赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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三十三話

 

 悪魔に堕天使、天使による『三大勢力』の会合が行われている駒王学園。

 

 会合自体は今後、争いを止めて和平を結ぶ事になったのだがその時、魔法陣による転移で襲撃を仕掛けようとした存在が現れた。

 

 その襲撃に備えていた一誠により、襲撃者達は一誠が用意した異空間に強制転移させられた。

 

 その存在を一誠は会合に参加している皆と共に確認してみると……。

 

『く、私達の襲撃を予期していたというのですか……小癪な真似を……』

 

 髪を束ね、眼鏡をかけた褐色肌にして妖艶な美を有し、スタイルも良い悪魔の女性が忌々しげに言う。彼女の周囲には他に魔術師の集団もいた。

 

『早く、脱出できるようにしなさい』

 

 悪魔の女性は魔術師の集団に指示を出し、魔術師達は指示に従う。

 

「なっ、カテレア・レヴィアタンっ!?」

 

「どうして、カテレアちゃんが……」

 

 悪魔の女性を見てサーゼクスとセラフォルーが驚く。

 

 「レヴィアタンという事は旧魔王派の方ですね。良ければ、話をしますか?」

 

 

「ああ、頼む」

 

 そうして、一誠が少し手元に出現させている魔方陣を弄り、『どうぞ』と言えば……。

 

「カテレア・レヴィアタン。この会談を邪魔しに来たんだな?」

 

『この声はサーゼクス……ええ、そうです。貴方達が手を取り合う事を許しはしない。我等はこの世界を変革してみせる。我等、『禍の団(カオス・ブリゲード)』の力によって』

 

 カテレアはサーゼクスの声に敵意を宿した瞳と共に告げる。

 

 

 

「『禍の団』……?」

 

「最近、俺達も知った組織の事だ。三大勢力の危険分子が集まっているんだよ、禁手に至った神器持ちの人間や『神滅具』の所有者も数人確認している。勿論、その目的は……」

 

「カテレアが言うように破壊と混乱ですか」

 

「ああ、最大級に性質が悪いテロリストだよ」

 

 戸惑ったサーゼクスにアザゼルが解説し、ミカエルの問いにも応じた。

 

「しかも組織の頭は『赤い龍』と『白い龍』の他に強大で凶悪なドラゴンだ」

 

「まさか、『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』オーフィスか」

 

 

 

「ああ」

 

 アザゼルの頷きに多くの者が絶句などしたりする。

 

 

 

「カテレア、旧魔王派の殆どが『禍の団』に?」

 

『ええ、その通りです。待っていなさい、こんな罠など直ぐに破って、そこへ……』

 

「その前に俺達が向かう」

 

 通話を一誠は終えた。

 

「では行きましょう、リアス様。この会談を邪魔しようとする者を倒しに」

 

「ええ、そうね。行くわよ、皆」

 

『はい』

 

 一誠が言えば、リアスは頷きそうしてリアス・グレモリーの眷属たちも又、リアスの言葉に従う。

 

 

 

 

「私も行きます」

 

「俺も行こう、暇つぶしにはなりそうだからな」

 

 そうして、ソーナとヴァーリも動きながら言う。

 

「皆、気をつけて行ってくれ」

 

「無理はしないでね」

 

「頼んだぜ」

 

「よろしくお願いします」

 

 一誠が魔法陣による扉を虚空に出現させるのを見ながら、サーゼクスにセラフォルー、アザゼルとミカエルらが見送りつつ、言葉をかけた。

 

 

 

 

 そうして魔法陣の中に入るようにして全員がこの場からいなくなり、魔法陣は消える。

 

「しっかり作ったから出れないでしょう? この空間から」

 

「貴方がこの空間を……それにサーゼクスの妹君とそちらはセラフォルーの……」

 

「リアス・グレモリーよ、お見知りおきを……カテレア・レヴィアタン様」

 

「私はソーナ・シトリー、このような場で会う事になって残念です」

 

 カテレアに対し、リアスとソーナが自己紹介をした。

 

 

 

「わざわざ、そちらから来るとは愚かな。丁度良い試し相手です。やりなさい」

 

 その指示に魔術師の一人が先陣に立ち、フードを取ると共に眼から妖しい光を放ち始める。

 

「これは僕と同じ……」

 

「みたいだな」

 

 ギャスパーは魔術師の一人が自分と同じ神器の『停止世界の邪眼』を使っている事をすぐに察する。一誠は魔法陣を展開しながら言い……。

 

 

 

「っ!?」

 

 魔法陣に『停止世界の邪眼』の光が当たるとそれは反射され、そうして自分の神器によって自分の時間を停止させる事になり、動きは止まる。

 

「ば、馬鹿な。会談用に超強化した神器の力を……」

 

「ギャスパーが同じ神器の所有者ですからね。なら、対策を編み出すのは容易い。それにバロールの力を元にした魔法や魔術もある」

 

 一誠は『停止世界の邪眼』を『邪眼返し』の術によって反射したのである。

 

「さて、それじゃあ本番と行きましょうか。カテレア・レヴィアタン、貴女は私がお相手しますよ」

 

 龍人の姿に変身しながら、指を鳴らすと一誠とカテレアの足元に魔方陣が一瞬、生じて発光すると共に二人が姿を消す。

 

 

 

 

 異空間の別の場所に転移した一誠とカテレアは……。

 

「死になさいっ!!」

 

「出来るとは思えませんが」

 

 カテレアがかなりのオーラが籠った複数の魔力弾を一誠はそれより、数を少なく放ったオーラ弾により、相殺するのであった……

 

 

 

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