兵藤一誠は悪魔に堕天使、天使による三大勢力の会合を邪魔しようとしたカテレア・レヴィアタンを圧倒しながら最終的にバロールの力を元にした術を使う事で時間停止をして無力化すると後で手駒とするために用意していた別空間のほうへと転移させた。
「(リアス、こっちは終わった。そっちは?)」
『(終わったわ)』
そう、リアスへと念話を飛ばすと返答が来たのでそちらの方へと転移する。
「皆、お疲れ様」
『お疲れ様』
魔術師の集団が死体となっていたり、戦闘不能になった状態で転がっている中で一誠はリアス達に声をかければヴァーリ以外がそう言った。
「さてと……」
一誠はカテレアと同じようにバロールの力を元にした術で生きている者も死んでいる者も関係無しに『時間停止』の術を使うとこれもまた、カテレアを転移させた別空間へと全て転移させた。
「良し、じゃあサーゼクス様たちの元へ「ちょっと待ってくれ」」
サーゼクスたちの元へと戻ろうとしたがヴァーリが声をかけた。
「どうした、ヴァーリ?」
「なに、あの魔術師達は全然大した事無かったから不完全燃焼でね。それにこの空間はかなり頑丈だ。なら、宿敵と決闘をしてみるのも悪くないと思ったのさ」
挑戦的な笑みを浮かべながら、ヴァーリは言った。
「冗談では言っていないようだな」
「ああ、俺は本気だ」
「なら、良いだろう」
一誠が指を鳴らすとリアス達からかなり離れた場所に一誠とヴァーリが一瞬で転移した。
「じゃあ、始めよう。年下の遊びに付き合ってやるのが年上の余裕ってやつだからな」
「その余裕、崩してやるさ」
そう、言葉を交わし一誠は左腕、ヴァ―リは背中にそれぞれの神器を具現化させながら……。
『禁手化!!』
『
『
一誠の身体が赤いオーラに覆われると赤い龍そのものなマスク、翼や尻尾も付いている全身鎧を纏った。
対してヴァーリは白い龍を模したマスクと全身鎧を纏っていた。背中には無論、『白龍皇の光翼』もある。
「っ、それがアザゼルの言っていた禁手化の亜種か……」
「ああ、そうだ」
「ふふ、まずは小手調べだっ!!」
ヴァーリは嬉しそうな声で言うと巨大な魔力弾を放った。
「【跳ね返れ】」
一誠はただ魔力を込めた言葉を発する。するとヴァーリの放った魔力弾は一誠の指示通り、瞬時にヴァーリの元へと弾き返される。
「なっ、ぐあっ!!」
ヴァーリに自身の攻撃が炸裂し、その身を傷つけた。
「今度は俺の番だっ!!」
更に一誠はオーラを込めた右拳を突き出し、それは瞬時に巨大な龍の拳のオーラとなって放たれ、ヴァーリに炸裂する。
「がああああっ!?」
巨大にして強烈な拳撃はヴァーリの鎧を砕きながら強烈な勢いで彼を吹っ飛ばし更に地面を何度もバウンドさせるようにして転がらせていく。
「ぅ……あ……が、あ……」
ヴァーリはかなりの血を流しながら倒れ伏しており、苦鳴の声を上げて悶絶していた。
「まだまだ、俺に挑むには早かったようだな」
一誠は言いながら、転がっているヴァーリの鎧についていた宝玉の幾つかを自分の元へと引き寄せ、魔力の膜で包む事で保存し、空間の小さな穴の中へと収納しつつ、『禁手化』を解除し、ヴァーリの元へと近づく。
「ほら、飲め」
右手の人差し指の腹を左手の人差し指の腹から出した小さな魔力の針で突き刺し、血を流してヴァーリの口へと垂らす。
「っ、これは……」
一誠が身に着けているフェニックスの再生能力がヴァーリを全快させた。もちろん、一誠の指の傷ももう、再生している。
「言っておくが、これはでかい借りだからな。ちゃんと返してもらうぞ」
混乱しているヴァーリに一誠は彼の頭を軽く叩きながら、そう告げたのであった。