堕天使の幹部であるコカビエルが『駒王町』にて二回目となる堕天使、天使、悪魔の三大勢力による三つ巴の大戦争を行う切っ掛けを作ろうとしていた件により、三大勢力は舞台となった駒王町にある『駒王学園』で『会談』をする事となった。
その下見もあるが、それより重要な最愛の妹であるリアスの『授業参観』へ参加するため、サーゼクスはリアス達の元に現れた。
一誠はサーゼクスと共にやってきたグレイフィアも含めて自分の家に宿泊してもらう事とし……。
「中々、上手いですね」
「アジュカがこういうのに興味があってね。付き合わされるうちに上手くなったのだよ」
街の下見をすると言ったサーゼクスに付き添い、冥界にゲームセンターを設立したいと言う彼とゲームセンターで対戦したり……。
「ハンバーガーは手頃な値段なのに美味しくて良いね」
「まあ、そういうのを目的としたものですからね」
冥界にも有名チェーン店をオープンしたいからとハンバーガーショップでサーゼクスは全種注文制覇してみせたり……。
「流石に聖なる力を吹っ飛ばすのはあれなので俺に任せてください」
「すまないね」
何故か神社にお参りしたいと言い、神社の聖なる力を自分の魔力で払いのけようとしたので一誠は自分の魔術による保護で自分とサーゼクスを守りながらのお参りという形にした。
「イッセー、色々と楽しい時間をありがとう」
「大変、良かったです」
「お気に召してもらえたなら良かった」
そうして、一誠はリアスにアーシアと一誠の家を出立するサーゼクスにグレイフィアを見送るのであった。
その後、『オカルト研究部』は休日でありながら『駒王学園』へと向かう。
以前、ライザーとの『レーティングゲーム』へと挑むため、学業を休んで鍛錬をしたその埋め合わせをしろとの事でソーナ達生徒会からプール掃除をするように言われたのである。
とはいえ、掃除したならばプールを一番最初に使って良いとも言われたので掃除をし……。
「どうかしら、イッセー?」
「ふふ、気合入れて選びましたものね」
「水着を選ぶなんて経験無いから困ったが……」
リアスに朱乃、ゼノヴィアは自分の自慢のボディーに布面積の少ない水着にて強調しつつ、感想を一誠に聞く。
「最高だ、とっても魅力的だよ」
「に、似合うでしょうか?」
「部長たちには負けますけど……」
「え、えへへ……」
アーシアに小猫、ギャスパーはスクール水着である。
「アーシアに小猫、ギャスパーは可愛らしさという点で魅力的だ」
三人に対し、一誠は感想を告げる。
「イッセー君は相変わらず、男らしくて良い肉体をしているよね」
「鍛えているからな」
祐斗の言葉に応じる一誠。
ともかく、リアス達にオイルを塗ったり、アーシアに小猫、ギャスパーに泳ぎを教えたり、自分は自分で祐斗とクロールで競争するなどしてプールを楽しんだ。
その後……。
「やあ、良い学校だね」
プールから出て帰ろうとしていた一誠は校門のところでダークカラーな銀髪、一誠より少し若い美少年が声をかけてきた。
「そいつはどうも……初めまして、『白龍皇』。俺は『赤龍帝』の兵藤一誠だ」
一誠はアザゼルから聞いていたので美少年が赤龍帝の宿敵となる『白龍皇』である事を知っていた。
自己紹介してみせながら、『赤龍帝の籠手』を具現化する。
「ああ、聞いたよ。コカビエルを倒したんだってね、流石は俺の宿敵だ……俺はヴァーリ、『白龍皇』だよ」
ヴァーリは背中から八枚の光の翼を出現させながら言う。
その光の翼は『
飛行能力もあるが、なにより触れた者の力を十秒毎に半減し、半減分の力を自分の糧とする強力な能力を有している『神滅具』だ。
「ああ、よろしくな。『ルシドラ』」
「おい、待て……なんでその呼び名を知っている!?」
『ルシドラ?』
一誠が言った言葉にヴァーリは動揺し、リアス達は首を傾げる。
「ああ、そこのヴァーリ君はルシファーの血と人間の血を引くハーフなんだが、小さいときはその生まれに『白龍皇』である事を隠しもせずに堂々と言っていたらしいがチームを組んでいた仲間の一人から中二的な奴だと思われて『ルシドラ』と呼ばれていたんだと」
「おい、止めろ。しれっとばらすんじゃない。というか、アザゼルか、アザゼルから聞いたんだなっ!?」
「ルシファーと人間のっ!?」
ヴァーリは一誠が自分の情報を得た相手が誰か思い至る中、リアスはヴァーリがルシファーの血を引いている事に驚いた。
「ふふ、まあ良いと思うぞ。『ルシドラ』は中々、分かりやすいからな……そうそう、これも大変、素晴らしい出来だった。特にそれぞれ、気に入ったのは……」
「止めろぉぉぉぉっ!!」
一誠は次にヴァーリが四年前に書いた赤龍帝に会った時に言おうとした中二病全開の台詞を書き綴った『心の書』、中二病全開の必殺技集である『技の書』、妙な名前が書かれた魔力に魔法、発動する時のポージングのイラストや呪文らしきものもある独自理論書の『術の書』というヴァーリの『黒歴史ノート』の写本を取り出しながら言った。
ヴァーリの情報もそうだが、ノートもアザゼルから貰った物だ。ただ写本なのはヴァ―リの面倒を良く見ていた者が原本を預かっているからとの事だ。
ヴァーリは必死でそれを取りに行き、一誠は敢えて奪われてやった。揶揄うためにやっただけなのだ。
「悪いが、急いでやることが出来た」
「そうか、またな」
『ではな、アルビオン』
『お前の宿主はやってくれたものだな、ドライグ……』
そうして、明らかにアザゼルの元へ向かうだろうヴァーリに声をかけ、ドライグもヴァーリの神器に宿るアルビオンへと声をかければ、アルビオンは何とも言えない様子で応じる。
その後、ヴァーリは『アザゼルー!!』と叫びながら宙へと飛び立っていき、一誠たちは見送るのであった……。