陰陽師も異世界から来るそうですよ!?   作:にくろん。

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お待たせしました。
色々ありまして遅れました……

初の戦闘描写です。
色々おかしいかと思いますが、温かく見守ってください(爆)

それでは、本編どぞ!


第5話 陰陽道~修業パートだそうですよ!

満天の星空の下、箱庭の世界の果てに程近い海岸でそれは起こっていた。

 

「くっ!」

 

身を投げ出すように地面を転がる春虎。直後、ついさっきまで春虎が立っていた場所に巨大な触手が叩き付けられる。

 

「そのままだといつまでたってもクリアできんぞ!」

 

白夜叉の叱責が耳に届くが、春虎にそれに反応している余裕はない。転がった体制を息をつく暇もなく立て直し再び距離を取らなければ、迫り来る水弾の餌食となるからだ。

 

「くそっ!どうすれば俺のギフトは使えるんだよ!!」

 

そう愚痴りながらも次々と襲いかかってくる水弾を、錫杖片手に避け続ける春虎。数瞬もの油断は禁物だ。何故なら、彼の視線の先にいるのは巨大な烏賊―――古より語り継がれる海魔、クラーケンなのだから。

 

 

 

第5話 陰陽道~修行パートだそうですよ!

 

 

 

時は数時間前、サウザンドアイズ内の白夜叉の部屋にまて遡る。

 

「依頼…?」

「うむ。流石に無料で記憶喪失の治療のギフトはやれん。それに、明日のギフトゲームまでにギフトの準備も間に合わんだろうしな。だが、春虎。おんしも自分のギフトを思い出すなり把握するなりせねばならんだろう。そこで、私の依頼だ。此で自分のギフトへの理解を深め、報酬として治療ギフトを貰う。おんしには悪くない取引だと思うが?」

「はっ、面白そうじゃないか。俺も――

「おんしにはやらせんぞ、十六夜。報酬含めこの依頼は春虎に自分を把握させるためのものだ。それに他人の力が加わり自らの力を正確に把握し損なえば、明日のギフトゲームで敗北も有りうるぞ?」

「……ちっ。だけどよ白夜叉。明日のギフトゲーム、負ける気は毛頭ないぜ?」

「無論だ。おんしが参加せずとも先程の春日部のギフトゲームを見るに"ノーゲーム"の勝利は揺るがんだろう。だが、勝負に絶対はない。"フォレス・ガロ"が私たちの予想を越えた秘策の1つや2つ抱えててもおかしくはないだろう?」

「………」

「どんなに手を使ってこようが、勝つのは私達よ」

「……負けない」

「万一だよ万一。だが、実際の不安要素が春虎にあるのも事実。一晩、こやつを貸してくれんかの」

 

不承不承というなかで納得する面々を前に再び春虎に向き合う白夜叉。

 

「どうする、春虎?」

 

 

「俺は……、俺は、その依頼を受けたい。治療出来るからといって、治るまで足手まといになりたくない。俺も、俺の力でみんなの力になりたいんだ」

 

「よく言った」

 

パチン、と扇子を閉じる白夜叉。

そして、明日のギフトゲームまでには春虎を帰らせる、と約束してノーネームの面々を帰らせたのであった。

 

 

「さて、依頼内容を話そうか。おんしに受けてもらいたいのは我がサウザンドアイズの幹部コミュニティ、"ペルセウス"が常時解放しているギフトゲームだ」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

簡単に言ってしまうと、白夜叉の依頼とは最近目に余る行動が増えてきたサウザンドアイズ幹部コミュニティ、ペルセウスがサウザンドアイズとしての格を落としていないか、サウザンドアイズ幹部たる実力を未だ維持できているのかを確認するためにギフトゲームに挑戦してほしい、とのことだった。

 

(格の確認どころか、あの坊主ではペルセウスの名前負けしておる。こちらとしては春虎にギフトゲームをクリアしてもらい、報酬であるペルセウス挑戦権の半分を確保して貰うことでペルセウス内での危機感を募らせ、名前に恥じないような行動がとれるかどうかの確認なのだが、何分あの小僧だと厳しいだろう。しかしそれだとサウザンドアイズ幹部は任せられん。この対応の仕方次第ではサウザンドアイズ脱退も視野に入れさせてもらうぞ、ペルセウスの小僧)

 

 

 

そんなに目論みは露知らず、春虎は夜の海岸にて契約書類(ギアスロール)に同意した。ペルセウスの常時解放しているギフトゲームはもう1つあるが、そちらは特殊なギフトを所持しているため分かりやすい攻撃方法を取る相手の方が良いだろうということで此方だ。

 

 

 

 

ギフトゲーム名 "海魔の試練"

 

プレイヤー一覧

クラーケン 土御門春虎

 

クリア条件

クラーケンにペルセウスに挑む資格があると認められること。

 

敗北条件

降参か、プレイヤーかを上記の勝利条件を待たせなくなった場合。

 

舞台詳細・ルール

箱庭東側、果ての入江から出てはいけない。

入江から出た場合、そのゲームは無効とする。

また、第三者の介入があったゲーム(この介入とはプレイヤーに直接手を出すこと。アドバイスは含まれない)は無効とする。

 

宣誓

上記を尊重し、誇りと御旗の下、"ノーネーム"はギフトゲームに参加します。

"ペルセウス"印

 

 

――――――そして、ゲームが始まった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

幾度目かの水弾を避ける春虎。その周囲の砂浜には小さなクレーターが無数に出来ていた。

 

「まだ避け続けるか、人間よ。そのままで私が認めると思うなよ!!」

 

クラーケンが叫び、触手がとんでくる。

春虎は避けることに徹することでここまでギフトゲームを続けている。仮にクラーケンの触手が一撃でも当たっていれば戦闘の続行は不可能だっただろう。そう思わせるほどの威力で砂浜には新たな傷跡が付けられる。

 

(避ける技術はなかなか。しかし、クラーケンの方もどうしたものか…あやつの生来の速さならば、多少避ける技術がある程度の春虎なんぞ直ぐに気絶させられておるんだが…)

 

白夜叉の懸念は当たっていた。クラーケンはギフトの点検に来ない雇い主のお陰でその力を十全に発揮できていないのだ。また、腐ってもペルセウスは最下層のコミュニティで相手にできるコミュニティではない。それがペルセウスへの挑戦権をかけたクラーケンのギフトゲーム参加者の数を減らすことを助長し、クラーケンの戦いの勘が鈍っていた。ギフトゲームがなければただでさえ来ないペルセウスのは点検にさえ来ない。そういう悪循環がクラーケンの実力を抑えていたのだ。

 

一方春虎も自らのギフトを何度も発動させようとしていた。しかし、これが一向に上手くいかない。ギフトゲームに参加する前、軽く陰陽師については話を聞いていたが、風水やら天体観測が戦いに役立つとは思えない。その焦りが春虎を悩ませていた。

 

(くっそ!相手の攻撃は避けきれない訳じゃない。でも、こっちから攻める手立てが無さすぎる!!)

 

魔法使いの亜種、ということを思いだし炎を出そうとしてもでない。亜種、というからには方向性では間違えていないとは思うが、何せ発動条件がわからない。

 

「燃えろ!」

 

取り敢えず指をクラーケンに向けて叫んでみるも効果はなし。散々な結果を毒づいていると、足元にできていたクレーターに足を取られ、体勢を崩す。

 

「しまっ―――!!」

 

当然それを見逃すクラーケンではない。徐々にだが、素早さを取り戻しつつある触手を振るい、春虎の意識を刈り取ろうと伸ばす。

その攻撃は何とかかわした春虎だが、顔を上げるとすぐ目の前に更なる追撃が迫っていた。

 

その風景を春虎は見て、避けられないと思い目をつぶる―――

 

 

 

 

 

「ぐあっっっ!」

 

 

 

 

 

 

離れた地面に叩き付けられる春虎。打ち付けられた背中が痛む。しかし、それだけだった。

 

 

 

 

 

(何だ今のは!!)

 

 

白夜叉、クラーケンは同時に思った。

今の一撃は春虎の意識を刈り取るには充分な重さがあった。ギフトの点検がされていないとはいえ、避け続ける春虎を追い回す内に思い出してきた戦いの勘。まだまだ十全とはいかないが、人一人を失神させるには充分なはずたった。それがただの棒に防がれるだと?

 

 

うっすらと目を開ける春虎。

先程まで立っていた場所よりも十数メートル離れている。背中の痛みはそれだけの距離を飛ばされたからだろう。しかし、クラーケンの一撃の影響はほとんどの見られない。

 

驚きつつも、どこか懐かしい感触がある右手に目を落とす。

そこに握られていたのは、春虎と共に箱庭にやって来た錫杖。

この錫杖で無意識の内にガードしていたのだ。

その事に思い当たると同時に懐かしい感触についても浮かんでくる。

 

 

これは――――

 

 

この感触は――――

 

 

そうだ、あのとき――――

 

 

御山であの子と――――

 

 

 

 

ドクン

 

 

 

 

 

心臓が大きく高鳴る。

春虎は目をつむり、そして―――

 

 

 

 

 

 

次に目を開くと、光の奔流が春虎を襲った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春虎は宙に浮いていた。

 

眼下に広がるのは箱庭の世界。

 

様々な色彩が溢れ、召喚された時よりも美しく世界を彩る。

 

ゾクっと寒気を感じ、振り替えるとそこは箱庭の中心部の方向だった。

 

―――なにか、いる。

 

今の(・・)春虎は感じとる。

 

箱庭の世界が、正しく神魔の遊技場だということを。

 

再び元の方向へ目を向けると、自分がいた。

 

向かい合うのは膨大な水気(・・)を帯びた怪物。

 

しかし、それ以上の化け物に目がいく。

 

白夜叉(・・・)。

 

小柄な体に不釣り合いなその霊力は、中心部のソレよりかは劣るが充分化け物染みたものだった。

 

そこまで考えてから春虎は思い出す。

 

今の自分の状況を。

 

 

 

 

 

色彩の奔流は収まる。視界がクリアになる。そうだ、あの感覚は――

御山で夏目と一緒に戦うときに持っていた刀と同じ、大友先生が作ってくれた錫杖に込められた呪術。

春虎の霊力を以てその強度を抜群に跳ね上げる術に呪力を吸い上げられる感覚。

 

 

春虎は見る。

今の感覚は本の一瞬の事だったらしい。白夜叉もクラーケンも目を見張りつつも、クラーケンは追撃をかけようと触手を振るい始める。

 

春虎は視る(・・)。

クラーケンは全身に水気を帯びている。それは純粋な水気。水弾だけでなく、触手にも水気を纏っていた。

 

 

 

「急急如律令(オーダー)っ!!!」

 

 

腰の呪符ケースから抜き打つは護符。それは元の世界で使っていた術よりも強力かつ、しっかりとコントロールされて発動する。

 

宙に浮く護符から霊力の力場が発生し、クラーケンの一撃を押し留める。

 

「なにっ!?」

 

今度こそクラーケンは本気で驚いた。

目を開けた途端、今まで逃げ回ってばかりだった人間の霊格が上がり、自分の一撃を受け止めたのだ。

 

「これが陰陽師…か」

 

白夜叉は納得する。今の春虎は枷を解いたのと同じだ。それは元の世界で春虎が見鬼となったときと同様、失われていたものを取り戻したことにより抑えられていた力が解放されたことを意味する。

更に、箱庭における陰陽師とは人間の幻想種。

人間を越えた霊格を持ち、その霊格が与える影響として普通の人間よりも能力が上がっていても不思議ではない。

 

実際に春虎の霊力は上がり、霊力のコントロールも元の世界よりも格段に向上していた。

 

 

 

春虎は相手が動揺している隙に走り出す。

少しでも距離を詰めに前へと。

それに気づくクラーケンは水弾を放つが、今の春虎は実力を発揮できないクラーケンの攻撃を余裕をもって回避する。水気を見切っていた。

それでも避けきれない攻撃は錫杖に霊力を込めていなす。

正面からのぶつかり合いでは一撃一撃に全力を込めなければ押し負けてしまう。

だが、陰陽師とは正面からの力のぶつかり合いだけが戦いではない。搦め手や一工程加えることによる威力の増加。先を見越した手を打つ。

それを春虎は芦屋道満と大友陣の術比べから学んでいた。そのためには常に相手を視(・)続けること。今の春虎はクラーケン相手にそれが出来る。

だからこそ、クラーケンの攻撃を受け流すように錫杖で迫り来る攻撃の中で力が伝わり安い所を狙い打ち、攻撃をいなすことができるのだ。

 

 

「嘗めるなぁぁあ!!」

 

クラーケンは叫び、現在扱える最大量の水を操る。

それは正しく水の大槍。

海水の膨大な質量をもって作られた槍は春虎へと飛んでくる。

 

「くっ!」

 

流石に圧倒的な質量をもった攻撃をいなすことは出来ない。

春虎は立ち止まり護符を四方へ投げると同時に錫杖を両手で握り、足元へと突き立てる。

 

「急急如律令(オーダー)!」

 

作られるのは護符と錫杖を起点とした結界。

元の世界でよく使っていた錫杖による結界を護符で補強したものだ。

 

 

 

ズドオオオオッッッ!!!

 

 

 

結界に大槍がぶつかる。

槍はその巨大な質量をもって結界を押し潰そうとするが、春虎も負けじと結界に呪力を込める。と、同時に

 

「コン!」

 

久しぶりに自分の護法を喚ぶ。

 

「春虎さまっ!!」

 

久しぶりに呼び出されたコンは喜びを隠せずにいるが、今は戦闘中。

春虎はタイミングを計っていた。

 

 

 

春虎の結界がクラーケンの水の大槍を凌ぎきると当時に消滅する。

その瞬間、春虎はコンへの呪力のパスを最大限に強化する。コンの尻尾の毛が逆立ち、自分へ送られる呪力の大きさに驚きながらも主の意図を理解する。

 

「コン!火を!」

 

コンを肩にのせ春虎は錫杖を両手で構える。コンは送られてくる呪力を狐火へと変換し、周囲へと放出する。

 

「ノウマク・サラバ・タタギャテイビャク・サラバ・ボッケイビャク・サラバダ・タラタ・センダ・マカロシャダ・ケン・ギャキギャキ・サラバ・ビギンナン・ウンタラタ・カンマン!!」

 

周囲へと放たれる狐火を火界呪をもって掌握する春虎。先程のお返しとばかりに、腰の呪符ケースから火行符を取りだし、それを核としてクラーケンへと狐火による火界呪を放つ。

 

 

だが、それだけでは終わらない。

 

 

春虎は視ていた。

クラーケンは純粋な水気からなる怪物だと。

 

腰から更に呪符を取り出す。

残りの全ての土行符を先行する火界呪目掛けて投げる。その数は10。

 

 

「五行変転!火生土!更に土剋水!!!急急如律令(オーダー)っっっ!!!!」

 

 

 

先程の水の大槍よりかは小さいが炎の槍が放たれる。かと思えば、それを追うように飛んでいった土行符が炎の槍を飲み込み、巨大な土塊を造り出す。陰陽五行による五行相生。自分の術を五行に従い循環させることで威力を上げるものだ。今回はそれに加え、相手の水気を利用し五行相剋をも発動する。

 

 

触手で身を守ろうとするクラーケンを炎から生じた土塊が押し潰す。クラーケンが力を込め、打ち払おうとするも陰陽師による陰陽五行に従った攻撃。

 

拮抗はすぐに破れ、クラーケンは海へと吹き飛ばされた――――

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ、問題ない」

 

ギフトゲームに春虎が勝利したという通知が出ると、白夜叉がクラーケンに声をかけた。

 

「あいつは何者だ?決して最下層コミュニティにいていい実力ではないぞ」

「まあ、あのコミュニティは最下層と言いつつも今回の人員補給で大きく変わるだろうからの。呼ばれた人物はどれもこれも規格外の原石だしな」

「貴方がそこまで言うのか」

「おお。私はあのコミュニティを買っておるぞ?」

 

クスクスと笑いながらクラーケンと談笑する白夜叉。

クラーケンは内心、

「ペルセウス辞めてそっち行きたい」

という気持ちで一杯だった。

先代のペルセウスリーダーには忠誠を誓ったが、今代のリーダーには忠誠心何てものはない。親の七光りの小僧が…とか常々愚痴っているのである。

白夜叉の依頼についての真意も解っており、グライアイと共に少しでも今の状況が変わる可能性があるのなら、と新人の実力を計ろうとする白夜叉の計画に乗ったのだ。

 

コンとじゃれあっている春虎へと声を掛ける。

 

「さて、人間、土御門春虎よ。このギフトゲームの商品だ」

 

そういって渡されるのはゴーゴンの首の紋章が描かれた紅い玉。コンは警戒心を露にクラーケンを睨んでいるが、春虎はそれを受け取り平然と言葉を交わす。

 

「いやぁ、まさか勝てるとは思わなかったぜ」

 

「正直、嘗めきっていたところもある。しかし、お前は見事私を撃ち破った。ペルセウスへの挑戦権があると認めよう。

 

あぁ、それと。

 

今度はこんな挑戦権云々ではなく、お互いに何かを賭けてギフトゲームをしようではないか。そこまでに調子は戻しておく。

さしずめ、私からのリベンジマッチだ。勝ち逃げは許さんぞ?」

「なぁっ!!」

 

そういって海へと戻っていくクラーケンだった。

 

 

「さて、春虎よ。その様子だとおんし、記憶は戻ったのか?」

「あぁ。クラーケンの攻撃をこの錫杖で防いだ時に呪力を吸われる感覚があってな。その感覚が俺の記憶を刺激したのかは解らないけど、あれがきっかけだったことには間違いないな。心配かけて済まなかった」

「いや、問題ない。しかし、そうすると依頼の報酬をどうするかの…」

「んー、別にいいんだけどなー。あ、元の世界に帰らせてくれるってのは?」

「おんし、望んでこの世界に来たわけではないのか?」

「ああ。本棚が崩れて下敷きになって、気が付けば箱庭で記憶喪失だ」

「そうだったのか…方法がないわけではない。が、箱庭から元の世界に戻る際どうしても時間のずれが生じてしまう。100年後の世界に戻ることもあれば生まれる前の過去へと戻ることも、また逆にこちらに来た数分後に戻ることもあるからな」

「え…。どうにかならないのかな?」

「どうしても戻りたい、というのであればおんしから黒ウサギを説得せい。コミュニティ内での問題でもあるわけだしな。戻る意思が変わらんのであれば、できるだけずれが少ないタイミングで戻そう。それにしても私一人だと安定性に欠けるからクイーンズハロウィンに協力を申しかまなくてはならんがな」

「俺は…戻れるなら戻りたい。黒ウサギたちにも協力したいけど、あの世界にはやり残してきたことがいっぱいあるんだ」

「そうか。なら止めはせん」

「ありがとう。あとさ、陰陽術に関係する文献ってあるかな?どうせしばらく箱庭にいるのなら向こうになかった術を覚えたいんだ」

「そりゃ多少はあるが…ふむ、その心意気や良し。せっかくだ。おんしに貸し出してやろう」

「本当か!?何から何まで重ね重ねありがとう!」

「良い良い。何ならノーネームに配達までしようではないか」

「流石に借りれるのなら自分で持って帰るよ」

「は、春虎さまっ!!春虎様のお手を煩わせるまでもなくコンめが運びまするっ!」

「おお、そうだ!おんしがコンか!先程は済まなかったの。おんしの気配に気付いてはおったが、箱庭の形式上私は何も出来なかった」

「あ、え、いやその…大丈夫…です…」

 

白夜叉の巨大な霊力を目の当たりにすると尻込みしてしまうコンだった。

 

 

「んー、取り敢えず依頼の方も終わったしノーネームに戻るか!

 

……………白夜叉、道わかるか?」

「無論知っておる。が、帰る時間は無いな」

「なんで?」

「あと1、2時間もしないうちにガルドとのゲームが始まる。直ぐに移動、というわけにもいかんだろうし、少し休憩したあとこのままゲーム会場まで移動だな」

「はぁ!?え、俺休憩全然無いじゃん!すっげー背中とか痛いんだけど!」

「寝ろ。寝れば治る」

「そんなわけないし!?」

「春虎様、焦る気持ちはわかりますが、今は少しでも休憩しないとお身体に障りまする!」

「なぁっ、コンもか!」

「ほれ、従者もそう言っておるぞ?」

「それに春虎様!治癒符を使えばよろしいかと」

「あ、、、」

 

完全に治癒符を忘れていた。

 

その後、治癒符を背中や腕、足に張り付け、白夜叉の出した包帯などで軽く治療を済ませ、ガルドのゲームに間に合うように出発するギリギリまで寝る春虎達であった。

 

 

 

 

 




はい、どうでしょうか?
戦闘難しいですねー
頭のなかに思い浮かべてる事をちゃんと表現出来てるか不安です。
そして初の7000字オーバー

アドバイスや感想などがあったらどんどんお願いします!

レイヴンズの最新刊の影響で夏目を出したい(雷ver)。箱庭で北斗と雷とかやってみたい…っ!

更新についてなんですが、暫くは無理だと思います。復帰は早くて2月、遅くても3月中旬には………!

生存報告や執筆状況は活動報告で行いますので見に来てくださいm(._.)m
エタりませんよ!ちゃんと完結には持っていきますからね!生存報告しますからね!

それでは、しばらくの間さよならです。
来年また会いましょう!

―追記―
現在の春虎の強さについて軽く活動報告で書きました。ホントに軽くですが、、、(汗)
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