【▼・ᴥ・▼】子犬に転生したのでフリーレンに命の儚さを教えることにする 作:ニヒツ
この物語はフィクションです。
実在の猫や犬などとは一切関係ありません。
zZZ
「とうとうここまできたねフランメ」
「そうだなヒンフリ。ああ、我が故郷よ。私は帰ってきた!!」
吾輩は犬である。名前はフランメ。
ヒンフリと共にあの森を旅立ち、幾年が過ぎた。
吾輩はあれから一度も修行を欠かしていない。
旅はとても厳しいものだった。
『捻挫』『ホームシック』『食あたり』『成長痛』『
様々な挫折を味わいながら、吾輩とヒンフリは故郷の村を目指した。
そして今日、ついに辿り着いたのだ。
そこは吾輩が逃げ出したあの頃のままだった。
お気に入りの水飲み場、妹弟たちと遊んだ公園、父が食糧を拝借していた
すべてあの時と同じ『黄金』に包まれている。
まるで時が止まってしまったように。
「父上……」
もちろんその中には『父』もいた。
かつてあの化け物がいたであろう方向へ向かい、果敢に吠える姿勢のまま動かない。
そして、彼の背後には『我が家』があった。
父が最後まで守ろうとした我が家。
そこには今も変わらず母と妹弟達がいるのだろう。
父は黄金になっても今だにあの頃の吾輩達を守り続けている。
「父上、ご無沙汰しております。不祥の息子が帰って参りました。今はフランメと名乗っております。吾輩が必ず父上達の無念を晴しましょうぞ」
吾輩は改めて父に誓った。
あの黄金の化け物を討滅し、故郷を、皆を解放することを。
「フランメ。近くに奴の気配を感じる。あの丘の向こうだ」
「……ここまで着いてきてくれてありがとうヒンフリ。でも、ここからは吾輩の我儘だ。貴女が付き合う必要はない」
吾輩は吾輩の全てを持って理外の化け物へと挑もうとしている。
生きて帰れるなどと楽観的な思考でここまできたわけではない。
そんな戦いにヒンフリを巻き込みたくはない。
彼女は優しい。
村から逃げ出して人間からも追われ、弱りきっていた幼き日の吾輩を拾い上げ、今この時まで共にいてくれた幼馴染のようなものだ。
失うわけにはいかない。
この旅でも散々世話になった。
吾輩一人では『この険しい旅』も『
吾輩はそれでもここまできた。
やり残したことはない。
そう思っていた。
吾輩唯一の心残りは、ヒンフリの子供達に一子相伝の毛繕いを教えてやれそうにないことだ。
前世の猫母上直伝の逸品だ。
飛ぶほど気持ちが良い。幼き日の吾輩は
今世で失伝させるのは惜しい。
しかし、それは我慢できる心残りだ。
たとえ吾輩の目に子供達と笑い合うヒンフリの姿が映らなくとも、幸せな未来が来ることは
ヒンフリは良い人間だ。
惚れないオスなどいない。
幸せにならないといけない人間だ。
ふと、何かが吾輩の頭に触れる。
温かい。
ヒンフリの手が優しく吾輩を撫でる。
出会ったばかりのあの頃のように。
「大丈夫だよフランメ。私も最後まで一緒にいる。あの時、あの場所で出会った時、フランメを最後まで見届けると決めたんだ。だから、一緒に倒そう。『黄金郷のマハト』を!!」
この時、吾輩の腹は決まった。
生きてヒンフリの
だから、
「今こそこの手に取り戻さん! 我が故郷、我が家族、我が尊厳、我が魂、そして我が盟友ヒンフリの未来を!! 『黄金郷のマハト』何するものぞ!!!」
背筋の凍るような音。精神を逆撫でる音が世界に響く。
少し思い出に浸りすぎたらしい。
時の止まったこの場所で、
吾輩たち以外に動ける者など一人しかいない。
「フハハハハハ、ほざきよるわ。犬畜生風情が!我が『
「出たな『黄金郷のマハト』。お前を倒して吾輩はヒンフリの未来を切り開いてみせる!!」
「フハハハハハ、やってみるが良い。勇者フランメよ。オレは実は一回刺されただけで死ぬぞオオ!」
「えい!」
「グアああああ、この『黄金郷のマハト』と呼ばれた俺様がこんな子犬にいいい。ちなみにお前は私を倒しても『黄金化』が解除されないと思っているようだが…そんなことはない。そして、未来からヒンフリの運命の人を連れてきてやった。来年には第一子が生まれるだろう。あとは黄金化が解けた家族と感動の再会をするだけだなクックック…」
「吾輩も一つ言っておくことがある。吾輩は寿命的に10年で死ぬ気がしていたが別にそんなことはなかったぜ」
「そうか」
「これで最後だマハト!!」
「来るがいいフランメ!!」
うおおおおおお
原作 ニヒツ
企画 フランメ
シリーズ構成 フランメ
キャラクターデザイン フランメ
プロップデザイン フランメ
美術監督 フランメ
色彩設計 フランメ
撮影監督 フランメ
編集 フランメ
音響監督 フランメ
音楽 フランメ
音楽プロデューサー フランメ
音楽制作 フランメ
プロデューサー フランメ
アニメーションプロデューサー フランメ
アニメーション制作 フランメ
監督 フランメ
製作 ヒンフリ向上委員会
スペシャルサンクス ヒンフリ
「フランメ起きて。また変なところで寝てる。屋根の上で寝たら寝ぼけて落ちちゃうよ」
フリーレンは夕食の時間になっても見当たらないフランメを探す。
たまに時間通りに帰ってこないことがある。
そんな時は決まって、高いところで昼寝している。
いつも落ちないか心配だ。
「フランメはまるで大きい猫みたいだね」
にゃー
フランメのフサフサなお腹をさする。
寝ている時にこうするとたまに猫っぽい鳴き声を出す。
夢の中では猫になっているのかも。
これはこれで可愛いが、いつまで経ってもご飯が食べれない。
仕方ない。いつものやつをやるとしよう。
「フランメ。私がご飯全部食べちゃうからね!!」
びくっ!!?
ご飯という言葉でフランメは飛び起きる。
ワタワタしている彼を抱き上げ、私は小屋の中へ入る。
いっぱい食べて大きくなるんだよフランメ。
明日はなにしてあそぼうか。
■ 著者ニヒツのつぶやき
人気が落ちてきたので編集からバトル展開にしろというお達しがあった。
主人公犬なんだけど…バトルもの?
一応因縁の相手マハトを出して良い感じに戦わせて満足してもらった。
前世で例の名作を履修しておいて助かった。
例の魔族を主人公とした『物語』を書く物書きに会ってきた。
論文を身体中にフル装備した鬼気迫る俺の姿を見て、そいつはガクガクブルブル震えていた。
釘を刺したが、どうやら一人だけじゃないらしい。
魔族と人間のロマンスやら、人の心がわかる魔族を題材とした『物語』の人気がトマらねぇ。
マジか、そんなに食われたいのか?
人間てのは禁断の恋やら愛がたまらなく好きらしい。
あと、魔族が可愛いから仲良くしたいらしい。
エッチなやつらめ。
それだと魔族の思う壺だろ?
魔族は人間を言葉で誘き出す魔物から進化した捕食者だ。
言葉以外も利用するために可愛い見た目をしているだけにすぎない。
いや、でも前世で二次元とかネカマとかいたから、それと同じなのか?
人類はどこまでいってもハニートラップには敵わないのか?
いや、俺は人類の可能性を信じたい。
【出版社より】
6話作成のため、『 お気に入り 』『 評価 』『 感想 』のご支援をお願いいたします。
■ 著者ニヒツ
メイン作品『シュラハトくん見逃して』の登場人物。
好きな物は料理と物書き。食事はできないため、作ったものを誰かが美味しそうに食べてくれるのが好き。
一緒に暮らしている動物と夢の中でおしゃべりしたことありますか?
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あるある(続き書けおら高評価)
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ないかなぁ(続き書けおら高評価)
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人間としか暮らしたことない(おら高評価)
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もう満足した(続きは不要だよ)