異世界で出会い厨やってるけどなんか質問ある? 作:タコス
グロ注意かも
それから彼女と色々話した結果。素直な感想としては、ベタだなぁの一言だった。
彼女の境遇、身分。今の状況。どれを取っても新鮮さが無くありふれた異世界作品の中の一つにしか過ぎない。良く言えば、王道的展開のファンタジー作品だが。悪く言えば何番煎じの有名作品のコピー品である。
だってそうだろう?彼女は元王族のハーフエルフで迫害されており、エルフの国から半ば追い出される様に王国の人間と強制的に婚約を結ばされる。が、王国の婚約者は彼女の事をモノとしか思っておらず彼女を虐めていた。
婚約者の部屋に向かった時に、虐めていた理由が追い込んで自殺して、エルフが持っている長寿の秘訣と言われる心臓が欲しかっただけって言うのを彼女は盗み聞きして……。
まあその後、色々あって彼の願いが叶った訳です。素晴らしいね、彼女はハーフエルフだから。本来なら叶えられ無い筈なのに。
じゃあどうやってって?簡単だよ。俺がプレゼントした
どうなったんだろうね?ちゃんと彼は不老不死になれたのかな?それは彼のみぞ知る話だから俺は知らない。
胸が痛すぎてそれどころじゃなかったんだよね。流石に心臓が無くなったのはその時が初めてだったしさ。胸が痛すぎて恋と勘違いしたぐらい。それに、その後孤児院のお姉さんに回収されて荷物持ちされた後また戦場送りにされたからなぁ。
うーん、数百年前だけどこれで少しは思い出せた筈だけど。何で今牢獄行きになったかは分からないままだな。やっぱり、指差してあっ俺だよ俺、不老不死の!って言ったのが不敬だったのかな。だって懐かしすぎて思わずさ。あの
後は、こっそり此処から抜け出せば良いや。
「おい、出ろ。王女がお前をお呼びだ」
お、出れるの?ラッキー。
……いや、入れって言ったり出ろって言ったりどっちだよって感じだなコレ。出れるのなら黙って出とこう。
「私の様な者をお呼び出し頂き、誠に感謝します」
『……』
到着早々頭を下げても尚、感じる視線の雨で俺はもう禿げそうだった。気まずいな。何でこんなに見られなきゃいけないんだ。と言うかやっぱバレてんのかな。
「先程はすいませんでした。無礼な言動に態度を見せてしまい『お主は』はい?」
言葉を遮ってしまい、恥ずかしそうに赤面した後。少し照れながらもう一度彼女は尋ねた。
『お主は本当に不老不死なのか?何かの冗談だよな?』
「……何故その様な確認を?」
『あぁ、昔その者には救われてな。先程は借りを作ろうとする
そう言って、上げさせた俺の顔を舐め回す様に彼女は眺めた。
「それがさっき仰っていた不老不死の方ですか」
『そうだ、彼はもう生きていないだろうからせめて彼の親戚か親しい人に褒美を与えようと思ってたんぁ』
ん?おかしいな。何で死んでると思われてるんだ?
「な、亡くなったんですか、その人。不老不死なのに?」
『確かに彼は不老不死だと言っていたが、正直私は信じていない。普通の人より多少長生きして来たが、そんな私でも不老不死の人間なんて彼以外に聞いた事が無かった。それに……』
「それに?」
『恩人に言うセリフじゃないが、心臓が無いのに生きているのは少し怖いと思わないか?後、彼にはそれから会った事が無い。流石に心臓が無くなったら死んでると思うのはおかしいか?』
確かに、キモいし怖いわ。モンスターだな。
「いえ、おかしくはないですね」