そこには鹿の角を生やした少女がいた・・・こういうの漫画やアニメでしか見たことないけど現実だとコスプレしてる痛い人にしか見えない。
豹太「えっと、その角って」
のこたん「ぬん?欲しいの?」
そう言って頭ごと外した
・・・考えることをやめた、自分には特技がある。普段からヤンデレバカ姉の奇行に振り回され続けたせいなのか無意識に感受性を殺すテクを手に入れていた、どこかの異世界帰りのお〇さんと同じテクだ。
豹太「姉の弁当届けに来たんですけどクラスがわからなくて、虎視虎子って人なんですけど」」
のこたん「こしたん?」
豹太「え、知り合いなんですか?」
のこたん「うん!今朝見殺しにされかけた仲だよ!」
・・・何があったか突っ込むの怖いし、そもそも目の前の人が人間かどうかすらわからないからなぁ。
のこたん「いやー、まさかこしたんの弟とはね!ひょうたんって呼んでいい」
豹太「それだけはやめてください」
マジで嫌なんだよ、小学校のときそのあだ名でイジられ続けたトラウマが蘇ってしまう。
のこたん「じゃあ、ヤンキーお姉さんの弟は?」
豹太「え、何で虎姉が元ヤンキーなの知ってるんですか」
のこたん「私は何でも知ってるからね!」
ふーん・・・?
豹太「ヤンキーのお姉さんってのは本人の前でも呼んだんですか」
のこたん「さっきの転校挨拶でも呼んできた!」
知っていたことだけど最近の虎姉は町全体の優等生で有名人、学校に来て改めて分かった。
・・・だけど
「あっ、虎視さんの弟なんだ!でもそれほど」「もっとカッコいいと・・・あっ、今のはその」「何か特技はあるんですか!?あっ、特には」
ここに来るまで散々言われたんだよ!酷いじゃん、イケメンじゃないからって皆ちょっとガッカリして心はボロボロなんだよ。
虎姉のことが嫌いなわけじゃない・・・でも
豹太「クラスに着いたらまた言ってあげてください、喜ぶと思います」
俺は悪くないはずだ。
のこたん「ヤンキーのお姉さん!ひょうたんがお呼びだよ!」
虎子「それやめろ!・・・って豹太!?」
豹太「弁当持ってきたよ、ヤンキー姉ちゃん」
虎子「2人にお話しがあるのだけど屋上までいいかしら?」
あ、これキレたやつだ。
虎子「色々言いたいことあるけど何でしかのこと豹太が一緒にいるんだよ」
のこたん「たまたまあってね、意気投合したんだよ!」
豹太「ソウダヨ」
虎子「はぁ!?」
のこたん「さっきから顔怖いよ、大丈夫?」
虎子「お前のせいだろうが!・・・私これでも優等生で通ってるの、言い回すのやめてくださる?」
のこたん「処女バレしたのに?」
虎子「ち、ちげーし!適当言うなよな!?」
さっきからロクでもない会話が繰り広げられている、てか処女ってバラされたのか・・・
何で知ってるかって?そりゃ餡姉がお姉ちゃんの処女は私が守る!って散々言ってるからね、後彼氏できたことないだろうし。
のこたん「でも大丈夫だよ、ひょうたんも童貞だから」
何で俺に流れ弾きた!?中2なんだから童貞当たり前だろ!
・・・でもまぁ?
豹太「か、彼女ならもういるけど?」
嘘だけど
のこたん「ひょうたん凄いね!」
豹太「うむ、すごかろ「・・・ホント?」は?」
虎子「彼女いるのか?」
何で泣きそうになってるの・・・?いや、そうか虎姉は
豹太「嘘嘘、冗談」
虎子「ホントか?」
豹太「そうだよ」
虎子「・・・そうだよな!まだ中2だもんな!」
虎姉は安心したのか笑顔になった、しかし自分が彼氏いないからって俺にいたら怒るなんて酷いよなぁ。
のこたん「こしたん」
虎子「何だ?もうヤンキーのお姉さん呼びやめろよ」
のこたん「こしたんってブラコンなんだね!」
顔真っ赤にしながら走り去ってしまった、お弁当まだ手にある・・・
のこたん「いやー面白かったね、鹿せんべいいる?」
豹太「ください」
早く帰りたいんだけどまだ帰れないのかぁ・・・