赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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百十九話

 

 今日、サイラオーグとその眷属との『レーティングゲーム』に挑むリアスとその眷属はウォーミングアップなどを済ませて万全なコンディションで会場である『アグレアス・ドーム』に入り、大歓声の中、入場ゲートを潜った。

 

 広大な楕円形の会場の上空に浮く巨大な岩にしか見えない二つの浮島を目にした。

 

 その島の一つにはサイラオーグとその眷属が揃っていた。そして、もう一つの浮島に行くようアナウンスが告げられたので浮島の陣地に繋がる螺旋階段を上がって浮島の上に辿り着いた。

 

 陣地には人数分の椅子と謎の台が一つあり、一段高いところには移動式の魔法陣があった。眼下には陸上競技用のトラックがあった。

 

 今回のゲームの実況は巨大モニターに映り込んでいるイヤホンマイクを耳に付けた派手な格好の男で元七十二柱のガミジン家、ナウド・ガミジンだと名乗った。

 

 更に魔法陣が出現し、そこから今日のゲームの審判を務める銀色の長髪に正装という美青年のリュディガー・ローゼンクロイツが現れた。彼は元人間の転生悪魔であり、最上級悪魔の地位と実力もある。

 

 現に『レーティングゲーム』の現役トップランカーで七位。どれだけその才覚と実力が優れているかが窺い知れるというものだ。

 

 そして、さらに特別ゲストとして……。

 

「いやぁ、これはどうも初めまして。アザゼルです。今夜はよろしくお願いします」

 

 アザゼルが解説役としてナウドの隣に現れた。そして、ある程度ナウドとの会話をアザゼルが終えると……。

 

『さらにもう一方、お呼びしております。レーティングゲームのランキング第一位、現王者、皇帝(エンペラー)、ディハウザー・ベリアルさんです』

 

 ナウドの言葉と共に灰色の髪と瞳で端整な顔立ちをした男の悪魔、ディハウザー・ベリアルが出てきた。

 

 ディハウザーはレーティングゲームの現一位で冥界の悪魔の中でも上から数えたほうが早い強者であり、サイラオーグとその眷属のアドバイザーを務めてもいる。

 

 そうして、ナウドとアザゼル、ディハウザーが色々、話を交わしたところでゲームの説明に入った。

 

 今回のゲームだが『禍の団』との戦いで『フェニックスの涙』は需要と価格が跳ね上がっているのでフェニックス家はその製造に大忙しかつ、用意するだけでも大変な状況であるが特別に各チームに一つずつ、『フェニックスの涙』が用意された。

 

 もっとも一誠はフェニックスの能力を持っているので必要ないアイテムではあるが……。

 

 今回のゲームは『ダイス・フィギュア』で両キングが六面ダイスを振り、出た目の合計分に応じた駒価値の眷属を出せるもの。

 

 例えば2が出たなら、駒価値1の『兵士』を二人出せるし、6が出た時は駒価値1の『兵士』六人だったり、駒価値3の『騎士』二人とそういった感じになる。

 

 まあ、今回のゲームでは1と2の駒価値を持つ者がいないので出た目の数が3からという事になり、1と2の目が出れば振り直しとなる。

 

 そして『王』の駒価値はサイラオーグが12でリアスが8という事になった。

 

 ともかく、こうしてリアスとサイラオーグによる『レーティングゲーム』が始まったのであった……。

 

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