二学期が始まり、九月における行事である『体育祭』の準備を始めている駒王学園。
二年生である一誠たちのクラスに教会勢力のエクソシストで聖剣使い、更には一誠の幼馴染でもある紫藤イリナが転校生として入って来た。
そして、教室で一誠の同級生たちの数々の質問に応じつつ、持ち前のコミュ力ですぐにイリナは交流を深めていった。
「紫藤イリナさん、貴方の来校を歓迎するわ」
放課後になると『オカルト研究部』の部室へとイリナと共に移動し、その中でリアスとその眷属だけでなく、アザゼルとソーナも部室に集まり、イリナを迎え入れた。
「はい、改めて自己紹介させてもらいます。私は紫藤イリナと申します。天使様の使者として駒王学園に馳せ参じました」
駒王町の地は三大勢力が和睦の会合をした地でもあるため、三大勢力の協力圏内の中でも最大級に重要視されている場所の一つである。
だが、この地ではリアスにソーナに二人の眷属、アザゼルだけであり天界勢力の者がいなかった。
生来、真面目なミカエルはそれを気にしたようでイリナを派遣したとの事だ。
何故、イリナかというと……。
「御覧のように私は転生天使、
イリナが祈りのポーズをすれば彼女の身体が輝き、背中から白い翼が生え、頭の上には輪っかも出現すると正に天使の姿となった。
イリナの言う『
四大セラフ、他のセラフメンバーを合わせた十名の天使がそれぞれ、エースからクイーンとトランプに倣った配置で『御使い』と称した配下を十二名作る事にしたのだという。
無論、『御使い』のシステムもトランプそのものであるという。
イリナはミカエルの『エース』であり、実際、左手の甲に『A』の文字もあった。
将来的に天使は悪魔のレーティングゲームに異種戦として『悪魔の駒』と『御使い』のゲームも将来的に見据えているのだとか……。
「これからは主はいないけれど、ミカエル様のエースとして頑張るわ」
改めてミカエルから教会における『神』がいないのを聞かされたが、イリナは無事、次に信仰して仕える存在を見つけられたようだ。
「そうか……イリナが次の生き方を手に入れられて安心したよ」
「ありがとう、イッセー君、でもね、私はもう一つ、決めた生き方があるんだ」
「それは?」
「イッセー君を愛し、支えたり、力になる事だよ。私はイッセー君の事が大好きだから」
「ああ、俺もイリナの事が大好きだよ」
一誠の問いにイリナは彼を抱き締めながら、愛を告げ、一誠もイリナを抱き締めて愛を告げた。
「おい、マジかよ……仮にも悪魔が天使と愛を成り立たせているぞ。恐ろしいどころじゃないんだが」
『イッセーだから』
アザゼルは恐れさえ抱きながら言い、それにリアスと一誠以外の眷属が苦笑を浮かべたりして言うのであった。
その後、紫藤イリナの歓迎会を行い……。
「部屋も空いてるし、俺のところに来いよ。どうせ協力し合うんだからな」
「良いの?」
「当たり前だ」
「……じゃあ、よろしくね」
イリナも兵藤家に住む事となったのであった……。