赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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三十二話

 

 人間たちにとっては休日であり、時間帯は深夜。

 

 この日は冷戦状態にある悪魔、堕天使、天使の三大勢力にとって今後を左右する重大な事が開始される。

 

 そう、三大勢力のそれぞれのトップが会談をするのだ。

 

 場所はもしかすれば、第二次三大勢力戦争が行われる切っ掛けになっていたかもしれない『駒王町』にある『駒王学園』の新校舎で会談が行われるのは職員会議室だ。

 

 学園全体は何らかの襲撃を防ぎ、会談を邪魔されないように強力な結界によって包まれている事で外からの守りは固く、中の者も容易に外には出られないようになっている。

 

 そして、結界の外では三大勢力の軍勢が待機状態で駒王学園を囲んでいた。

 

 当然、緊張状態にある中で会談が行われる職員会議室には三大勢力のトップたちが既に揃っている。

 

 天使側はミカエルと従者なのだろう天使の女性。

 

 堕天使側は装飾の凝った黒いローブ姿のアザゼルと『白龍皇』を宿すヴァーリであった。

 

 そして、悪魔側は駒王町を管轄しているリアスの兄にして魔王であるサーゼクスに彼の妻にして『女王』のグレイフィア、そしてリアスとその眷属たち。リアスと分担して駒王町を管轄しているソーナの姉であるセラフォルーもいて、今回は会談であるため、装飾が施された衣装に身を包んでいた。

 

 

 

 そして、セラフォルーの妹のソーナもこの場にいた。

 

 そうした者達が普段職員室で使われている机を一旦、退けて会談用の豪華絢爛なテーブルを囲むように座って待機している。

 

 

 

「では全員が揃ったところで……会談を始めよう」

 

 サーゼクスの一言により、三大勢力の会談は始まった。

 

 三大勢力の現状についての会議を交わしていき……。

 

 

 

「では、改めてコカビエルの事件について説明してもらおう」

 

「はい、ルシファー様。しかし、それについては私の眷属、兵藤一誠に木場祐斗が対処しましたので彼らの方から説明させていただきます」

 

「では、分かりやすく一部始終を映像でご覧ください」

 

 そうして、一誠がこの場の者たちに対し、中央に大きな魔方陣を出現させると自分とコカビエル、祐斗にゼノヴィア、イリナとバルパー・ガリレイにフリードとの戦いの一部始終の映像を見せた。

 

 

 

 

「イッセー君、格好良い」

 

「これが俺のライバルの……」

 

 映像を見る中で一誠の女になったセラフォルーは一誠とコカビエルの戦いにおける一誠の勇姿に見惚れており、ヴァーリは好戦的な笑みを浮かべた。

 

「以上です」

 

「ありがとう、良く分かりました……そして、バルパーとフリードについては私達の不手際です。改めて礼と謝罪を」

 

 ミカエルは一誠たちに対し、軽く頭を下げながら言い、女性の天使も同じく頭を下げた。

 

「本当、凄い魔法と魔術の腕だな」

 

 アザゼルは特にコカビエル達に対しては何も言わず、一誠の魔法と魔術の技量について語った。

 

 

 

 そうして、後はアザゼルが神器の所有者をかき集めているという事にサーゼクスとミカエルらが言及する。これに対し、アザゼルは趣味である研究の為だという。

 

 そうして……。

 

 

 

 

「和平を結ぼうぜ。どっちも元々、そのつもりなんだろう?」

 

「ええ、貴方が言うように私はそのつもりでした」

 

「我等も同じだ」

 

 アザゼルが和平について言うとミカエルとサーゼクスが同意した。

 

「さて、それじゃあ俺達以外に世界に影響及ぼしそうな奴らへ意見を訊こうか。無敵のドラゴン様にな。まずはヴァーリ、お前は世界をどうしたい?」

 

「俺は強い奴と戦えれば良いさ」

 

 ヴァーリは単純に答えた。

 

「じゃあ、赤龍帝。お前はどうだ?」

 

「俺は俺の大切な者たちと幸せな日々を過ごしていければ、それで良いです」

 

 

「白龍皇は戦いを求め、赤龍帝は日常を求めるとは……本当に合わないな、お前達は」

 

 

 ヴァーリと一誠の答えにアザゼルは苦笑をしたのだった。

 

 

 

 

 その後、纏めた話をしようとして……。

 

「この反応は転移の魔法陣か、堂々と仕掛けて来るとはな……って、あ?」

 

 学園の外に巨大な魔法陣が突如、出現したのだが……直後、消えた。

 

「この学園周辺に転移しようとした者に対し、俺が用意した異空間に転移する罠を仕掛けていました。では、何者か見るとしましょうか」

 

 一誠はそう告げ、魔法陣を出現させるのであった……。

 

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