一誠の『赤龍帝の籠手』は倒した相手の魂を取り込み、それによって相手の力や能力を使う事が出来る。無論、神器所有者の魂を取り込めば神器だって使える。
そして、それを死霊術などを応用する事で取り込んだ魂を戦奴として使う事も出来るのである。その『赤龍帝の戦奴』の軍団と共に曹操とゲオルクが差し向けて来た死神の軍団とプルートを倒した。
『赤龍帝の戦奴』は『赤龍帝の籠手』に取り込まれているので『赤龍帝の籠手』の一部だ。
つまり、『赤龍帝の戦奴』が相手を倒せば、その魂は取り込まれ『赤龍帝の戦奴』の一人になるのだ。
一誠はコカビエルもそうだが、ディオドラとのレーティングゲームの際に『禍の団』の旧魔王派の軍勢の魂を取り込んでいて、今回の戦いで死神の軍勢とプルートを取り込んだ。
軍勢の数としては千を超えているし、コカビエルとプルートという質としてもかなり良い戦奴を手に入れているのだ。
ともかく、曹操とゲオルクはサマエルを無力化された事で撤退しているし死神軍団も消えた。この時点で一誠達がやるべき事は無い。後は一誠の手でこの異空間を出れば良いの実だったが……。
「ん?」
一誠達がいる異空間に魔法陣によるモニターが出現した。
『ごきげんよう、赤龍帝、それにヴァーリ、アザゼル総督』
「シャルバ・ベルゼブブだと?」
「いったい、何のつもりだシャルバ」
そのモニターに映ったのは『禍の団』旧魔王派のトップであり、ディオドラ・アスタロトとも手を組んでいたシャルバ・ベルゼブブであった。
『なーに、宣戦布告をと思ってね』
ヴァーリの問いにシャルバは答えると瞳が陰り、操られている様子の少年を出してきた。
「あれは『魔獣創造』の所有者のレオナルドだな」
一誠が名前を告げているとシャルバは手元に禍々しいオーラの小型魔法陣を展開し、レオナルドの身体に近づけるとレオナルドは絶叫を上げる。
レオナルドの影がシャルバたちのいる場所全体を覆うほどの規模になる。
『ふははは、『魔獣創造』とは素晴らしい能力だな。それに彼はアンチモンスターを作るのに特化しているというではないか。現悪魔どもを滅ぼせるだけの怪物を作り上げてもらおう』
こうしてレオナルドの影から二百メートルはある超巨大なモンスターが出て来た。更に百メートルを超えるモンスターの群れも生み出された。
『私を受け入れない冥界など不要な物だ……今から滅ぼしてやろう。ふははははははははっ!!』
巨大な魔法陣を展開するとレオナルドを放置してモンスターの群れと共にシャルバは転移をして姿を消した。
『くそ、間に合わなかったか』
『ともかく、回収するぞ』
その直後、曹操とゲオルクが姿を現すと言葉と共にモニターは消失する。
「冥界にいくぞ」
「俺達は美猴達と合流してから駆け付けよう」
こうして、一誠達は冥界に行ってシャルバとモンスターの群れを滅ぼべく、行動する事としたのであった……。