暗き月の王、狭間の地より来たり   作:Crimson Wizard

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明日仕事なので短いですが投下しときます。是非高評価や感想をお願いします!


暗月の王、盗賊退治をする

 

あれから私は、色々と実験を兼ねて狭間の地で有用だったアイテムが使えるか等の確認をしていた。

野盗退治程度ならば必要無いだろうが、念の為に遺灰が使えるか確認した所、還魂碑が無いにも関わらず何故か問題なく使用出来た。

ちなみにあの追い剥ぎ共は放置していこうかとも思ったが良く考えると

丁度いい情報源だったので叩き起してある程度情報を吐かせ、先程の都市、エ・ランテルを出て来た。

 

「うーむ。……分かりにくいな、この地図。」

 

まあ取り敢えずこっちに進めば大丈夫か。……ある程度エ・ランテルから離れると、私は霊馬の指笛を鳴らしトレントを呼び出す。

 

「また頼むぞ、トレント。」

 

私はトレントの顎を撫でると、そのまま目的地へと向かう。

今回の依頼である盗賊共のアジトは廃村……というか、辺境の農村を盗賊共が乗っ取ったらしい。

何故かランクの制限が無かったのは、まず報酬が安い。それに辺境と言うだけあって移動にかなり時間が掛かる。

……要は報酬と労力が割に合わない為誰も受けない。かなり身も蓋もない理由だ。

 

だがまあ、(カッパー)が受けられる依頼の中では報酬もいい方なので、私は受けたのだ。

 

「……さて、この辺りか。」

 

トレントに掛かればこの程度の距離は全く問題にならない。何せそこいらの馬と違って休む必要もない。

それにトレントの健脚はその辺の馬と比べ物にならない。私のトレントは元々速いのだ。

 

「あの村か。」

 

傍から見る限りでは普通の村だが柵が多いし、見張りも四人いる。何故か柵の裏側には弩まで設置してあるし。……よく見ると全然普通では無いな。

 

「この程度の相手ならば姿を隠すまでもない。」

 

私は堂々と村の入口へと近付いていく。見張りの二人が私に気付き、剣を向けてくる。

 

「……依頼を受けた冒険者だ。死にたくなければ投降しろ。」

 

見張りの二人は一瞬目配せすると一言も喋らず同時に私に斬りかかって来た。……随分と熟れているな。

私はレディソードを引き抜き見張りの男共よりも速く剣を振るった。

 

男も剣で私の攻撃を受けようとするが、力で無理やり男の剣ごと首を叩き斬る。そして、もう一人の男は気が付くと村の中へと走って逃げていた。

 

「馬鹿なのか?大声を出せばそれで仲間が来るだろうに。」

 

私は骨の弓を取り出して後ろから男の頭を射抜く。男は悲鳴を上げることもなく静かに死んだ。

 

「さて……何人いるのか。」

 

それからはただの作業だった。何故かは分からんが馬鹿正直に一人一人掛かってくるのでただ斬り捨てるだけ。

 

「そうか、酔っていたのか。」

 

どうやら宴でもしていたらしい。村の真ん中に大きな焚き火と肉や酒があった。……見張りを含めて十三人か、思ったより少ないな。

 

「さて、では貰える物は貰って帰るとしよう。」

 

私は村の家の中を漁りながら掘り出し物を探していたが、まあ銀貨が百枚と少しあるだけだった。……次で最後の家か。

ん?何か声が聞こえるな。

 

「や、やめて……痛い!」

 

私は音を立てないように扉を開いて中へと入る。建物の中には人の気配があるにも関わらず、一階と二階には誰もいない。……地下があるな。

階段を降りて、そのまま先へ進むと長い通路になっていて、幾つか小部屋があったが通路の一番奥には何故か牢屋があった。

 

何故ただの農村に地下牢があるのか甚だ疑問だが、そこでは髭面の太った男が女を犯している最中だった。

 

「ぐへへ……お前で最後だな。」

 

「も、もうやめて!」

 

この男以外は若い女しかいないな、男共は全員殺したのか。男は腰を振るのに必死で気付いていないが、組み敷かれている女は私に気付いた様だった。

私は後ろからそのまま忍び寄り、レディソードで男の心臓を貫いた。

 

「あ、ありがとうございます。冒険者の方ですか?」

 

「ああ……ここに居るので全員か?」

 

「はい。他の皆は、その……」

 

この女以外は全員意識を失っている。余程酷い扱いを受けたのだろう。だが……どうするか。組合へ連れて帰ればいいのか?

 

「まず全員起こせ、とりあえず組合まで連れて行こう。」

 

とは言ったものの、トレントにこの人数を乗せていくのは無理だな。この女を入れて八人、流石に無理だ。

生存者が居ることは想定していなかった。……思ったより面倒な依頼だな。

 

そうして……まずは意識を失っている女共を起こし、祈祷で傷を癒してからそれぞれ必要な服や食料を持って来てもらう。

服が無かったのか、サイズの合わない鎧を着ている女もいる。……先程の盗賊の装備か。

 

「これを着るといい。」

 

私は有り余る程持っている旅巫女の装備一式を人数分渡す。

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「此処からエ・ランテルまで数日は掛かる。私からあまり離れるな。」

 

そうして八人の生存者を引き連れて、私は徒歩でエ・ランテルまで向かうのだった。

 

あせんちゅは今後、武技の習得を

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