インタビュー収録から数日後にその日はやってきた。
今日はディオドラ・アスタロトとその眷属との『レーティングゲーム』をする日だ。
深夜にリアスとその眷属はオカルト研究部の部室に集まっており、リアスに一誠、朱乃に祐斗、小猫にギャスパーは駒王学園夏の制服であり、アーシアはシスター服でゼノヴィアはエクソシストとしての戦闘服である。
「そろそろ時間ね……どういう手を使ってくるのかしら」
「どんな手を使おうが、粉砕してやれば良い……アーシア、ディオドラが何をしようが守ってやるからな」
「はい、私もイッセーさん達を支えます」
中央の魔法陣に集まろうとする中でリアスの言葉に一誠は答え、アーシアに誓うように言うとアーシアも同じように言った。
「勿論、私も守るぞ」
「ありがとうございます、ゼノヴィアさん」
ゼノヴィアも又、アーシアへと言った。
ディオドラは『禍の団』と通じており、『禍の団』と『レーティングゲーム』中に何か悪事をしてくる事を予想していた。
ディオドラはその個人的な趣味嗜好により、アーシアを手に入れようとしているし『禍の団』もレーティングゲームのゲームフィールド近くの空間領域に用意されるというVIPルームに集まる重要人物たちを狙うだろうからだ。
無論、それを踏まえた上で一誠たちはディオドラとの戦いに臨むのである。
そうして、魔法陣の光によりゲームフィールドへの転送が始まる。
「さて、どう来るやら」
広大に過ぎる空間であり、一定間隔で太い柱が立って並んでいて、下は石造り、後方には巨大な神殿の入り口があった。
「やっぱり、仕掛けてるわね」
「ああ」
いつまで待っても審判役のアナウンスも何もない。そうして、神殿と逆方向に膨大な数の魔法陣が出現し、そうして膨大な数の悪魔が転移してきた。
「これ、全員、旧魔王派なんだろうな……」
「間違いないわね」
「忌々しき偽りの魔王の血縁者、グレモリー。此処で散ってもらおう」
リアス達を囲む悪魔の一人が敵意も殺意も丸出しにしつつ、言った。
そして、リアスとその眷属が悪魔たちに気を取られている間に密かに迫る存在がいた。
「(やった)」
ディオドラがアーシアを攫おうと気づいていない彼女へと手を伸ばし……。
「(!?)」
懐から現れたオーラ状の小型のドラゴンに驚いた間に小型のドラゴンは目に魔法陣を浮かべ、眼光を放った。
「ふはははは、アーシアは頂いていくよ。それじゃあ、殺されてくれ」
ディオドラは誰もその手に掴んでいないのにリアス達の上空へと移動しながら、勝ち誇ったように言い、そのまま姿を消した。
小型のドラゴンを通じて発動した一誠の幻術にかかった事でディオドラはアーシアを攫うのに成功したと誤認させられてしまったのである。
「あっさり、かかってくれて良かったよ」
『
言いながら、一誠は龍人化しつつ、『赤龍帝の籠手』を出現させながら『禁手化』をする。
「悪いが、お前達と遊ぶ気は無くてな……【死ね】」
『!!』
口元に多重の小型魔法陣を出現させ、それをメガホンとするように膨大な魔力を込めた呪言を発動する。
魔法陣によって多重化し、指向性を有し、拡声範囲も相当に拡大された呪言を聞いた事で一誠たちを囲んでいた悪魔たちは全て心臓が停止し、そのまま死亡。
その魂は全て一誠の身へと吸収された。
「さて、それじゃあディオドラの元へと跳ぶぞ」
「ええ、思い知らせてやりましょう」
一誠はディオドラが去る前に超極細な魔力の糸を張り着かせてマーキングしていた。
よって、マーキング先へと瞬間転移出来る魔法を指を鳴らして発動し、そのまま、ディオドラの元へと転移するのであった……。