兵藤一誠は英雄派の副リーダーであるジークフリートより入手した『魔帝剣グラム』を完璧に扱えるようにするためもそうだが、悪魔としての力の強化も考えて『赤龍帝の悪魔鎧』という禁手化の派生形態を編み出した。
「グラムを扱えるようになったのもそうだが、俺の悪魔の力はそもそも『悪魔の駒』が元になっている。だから、こういう事も可能だ。プロモーション、『騎士』」
一誠が告げると共に『赤龍帝の悪魔鎧』が一瞬、オーラ化して次の瞬間には騎士を模した全身鎧へと形態変化した。
「プロモーションまで出来るのかよ……」
「ああ、自由自在にな……プロモーション、『戦車』!!」
アザゼルは頭を抱える反応する中で一誠は形態変化をし、次は重戦士を思わせる全身鎧に形態変化させる。
「プロモーション、『僧侶』」
そして、次はローブを纏い魔導士を思わせる全身鎧に形態変化する。
「プロモーション、『女王』!!」
更に豪華を感じさせるフォルムの全身鎧に腰マントを付けた姿に形態変化した。
「プロモーション、解除」
最後には最初に見せた姿に戻ってみせる。
「他にもどうせ、何かあるんだろう?」
「ああ、この悪魔鎧は悪魔の力が活性化している。だから……こういう事も出来る」
一誠が指を顔の前に上げると指先に小さな黒い塊が出現する。
「『滅びの魔力』じゃねえか……」
「ああ、解析自体はリアスに付き合って貰って出来ていたからな。悪魔の力を活性化させて完璧な形で使えるようになった。無論、他の悪魔の家系の力も使えるだろう」
「龍人鎧より強くねえか?」
「いや、この形態は赤龍帝の力も使えるが、悪魔の力をメインにしている分、オーフィスの力とかは使えなくなる。万能性を有しているが、単純な戦闘力で言えば龍人鎧の方が上だな」
「そうかよ……しかし、手札が本当に多いな」
「レーティングゲームもあるし、戦いではあらゆる状況に対応できるようにするべきだからな」
「限度があるだろう、限度ってもんが……。」
「そんなものは知らねぇ」
一誠はアザゼルの呟きにそう答える。
「さてと、グラムの力も全てを引き出せるようになったところで……ふんっ!!」
一誠は次の瞬間に空中に魔法陣を幾つか展開させ、そうしてグラムにバルムンク、ノートゥング、ディルヴィングとダインスレイブとジークフリートから入手した魔剣を全て出現させると自分の手元にも魔法陣を出現させて弄り始める。
「融合しろっ!!」
そうして魔法陣が輝き、魔剣からそれぞれのオーラが放出されるとともに混ざり合う。
凄まじい魔のオーラによる輝きが生じて、それらが圧縮され……。
「超融魔帝剣グラム、よろしくな」
一誠はグラムをベースに全ての魔剣を融合させた新たな魔剣を手に握りつつ、そう言うのであった……。