百三十六話
冥府勢力のハーデスが本来なら、サマエルに力を奪われたオーフィスの回収とオーフィスと繋がっていたという建前を持って、一誠達を殺そうとして放ったプルート率いる死神軍団を一誠は『赤龍帝の戦奴』による圧倒的兵力であり、数と質が備わった軍団によって撃退しつつ、『戦奴』に吸収させた。
こうして、後はゲオルグが一誠達を幽閉するように術を使ったそれは問題無いので出ようとしたが意外な者が映像を出してきた。
それは『禍の団』の旧魔王派の一人、シャルバ・ベルゼブブだった。一誠に強烈な攻撃を受けた彼は瀕死であったが、生きていて『英雄派』に回収されて治療を受けていたのだ。
復活したシャルバは曹操とは別口でハーデスと取引をする事でレオナルドが有する神滅具で思うがままの魔獣を生み出せる『魔獣創造』に目を付けていたのもあって、強制的に『禁手化』状態にさせる方法を聞き出したのだ。
隙を見計らってレオナルドを攫い、強制的にレオナルドの神滅具を『禁手化』させ、悪魔に対してアンチ能力を有する二百メートルの超巨大な魔獣を一体、百五十メートルほどの魔獣を十二体、つまり十三体の悪魔に対するアンチモンスターを生み出させたのだ。
そして、そのモンスターの群れと冥界を滅ぼすべく転移した。レオナルドはその場に放置したが、これは情報を聞いたのだろう……曹操とゲオルクが回収した。
「ふはははははは。滅べ滅べ滅べぇぇぇぇっ、私を拒絶する冥界など、悪魔達など全て滅んでしまえば良いんだぁぁぁぁぁっ!!」
シャルバはレオナルドに生み出させたアンチモンスター、二足歩行の人型タイプで普通の頭部や水生生物の頭部、単眼、腕が四本と合成獣、キメラのようなモンスターの群れに四足歩行のキメラタイプのモンスターの群れを冥界で悪魔が領している各重要拠点に都市部に放ち、侵略を始めていくのを見る。
しかもこのアンチモンスターはその肉体から数々の小型モンスターを生み出し続けていた。
「くくく、良いぞ良いぞ……本当に素晴らしい魔獣たちじゃないか。あはははははははっ!!」
シャルバはアンチモンスターの性能を喜んでいた。そして彼は一誠にヴァーリが襲い掛かっても撃退できる手段を用意していた。サマエルの毒で満たされた矢を持っているのだ。
当たりさえすれば間違いなく、ドラゴン系神滅具を有する一誠にヴァーリを殺せるのである。
「(くく、さぁかかってくるが来い)」
挑んでくるまでシャルバは滅んでいく冥界の様子を眺めようとしていたが……。
「ん?」
シャルバの視界にて閃光が駆けるのが見えた。それが次の瞬間、閃光が実体への変化をし……一瞬、魔法陣を構成して弾けたかと思うと消え……。
「があっ……お、お前……」
シャルバは胸を貫かれ、心臓を破壊されるのを認識しながらその相手を見る。
「お前のような奴はさっさと殺しておくに限るからな」
禁手化状態の一誠は仙術の感知を使う事でシャルバを見つけると閃光に肉体変化させ、て文字通りの光速移動をし、視認できた事で肉体を元に戻しながら、加速を転移後も持ち越せる『超瞬間転移』を発動し、そうしてシャルバの胸をその手で貫き、確実に殺しながら胸から手を引き抜き、シャルバが落ちていくのを見ながら右手を向け、オーラの砲撃でその死体を滅したのであった……。