学園祭では好成績の評価を、サイラオーグのレーティングゲームでは圧倒的な勝利を得る事が出来たリアスとその眷属達。
だが、まだまだ忙しい時は続く。駒王学園においては中間テストがあり、冥界での行事においては一誠は上級悪魔に昇格するための試験があるし、朱乃と祐斗も中級悪魔に昇格するための試験があるのだ。
もっとも試験は建前として受ける物であるが……。
これに加えて悪魔の契約仕事もちゃんとある。相変わらず、一誠の契約仕事は荒事ばかりだ。
例えば中東の紛争地で反政府勢力の討伐もあれば、犯罪組織の壊滅、重要な立場にいる権力者が危険区域に行くので護衛や囚われた者の救出と本当に荒事ばかりである。
他にも『カイザードラゴン』としての興行に『眠りの病』の治療もあるのでハードスケジュールなのだ。
忙しくはありつつも、一誠にとっては問題無いが、しかし厄介事が舞い降りようとしていた。
『禍の団』でスパイをしているヴァーリからのアザゼルの通信を自分の家に仕掛けている仕込みで傍受したからこそ確信できた。
そうした事に対しての備えをしつつ、日々を過ごしていく。
「バアル戦、勝利おめでとう」
「そっちもアガレス戦、勝利おめでとう」
その日々の中、駒王学園の生徒会室にて、一誠は元士郎と互いの勝利を讃え合った。
「やっぱり、兵藤は圧倒的に強いよな。お前の底が見えねぇよ」
「色々、鍛えていて努力しているからな……お前も頑張ったじゃねえか」
元士郎が感嘆しながら言った言葉に対し、一誠は軽く言いつつ、元士郎を賞賛した。
「いや、俺は最後は暴れちまっただけだよ……盤上まで壊しちまって……」
「ドラゴンの力の操作は難しいからな。まあ、反省点を分かっているなら、同じ間違いをしないように改善していけば良い」
「ああ、そのつもりだ」
そんな会話をしていると……。
「あー、兵藤君だ」
草下憐耶他、シトリー眷属達が生徒会室に戻って来た。そして憐耶達は一誠の昇格やレーティングゲームでの勝利に対して祝いの言葉をかけた。
「兵藤、サインをくれないかい?」
「良いですよ」
由良翼紗がサイン色紙を出して一誠のサインを求める。カイザードラゴンとしての一誠は勿論、彼女は一誠の強さが好みでファンになっているとの事。
「良ければ今度、デートしませんか?」
一誠は自分に好意を持っている翼紗をデートに誘った。
「え、い、良いのか?」
「良いから、誘っているんですよ」
「そ、そのよろしく頼む」
「では、そのうちに」
こうして、一誠は翼紗とデートをする事が決まったのである。翼紗はとても嬉しそうであった。
「俺もそんなストレートに会長を誘えたら……」
「じゃあ、誘えよ。デートが無理なら、遊びでも何でもいいから……とにかく、努力して親交を深めない事には付き合うのは無理だ」
「ハードルが高いんだよなぁ、でも頑張るぜ」
「まあ、頑張れ」
そんな会話を元士郎達としつつ、ある日の晩……。
「明日の朝、訪問者が来る。話を聞いてやれば、情勢が大きく変化する大きな出会いになるんだ。だから、攻撃はしないでくれ……俺も明日の朝、もう一度ここに来るからどうか、よろしく頼む」
アザゼルが真剣な様子で言いながら、頭を下げたので一誠達はひとまず、それを受け入れたのであった……。