神父を抹殺してしまったことを聞かれてしまったかもしれない。

 

「何故って……朝になっても宿に帰って来なかったんだから普通探すだろ?」

 

 まずい……犯罪歴で社会的地位が消滅するだけでなく仲間からも見限られてしまうッ。

 それだけは避けなければ、かくなる上は土下座するしかないッ!

 

「ちょっと! あたし別に怒ってないから、だからまずはちゃんと説明してくれ」

 

「え?」

 

 

 

「それで さっきまであんたは何を勘違いしてたわけ?」

 

「あ あはは」

 

 情報共有と説明をしたところどうやら私が懸念していたことはない様だ。

 つまりヴィーラの言う通り勘違いということになる。

 

 良かった、犯罪者として後ろ指を指されるようなことにならなくて。

 

「まあ おかげで何があったか大体わかったけど、どうする?」

 

「そうだな……少し考えるから待っててくれ」

 

 説明はしたので次は今後どうするか、チームの方針・目標を決めるべきだろう。

 今回の依頼でヴィーラと私、どちらも一日安静にしなければならないような怪我を負った。

 一日で治る怪我だったが今後も同じとは限らない。

 いずれ再起不能になるような大怪我を負ってしまうかもしれない、そうなると命が危ないのだ。

 それを踏まえて目標を立てるつもりだ。

 

 何故怪我をするのか、それは実力不足が原因に違いない。

 

 改善策として一番簡単な方法は仲間を増やすことだろう。

 大半の冒険者チームは四人のことが多い。

 なので私たちも新たに仲間を増やせばできることも増えて解決できると予想できる。

 だが また新たに仲間を探すのはめんど ごほごほ 仲間を探すのは大変なのでこの案は無しだ。

 

 二つ目の案 と言うより最後の案は弱点などを克服して強くなること。

 ヴィーラは何を改善すればいいのか分からないが私の改善すべき点は二つある。

 

 一つ目は不死の王と戦った時に思ったこと。

 それは魔法への対策がないことだ。

 だが今まで魔法に触れて来なかったのもあり対策は容易には浮かばないので後回しにしよう。

 

 そして二つ目は不審者に襲われた時に実感したこと。

 相手の剣技に翻弄されてボロボロになってしまった。

 これは今までの鎧の重さと筋肉に任せたゴリ押ししか知らないせいだろう。

 ゴリ押し以外にも戦う方法を学ぶべきだと強く感じた。

 

「ヴィーラ 私は強くなりたい。だから何かいい案はないか?」

 

 私はまだまだこの世界を知らない。

 しかし歩みを止めるわけにはいかないのだ。

 

「うーむ 思いつくのは幾つかあるけど、具体的に強くなりたいのはなに?」

 

「力任せ以外の戦い方を身に付けたい……だから剣技とか?」

 

 私の曖昧な答えを聞いてヴィーラは唸りながらも強くなる方法を考えてくれた。

 

「じゃあ 騎士団に入って学ぶのはどう?」

 

「騎士団?」

 

「そう 王都の方にある騎士団。対人剣術の他に対魔物剣術とか、剣術以外にも槍とか弓も学べるはず……あとは騎士道とかも一応学べる どう?」

 

 騎士団とは騎士になるための教育が受けられる養成学校のようなもののことだ。

 確かに騎士は魔物に盗賊などの脅威に対抗するための訓練を受ける。

 我流のタックル戦法よりも優れた戦法・戦術を学べるだろう。

 

 だがそんな場所に何の伝手もなしに入れるのだろうか?

 どうやらその疑問が顔に出ていたようでヴィーラが答えてくれた。

 

「とっても運がいいことに騎士団に入る手段をあたし偶然持ってるの。だから後はあんたの意思だけ、さあどうする?」

 

 違った 偶然持っていただけのようだ。

 怪しい……怪しいが私がいま必要としているものでもある。

 その幸運 貰えるものは貰っておこう。

 

「ああ ぜひ騎士団に入らせてもらおう」

 

「ん 入るのね。あと数週間したら入団試験があるから、よろしくね」

 

「ああ わかっ え? 早くないか?」

 

「あと卒業まで早くても三年ぐらい学ばないといけないから、そこも含めて荷造りしておいてくれ」

 

 どの情報も衝撃的すぎる。

 そして思ってたよりも本格的だ。

 元々鎧を集めるのを趣味にしていただけの私が、軍のような役割を持っているであろう騎士団でやっていけるだろうか。

 不安すぎる 急に騎士団に入ることを取り消したくなって来た、まずはその前に疑問に思ったことを一つ聞いておこう

 

「……私が騎士団で学んでいる間、ヴィーラはどうするんだ?」

 

「そうね 同じく王都で依頼でも受けて暇潰してると思うね。でも自由時間とか休みがあるはずだから全く会わないってこともないんじゃないか」

 

 どうやらヴィーラはチームを解散しない上に王都まで来てくれるらしい。

 しかも三年間の騎士団箱詰め生活をしていても会えるという。

 純粋にありがたい 武具談義で語らった仲なのだ、疎遠になったら悲しくて私は泣いていたかもしれない。

 

「なるほど なら心置きなく技術を学んでくるよ」

 

「あたしの分も頑張ってきな」

 

 騎士団に入ることを決めた後も幾つか話をし、宿に戻って次の日の準備をした。

 しかし冒険者から騎士団に入ることになるとは想像もしなかったな。

 騎士団で学べることはどんなことだろうか想像しながら明日に心を躍らせた。




書く気力が無い病に罹って投稿遅くなりました

文字数と投稿頻度アンケート・今までは平均五千文字が目標でした

  • 少なくなってもいいから毎日投稿
  • 目指せ平均五千で毎日投稿
  • 少ないのは嫌
  • もっと文字数増やせ
  • そんなことより書き方工夫しろ
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