リアスとその眷属は夏休みに冥界にてソーナとその眷属と『レーティングゲーム』を行なったがそれと同時期に冥界にて高い地位を有する家系で次期当主の若手悪魔たちが他にも『レーティングゲーム』を行っていた。
『ふんっ!!』
『ぐおっ!?』
ディオドラとの『レーティングゲーム』も決まったので、改めて夏休み中に行われた『レーティングゲーム』の観戦を始めたリアス達。
まずは大王バアル家の次期当主であるサイラオーグとその眷属、魔王アスモデウスであるファルビウムを輩出したグラシャラボラス家のゼファードルとその眷属の『レーティングゲーム』の観戦からであった。
どちらの眷属も強力で戦いは白熱したが、サイラオーグとゼファードルの戦いとなると圧倒劇となった。
ゼファードルの攻撃はサイラオーグには通じず、そしてサイラオーグの打撃はゼファードルの魔力による防御を簡単に破ってそうして、ゼファードルを圧倒したのだ。
サイラオーグの身体能力は凄まじく、その身体から繰り出される格闘攻撃も壮絶にして苛烈。
彼は魔力の才能が乏しいが故に悪魔が本来はしない過酷に過ぎる鍛錬にて自らの肉体を鍛えたその成果である。
「良いな、気に入ったよ」
「ああ、お前はそうだろうな……」
サイラオーグの戦いの様子を見て言う一誠に対し、サーゼクスとの手合わせで一誠の本来の戦闘スタイルが肉弾戦であるのを知っているアザゼルはそう言った。
因みにこの試合により、ゼファードルはサイラオーグに心身に深い恐怖を刻み込まれてしまい、潰れてしまったとの事である。
そうして、次は対戦相手となる魔王ベルゼブブを輩出したアスタロト家の次期当主であるディオドラと大公家の次期当主であるシーグヴァイラの試合だが……。
最初はシーグヴァイラが優勢だったのが突如、ディオドラが急激なパワーアップを果たして圧倒、逆転勝利をしたのである。
「見ろ」
一誠は映像を巻き戻すと更に魔術による干渉でディオドラがパワーアップをする直前の映像を弄り、手元を拡大する。
『蛇?』
「っち、やっぱりそういう事かよ」
リアス達にイリナは戸惑うだけだが、アザゼルだけは確信したようでそう言う。
「ああ、これはオーフィスの力を宿した蛇でな。これを呑み込む事で絶大な力を得られるんだ。前に戦ったカテレアもこれを使っていたから、間違いない」
「じゃあ、もしかしてデイオドラは……」
「『禍の団』と繋がっているだろうな。向こうもまさか、ディオドラがゲームで『蛇』を使うとは思っていないから、困っているところだったりはするだろうが」
「ああ、こうやって繋がりも分かったところだしな」
リアスの問いに一誠が答え、アザゼルも言う。
「でも、なんでディオドラが『禍の団』と……」
「……なぁ、イッセー、ディオドラの眷属たちを良く見せてくれないか?」
ゼノヴィアの要求に一誠はゲーム開始前まで戻し、そうして映像を停止すると女性のみであるディオドラ眷属を拡大する。
「……やっぱり、そうだ。イリナ、彼女と彼女も聖女として有名だったシスターじゃ無かったか? どっちも魔女として追放されたが」
「あっ、そうよ……道理で見覚えがあったはずだわ。待って、こっちの彼女だって……まさか、ディオドラの眷属は全員、『魔女』として追放された教会関係者って事?」
ゼノヴィアとイリナがディオドラの眷属に関する共通点を見つけた。
「まあ、早い話……禍の団に教会での『聖女』の情報を提供させたりしていたんだろう。なんなら追放に関しても仕込んでいたかもな。だからこそ、アーシアの事も狙っているだろう……アーシア」
「……っ、イッセーさん」
「安心しろ、俺が必ず守るしアーシアの優しさに付け込み、利用したディオドラには後悔させながら、死んだほうがましだと思えるくらいの制裁を加えてやる」
「私だってそういう事なら、ディオドラは許さない。思い知らせてやるさ」
「私の分もお願いね。イッセー君、ゼノヴィア」
一誠がアーシアを抱き締めながら誓うように言うとゼノヴィアも乗じ、イリナも又、頼んだ。
「アザゼル先生、レーティングゲームでは冥界での悪魔のVIPや三大勢力の関係者も見るから、『禍の団』はディオドラとのゲームにテロを強行するかもしれない。一網打尽にする準備をしましょう」
「あ、ああ……そうだな」
「私もゲームすらも汚したディオドラは許せない……皆、ディオドラも『禍の団』も滅びしてやりましょう」
『はい』
リアスの言葉に眷属たちは頷くのであった……。
原作だとディオドラの『僧侶』は一人だけ何故か男です。
しかしアニメだと全員、女になっています。ディオドラの趣味を考えても絶対、こっちのほうが自然なのでこの作品においても全員、女となっています。