オーフィスを狙って『禍の団』の英雄派のリーダーである曹操とゲオルクが襲撃を仕掛けて来た。禍の団内にてオーフィスを狙っているのを掴んでいたヴァーリはオーフィスが一誠に興味を示しているが故にオーフィスと黒歌にルフェイを一誠達の元へ送り込んだ。
それに加えて美猴を妖術でオーフィスに化けさせて囮としたのだが、英雄派もこのヴァーリの作戦を読んでいたので二手に分けたのである。
そして、オーフィスもだが一誠を倒すためにハーデスと取引をして一度だけ、究極の『龍喰者』であるサマエルを封印されているコキュートスから召喚されるのを許可された。
そうしてサマエルを召喚したのだが、一誠はそれに対し京都の力を用い、魔力と魔法に魔術で闇を生み出しながらそれを媒介とした拘束術式と封印術式を発動し、最後に圧縮封印すると自分の管理している異空間に転移したのであった。
「くそ……だが、その鎧は見たところ、悪魔の力を引き出した形態のようだね」
「ああ、悪魔の駒の因子を引き出しているからな……」
言いながら一誠は『兵士』形態に戻る。
「なら、攻撃が通れば死ぬ訳だっ。『禁手化』!!」
曹操は変化を抑える代わりにその分の余力を攻撃力上昇に注いだ『聖槍』での禁手化を行い、一誠に突撃し、聖なる光のオーラを凝縮した刺突を放つ。
それは一誠に直撃し、聖なる光のオーラも爆発的に解放した。
「これで致命傷を……「負わねぇよっ!!」なっ!?」
悪魔は光や神秘が弱点だ。それは上級悪魔だろうが関係ない。そして、曹操の『聖槍』は上級悪魔ですら容易く浄滅出来る特効性を有しているのだ。
しかし、微動だにしていなかった一誠はまったくもって何のダメージも傷も無かった。
「あ、あり得ない……浴びれば悪魔には効くはず……鎧で覆っていても何らかのダメージは与えられるのに……」
「……『光力』や神秘に関する力が使える教会勢力に堕天使勢力と同盟を組んでいるんだ。いくらでもそれについては研究できる。そもそも、いつまでも自分にとって致命的な弱点を放っておくかよ。しっかりと耐性をつけているし、克服だってしているよ。何度も自分の身体を弄っているんでな」
驚いて混乱している曹操に対し、一誠は自分が悪魔にとっての弱点を身体を弄る事で耐性をつけて克服している事を告げた。
「……計画変更だ。曹操、逃げるぞっ、死神たちにも働いてもらう」
「仕方ないっ!!」
ゲオルクはすかさず、魔法陣を自分と曹操の足元に展開し、そして異空間がさらに重厚な雰囲気を纏った。
そうして、曹操とゲオルクはこの異空間から消えたのである。
「逃げながら、俺達を閉じ込めたようだな……ん、冥府から死神たちも来たようだぞ」
「ハーデスの野郎、英雄派と組みやがったか」
「まあ、手を出してくるなら相手してやろう。こんな異空間、すぐに逃げられるけどな」
一誠はアザゼルに対し、そう言うのであった……。