暗き月の王、狭間の地より来たり 作:Crimson Wizard
多分読者の皆さんはナザリック敵対ルートを望んでると思うんですが……アンケートでも取ってみるか。
明日仕事なので凄く短いです。
あの後、シルヴィアと別れたアインズは女を一度ナザリックへと連れ帰りシモべに女を預け、遠隔でシルヴィアの監視をしていた。
無論、見つかるリスクも考慮の上であり、反撃を警戒しての魔法もスクロールを使用して多重に掛けている。
「……アインズ様、この女が例の現地協力者でしょうか?」
「ああ、この女が現時点では唯一、私達の計画の障碍となり得る存在だ。」
アインズはこの監視もバレていると考えている。だが、同時にこの程度ではあの女は特に気にしないのではという打算もあった。
仮にこの件で女との同盟関係が無くなったとしても、その場合は守護者達を集めて袋叩きにするか、ナザリックに引き篭るか等と考えている。
それ程までしてなぜこの女の情報を欲するのか、デミウルゴスは最後まで残ってくださった、
慈悲深き至高なる御方であらせられるアインズ様の思考を少しでも読み取れるように考えを張り巡らせていく。
「……なあ、デミウルゴスよ。仮にあの女が文字通りの不死だったとして、お前であればどの様に対処する?」
「はい、古来より不死の対処は拘束、または封印と相場が決まっています。仮にあの女に寿命が無かったとしても、
自力で全く動けない状態にさえしてしまえば所詮は人間、先に精神に限界が来るでしょう。」
デミウルゴスの言う、封印。それについてはアインズも一度考えた。具体的な手段すらも。
無論、知恵者だけあってデミウルゴスの意見は正しい。手段については色々と考える必要はあるが、確かに普通の人間であれば先に精神が死ぬ。
だが、それでもアインズはデミウルゴスの意見にすら不安を覚えていた。
それは本来弱小種族である人間……であったアインズの勘。
あの女はその様な常識に当て嵌めて対処出来る相手では無い、とアインズの勘が言っている。
そして、その勘は正しい。シルヴィアは決して普通の人間ではない。彼女はただ一人の敵を殺す為だけに数え切れぬ程の死を重ねる事が出来る異常者だ。
常人ならば発狂するであろう無限の時間も、またそれによって伴う苦痛も彼女にとっては当たり前のモノ。
そして、人質などといった常人には有効な手段も通用しないだろうという確信もあった。
仮にあの女が現地に仲間を作ったとして、こちらが斯様な手段を取ったならば挑発にしかならない。
そもそも、あの女は利用価値がない相手とチームを組んだりはしないだろう。
「これは私の意見だが、封印はあの女に有効な手段ではないと思う。」
無論、一時的には有効だろうが不死が相手では仮に封印が成功したとしても不安が残る。
そもそも殺せない相手をどうにかする手段が、封印しかないというのが正しいと思う、というのがアインズの意見だ。
「……そういう事でしたか。」
そして恒例、デミウルゴスの深読みが始まる。始まってしまう。
アインズが自分の意見を断言しなかった事により、試されていると勘違いしたデミウルゴスは……
「アインズ様、大変申し訳無いのですが、少しお時間を頂けますでしょうか?あの女の対処法を纏めようと思います。」
「ん?……ゴホン!構わない。期待しているぞデミウルゴスよ。」
そうして、デミウルゴスはこの場を後にする。
アインズは考える。
仮にこの女の言う不死が即座に傷が癒え、寿命による老衰が来ないタイプの不死であれば、自身の切り札で殺す事が可能な筈だ。
その”切り札”はアンデッドすら殺す事が可能なのだから。
だが、死んでも蘇るタイプの不死相手であれば、切り札のスキルは隙を作る為に使用するべきだ。
「ふむ、では私も行くとするか。今回の件を利用するという旨は伝えているしな。」
既に、例の襲撃犯を拷問し、ある程度の情報を得ている。そしてエ・ランテルの墓地からアンデッドが溢れ出しているという報告も受けている。
事前にシルヴィアには今回の件を利用すると伝えてあり、了承を貰っていた。
これを利用して、アインズは何体か自身のスキルで生み出した上位アンデッド達を墓地へ向かわせてある。
シルヴィアにぶつけて、どの様に対処するかをニグレドに監視させている。
後でアインズ自身もその映像を確認するつもりだが、今回の件は冒険者モモンの名声を得る為の絶好の機会だ。無駄にするには惜しい。
アインズは冒険者モモンの装備一式を魔法により創り出し、エ・ランテルの路地裏へと転移する。
ナーベラルは既に冒険者組合にいた為、
そのままアインズは巨大なグレートソード二振りを背負い、共同墓地へと向かうのだった。
あせんちゅは今後、武技の習得を
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