精神内の世界の時間はそれこそ無限だ。というより時間の流れなどある訳がない。
精神内の世界では全てその者の精神力が絶対だ。
その自分の精神内の世界――魂と密接に繋がっている事で必然的に精神内の世界とも繋がっている神器の内部とも言える世界に意志を潜らせた。
それは自分の神器を更なる段階へと進化させるためである。
更にその先――『赤龍帝の籠手』のように強力なドラゴンの魂を封印した神器や強力な魔物を封印した神器には更に特殊な封印を施されている、それは解放すれば所有者の命も意思も呑み込みながら全てを破壊する『覇』の力であり、暴威であるからだ。
そして、ドラゴンを封印した『神器』の『覇』の力の名前は『
赤龍帝のそれは並大抵の者では無く、解放した瞬間に所有者の命も意思も全てを呑み込んでいく。そうして、『覇』の力は歴代赤龍帝を呑み込み彼ら、彼女らの怨念を蓄積していく。次なる赤龍帝を呑み込むために……。
だからこそ兵藤一誠はその『覇龍』を制御できるように神器内部に封じられている歴代赤龍帝の強烈な怨念と対峙し、制する事に決めた。
神器を進化させるためにも有効であるからだ。勿論、危険性の方がはるかに高いが……しかして、一誠は自ら封じられている怨念の元へと行き、そうして意思力を武器にぶつかり合う。
一誠を呑み込まんと怨念は浸食を開始したが一誠も己とドライグのサポートも込みで意思力により、鬩ぎ合う。
何十、何千、何万と時間の流れなど存在しない故に幾度も制圧と支配せんがために一誠と歴代赤龍帝は鬩ぎ合いを続けた。
「はぁ、はぁ、はぁ……流石に一回で制圧は無理か……だが、手応えはあった」
そうして、一誠は怨念の幾つかを己が意思で塗り替えてみせながらこれ以上は流石にやばいという事で撤退した。
「後はこのまま、ぶつかり合い続けて完全に制圧してやるよ」
いずれ怨念を己が意思で完全に塗り替え、『覇』の力すら制圧してみせると強く誓うのであった。
そうした独特な鍛錬もしつつ、一誠は主であるリアスとその眷属たちと打倒ライザーに向けて鍛錬をしていき、『レーティングゲーム』一日前は万全な状態で勝負できるよう、休日になった。
一誠はアーシアとその時間を過ごす事にし……。
「はう、んちゅ、むちゅ、くちゅ……あふ、い、イッセーさ……」
「アーシア……」
「んひゃあ、ぁふぁっ」
兵藤家の一誠の部屋にて一誠はアーシアと愛を交わす。転生悪魔になっている事やドラゴンを宿しているが故かアーシアに口づけする度、体に触れていく度、彼女を求める欲が、衝動が強くなっていく。
乱暴にしないよう、理性で抑えるのがやっとだ。
「ふ、んん、い、イッセーさ……わ、私も……」
アーシアも一誠に求められる度、女としての喜びを感じ、悪魔としての欲も含めて刺激され蕩けながらも桐生に聞かされた奉仕へと励んでいく。
「う、アーシア、こんな事、どこで」
「き、桐生さんから……」
「そ、そうか。ありがとう」
「いえ、私もイッセーさんを満たしたいですから」
そうして……。
「もう無理だ……アーシア、いくぞ」
「はい、どうぞ」
一誠は理性で抑えていた衝動を解放。二人は激しく互いを求め合いながら、何度も何度も繋がり合い……。
「アーシア、愛してる」
「私もです、イッセーさん」
何度も互いの名と愛を叫び、互いへの気持ちを強くしていったのだった。
こうして、『レーティングゲーム』が行われる当日、日中は学生として過ごす事になっているので一誠とアーシアはいつものように登校したが……。
「う、うわ、うわぁぁ……こ、こいつらま、まさか……」
「あ、あり得ない。そんな馬鹿なぁぁ……」
松田と元浜は一誠とアーシアの二人の雰囲気から身も心も繋がっている者達の雰囲気だと理解し、絶望して項垂れた。
「ふふ、おめでとうアーシア」
「ありがとうございます」
桐生藍華はアーシアを離れた場所につれていきながら、こっそりと祝福したのであった。
その後は学業も終わると一旦、一誠とアーシアは帰り、『レーティングゲーム』開始が深夜零時なのでそれまで自宅で待機。
「えへへ、やっぱりイッセーさんといると安心します」
「ああ、俺も癒されるし落ち着くよ。それにアーシアはやっぱりシスター服が似合うな」
「ありがとうございます、イッセーさん」
『レーティングゲーム』に向けた格好について尋ねれば駒王学園の学生服がリアス達は落ち着くと言ったので一誠はそれに応じ、アーシアはシスターの服装が良いと許可を取ってこうして身に纏ったのである。
一誠はアーシアを後ろから抱き締めて座っていて、アーシアは抱き締められ、一誠の身に背中を預けながら二人で集合時間まで穏やかな時間を過ごす。
そうして、深夜十一時半には駒王学園の旧校舎にある『オカルト研究部』
の部室へと行く。
祐斗は手甲を装備し、脛当ても点け、剣は壁に立てかけての待機だが……。
「これは安心感が違いますね」
「はい、イッセーさんの傍にいると安心できますよ」
「うふふ、確かにイッセー君を抱き締めていると安心できますわね」
「そうね、流石は『赤龍帝』だわ」
ソファに座った一誠の膝の上に小猫が乗り、アーシアは一誠の右側に寄り添いつつ彼の腕を抱き、朱乃は一誠の左側に座って寄り添いやはり一誠の左腕を抱き締める。そしてリアスはソファの後ろから一誠を抱き締めていた。
「満足してくれているなら、なによりだ」
女性陣の声に一誠はそう言う。
「これは僕も混ざった方が良いのかな?」
「見て分かるだろ、定員オーバーだ。また今度な」
「そうだね」
苦笑する祐斗と一誠は冗談を交え合う。そんなこんなで開始まで十分前の時間帯になるとリアス達は一誠から離れ……。
「皆さん、準備はお済みになられましたか? 開始十分前です」
グレイフィアが魔方陣による転移で出現し、『レーテイングゲーム』のルールなどの説明をし……。
「ではそろそろ時間です。魔方陣のほうへ」
「良し、それじゃあいよいよだ。証明してやろうぜ、勝つのは俺達だって事をな……ハルマゲドーン!!」
『ハルマゲドーン!!』
一誠は立ち上がりながら皆へと声をかけ、そうして気合の声を皆で上げ、魔方陣の元へと向かったのだった……。