二十六話
兵藤一誠は独自の鍛錬として魔力による肉体改造をしている。そのレベルはもはや、原子構造をも弄れるようになっていて徹底的に戦闘用の肉体へと改造し続けている。
無論、その改造は『赤龍帝の籠手』による『悪魔の駒』による悪魔の因子、『赤龍帝の籠手』によるドラゴンの因子、そして、ライザーの心臓を喰らった事によるフェニックスの因子を倍増させながらの改造も含まれているため、今の一誠は悪魔にドラゴンにフェニックス、それぞれにおいて祖先と呼べるほどの存在の『格』を手にしていて、無論、力もそれに準じている。
肉体強度自体もオーラも超絶的な域に達しているのだ。
故にそうした事もあって……『赤龍帝の籠手』内部の世界においてはとうとう、歴代赤龍帝の怨念との鬩ぎ合いに打ち勝ち続け、半分を掌握し歴代赤龍帝の半数の意識を浄化し、語り合いが出来るようになっているし……。
「今回も頼む」
『分かった』
自分の精神世界にてドライグや歴代赤龍帝自身、更にドライグと歴代赤龍帝の記憶から再現した戦士たちと戦い続ける事で戦闘経験を積みながら、戦闘技術を磨いていた。
それとは別に魔術や魔法の探求も続けているが……。
こうした事を続けているが故に『禁手化』は進化したし、コカビエルを圧倒して倒せる程に強くなっていて、現在進行形で進化し続けているのである。
そんな一誠に新しい仲間が出来た。
「今日からこのクラスで世話になる。ゼノヴィアだ……よろしく頼む」
バルパーから『神の不在』を聞いた事で信仰に揺らぎが出来てしまい、性格上、無視できずに上層部に『神の不在』について聞いた事で教会から異端認定をされ、追放されてしまったデュランダル使いのゼノヴィアである。
リアスの『戦車』の駒で悪魔に転生した彼女は一誠のクラスに入れられる事になり、一誠はアーシアと共に彼女の世話をし始めた。
「まさか、本当にいないとは……きついな」
「はい、私もショックでした」
少し前に一誠とドライグから『神の不在』を聞いていたアーシアに、仲間となって同じように一誠とドライグからやはり『神の不在』を聞いたゼノヴィアが、それぞれ気持ちを一致させる。
まあ、ショックを受けながらもゼノヴィアは『だが、すっきりした』と本当に清々しいといった感じになっていたが……。
因みに『神』がいなくともアーシアもゼノヴィアも信仰を捨てる気は無く、一誠は彼女たちが祈る際は特殊な力場を発生させる事で、祈っても頭痛がするというダメージを受けないようにしている。
「よしっ、そうだ。オーラを全身に巡らせて……」
鍛錬の際にはゼノヴィアに悪魔の魔力を用いた身体強化など彼女向きの技術を教えつつ……。
「ふっ!!」
「っと」
実戦形式の鍛錬の際、ゼノヴィアが振るったデュランダルに対しオーラを超高密度に凝縮しながら全身に纏い、そうして右手を振るい弾く。
「うっ!?」
そして、追撃の左拳をゼノヴィアは戦士としての勘で間一髪避けた。とはいっても避け損ねた拳圧と衝撃波の余波で負傷したが……。
「イッセー、デュランダルを受けても平気なのか……」
「オーラで防いでるから平気だ」
因みにフェニックスとしても祖先並の格を手にしているがゆえに、例えデュランダルをまともに受けて切り裂かれても消滅せず、超速再生出来たりする。
「……コカビエルを倒せるはずだ」
ゼノヴィアは一誠がコカビエルを倒せたことに納得しながら、挑んでいった……。
そして、更に……。
「ひゃ、んちゅ、ぅあ、くぁ……ひゃ、んああああっ!!」
「お前の言う通り、抱いてやってるわけだが満足か?」
「あ、かは、く、あああ……」
「満足してるみたいだなっ!!」
「うああああああっ!!」
リアス達が一誠と欲を満たし合っている関係にある事で、自分もそうなるべきかと問いかけたゼノヴィアは、一誠がお前がそれで良いならと言った事で頷き、そうして抱かれた。
一誠はとことん快楽を与える事でゼノヴィアを蕩かしながら、自分のものとして征服すべく徹底的にゼノヴィアを快楽で満たしていったのであった……。
二
一誠は悪魔の仕事をするべく、魔法陣によって契約者の元へ転移し……。
「初めまして、アザゼル総督殿」
「おいおい、即バレかよ……」
前髪は金色で後は黒髪、悪の雰囲気のある顔の良い青年がいたのだが一誠は彼が隠している力の気配から堕天使のボス、つまりは総督であるアザゼルだと見抜いて軽く礼儀を尽くした礼をする。
アザゼルは参ったというような表情を浮かべたのであった……。