赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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百二十一話

 

 リアスとサイラオーグの『レーティングゲーム』はそれぞれの『騎士』である祐斗とベルーガの対決が第一試合となり、祐斗が圧倒してみせた。

 

 次の第二試合のためにリアスとサイラオーグがダイスを振り……。

 

『おおっと、今度の合計数字は10。両陣営、10までの選手を出せる事になります。勿論、複数の選出もOKとなります』

 

 駒価値合計10までの選手を選んでの試合となるので、リアス側は手堅く『戦車』二人、小猫とゼノヴィアを選んだ。

 

 サイラオーグが選んだのは『戦車』であり、三メートルの巨人で体格は良く、前腕は極太であり、指まで太いという男。怪力が特色の悪魔の家系、バラム家の生まれであるガンドマ・バラムに『騎士』で断絶した元七十二柱のクロセル家の末裔でライトアーマーに帯剣した金髪優男であるリーバン・クロセルであった。

 

 そうして選手達は天井が崩れた神殿のフィールドに転移する。

 

 

 

『第二試合、開始してください!!』

 

 審判がそう告げると……。

 

「最初から全力でいきます」

 

 小猫は仙術によって闘氣を纏わせながら一時的にパワーを増大させ、身体能力も上昇させながら猫耳と二又の尻尾を生やす『猫又モードレベル2』となり……。

 

『消えたっ!?』

 

 小猫は仙術によって周囲の気配と同化しながら存在感を完全に消す事が出来、それに妖術を組み合わせる事でサイラオーグの眷属二人を惑わせた。

 

「動かないならこちらからいくぞっ!!」

 

 ゼノヴィアはデュランダルを収納している異空間を出して右手をその中に入れ……そうして、デュランダルの波動が混じった斬閃が放たれた。

 

 異空間によって生じる空間の歪みを鞘走りのようにした居合、抜剣術をゼノヴィアは使った。

 

 これにより……。

 

「うぐあああっ!!」

 

 ガンドマにデュランダルの斬閃が炸裂し、そうしてリタイヤとなった。

 

「終わりです」

 

「がっ!?」

 

 存在感と姿を隠しながら、リーバンの死角に忍び寄って近づいた小猫は拳撃と共に闘氣を内部に送り込む事で致命的なダメージを与え、そうしてリタイヤとした。

 

 こうして、第二試合もリアスの眷属による完全勝利という結果となった。

 

 

 

 その後、次もリアスとサイラオーグがダイスを振り、出た目の合計は『8』だった。

 

「次は俺が出よう」

 

 

 

 三試合目は一誠が出る事とし、サイラオーグが選んだ眷属は一人は『僧侶』で不気味なデザインの杖を携えた小柄な美少年で断絶した元七十二柱のサブノック家のミスティータ・サブノックにもう一人は『戦車』でひょろ長い体格の男であり、こちらも断絶した元七十二柱のブネ家の末裔であるラードラ・ブネであった。

 

 バトルフィールドは荒れ果てた岩場である。

 

 

 

 

『赤龍帝、サイラオーグ様の為にも倒してみせるぞ』

 

「やれるものならやってみろ」

 

 ミスティータとラードラは一誠に向かって告げ、笑みを浮かべながら一誠は挑戦を受ける。

 

 

 

『第三試合、開始してください』

 

 審判が告げると一誠が『赤龍帝の籠手』を出す。

 

「それを封じさせてもらう」

 

 ミスティータが杖を怪しく光らせると一誠は不気味な光に包まれ、身体に不気味な模様が浮かび上がり、そうして『赤龍帝の籠手』が消える。それと同時にミスティータはやつれた。

 

 ミスティータは悪魔と人間のハーフであり、神器の所有者であった。

 

 彼が所有するのは『異能の棺(トリック・バニッシュ)』――自分の体力と精神力を極限まで費やす事で特定の相手の能力を一定時間完全に封じる神器であった。

 

 これによって『赤龍帝の籠手』の能力を封じられたのである。

 

「おお、やるじゃないか」

 

「それだけじゃない」

 

 そうして、ラードラがブネ家の中でも限られた者が使えるドラゴンへの変身能力を使い、黒く巨大なドラゴンとなり……。

 

「叩き潰させてもらうぞぉぉっ!!」

 

 そうして一誠へと突撃したラードラは巨大な右拳を振り下ろしたが……。

 

「ぐあああああっ!!」

 

 一誠の身体に拳を炸裂させた瞬間、一誠の存在強度に負けた事で弾かれながら、拳が折れ曲がって砕けた。

 

「その程度か?」

 

「まだまだぁっ!!」

 

 そうして、一誠に炎のブレスを吐き出すがこれも一誠の存在強度によって、炎が弾けた。

 

『そ、そんな……』

 

「神器を封じた程度で俺に勝てると思ったか? 残念ながら俺にとっては手札の一つのようなもんだよ。さて、もう一つ手札を切ってやろう」

 

 呆然とする二人に対し、一誠はそう言うとオーラを纏って激しく開放すると……。

 

「不死鳥龍化ってところだな」

 

 一誠はドラゴン化したラードラよりも更に巨大化し、激しい炎に包まれながらフェニックスとしての翼を広げつつ、西洋タイプのドラゴンに変身していた。

 

 ドラゴンの因子とフェニックスの因子を活性化させた事による変身であった。

 

『……』

 

 ミスティータとラードラは遥か高みから見下ろす一誠に呆然とする。

 

『おおっと、一誠選手……とんでもない姿に変身したぞぉぉぉっ、アザゼル総督、あの姿は一体なんなのでしょうか?』

 

 実況であるナウドがリアスのアドバイザーを務めるアザゼルに説明を求めたが……。

 

『見るからにドラゴンとフェニックスの両方を合わせた変身だろうが、詳しくは知らない。あいつはぽんぽん新しい力を生み出す規格外の奴なんだ』

 

 アザゼルは内心ドン引きしながら、ナウドに説明する。そんな中……。

 

「がああっ!!」

 

『ぐあああああっ!!』

 

 一誠はただ、龍の咆哮による衝撃波とフェニックスによる熱波を混ぜ合わせたそれをミスティータ達に炸裂させ、リタイヤさせたのであった……。

 

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