赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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百十五話

 

 一誠に憑依している者は物事の全ては情報が重要であると思っている。ましてや自分の原作知識は曖昧なものもあり、原作では出なかった敵、脅威が訪れる可能性があるのだから……。

 

 だからこそ、仲間にしているカテレアやジャンヌ、ディオドラが囲っていた大勢の聖女やシスターなどの教会関係者、ヘルハウンド以外にも使い魔を持っており、更には錬金術で作った小型偵察ゴーレムで情報収集をしていた。

 

 そして、収集した情報の中には『禍の団』と戦っているサイラオーグとその眷属との戦いもある。以前のグラシャラボラスとのレーティングゲームでは途中でグラシャラボラスがサイラオーグに一騎打ちを挑んで負けたために眷属の実力もあまり分からなかった。

 

 だからこそ、実戦の様子を手に入れられたのは幸運であった。しかも実戦はゲームより真剣なものとなるので実力も良く分かりやすくなる。命の危険は無い環境での戦いと命の危険がある環境での戦いではやはり、能力を使う具合もだいぶ違うのだ。

 

「流石はサイラオーグ……中々に強力な眷属達ばかりね」

 

 サイラオーグの実力は勿論、サイラオーグの眷属達も中々の実力者たちである。

 

「それでも勝つのは俺達だ」

 

 一誠が言うと皆が頷く。

 

 ともかく、こうしてミーティングを終えるとアザゼルとロスヴァイセは教師として学園祭に向けて色々とやる事があるのでオカルト研究部から一旦、抜けて他の者達は学園祭の準備に励む。

 

 すると、テーブルの上に光が走り、それは円を描き……。

 

 

「フェニックス?」

 

 小猫が言うようにフェニックスの魔法陣となった。その魔法陣から立体映像が投射される。

 

 髪をアップにし、高そうなアクセサリーを付け、高貴そうな雰囲気を纏うレイヴェルを二十代の大人にしたような女性の立体映像である。

 

「お母様!?」

 

 レイヴェルは母親からの当然の通信に驚いた。

 

 

 

『ごきげんよう、レイヴェル。急にごめんなさいね、なかなか時間が取れなくて、こんな時間帯になってしまったわ』

 

 フェニックス夫人はそう言って、レイヴェルへと謝る。

 

『リアスさんと赤龍帝さんはいらっしゃるかしら』

 

「ごきげんよう、おばさま。お久しぶりですわ」

 

「お初にお目にかかります、『赤龍帝』兵藤一誠です」

 

 そうして、リアスと一誠が映像の前に立ち、挨拶をする。

 

 フェニックス夫人が連絡をしたのは親としてレイヴェルの背を頼むという挨拶だ。本来は直接会いに行きたかったそうだが、『禍の団』との戦いの影響でフェニックスの涙が特需になってしまっており、生産が間に合っていないので忙しいのだ。

 

『兵藤一誠さん、特に娘をよろしく頼みますわ』

 

「勿論です……この場で言うのもあれですが、レイヴェルは私の大切な女性ですので……落ち着いたら改めて挨拶しに行きますね」

 

 一誠はレイヴェルを招き寄せ、彼女を抱き寄せながら言う。

 

「っ……ふふ、まぁなんて良い吉報なのかしら……その日を楽しみにしていますわね。レイヴェル、一誠さんに良く尽くすのですよ」

 

「はい」

 

 フェニックス夫人はこれ以上ない程に喜び、そうしてご機嫌な様子で連絡を終えたのであった。その後は学園祭の準備に励み、レーティングゲームに向けた鍛錬もしたが心なしかレイヴェルはいつも以上に一誠を支えたのであった……。

 

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