赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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四十五話

 

 『レーティングゲーム』に向けた鍛錬も仕上げを終え、苛め抜いた体を休めたリアスとその眷属たちはもうじき行われる魔王主催のパーティ(とは言っても各御家の交流会のような軽いもの)に参加するための準備をしていた。

 

 リアスに朱乃、小猫にアーシアにゼノヴィアと女装趣味のギャスパー、ティアマットはドレスアップをするのだ。

 

 そして、パーティのための準備をしているのは一誠もであり……。

 

 

 

「ありがとう、こういうのはやっぱり専門家にしてもらうのが一番だな」

 

「いえいえ、こちらこそ若様の準備を担当させていただき光栄です」

 

 一誠は姿見の前で髪をオールバック、香水を軽く振り、衣装はタキシード、靴は革靴とドレスコードをしっかりとした格好をしていた。

 

 別に恰好は駒王学園の制服で良いのだが、リアス達がドレスを着るなら自分も着飾りたいし、いずれリアスの夫になるなら身だしなみから徹底したいと意見を言ったのである。

 

 喜んでジオティクスにヴェネラナは応じ、タキシードや革靴などをスタイリストも含めて用意してくれたのである。

 

 

 

「大変似合っていますよ、義兄様。格好良いです」

 

「ありがとな、ミリキャス」

 

 ミリキャスからも絶賛され、笑みを浮かべて頭を撫でてやる。

 

「うん、本当に格好良いよイッセー君」

 

「お前も流石だよ、祐斗」

 

 隣で慣れたようにドレスコードを決めている祐斗が言ってきたので苦笑を返す。

 

 そうして客間に向かうと……。

 

 

 

 

「っ、ぇ……ひょ、兵藤かぁっ!?」

 

 どうやら主であるソーナと一緒に来たらしい匙がいて、一誠の姿に驚いていた。

 

「ああ、俺だぞ元士郎……折角、パーティに出るんだから着飾ってみた。何事も経験だからな」

 

「……俺もやってもらうべきだったかな……まあ、良いと思うぞ」

 

「わざわざ、スタイリストがやってくれたしな。ありがたい事だ」

 

「良いなぁ」

 

 一誠からの言葉に元士郎は羨ましがった。

 

「良いか、俺は『レーティングゲーム』で絶対に勝つからな。そして、いつか会長が作る学校で先生になってやるんだ」

 

「そうか、俺も俺で部長の眷属としてだけでなく、『赤龍帝』の名も背負ってるから負けるわけにはいかない。まあ、男らしく夢のために戦おう」

 

「ああ」

 

 互いに『レーティングゲーム』についての意気込みを言ったりしていた一誠と匙。そして……。

 

「イッセー、祐斗……お待たせって……」

 

「か、格好良すぎよ。イッセー」

 

「うぅ、ばっちり決めた先輩……す、凄いです」

 

「はい、魅力的なイッセーさんがもっと魅力的になりました」

 

「凄いな、イッセー」

 

「先輩、格好良すぎですぅ」

 

「流石というか、なんというかだわ」

 

 それぞれドレス姿のリアスに朱乃、小猫にアーシアとゼノヴィア、ギャスパーにティアマットは一誠の姿に見惚れていた。

 

「と、とても良くお似合いですよ兵藤君……」

 

「ソーナ会長こそ、大変美しいですよ」

 

 ソーナ・シトリーも又、ドレス姿であるが一誠の姿に見惚れつつ、賞賛すると一誠も賞賛を返す。

 

「か、会長っ!?」

 

 元士郎はソーナの反応にショックを受けるのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一誠たちはグレモリー邸の庭に出ると自分の眷属であるドラゴンの群れを連れてパーティ会場に送り届ける役目を担当してくれたタンニーンがやって来て、そうして一誠は彼の背に乗り、リアス達もそして、ソーナとその眷属たちもタンニーンの眷属であるドラゴンの背に乗る。

 

 そのまま、飛行によってグレモリー領の端にある広大な面積の森の中にあるパーティ会場となる超高層高級ホテルの近くまで移動。

 

 ホテル近くにはスポーツ競技をする会場らしきものがあり、そこで降りる。

 

「わざわざありがとうな、タンニーン」

 

「ああ」

 

 大型悪魔専用の待機スペースに行くというタンニーンたちを見送るとホテル従業員に連れられてリムジンに乗車する。

 

 そうしてホテルに到着すると大勢の従業員に出迎えられた。その後はパーティが行われている最上階の大フロアへと向かい……。

 

 

 

「イッセー君、凄く格好良いよ」

 

「ええ、セラフォルー様もとても魅力的で美しいドレス姿ですね」

 

「えへへ、ありがとう」

 

 積極的に挨拶回りへと向かったイッセーは髪を夜会巻きにし、ドレスで着飾ったセラフォルーに声を掛けられ、そうして交流する。

 

 

 

 

「赤龍帝、とても良くお似合いですね」

 

「これはシーグヴァイラ様……俺の事は一誠で構いませんよ」

 

 シーグヴァイラにも声をかけられた。

 

 

 

「で、では一誠……改めて、あの時はありがとうございました」

 

「いえいえ、私の力がお役に立てたなら光栄です」

 

「はい、本当に助かりました……お礼がしたいのですが」

 

「では、今後とも仲良くしていただければ……」

 

「それは是非に……」

 

 シーグヴァイラは嬉しそうに一誠との連絡先を交換した。

 

 

 

 

 そして、更に……。

 

「イッセー様、お久しぶりですわ。そして大変良くお似合いですわね……」

 

「ありがとうございます、レイヴェル嬢。お元気そうで何より」

 

「ええ、元気ですわ」

 

 レイヴェル・フェニックスにもはなしかけられたので交流する。因みに何度か通話という形で個人的な交流はしていた。

 

「相変わらず、ライザー様は引き籠っておいでで?」

 

 ライザーは一誠に敗北した事で部屋に引き篭もってしまったのは聞いていた。

 

 

 

「ええ、情けない事に……ちょっと負けたくらいで……本当、勝利するためになんでもやったイッセー様の覚悟を見習ってほしいですわ」

 

「まあ、私も相手を追い詰める手を使いましたから」

 

「そんなのは当り前ですわ。悪魔なのですし……」

 

「とはいえ、そのうち様子を見に行かせてもらいますよ。もしかすればいずれは義兄になる方かもしれないですし」

 

「まぁ……ふふ、困ったお方ですわ」

 

 一誠の言葉にレイヴェルは軽く顔を赤らめながら、微笑む。

 

 

 

 因みに現在、レイヴェルはライザーが自分の母親の『僧侶』の駒と交換するという形でトレードしており、現在は母親の眷属という事になっているが母親はゲームをしないので実質フリーとの事。

 

 なので一誠は上級悪魔となり、駒を手に出来るようになればトレードをしてレイヴェルを眷属にする事を約束していたりする。

 

 

 

 その後も色んな悪魔たちと一誠は交流をしていった。

 

「いや、どんだけコミュ強なんだよっ!!」

 

 元士郎は次々と交流する悪魔と仲良くなっていく一誠の様子を見て思わず、ツッコんだのであった……。

 

 

 

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